第61話 バカの葉ラプソディ


ハルヒ「今日は七夕よ!」
長門「待ちぼうけ待ちぼうけ~」
ハルヒ「棚ボタじゃないわよ。織姫と彦星の七夕」
長門「音重鎮と彦野。誰でも知ってるかつての中日の代打の切り札」
ハルヒ「そんなの知らないわよ。これよこれ。この笹を見て。立派でしょ?」
長門「……まずい。ムシャムシャ」
ハルヒ「食うなぁー! あんたはパンダかー!」
長門「なぜこんなまずいものを?」
ハルヒ「これは食べ物じゃないの! こうやって短冊を」
長門「……これもまずい。ムシャムシャ」
ハルヒ「だから短冊も食べちゃダメー!」
長門「カラフルだからついどんな味か確かめてみたくて」
ハルヒ「ちゃんとやろうよ~。んもう~、七夕はあたしには大事なイベントなのぉ~。うぅぅぅ……」
長門「よしよし」ナデナデ
ハルヒ「ちゃんとやってよぉ……ここに願い事を書いて」
長門「……書いた」
ハルヒ「書いたらこの笹に吊るすの」
長門「……吊るした。その後は?」
ハルヒ「願いが叶いますようにって……」
長門「しょうゆに漬けて食す」
ハルヒ「だから食べるな!」

~おしまい~



第62話 パソコンバカ


コンピ研部長「ようし、ようやく新しいパソコンで作業を進められるぞ……ハッ。
  お、おい、君達、ヤツが入ってこないようにその扉には厳重に鍵をかけておいてくれたまえ」
長門「ブラジャー」ガチャリ
部長「よしっ、ってお前やー! いつのまにー!」
部員達「部長ー! 入れませーん」
長門「コンピ研 買ってもすぐに 壊される」
部長「季語に組み込むな。毎回毎回お前に壊されていたらかなわん」
長門「つまりこれが今回わたしが壊すべきパソコンというわけ?」
部長「さぁわるなああぁぁ!」
長門「大丈夫。今回は触らずに壊す」
部長「やめてくれぇぇぇ。うぇっうぐ、本当に……本当にやめてくれ……うぐぐ」
長門「穢れない涙……その涙で壊れたパソコンも浮かばれるというもの」
部長「壊した本人が言うな!」

部長「だいたい君は何者なんだね? 手で触れるだけでウィルスに感染させるとか神業としか思えん」
長門「ヴィーナス……わたしのこと?」
部長「ウィルスだ。そんなことも知らないであんなことが出来るのかね?」
長門「空気感染」
部長「するか! そもそもネットにも繋いでなかったのに、いったいどうやったんだね」
長門「喜緑江美里のトロイの三角木馬」
部長「三角はいらん。あいつの仕込みだったわけか……くそっ」
長門「今日は壊しに来たのではない。習いに来た」
部長「パソコンの使い方をか?」
長門「……そう。コクリ」
部長「はんっ! 今まで散々迷惑をかけてきたくせにどのツラ下げて僕にそんなことを言うのだね」
長門「さもなくばこの部室にあるパソコンの中のエロゲのデータを破壊する」
部長「ふん、そんなことは無意味だ。この部室にはエロゲなど置いていないからな!」
部員達「部長~! そいつのいうことに従ってください~」
部長「お前らあぁぁ! こっそりやってやがったなー! 僕だって我慢してるというのにー!」
長門「やっぱり」

