キョン「(結局ここまで来ちゃったが・・・)」
キョン「長門、出るかな」

ピーンポーン

キョン「やっぱり出ないか・・・」

ガチャ

キョン「!な、長門!?」
長門「何」
キョン「い、いや・・・ちょっと近くまで来たもんだから」
長門「・・・あなたと私は会ってはいけないはず」
キョン「・・・そうだな」
長門「・・・」
キョン「入っていいか?」

長門「・・・」

ガーッ

ガチャ

キョン「よ、よぅ」
長門「早く入って」
キョン「え?」
長門「涼宮ハルヒに見つかったら・・・危険」
キョン「(今さらだな)」
長門「早く」
キョン「あ、あぁ。邪魔するぞ」
長門「・・・」

長門「お茶」
キョン「・・・ありがとな」

コトッ

長門「・・・」
キョン「・・・」

キョン「なぁ長門、どのぐらいしたら学校に来るつもりだ?」
長門「・・・はっきりとは決まっていない」
キョン「大体でいいから教えてくれ」
長門「約二ヶ月」
キョン「そ、そんなにか?」
長門「(コクッ)」
キョン「・・・三学期終わっちゃうんじゃないか?」
長門「・・・」

ズズッ

キョン「んー、二ヶ月かぁ・・・」
長門「・・・」
キョン「長門はこんな部屋で退屈しないのか?」
長門「しない」
キョン「普段何してるんだ?」
長門「座ってる」
キョン「あとは?」
長門「・・・読書」
キョン「それだけ?」
長門「(コクッ)」

長門「情報統合思念体には退屈の概念が存在しない」
キョン「まぁそうだろうけどな・・・」
長門「・・・」

トクトク

キョン「お、ありがとうな」
長門「いい」
キョン「・・・また来てもいいか?」
長門「・・・なぜ」
キョン「い、いや、情報統合思念体でも・・・たまぁには退屈すると思うし・・・」
長門「しない」
キョン「・・・することにしといてくれ」

長門「(コクリ)」

キョン「さてと・・・もうそろそろ帰るかな」
長門「そう」

キョン「じゃ、退屈したら連絡してくれ」
長門「(コクッ)」
キョン「お茶ありがとうな。また来るよ」

グイッ

長門「・・・待って」
キョン「ん?」
長門「・・・最後に」
キョン「へ?」
長門「・・・してほしい」
キョン「な、何をだ?」
長門「・・・」
キョン「あ、あぁ・・・わかったよ」

ギュッ

キョン「これでいいか?」
長門「・・・(コクリ)」

キョン「・・・」
長門「・・・もう」
キョン「え?あ、あぁ」

スッ

キョン「じゃあ、またな」
長門「・・・また」
キョン「おう・・・元気でな」

長門「・・・」



キョン宅

ガチャ

キョン「・・・何度言ったらわかるんだ」
妹「あっ!キョン君、おかえりーーっ」
キョン「疲れてんだ・・・どけ」
妹「うぁーーー!いたぁい!」
キョン「シャミもつれてけ」
妹「むぅ・・・シャミー、おいでー」
シャミ「みゃあ」

キョン「・・・はぁ」
ヴーヴーヴー
キョン「ん?・・・電話か」

キョン「古泉?」


キョン「もしもし」
古泉「どうも、古泉です」
キョン「なんの用だ。もう晩飯の時間だぞ」
古泉「手短にお話します。それに重要なことなので」
キョン「・・・なんだ」
古泉「閉鎖空間が一応のおとなしさを見せています。機関もこれで一安心です」
キョン「それだけか?」
古泉「・・・あとは長門さんのことですが」
キョン「・・・」
古泉「あなたと長門さんの接触を、異常に危険視している人物がいましてね」
キョン「それがどうした」
古泉「まぁ端的に言えば・・・その人物は長門さんを消そうとしています」
キョン「!?」

キョン「な、長門を!?」
古泉「えぇ・・・まぁ、長門さんを消そうとするなんて決して容易なことではありません。しかしですね、考えよう様によっては・・・」
キョン「もういい!わかった!」
古泉「・・・」
キョン「それで・・・俺はどうすればいい」
古泉「簡単なことです。長門さんとの接触は控えてください」
キョン「・・・いやだ、と言ったら?」
古泉「そうなると・・・あまり言いたくありませんが、あなたの身まで危険が及ぶことになります」
キョン「そうなるだろうな」
古泉「・・・しかし、ごくたまには彼女と会ってください」
キョン「え?」
古泉「僕にとって「情報統合思念体が、一人の人間に好意を持っている可能性がある」という事はとても興味深いものですからね」
キョン「・・・好意」
古泉「ええ、僕には長門さんがあなただけに・・・言い方がおかしいでしょうが、「心」を開いている様に見えるのです」
キョン「心を・・・」


古泉「ですので、これは僕からのお願いです」
キョン「古泉・・・」
古泉「心配しないで下さい。あなたの身は全力で僕たちがサポートします。もちろん長門さんも」
キョン「・・・ありがとな」
古泉「いえいえ、これも僕たちの仕事ですから。礼には及びません」
キョン「すまない」
古泉「しかし、涼宮さんには決して見つからないよう・・・注意してください」
キョン「ああ、わかってる」
古泉「では、失礼いたしました」
キョン「・・・また明日な」

ツーツーツー



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