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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • スペシャルクッキング~1800sec. kitchen Battle!!

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

スペシャルクッキング~1800sec. kitchen Battle!!

最終更新:2008年01月13日 20:47

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だれでも歓迎! 編集

スペシャルクッキング~1800sec. kitchen Battle!!◆0gyFSm2QyM


 「アリサちゃん……もうそのへんでいいやろ……」
 「嫁入り前の女の子の裸見られたのよ!? 本当ならこれじゃすまないくらいなのよっ!」
 「いくら手加減してると言うたって、やり過ぎると後々響くやろし……」
 「……まぁ、そうね。いい!? 次見たらこれじゃ済まないんだからねっ!」
 『大丈夫ですよアリサさん! 次はどこぞの変身シーンみたいに大事な所はキッチリ隠しますから!』
 「そういう問題じゃないのよっ!」

  ルビーの要らない補足から始まったルビーとアリサのもう恒例になりかけている漫才はさて置いて。
 アリサのトマへの粛清という名のフルボッコがようやく止まった。
 手加減されているとはいえ攻撃を受け続けたトマの身体にはそこかしこに痛みが走っていたが、
 一応現在、中国拳法の達人となっているアリサの手加減の仕方はやはり完璧であり、身体を動かすには不十分ないものではあった。




 「それにしても……このデカブツ、一体どうするのよ?」
 「もし時間があれば後でゆっくり見てみたいですね。もしかしたら直せるかもしれません。
  これだけ大きいんです、誰か襲ってきても十分耐えられるでしょうし、使えれば大きな戦力になりそうです」
 「直せるって……トマ君直し方分かるん?」
 「一応僕はこういうのには慣れてますから……直し方は、まだ十分見ていない今の段階では推測でしかありませんが、この焼け落ちたワイヤーを繋げなおせば、少しは稼動出来る様になるのではないかと思います」


  アイテムの専門家としての経験を用いて、トマは少ない情報からいかにしてこの物体を動かすかを類推する。
 少し見た限りでは、先ほどアンバーミサイルを投げ込んだ影響か、空間内のワイヤーが数箇所焼け落ちていた。
 動かし方はまだ良く分からないが、この何本ものワイヤーとそれに繋がった指貫が絡むだろうと、ある程度予測する。
 これらの情報から、おそらくそこを直せば動かせるのではないかとトマは読んだのだ。
  一応本来は内部にそれについての説明書もあるのだが、まだ詳しく見ていないので気が付かなかったのである。

 ◇ ◇ ◇ ◇


 「まぁ、もう少し詳しく見てみればより分かるとは思うのですが、まずはここを探索する方を優先しましょう」
 「そやな。地上の階にあるのは精々トイレとお風呂だけやったし、主要な物は全部地下にあると見るのがいいやろな」
 「そもそも、今いるここも機械だらけよね、何かありそう……」
 『アリサさん! 先ほども言いましたように私には機械の知識と技術のダウンロードが……』
 「あー、もうっ! 確かに役に立つのは分かるけど、さっきのこともあるし人前で変身なんか……」
 『ですが、何か情報を得られるかもしれません、少ない情報でも今は得るべきです』

  先ほどトマに変身シーンを見られた事がさすがに恥ずかしかったのか、今更だが渋るアリサ。
 ルビーも普段より少しマジメな口調で話している。
 ……さすがにこの殺し合いの場にいる、と言う事でこういう時はルビーも真剣に考えているのか……

 『……それに私が変身させたくてウズウz』 
 「やっぱりそれかーーーっ!!」  

 ……前言撤回。やっぱりルビーは、ルビーだった。 


 「あるやん、物陰」
  また始まりかけた二人の漫才を止めたのははやての何気ない一言。
 「へ……?」
  その言葉に気が付いたアリサの動きが止まる。
 「ほら、アレがあるやん」
  そう言ってはやてが指差したのは大きな人形――参號夷腕坊の方向。
 「アレなら大きいし、アレの裏で変身すればいいやん。
  見られたくないから変身したくないんやろ?なら見せなければいいだけのことやないか」
 「……そりゃ、まぁ……確かにそうだけど……」 
 「それに、ここにいる中で機械に詳しくなれるのはアリサちゃんだけや。もしかしたら、脱出に有力な情報があるかもしれへん
  わたしからお願いするわ。アリサちゃん、変身してぇな」
 「僕からもお願いします、アリサさん」
  他の二人からも頼まれては八方塞がり、既にアリサの退路は尽きた。

