※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

エピローグ

とある日の夕方
俺はベッドの上であの時の事を振り返った。
人の記憶は面白い代物である。
あの日、俺は焦っていたはずであり、一度は諦めて死を悟った。
今では「これもまたいい思い出」で終わりそうである。
こうして人間は自分に都合の悪い(時には良い)情報を処理しているのだろう。

俺はこの世界で産声をあげ、感じた。

俺には、ハルヒがいる。
そして、その周りには、いや、「この世界」には、俺達を支えてくれる仲間がいる。
仲間のおかげで、俺はいる。
こいつらのおかげで、俺達は地を踏みしめる事が出来る。

誰にも邪魔させない。
だって、俺達は最強なんだぜ。
無敵艦隊だろうが、銀河系軍団だろうが、史上最強打線だろうが怖くない。

ハルヒがいる限り。

突然、電話が鳴る。
びっくりして、ベッドから跳ね起きる。
煩い。良いこと言っている途中なんだ。

「もしmー」
「キョン!!明日、映画観に行くわよ!!」
「明日?……悪い。明日は用事が入ってる。」
「え〜?そんなの断っちゃいなさいよ。」
「ごめんな。大事な用事なんだ。」
「あたしと用事のどっちが大事なの!?」
やれやれ、いつものパターンか。
「ハルヒの方が大事。」
「え?………な、なら来なさいよ!!」
「俺はいつでもここにいる。映画なら、いつでも行けるさ。
明後日でも、その次でも、なんなら毎日行ってやってもいいぞ。」
「ははーん。言ってくれるじゃない。
じゃあ明後日ね。遅れたら、死刑&私刑&罰金だからね♪それと………」
それと?
「ありがと。」
「は?」


俺がこの一文字の疑問形をいい出す前に、電話は切れた。
俺は再びベッドで仰向けになる。
「明日……何買おうかな。オルゴール……ぬいぐるみ………ネックレス……だめだ。朝比奈さんに聞こう。」
もうすぐハルヒの誕生日。
ハルヒへのプレゼントを考えながら、また深い深い夢の内へと誘われる。
|