部長「もういい……パソコン教えてやるから終わったらさっさと帰ってくれよ」
長門「わかった。ついでにエロゲも持ってかえる」
部長「勝手にしろ」
部員達「部長~、そんなぁ~!」
部長「うるさいっ!」

~~~
部長「えー、まず。キーボードの使い方だが」
長門「こう?」バシバシ
部長「いきなりCtrl+Alt+Delを連打しないでくれ……」
長門「キーボードの使い方はYOUTUBEでドイツ人から習った。イエスゲッツロッス、イエスゲッツロッス」ガンガンパリーン!
部長「アンリアルゲーマーを参考にするな!」

部長「文字入力はわかるみたいだから、次はインターネット検索でもやってみるか」
長門「この最初のページは何?」
部長「ああ、それは我がコンピ研のホームページだ。ネットを開くと最初にそのページが開くようになっている」
長門「つまりF5連打」ガガガガガガガガガガガガガガガガ
部長「やめろおぉー!! 16連射するなー!」
長門「得点が表示されるとつい高得点を狙いたくなる……」
部長「カウンターは得点じゃない!」
長門「なるほどこれがインターネット。ワールドワイドウェブ。
  世界と繋がっている……お尻で繋がっている……ブツブツ」
部長「じゃあ、そこのお気に入りからグーグルというサイトを開いてみて」
長門「ベーグル。おいしそう……」
部長「何イメージ検索してるんだよ……ってかきっちりグーグル使いこなせてるじゃないか」
長門「でもこの前のページの見方がわからない」
部長「この『戻る』ってボタンを押して」
長門「押した。戻らない」
部長「画面を手で押したらダメだろ……そうじゃなくてマウスで押すんだよ」
長門「マウスで押してみる。戻らない。壊れてる」
部長「だから直接画面押すんじゃないって! マウスでポインタを動かして押すんだ」
長門「ポインタって何?」
部長「この矢印みたいなヤツのことだ」
長門「えいっ えいっ 動け! えいっ」
部長「……だから指で画面に触っても動かないんだって。あー、もうこのバカ……」
長門「このパソコンはそれほどバカじゃない」
部長「お前のことだ!」

部長「もうだいたいインターネットの使い方はわかっただろ? というか最初からわかってないか?」
長門「やっと全部覚えた。次はインターネットの使い方を教えて」
部長「今教えただろ!」
長門「今わかったのはキーボードの使い方」
部長「あー、もうなんか頭痛くなってきた……どこか遠くへ行きたい」
長門「じゃあ、SOS団のホ-ムページのこのマークを見て」
部長「なんだこのサナダムシがクダを巻いたようなマークは?
  ん? ……う、うわぁー! 画面に吸い込まれるぅぅ!」バシュゥゥン
長門「あ……ウィルス踏んだ。またパソコン壊れた……いない……とことん使えないヤツ……」


~当然インテル入ってない~
    ──完──



第63話 大バカの壁


朝倉「どうしよう……こんな長いセリフ覚えられないよ……」
キョン「ん? どうした朝倉。なんか深刻な顔して」
朝倉「あ、キョンくん……ねえ、長いセリフを覚えなきゃいけない時って、
  有機生命体ならどうやって覚えているの?」
キョン「どんなセリフだ?」
朝倉「このセリフなんだけど……」
キョン「あー、結構長いな」
朝倉「そうなの。だからわたし困っちゃって……」
キョン「そういうときはカンペを使えばいいんだよ」
朝倉「かい~の、あへあへあへあへ……」
キョン「寛平じゃねえっ! カンニングペーパーだ」
朝倉「でもわたしその場面で片手にナイフ持ってなくちゃいけないんだけど……」
キョン「スケッチブックに大きく台本を書いて、後ろで誰かに持っててもらうとかすればいいんじゃないか」
長門「何かお困りの様子」ヌッ
キョン「うわっ、お前いたのか」
長門「カンニングなら任せて。いつもテストの度にやってる」
キョン「するな! じゃあ、このスケッチブックをセリフに合わせてめくってくれ」
長門「理解した」ピラリ
朝倉「いやん」
キョン「スカートをめくるな」