 「分かったわよっ! 変身すればいーんでしょ! 変身すれば! ……その代わり絶対見ないでよね! 特にトマ!」
 「わ、わかりましたっ!」
 『さすがアリサさん、話が分かりますねぇ~』
 「さっさと変身してさっさと終わらすわよっ!」

  そのままカレイドステッキを持って参號夷腕坊の裏に走るアリサ。
 すぐさまそこから閃光が走り、光の奔流となって周りを照らす。
 ここで様々な工程を経て変身が進むのだが、ここからでは大きな人形の影になって見えない。残念である。
 暫く経ち、光の帯が止んだ参號夷腕坊の裏から現れたのは――


 「……至って普通やな」
 「普通ですね」
  裏から出てきたのは、いつものアリサの普段着の上に白衣を纏い、そして眼鏡を掛けたアリサであった。
 「……本気で白衣の下を全裸にされそうになったわ……それだけは徹底的に阻止したけど」
 『え~、面白いじゃないですか。それに科学者ってそういうものじゃないですか~』  
 「だから、どんな科学者よそれっ! それにしてもいつもの普段着も着れるなら着せなさいよ……」
 『それは無理な相談です♪、この場合、白衣の下は基本何着ても構いませんからね~、
  例え白衣の下が全裸でしょうが普段着でしょうが割烹着でしょうが構わないのですよっ!』
 「…………」
 「……えっと本来の目的に戻るで、二人?とも」




  機械の知識を得たアリサを先頭にして、部屋内の機械をチェックする。
 何か脱出に使えそうな物は無いかとは思ったが、ここにあるのはこのシェルターの維持装置的なものが大半であった。
 他に、シェルター内の監視に使われていた設備みたいなのも端の方に存在していたが、今は稼動していないようだった。
 見つけたものといえば、精々参號夷腕坊の影に隠れていた奥の扉ぐらいのもの。


 「……結局、何も無かったですね……」
 「……そうやね。監視設備みたいなのは私たちじゃ扱えないものみたいだったし……収穫ゼロやな」
 「……これってもしや、あたし変身しただけ損って奴?」
 『いえいえ~、私はアリサさんを変身させられただけで十分得してますよ~』
 「それはアンタにとってだけよっ!」


  再び漫才タイムに入りかけた二人?(一人と一本)をはやてとトマで制して、三人は次の部屋に向かうことにした。
 今探しているのは傷の治療に必須な道具がある医務室、または食料や他役立ちそうなものがあるであろう備蓄庫である。

 アリサとはやても傷を負っており、応急処置だけはしてあるものの、ろくに設備も無い所での処置であったので不安ではあった。、
 それにナース服アリサの知識があれば医務室にある道具も扱えるだろう。
 もし薬を手に入れられれば、道中人助けに使えるかもしれない。向かわない手は無い。

  備蓄庫を目指すのは単純に、役立ちそうな道具と食料の補給の為である。
 支給品の中にも最低限の食料はあったが、量も少なく、味もお世辞には美味しいとは言えないであろう物ばかりであった。
 この殺し合いの場で生き延びるためには、迅速な判断や行動が必要である。
 お腹が空いていればその動きも鈍くなってしまう。それを回避する為の栄養補給も不可欠であるのだ。
 ここで栄養を補給し、しっかりと後々に備えておかなければならないとして、食料を探すことを考えたのだ。


  機械室の奥の方にあった扉を開けて廊下に出る。
 廊下は電気が灯っており、地下にありながら十分明るかった。 
 廊下の両側には数多くの扉があり、一つの部屋の中を軽く調べてみる。
  そこはベッドや机などが置いてある小さい部屋であり、
 机の中もカラッポ、ベッドも使われた形跡が無く、人の居た跡を全く感じさせなかった。
 他にも3~4箇所調べてみるものの、どの部屋も同じような構成であり、
 おそらくここは居住区みたいな物ではないかと三人に予想させた。

 「ここ……かなり多くの扉がありますけど、残りの扉も一つ一つ見るんですか?」
 「無理やね。時間が掛かりすぎるし、さっき3つ4つ見た限りじゃおそらくどこも一緒やろうし……」
 「あたしは全部一緒とは思えないけど、確かに時間がかかっちゃうし、今は先を目指した方がいいわね」
 「そうですね、何かありそうと思ったんですけど……」

