Different World's Inhabitants YUKI~カヨウビ(その三)~
終わった・・・・・・。
私にとっては、大きな成果なんです。
えっと、長門さん本人は、泣いていることに気が付いてないみたいですね・・・・・・。
でも、本当にどうしたんでしょう?
泣きたくなるくらい、悲しいことでもあったんでしょうか?
あんぱんを買って帰ってきた私は、涼宮さんに怒られます。
そうでした・・・確かに頼まれたのはカレーパンでしたね・・・・・・。
まだブツブツ言いながらも引き下がるキョンくん。
最後まで読み通した私は、涼宮さんがなぜキョンくんにこの原稿を読ませなかったのか、そして長門さんがなぜ泣いていたのかが分かりました。
何やら言いたいようだがうまく言葉に出来ない、そんな素振りを見せる朝比奈さん。
今年のバレンタインの日も、えらく独創的なアイディアで俺達を驚かしてくれたハルヒは、ホワイトデーをとても楽しみにしているようだ。
俺が今回、「原稿、原稿!」とやけに急かされたのも、この日までに機関誌作りを終わらせておきたかったかららしい。
全く、ハルヒのせいで俺達男性陣は、いらぬ苦労を強いられているわけで・・・・・・
いや、せい、でもないし、いらぬ、でもないな。
そして、明日、俺はこの事を激しく後悔することになろうとは、夢にも思っていなかった。
~Different World's Inhabitants YUKI~スイヨウビ(その一)~へ続く~
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