~~~
キョン「これでだいたいわかったか?」
長門「わかった。わたしめくる。あなたしゃべる」
朝倉「うん、ありがとうキョンくん。長門さん。じゃあさっそく始めるわね」
キョン「始める? 何を始めるんだ?」
朝倉「えーっと……『あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る』」
キョン「俺相手のセリフだったのかよ!」
朝倉「『じゃあ、死んで!』」ビュン!
キョン「待て待て! セリフの順番間違えてるぞ」
朝倉「え?」
キョン「違うだろ……まず、俺が登場したら、『やらなくて後悔するよりも、やって後悔……』だろ?」
長門「ごめん、カンペの順番間違えた」
朝倉「しっかりしてよねー」
キョン「それよりナイフしまってくれないか?」
朝倉「うん、それ無理。だって、あたしはあなたに本当に死んで欲しいのだもの」
キョン「だからそれはもっと後のセリフだろ? まず『やらなくて後悔……』から」
朝倉「あ……ち、ちがくて……」
長門「頑張れ」
朝倉「あ……う、うん……なんか違うんだけどな……」

~~~
朝倉「『それまで涼宮さんとお幸せに。じゃあね』」
キョン「はい、カットー」
長門「名演技」
朝倉「う~ん……あれぇ? キョンくん生きてるし……」
キョン「どうした朝倉。セリフは完璧だったぞ」
朝倉「何かもっと大事なことを忘れてるような……」
長門「眼鏡の再構成を忘れた」
朝倉「あー、それそれ!」
キョン「お前は最初から裸眼だろうが」


~~朝倉が生き延びたわけ~~ おわり



第64話 バカはどこにいった?


古泉「それではこれより推理ゲームを始めたいと思います」
ハルヒ「待ってましたー!」
長門「と、ここでネタばらし。実は」
古泉「ま、まままってください! 始まる前に推理しないでください!」
ハルヒ「有希も気が早いわね~、殺人が起こってからでもいいでしょ」
長門「そう。多丸圭一が殺されてからにする」
古泉「まだ殺されるとか言ってないんですが……。まあ、いいです。
  最初に言っておきますが、その通り、殺されるのは圭一さんただ1人です」
長門「質問」
古泉「はい、なんでしょう長門さん」
長門「推理ゲームって何?」
古泉「これから仮想の殺人事件が起こります。犯人がどのようなトリックで殺人を犯したかを当てるのです」
長門「お菓子くれるの?」
古泉「トリックオアトリートではありません。トリックです。それにそのネタは前にやりましたよね」
長門「ところで獲物を割るバットはどこ?」
古泉「スイカではありません推理です」
長門「そもそも推理ってなに?」
古泉「簡単に言うと犯人を当てるということです」
長門「犯人は、あな…」
古泉「まだ言わないでくださいっ!」
長門「…るが好きな男」
古泉「言わないでください!」

古泉「キーとなる存在はこの猫です」
長門「にゃあん」
古泉「……違います。シャミセン氏をどこにやったんですか?」
長門「雪の降りしきる外」

シャミ「……グッタリ」
キョン「うわあぁぁぁ! シャミセンが冷たくなってるー!」
妹「うわぁぁん、シャミが死んじゃったー! うわぁぁぁん!」
長門「さて、推理ゲームのスタートです。犯人は誰でしょう」
キョン「お前やー!!」
妹「ひどいよぉー!」
ハルヒ「待って! 夏のときを思い出して! あのときと同じような大どんでん返しがあるのかもしれないわ」
長門「そう。実は犯人はわたしではない。その猫を殺したものの存在は他にいる」
キョン「な、なんだって!」
古泉「僕の計画した推理ゲームが……全部パー……」
長門「猫を殺した存在……それは体温を奪った雪。……ユキ……有希。わたしでしたー」
キョン「やっぱりお前じゃないかー!」

長門「とみせかけて実はこの猫は生きているのでした」
ハルヒ「ええぇぇぇぇ!?」
長門「……とここで次回につづく」
キョン「大丈夫なのか?」
長門「あなたに掛ける。次までに生き返らせる方法を考えて」
キョン「ふざけんなぁぁぁ!!!」
シャミ「……グッタリ」


本当に次回に続く



第65話 バカはどこにいった? ~解決編~


妹「うわぁぁぁん、シャミー、シャミー! 生き返ってよ~」
キョン「本当に死んでる……」
古泉「完全に冷たくなってますね……おそらく蘇生することは不可能でしょう」
ハルヒ「シャミセン……かわいそう……」
長門「いったい誰がこんなことを……」
キョン「お前は黙ってろ」

古泉「実はさっきの推理ゲームのネタばらしになるんですが……」
キョン「なんだ?」
古泉「僕はシャミセンの他にもう一匹、姿を似せた猫を用意していたんです。
  さっきまでシャミセンの振りをしていた猫はシャミセンではなく、もう一匹の別の猫だったんです」
キョン「……ってことは……シャミセンは死んでない!?」
長門「その辺は抜かりない。きちんと二匹の猫を識別して外に出した。
  あそこで死んでいるのは間違いなく、正真正銘、あなたの家の猫」
キョン「人の家の猫殺しておいて何が抜かりないだぁー!」
古泉「……鬼ですね。……たしかにこの猫は三毛猫でありながらオスです。
  模様から見てもシャミセン氏で間違いないようです。もう一匹の猫もここにいますしね」
シャミツー「にゃぁん」
長門「さぁ、犯人はどうやって被害者を生き返らせるのか!?」
古泉「推理ゲームとはそういうゲームじゃありません」
長門「え!? 嘘!?」
古泉「……」
長門「じゃあ、この猫は誰が生き返らせるの?」
古泉「死んでしまったものは生き返りません」

シーン……

長門「……綺麗な顔してるだろ? 死んでるんだぜそれで」

シーン……

長門「滑った」
ハルヒ「ちょっと有希……どういうこと?」
長門「わたしはただ猫を雪の中に埋めただけ」
ハルヒ「だけって……そんなことしたら死んじゃうじゃないの!」
長門「知らなかった。ついカッとなってやった。死ぬとは思わなかった。反省している。もうしない」
キョン「犯罪者の真似すんな」
ハルヒ「ふざけないでよ! わたし怒ってるんだからね!」
長門「大丈夫。これには伏線が張ってある」
ハルヒ「伏線? どういうこと?」
長門「61話を思い出して。七夕のとき」
ハルヒ「七夕……短冊を飾ったときのこと?」
長門「そう。あのときわたしは短冊に『シャミセンが雪山で死にませんように』と書いていた」
ハルヒ「でもその紙食べちゃったじゃない」
長門「……なぜかしょうゆ味がした。うかつ。これでは伏線も何もあったものではない」
キョン「例え短冊に書いてあったとしてもそれは全く関係ないと思うがな」
ハルヒ「せっかく古泉くんの用意してくれた推理ゲームを楽しもうと思ったのに……。
  有希のせいで台無しよ! バカ! もう知らない! 寝るわ!」
妹「待って、ハルにゃーん。わたしも~」

古泉「まずいことになりました……閉鎖空間です」
キョン「マジかよ……」
古泉「ここでなんとかしないと大変なことになります。なぜなら僕や森さん、多丸兄弟や新川さんなど、
  機関の人間がすぐに現場に駆けつけることが出来ないからです」
キョン「そういえばみんなここにいるもんな……さすがに雪が降ってる中では移動もできなそうだ」
古泉「なんとかして涼宮さんの機嫌をとることは出来ないでしょうか」
キョン「それが出来たら苦労しないぜ……長門に謝らせに行くか」