  廊下を歩いていくと、突き当たりが見えてきた。
 近づくにつれ、その両側の壁に大きな扉が二つ見える。
  その扉の横にはプレートがそれぞれ付いていた。
 突き当たり向かって左の扉には『医務室』、右の扉には『食堂』と記されていた。


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「……出来すぎやな」
 「……正直、出来すぎですね」
 「……普通医務室と食堂を隣り合わせにする!? 学校で言えば保健室と家庭科室が隣り合わせなものよ!?」
 『まぁ、細かいことはいいじゃないですか~、まぁ、普段の行いが良かったって事で』
 「……まぁ、確かにそうね。それじゃ、傷の手当をする為にも医務室が先ね」

  目的地が同時に見つかったという状況に対して両者様々な突っ込みがあったがそれはさておき、
 傷の治療のために一行は、先ず左の医務室の扉を開けた。
 扉を開けると、棚に収納された様々な薬品や白いシーツのかかったベッドなどいかにも医務室といった感じの風景が目に入る。
 薬品棚を見てみると、多種多様に薬品があって知識が無い人間ではどれがどれだか分からない。
  今最も手っ取り早く――知識を得る方法は一つ。

 「ということでアリサちゃん任したっ!」
 「何がということでなのよ!? ……まぁ、知識を得るために仕方ないわよね」
 『んっふっふっ~、アリサさんも抵抗しなくなってきましたねぇ~』
 「こういう場合は仕方ないのっ! だから横から変な茶々を入れるんじゃないわよっ!」  

  既に抵抗することを半ば諦めたアリサは、医務室から出て行き扉を閉める。
 一~二分の後、再びナース服のアリサが扉の向こうから現れた。

 「……もう慣れて来てる自分が嫌になってきたわ……」
 「まーまーアリサちゃん、わたしらを助けるためやと思って我慢してな」
 「それは分かってるんだけど……」

  入ってきてすぐに棚を見るアリサ。
 そして棚を開けると共に、ひょひょいっと数個の薬と道具を取り出した。

 「これが痛み止め。他には湿布や包帯、それに後火傷用の軟膏や怪我用の消毒液って程度かな。
  空の救急箱があったからそれにまとめて入れておきましょ」


  アリサは薬を取り出し説明すると同時に、はやての傷を診ていた。
 腹の傷は既に血も固まっている。どうやらこのメイド服のお陰でほぼ傷が無く済んでいるようだ。
  肩の方も銃弾を間近に受けたとはいえ、防弾らしく弾は貫通していないようだ。
 はやての肩には衝撃で出来た赤い跡が付いているが、自由に動かせるようで、目立つ後遺症も無いようだった。

  そして自分の方の傷も診る。
 ほぼ体全体に受けたやけどは水ぶくれこそ無かったものの、所々痛い。
 それに対しては水で冷やした後、先ほど見つけた軟膏を塗る。思ったより軽度で助かった。
 切り傷に対しては時間が経った今消毒は出来ない。今消毒すると怪我の再生を遅くして治癒を遅らせてしまうからだ。
 傷は深いが、包帯のお陰か既に血は止まっているし、倒れる前にやっておいた応急処置が功を奏したようだった。

  ちなみに今の工程の際、トマを部屋の外に追い出してあるのは言うまでも無い。


  薬品箱に薬を詰め込み、処置もある程度行った一行は、医務室を出て食堂へと入っていった。
 食堂は結構広い空間であり、テーブルや椅子が整然と置かれていた。
 厨房の中は最低限の設備が敷いてあり、冷蔵庫や電子レンジ、ミキサーといった電化製品まで備えてある。
 火も水も電気も十分通っているようで、料理をするのに支障はない。
 そして、厨房の隅の扉、そこには。

 「おっ、食材や。保存状態も悪くない、野菜も飲み物も、それにレトルトやけど食べ物もあるなぁ」
 「これだけあれば何か作れそうね。冷蔵庫の中にも何かあるのかも?」
 「このレトルトパックというものは保存食料みたいな物でしょうか? 便利そうですし持って行ってもいいですね」 


  厨房の隅の扉、そこは食料貯蔵庫であった。
 野菜や飲料、魚の干物に干し肉、それにレトルトパックの食品に缶詰。
 これらシェルター生活をする上で必須な、ある程度長持ちしそうな物が揃っていた。
  加えて冷蔵庫には何故か新鮮な肉や野菜が入っていた。
 人の居ないこの場所で、どこから調達されたのかは疑問ではあるのだが、とりあえず後で考えることにした。


