「虐殺王ヘルチョップと考える2T先手投了SS」
どうして母はいないのか、僕がそう尋ねると、父は決まって空を見上げてこのような昔話をしてくれた。
周りの人達は嫁に逃げられた男が描いた妄想だ、と馬鹿にしている。否定はできない、とても信用できない打ち切りマンガのような荒唐無稽な話だ。
でも、僕は信じている。
母は――本当に世界を救ったんだって。
完
※ご愛読ありがとうございました!単行本の発売は未定です!不祝誕生日先生の次回作にご期待ください!
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「はっ、今のは……夢……?」
「そうとも、今のは君が毒ガスを吸って見た夢だ」
「あ、あなたは?私は一体。今は何年でここはどこなの?」
「今は2016年でここは希望崎学園。君は毒ガスを吸って気絶していてその間に古参陣営はほとんど壊滅して投了したんだ」
「そうだったの。でも、今見た夢は一体……」
「君が新参陣営のキャラクターを刺していればああいう未来もあったが、君は能力を発動せずに終わった。つまりあれは平行世界みたいなものなんだよ」
「そういうことだったの。でもあなたはなぜそれを知っているの……?」
「それを答えることはできない。それではさらばだ」
「ああ、行ってしまったわ……あの人は一体」
「ふふふ、これで私が世界を滅ぼすのを止めるものもいなくなった。私こと魔王の化身が誰かは確定しなかったがそれは些細なこと。やはり世界は滅ぼすしか無い」
「グワーッ!クソ魔王め」
「すいません、この人口が悪くて」
「ならば責任を取ってお前が止めをさすが良い」
「へ……人間のフリして俺達のパーティに混ざるとはいい度胸グワーッ!」
「すいません、この人最後まで口が悪くて」
「だがこれでもはや世界の滅亡は止められん。ははは、はーっはっはっはっはっは!」
FIN
古参陣営投了です。
お疲れ様、新参の諸君。ダンゲロスの未来は君たちに任せたよ!
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