~~~
長門「犯人は……あなた」
みくる「え、えぇぇ!? わ、わたしですか~!?」
長門「犯罪に使われた凶器はその巨乳による圧死。証拠を押収する」モミモミ
みくる「あ……あ、ちょ、ちょっとや、やめ……あん」
キョン「コラッ」ゴン
長門「あいたっ、何をする」
キョン「お前は少しくらい反省してろ! これからハルヒと妹のところに謝りに行くぞ」
長門「なぜ? 犯人は朝比奈みくるなのに」
キョン「いい加減にしろ!」
古泉「ハッ……!? そうか! ま、待ってください! もしかしたら……」
キョン「ん? どうかしたか古泉」
長門「実は古泉一樹が犯人だった」
古泉「違います」
長門「犯罪に使われた凶器はその●●による圧死。証拠を押収する」モミモミ
古泉「あ……あ、ちょ、ちょっとや、やめ……あん」
キョン「するな!」ゴン
古泉「あいたっ、な、なぜ僕が……」
キョン「話を進めろ」
古泉「失礼しました。さっき長門さん、雪の中に埋めたっていいませんでしたか?」
長門「埋めた。首まですっぽりと埋めた」
キョン「てめぇ……人ん家の猫を……」
古泉「でもさきほど見つかったとき、シャミセン氏は雪の上でぐったりとしていました。
  雪の中から自力で脱出して、そこで力尽きたのでしょうか」
キョン「そうなんじゃないのか?」
古泉「いえ、他にもおかしい点があるのです。まず、シャミセン氏が見つかったとき、
  死体がすごく冷たかったということです。まるで死んですぐではなく、
  死後数時間が経過しているような冷たさでした」
キョン「外がこれだけ寒いんだから当然じゃないか?」
古泉「そうかもしれませんが、まだあります。僕は推理ゲームを始める直前に、
  シャミセン氏ともう一匹の猫の存在を確認しているのです。
  長門さんがシャミセン氏を外に持っていった時間はその後でしょうから、
  せいぜい20分程度でしょうか。さらにそこから雪の中から這い出るまでの間は生きていますね?
  それから死んで死体が完全に冷たくなるにはいくらなんでも時間が足らないのです」
キョン「何が言いたんだ?」
古泉「つまりこういうことです。あのシャミセン氏の遺体は今のシャミセン氏の遺体ではありません」
キョン「どういうことだ!? さっぱりわからん」
長門「つまりあの猫は実は犬だったということ」
古泉「長門さんは黙っててください。……つまりですね、あの遺体はたしかにシャミセン氏ですが、
  未来のシャミセン氏なのです。シャミセン氏も猫ですから、いつかは死にます。
  おそらく僕たちが生きている間にその死に目に会うことでしょう。
  そして死んでしまった死体が今ここに来ていると考えればいいのです」
キョン「ちょっと待て! じゃあ、生きているシャミセンはどこにいるんだ?」
古泉「どこだっていいのです。おそらく犯人が隠したか、今も持っているか。
  それはこちらで選択できますし、もうすぐ会えるでしょう」
キョン「?? よくわからんぞ」

古泉「犯人は時間移動のできる人物……だから犯人は朝比奈さんです。
  長門さんの推理は見事に、いや偶然ですが当たっていたといえます」
みくる「ええぇぇー!? わたしだったんですかー!?」
長門「しんみょうにおなわにつきやがれ」
みくる「は、はーい……。うぅぅ、知らなかったですぅ……」
古泉「待ってください。朝比奈さんだとは言いましたけど、この時間の朝比奈さんではありません。
  つまり未来の朝比奈さんなんです。
  こういうことです。未来の朝比奈さんがシャミセン氏の遺体を持ってこの時代へやってきます。
  そして雪に埋められた生きているこの時代のシャミセン氏を掘り出して、未来の死体を交換します。
  あとは僕たちがそれを見つけて、大騒ぎをします。
  終わった後にもう一度未来の朝比奈さんに死体と生きているシャミセン氏を交換してもらえば完了です」
キョン「なんで朝比奈さんがそんなワケのわからない行動をとらなきゃならないんだ?」
古泉「なぜならシャミセン氏を生き返らせるためです。このように既定事項に変化させればシャミセン氏は
  死んでいないということになります。しかし、この行動がないのであれば、
  やはりシャミセン氏はここで死んでしまうのです。ですからこの行動は絶対に必要な既定事項のです」

古泉「そしておそらく、朝比奈さんは自分に会うことはまずいと考えています。
  だからそこの物陰にいるのです。さあ、あなたが会いに行ってあげてください」
キョン「なんでそこにいるってわかるんだ? それにどうして自分に会うのがまずいんだ?」
古泉「未来の朝比奈さんに後でそこに行ってもらえばいいのです。
  現にここで今の朝比奈さんが見ているのですから、場所も時間も間違えようが無いでしょう。
  未来の朝比奈さんが自分に会えない理由は……会ってみればわかると思います。
  それと未来の朝比奈さんは、この後またシャミセン氏の遺体を未来に持って帰らなくてはいけません。
  ですからそこにあるシャミセン氏の遺体も持っていってください」