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「よっしゃ、これだけ食材があるんや、何か作るで」
 「はやて、一人で大丈夫なの?」
 「大丈夫や、これでもヴィータやシグナム達……あぁ、トマ君は知らないわな。……有体に言えば私の家族、やな。
  彼女達が来る前はずっと一人で暮らしてたんや、これくらいのことどってあらへん」
 「で、でも一人でさせる訳には……僕も手伝いますよ」
 「だーかーら、大丈夫やって……でも、そこまで言うんならさっきの償いとして手伝ってもらおうか」
 「えーと、さっきのははやてさん被害受けてない気g」
 「んな、細かいことはどうでもいいんや、あ、アリサちゃんは休んでてや。受けた傷の事もあるし、無理に動かしたくないしな。」
 「サンキュ、はやて。お言葉に甘えさせてもらうとするわ」
 「そんじゃ、やるでーっ! トマ君鍋とフライパンと包丁とまな板出しといてなー」
  掛け合い漫才みたいな会話を行いながら、はやては貯蔵庫と冷蔵庫から食材を取り出していた。
 取り出した食材は、鶏のもも肉・レトルトのライスパック・缶のトマトジュースに生姜・にんにく・赤唐辛子
 それに塩・胡椒・小麦粉・ナッツの詰め合わせ小袋・インスタントコーヒーの粉・りんごジャムの瓶
 それにカレー粉。この材料から何の料理が出来るか、予想も付かない。
  時間の無いこの状況ではやてが考えたのは、『はやて特製』手軽に出来るチキンカレーであった。


  何故カレーか。カレーは時間が掛かりそうなイメージがあるが、作り方によっては時間短縮が十分可能であり、
 また好き嫌いが殆どなく、割と普通に食べれる人が多いからである。
  はやての料理レパートリーは多数ではあるが、好き嫌いの分からない状況である事、
 また手軽に高い栄養を摂ることができる、それにもし残ってもしばらく保存が利く、といった点で、カレーを選択したのだった。



  まずはやてが鶏もも肉に細かく切り目を入れながらある程度の大きさに刻み、塩・胡椒・カレー粉を掛け、味を漬け込ませ、
 その漬け込ませる間にトマが生姜とにんにくをすりおろし、その後、唐辛子の種を取り細かく刻む。
 そこで更にはやては、ジャム少々とトマトジュース・塩・ナッツ、それに味に深みを出すためのインスタントコーヒーの粉を混ぜ、
 それらをミキサーで細かくしてペースト状態にしておく。
  トマはその次に、鍋とフライパンを出しサラダ油を入れて熱し、鍋にカレー粉と小麦粉を入れ焦げないように炒め、
 さらに先ほどすりおろした生姜とにんにくを入れさらに炒め、香りを引き出たせる。
 そして水と先ほどはやてが作ったペースト状態の奴、それに唐辛子を入れ、煮立たせる。
  そしてはやてがトマにより熱されたフライパンに鶏肉を入れ、しっかりと表面を焼きつかせ、
 焼きあがった後にフライパンから鶏肉を取り出し油を切り、トマが煮立たせた鍋にその鶏肉を入れ15分ほど煮る。
  ちなみにご飯はレンジでチンという単純ものなので、鍋を煮てる間にすぐ済む。

 以上、『はやて特製』お手軽チキンカレーの完成である。所要時間、僅か30分。

  これを見る限りトマもテキパキ動いているように見えるが、はやての的確な指示のおかげである。
 本来見た事の無い調理器具も、はやてが使い方を簡単に教えるだけで、あっさり使い方を習得した。
 トマの探究心恐るべし、である。
  ちなみにアリサは休んでといわれている以上、ただボーっとしながら一連の工程を暇そうに見ているだけであった。


