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「ダンゲロス一か月前の事案」


「この同好会は新たな時代の先取りとなり、歴史に名を刻むだろう!」

希望崎の生徒が全員集まる全校集会で、古参たちのブーイングが響くグラウンドの中、甲子猿侍がよく通る声で演説している。だが、その横では――オスマンケツバットが人知れず冷や汗を流していた。

新校則、<新入生の部活動の禁止>は一部の老害魔人が成立させた校則である。だが、甲子猿侍が作った”野球同好会”によってその校則は形骸化しようとしていた。なんとアホなことに新校則では同好会等は禁止していなかったのである。

そしてこの野球同好会は禁止されている部活動をすることのみでなく、その先の"新参差別の撤廃"を目論んだものでもある。
野球同好会の甲子猿侍やオスマンケツバットは地道な活動を続け、とうとう全校集会で発言する機会を得た。
彼らは「ここが勝負どころだ!」と勇み、一週間前から準備をしていたのだ。

だがそんな努力を一瞬にして水泡に帰すような事態が水面下では進んでいた。

(バットをアナルに入れたい入れたい入れたい)

有り体に言えば、オスマンケツバットはムラムラしていた。

「新参、古参などという垣根を超え、今こそ同じ希望崎の生徒として手を取り合う必要があるのだ!」

どこかで感じたことのある欲求に逆らえず、彼はとうとう
ズブリ。
自らに深々とバットを突き立てた。

「魔人が日本一多いとされるこの学園だが、みんなで協力すれば・・ふああおンッ!!!」

オスマン♂ケツバット、発動――――。

全校集会はケツバット地獄となった。


――――――――――――――――――



「なるほど、そんな事件が・・・じゃあ、その事件があったせいでハルマゲドンは発動したんですか?」
「ああ、その事件で古参がブチ切れたってのもあるんだけど、そのあとケツバット君が謝罪として全校生徒に配った菓子折りが、めちゃくちゃおいしくてね」
「え?」
「もっとよこせって古参に迫られたんだけど、おいしいから渡したくないじゃん?」
「は、はあ・・・」
「で、それを取り合うハルマゲドンが始まったってわけ。殺されたら菓子折りは持ってかれちゃうから、みんな必死なの」
「なんだそれ!」

実はこのケツバットが配った菓子折りとは猿侍の祖母が営む駄菓子屋から仕入れたものであり、駄菓子魔人である猿侍の祖母が孫のためにと魔人能力製の「めちゃめちゃおいしい菓子折り」を大量生産したのであった。

この菓子折りを求めた一人の一般生徒が二人の"転校生"を召喚することを、この時はまだ誰も知らない・・・。