俺は古泉の説明に半信半疑であったが、シャミセンの遺体を抱えて部屋を出て、
外の廊下の方へと向かうと……いた。本当に朝比奈さんがいた。
それも大きいほうの朝比奈さんだ。
なるほど、これだと本人と会うわけにはいかないもんな。
みくる(大)「キョンくん、久しぶりね。は……はっくしょん!」
朝比奈さん(大)は大きなクシャミをすると鼻からキラキラと光る鼻水を垂らしながら、
俺のほうへとダイヤモンドのような輝きの笑顔を向けた。
俺はティッシュを持っていなかったので、鼻のことは黙っていることにした。
シャミセンが朝比奈さん(大)の大きな胸の中に顔をうずめて丸くなっていた。
みくる(大)「早く、あまりこの時間には留まってはいられません」
キョン「そのシャミセンもいつかは死んでしまうんですね。この死体を見る限りではそんなに先ではないようですが」
みくる(大)「もちろんそれは」
キョン「禁則事項ですね」
みくる(大)「はいっ」
朝比奈さんは人差し指を頬に当ててニッコリと微笑みながらいつものポーズを決めた。
プラプラと垂れ下がった鼻水がダイヤモンドのように輝いていた。

果たして俺はシャミセンの遺体と交換で生きているほうのシャミセンを手に入れたのだった。

キョン「ハルヒにはなんて説明すればいいんだ」
長門「未来の朝比奈みくるが犯人だったといえばいい」
キョン「バラしちゃダメだろ」
古泉「そこは任せてください。僕が何とかします」


それからハルヒと妹を呼んでシャミセンを見せた。
妹「わーい、シャミだぁ! シャミだぁ! 生きてる~」
キョン「いやぁ、シャミセンの死体がなくなったと思ったら、とことことのんきに
  外を歩いているシャミセンを見つけてな。実は生きていたらしいんだ」
ハルヒ「でもさっきは完全に死んでいたじゃない。古泉くんだって蘇生は無理だって言っていたのに……変ね」
古泉「ええ、蘇生はしていませんし、おそらく無理でしょう。あれは完全に死んでいますから。
  ですがもう一つ不思議なことに、気づいたらシャミセン氏の死体がないのです。
  たしかにそこにあったはずなんですが、生きているシャミセン氏が見つかったとたん、
  死体は忽然と姿を消していたのです。どこを探しても死体は見当たりませんでした。
  まるでシャミセン氏が生き返ったかのようでした。
  あれから僕なりに原因をいろいろ考えたのですが、これはドッペルゲンガー現象ではないかと思うんです」
ハルヒ「ドッペルゲンガーって……同じ顔の人物に出会ったら、近いうちに死んでしまうっていうアレ?」
古泉「つまりこういうことです。犯人はシャミセン氏自身だったのです。
  シャミセン氏はドッペルゲンガーに出会ってしまったのです。
  だからシャミセン氏は死んでしまったのです」
ハルヒ「でも生きてるじゃない。それにドッペルゲンガー……長いからドッペルにするわ。
  ドッペルっていうのは本人にしか見えないって言われてなかった?
  脳内の病気で見える幻覚だとすれば本人以外には見えるはずが無いと思うんだけど」
古泉「元々世界で数例の未確認情報しかない現象ですから、例外はあるのでしょう。
  幻覚の類だと思ってください。集団催眠のようなものがあることは前にも説明したとおりです」
ハルヒ「そうね……それにドッペルは雪山とかでよく見られる幻覚とも言われているらしいからね。
  たしかブロッケン現象って言われてるんだっけ? そんなものもあるらしいからね。
  シャミセンの分身か……。猫にもドッペルがあるなんてね」
古泉「しかし、その分身を何かの偶然で長門さんが見つけてしまい、
  長門さんのバカパワーの前に葬られてしまった。分身が葬られたことで、
  元のシャミセン氏は生き延びられたというわけです」
ハルヒ「死んだと思ってたシャミセンは分身の方だったのね。
  でも元々分身は幻覚だから死体も消えてしまったというわけね……なるほどね」
古泉「さすが涼宮さん。僕なんかよりもお詳しいようで」

~~~
キョン「最後の説明でよくハルヒが納得したな」
古泉「涼宮さんがオカルトマニアで助かりました。彼女はああいう話には弱いみたいでして」
キョン「最後は自分で勝手に解釈して納得してたもんな」
古泉「彼女はオカルト的な現象に出会うと自らの理論を展開し、科学的な証明を無理矢理にでも
  立証させようとする性質があるようです。そのおかげでまだ自分では超常現象に出会えてないと思っているようですが。
  ブロッケン現象も本来外で観測されるもので、部屋の中で見ることはないと思うんですがね。
  何にしても涼宮さんがそれでいいならいいのです」
キョン「ところで今日はこれで終わりか? 他に何もなかったっけ?」
古泉「そういえば……何かを忘れているような気がするんですがね……」
長門「……」
キョン「あ、長門! お前どこに行く気だ! もう暗いから外には行くんじゃありません」
長門「でも……」
キョン「ダメ! お前が動くとろくなことが起きないんだから、家の中でじっとしていなさい」
古泉「もうこれ以上の殺人事件はこりごりですよ」
長門「ま……いいか……」

~離れの部屋~
圭一「まだかな……ハラヘッタ……グッタリ」


第二の殺人事件が始まっちゃうにょろ。
っていうか雪山の話なのにあたしが出てないってのはどういうことさっ!
あたしの別荘だぞおおおおっ!
    ──完──


第65話おまけ(未投下) 地獄の沙汰もバカしだい


長門「ここが地獄……」
閻魔「わしが閻魔大王である。長門有希、その方の裁判を始める」
長門「異議あり!」
閻魔「まだ何も言っておらん。その方、この報告書にあるとおり、相当のバカだったらしいな」
長門「そんなはずはない。その報告書はちゃんとわたしが偽造した」
閻魔「偽造をした後に本物の報告書を処分することを忘れていたので、こうして報告書が2部あるのだが」
長門「……うかつ」
閻魔「それによく見るとお主はまだ死んではおらぬようだが」
長門「猫を返してもらいに来た」
閻魔「なんと、猫をな。そんなことのためにわざわざ地獄の門までやってきたと言うのか」
長門「そう」
閻魔「しかしどの猫か名前もわからぬことには生き返すことも出来ないぞ」
長門「えっと……名前はたしか……シャ、シャ」
閻魔「シャ? シャなんだ?」
長門「えっと……シャ……シャミ……」
閻魔「頑張れ頑張れ」
長門「そう、たしか……」


キョン「で、それはなんだ」
長門「ハシャミー!」
妹「うわぁ~ん……シャミー!」



第66話 落としバカ


妹「キョン君お年玉ちょうだ~い」
キョン「なんでだよ。お前は親戚のおじさんやらおばあちゃんから十分もらっただろ」
妹「ケチンボー」
長門「毛チンポー」
キョン「……いつからそこにいた、長門」
長門「お年玉をいただきに参りますbyキャッツアイ。っていう年賀状が届いていたと思うけど」
キョン「あれはお前か。年賀状じゃなくて予告状っつうんだあれは」
長門「お年玉をもらえるまでここを動かない」
妹「わたしもー」
キョン「わかったわかった。じゃあ待ってろ。今用意してやるからな」
長門「わーい」
妹「わーい」
キョン「このボールをよーく見てろよ。ボト はい、落とし玉」
妹「……ペッ。何百年前のダジャレだよそれ」
キョン「……すまん。金がなくてな」
長門「わーい、お年玉お年玉~。ありがとう」
キョン「……」
妹「……」
長門「ありがとう。大切にする。あなたからもらったお年玉、一生忘れない」
キョン「いや、長門これはな俺の超一流のジョークというやつで……」
長門「むむ、返して欲しいといってももうこれは返さない。わたしのお年玉」
キョン「まあ、お前さえよければいいけど……」
長門「いい。わたしにとってこの地球上に存在する程度の物は、どれも価値はあまり変わらない。
 あなたからもらったという行為自体がわたしにとっては宝物」
キョン「良いこと言うなぁ。妹よ、お前も見習いなさい」
妹「なんか超後味悪ぅい……」


~新年やらせ番組~ 完



第67話 バカい運祈願


朝倉「あら、山根くんも初詣?」
山根「やぁ、朝倉さん。偶然ですね」
朝倉「すごい偶然よね。まるでわたしの後をついてきたかのような偶然だわ」
山根「そんなことしてません」
朝倉「おみくじ引きたいんだけどお金が足りなくて困ってたところなの」
山根「100円すらも持ってきてないんですかあなたは」
朝倉「いいからいいから」パシッ
山根「あ、僕の財布取らないでください」
朝倉「いいから」
山根「いや、よくないです!」
朝倉「どれどれ……あら。このおみくじ素敵」
山根「なにを引いたんですか?」
朝倉「大凶」
山根「はぁ……朝倉さんにはお似合いですね」
朝倉「今時こんなものを入れておく神社なんてそうそうないわ。これは新年早々ついてるわね」
山根「まあ……確率的には一番低いところですからね……」
朝倉「待ち人:遅れてくる。仕事:変化がなく退屈になる。願望:友人に邪魔される。
  方角:北は凶。友人関係:普段無口な人に裏切られる。学問:バカ
  勝負運:二度やって二度とも失敗。健康:死兆星を見る。結婚:それ無理。
  アンラッキーカラーは青。アンラッキー役職は委員長。アンラッキーアイテムはナイフ」
山根「それ本当におみくじなんですか?」
朝倉「おみくじ引いた残りは全部お賽銭に入れるわね ポイッ ジャラジャラジャラー」
山根「やめて~やめてくれ~。ああぁぁぁぁ!」
朝倉「いいことした後は気分がいいわ」
山根「ひどいことをしながら言わないでください」
朝倉「大丈夫。困っている人が救われますようにって願っておいたから」
山根「まず僕を救ってください!」



第68話 おめでたいバカ


喜緑「あけましてーおめ●(ピー)とうございま~す!」
会長「はいはい、おめでとうおめでとう。新年最初から君に会うなんてなんともめでたくないけどな」
喜緑「もう~、会長ったら照れちゃって~。新年最初にやらなきゃいけないことまだやってないじゃないですかー」
会長「なにを言っている。初詣ならもうすでに1人で済ましてきた」
喜緑「ひ・め・は・じ・め。お忘れですよね♪」
会長「するかっ!」
喜緑「あぁ~ん、会長新年最初のツッコミをいただけるなんて最高の気分です~。
  股間にジュンってきましたジュンって」
会長「私は最悪の気分だがね」
喜緑「じゃあ、気分を変えて書初めでもしませんか? ティッシュはご用意できてます」
会長「……何をする気だ」
喜緑「マスのカキ初め……ゴクリ」
会長「帰ってくれないか」
喜緑「じゃあコマ回ししましょう! この振袖の帯を持って思いっきり引っ張ってください」
会長「コマ回しはそういう遊びじゃない!」
喜緑「コマして輪姦されるのでも構いませんが」
会長「もっと自分を大事にしたまえ」
喜緑「カルタ遊びとかはどうです? わたしが看護婦役やりますから」
会長「カルテ遊びじゃない!」
喜緑「羽根突きしましょう! わたしが羽役やりますから会長は後ろから突いて下さい」
会長「どんだけ危ない遊びだそれは」
喜緑「凧揚げはどうですか? 凧を揚げている会長を後ろから襲います」
会長「凧関係ないだろ! もう何でもいいって思いやがったな!」
喜緑「はぁ……はぁ……だいたい正月ネタはこんなものでしょうか」
会長「ツッコむ方の気にもなってくれ」

喜緑「そうだ会長、一緒に初詣行きましょう!」
会長「私はもう行ったと言っているではないか」
喜緑「わたしはまだなんですが」
会長「勝手に君1人で行ってきたまえ」
喜緑「会長と行きたいんですぅ」
会長「私はもう十分だ。お参りを済ませて君に振り回されない一年を願ってきたのだ。
  一日くらいその願いを叶えさせてくれないか」
喜緑「そうですか~。わっかりました~」
会長「今日はやけに聞き分けがいいな」
喜緑「いいえ、おめでたい日に泣いたりしてしめっぽくなるのはどうかと思いまして。
  でも……今日のために振袖用意したのになぁ……。高かったのにこれ……ぐす」
会長「自分で言ってておめでたい日にしめっぽくしないでくれたまえ。行けばいいんだろ、行けば」
喜緑「え!? じゃあ一緒に行ってくれるんですか!?」
会長「ああ、近所の神社でよければな」
喜緑「じゃあ、神社でやりましょうね。姫始め」
会長「だから違うっつの!」



69回記念エロ話

第69話 バカ喪失


長門「あなたにお願いがある」
キョン「ん? どうした?」
長門「わたしの処女をもらってほしい」
キョン「ぶはぁっ!」
長門「何をそんなに驚いている」
キョン「そんなはしたない事口走るんじゃありません!」
長門「わたしも年頃の女。もう処女を卒業してもいいと思う」
キョン「ほ、本気か?」
長門「わたしならいい。心の準備は出来ている」
キョン「どうして急に……」
長門「朝倉涼子も喜緑江美里ももう卒業したと聞いたから」
キョン「そうだったのか……でも無理に他人に合わせることはないんじゃないか?」
長門「わたしのこと嫌い?」
キョン「いや……き、嫌いなわけないだろ」
長門「わたしもあなたがいい。あなたが好きだから」
キョン「長門……」
長門「でもここじゃ嫌。場所を変えて欲しい」
キョン「あ、ああ、もちろんだとも」

~~~
キョン「ホテルの前まで来て言うのもなんだが、いいのか本当に?」
長門「いい。ここに来るまでに覚悟は決めた」
キョン「そ、そうか、じゃあ、入るぞ」ドキドキ
長門「……」コクリ


キョン「お前もシャワー浴びてこいよ」
長門「うん」トテテテ

キョン「はぁー、緊張すんなー」ドキドキ
長門「シャワー完了」ホカホカ
キョン「うおぉっ、ドキィ!! 服着ろよ!」
長門「このままでいい」
キョン「そ、そうか。じゃあ長門……さっそく始めてもいいか?」
長門「待って。こういうの初めてだから……」
キョン「どうした? やっぱり怖いのか?」
長門「……少しだけ」
キョン「むはーっ。か、かわいいぜ……ドキドキ……やばい、もう興奮してきた」
長門「ちゃんと気持ちよくしてくれる?」
キョン「ああ、俺も初めてだけど努力する」

長門「あ、ゴム忘れた……」
キョン「うぉっ、そうだった……ど、どうする?」
長門「もしものときは……大事にしてくれる?」
キョン「あたりまえだろ。お前のことは一生大事にするぜ(ここまで来ていまさら引けるかよ!)」

長門「それじゃあ電気を消して……」
キョン「あ、ああ」パチリ
長門「前戯ってわかる?」
キョン「いや、なんとなくしか……」
長門「がんばれ前戯」
キョン「『がんばれ元気』だろ」

長門「そう、それがわかるなら漫画好きなはず。じゃあ、はい、これ」ドサッ
キョン「ん? なんだこの大量の漫画本は」
長門「……6部までで80巻。もらってほしい」
キョン「処女じゃなくてジョジョかよおおおぉぉ!!」
長門「輪ゴムで止めた方がよかったと思うけどなかったから……じゃあ、大事にしてね」
キョン「あの……ホテルに来た理由は?」
長門「そんなのあなたが勝手に選んだだけ。もう帰る」
キョン「いらねええよおおおお! 俺もジョジョ全部持ってるしいいぃぃ!」
長門「あー、気持ちいい」


~ジョジョ喪失~

─ 完 ─



第7部最終回

第70話 ハンドボールバカ


岡部「えー、今日の体育は5組と6組の合同体育ということで、
  お互いの親睦を深めるために、何か好きな球技で対戦することにします。
  みんなはどの球技にしたいかなー?」
「バスケーやりてえ」
「サッカーだろ」
「バレーボールがいい~」

岡部「んー、それもいいんだけどなー。誰かハンドボールやりたいって人はいないかなー。
  やってみれば結構面白いんだけどなあ~」

シーン……

岡部「い、いや、別にそんなに無理にお願いしてるわけじゃないんだぞ?
  うん、ただちょっとだけ興味があるなーなんて思ってたらいい機会だと思ってな~」

シーン……

岡部「ハンドボールは究極の球技なのに……う、うぅ……」
長門「ハンドボールにはとても興味がある」
岡部「おぉぉー、長門、お前はハンドボールのことをバカにしていないんだな!」
長門「まずルールを知りたい」
岡部「そうかそうか、じゃあ、お前にもわかりやすいように説明してあげるからよく聞いていなさい」
長門「わかった。聞いてあげる」

キョン「長門のせいでハンドボールやることになってきたぞ……」
ハルヒ「有希のことよ。きっと何かたくらんでいるに違いないわ」
岡部「まずハンドボールは7人でやるスポーツだ」
長門「つまりわたしが7人いればできるということ? 長門Aから長門Gで」
岡部「んんん? 何を言ってるんだ?」
長門「気にしないで、続けて」
岡部「ハンドボールはボールを手で持つ競技で、ゴールにボールを投げ込んだら一点だ」
長門「ボレーシュート。ゴォール」バシュー
岡部「違う。それはサッカーのゴールだ。ハンドボールにはハンドボール専用のゴールがある」
長門「じゃあ、このゴールはわたし専用。赤く塗る」
岡部「それと足を使ったら反則だ」
長門「足を使わなかったら空を飛べとでも? 寝転がりながらやる球技なの?」
岡部「違う。足に当たったら反則とでも言いなおそう」
長門「当たってるんじゃない。 当 て て ん の よ 」
岡部「同じことだ! それとボールは3秒以上持ってはいけない。すぐに味方にパスしないといけないんだ」
長門「じゃあ、あなた達はどうやって試合をするの?」
岡部「ん? どういうことだ?」
長門「股間のボールを2個も持っているのに」
岡部「これはいいの! 持ってないとダメなの!」
長門「でもわたしはもってない。……ハッ。これがもしかしてこれがお年玉という物!?くれるの?」
岡部「ダメです。あげません」
長門「独身貴族が」
岡部「関係ないだろぉぉ!」

岡部「それとボールを持って3歩以上歩いてはいけない」
長門「ちんぽ異常なら歩いてもいいの?」
岡部「そんなヤツは試合に出ちゃダメだ」
長門「反則をするとどうなるの?」
岡部「反則の種類によって違うけど、基本はフリースローだな」
長門「ケツバット……罰ゲームみたい」
岡部「おい、聞いてるのか? 人の話」
長門「裸でやるスポーツだというところまで聞いた」
岡部「ぜんっぜん聞いてないなお前」
長門「とにかくゴールに入れれば妊娠」
岡部「そんなに危ないスポーツじゃないって!」
長門「ゴムに穴を開けるのは反則」
岡部「ゴムなんて使わん! 使うのはボール一個だけだ」
長門「でもあなた達は二個もってる……」
岡部「だからこれはぁ!」

キーンコーンカーンコーン

キョン「ナイス長門」
ハルヒ「説明してる間、ずっとみんなで適当に遊べてたから面白かったわね」
岡部「うぅ……なんてバカなんだ」
長門「ハンドボール……したかったのに……」

~~敵は己のバカ~~


第7部おわり