  食卓にはチキンカレーと飲み物が並び、いい匂いが周りに漂っていた。
 「「「いただきまーす」」」
  との掛け声と共に三人が三人とも同時に、それぞれの口にカレーを運んだ。
 「……んんっ……美味しいわね。やはりはやて、年季が違うわ~」
 「あんな短時間で作ったのにこれだけ美味しいなんて……」
 「そりゃそうや、わたしの特製レシピやからなっ、後アリサちゃん年季って、わたしたち同じ年やないか~」
  味の感想が漏れると共に、食卓の雰囲気が一気に和らぐ。
 はやての料理の腕は確かであり、まだ9歳の少女がこれを作ったなどとは信じられないものであった。
 「ん~ちょっと辛いけど大丈夫大丈夫、このカレーなら何杯でもいけそうね」
 『ズルイですアリサさんっ! 私もはやてさんのカレー食べたいですっ!』
 「無理言ってんじゃないわよっ! 大体どうやって食べるっていうのよっ!」
 『そりゃ~、アリサさんを乗っ取って……』
 「だから無理言ってんじゃないわよっ、というかサラっと恐ろしい事言うなーっ!」
 「と、とりあえず二人とも落ち着いてください~」

 (やっぱええなぁ……こういう雰囲気)

  はやては両親を早いうちに失い、長年一人暮らしを行ってきた。
 その為、あの9歳の誕生日にヴォルケンリッターが現れるまではずっと一人で食事していたのである。
 その性か、ヴォルケンリッター達と同居するようになり、家族と食事を取れるようになった今でも、
 はやてはこういった複数の知人との、食事の雰囲気というのは好きなのであった。

  そういった和やかな雰囲気の中で食事は進み、余程美味しかったのかアリサとトマがおかわりまでしていた。
 アリサにまでおかわりをさせるとは、はやて、恐るべし。 
  ついでに残ったカレーは食器棚の中にあったタッパーに入れて持っていくことにした。
 後々の事を考えた上で、少し多めに作っておいたのだが、
 予想外に食べられたので精々2人分程度しか残らず、それを三等分して分ける事にした。


 ◇ ◇ ◇ ◇

 「それでな、お腹も膨れたことやし、そろそろこれからどうするか決めようかと思うんやけど」
  和やかな雰囲気だった食事も一段落し、軽く食器も片付けた所で、
 はやて達一行はこれから如何するかを決めるために話し合うことにした。
 「とりあえず僕はさっきの人形を良く見てみたいです。何か使えるかもしれませんし、今の時間があるうちに見ておきたいんです」
 「あたしは特に無いんだけど、まだ見ていない場所がありそうなのよね……さっきの扉だらけの所とか」
 「それは僕も気になってました、ですが僕は人形のほうが見たいので……」 
 「そうやな……あれが全部同じ部屋とは思えんのや。正直一つ二つは違う部屋が混ざってるんちゃうかな。
  論証は無いんやけど・・・ほら、『木の葉は森に隠せ』っていう格言もあるくらいやし」 

  途中の廊下の両サイドにずらっと並んでいたあの扉、
 ここに来るまでは時間も無くゆっくりと見る余裕も無かったが、怪我の手当ても食事も済んだ今は結構余裕がある。
  ならば今の余裕のあるうちに調べるべきなのではないか、と。はやては考えていた。
 あの人形もトマが上手く直すことが出来れば、大きな戦力になるに違いない。
 本当なら、未だ合流していない仲間、それにトマの仲間達にも早く会いたいからすぐ出るべきなのかもしれないが、
 まだ調べていない場所があり、あの人形の事もある以上まだ出るべきではないと考えたのだ。
 ただ、一つ懸念すべき事項があった。それは――



 「そういえばはやて、あのヘルメスドライブ……って奴はまだ使えないの?」
 「……ああ、そのこと何やけど実はな……使えるようになったとしても私らには使えんのや」
 「「え!?」」
  トマとアリサ二人の声がハモる。
 来る前に襲われたレックスといった少年のような、ゲームに乗った人間に囲まれているかもしれない、
 このシェルターから無事に脱出出来、しかも仲間と合流できると言ったオマケ付きの、とても有用なアイテム、ヘルメスドライブ。
 それは既にはやてとトマの命を救い、その性能はお墨付きの代物である。
 ただ、この状況で一つ欠点があった。

 「……ヘルメスドライブはやな……一度に二人までしか転送できんのや」

  ヘルメスドライブの欠点、それは一度に二人までしか転送できないこと。
 今はやて達は三人。現在登録されているはやては確実に転送対象であるので、一人しか共に転送できない。
 よって、ここから脱出に使うとすれば、トマかアリサのどちらかを見捨てなければならない。
 見捨てるなんてこと、とても今のはやてには出来なかった。
 そんな事をすれば、この道具を託してくれたレンに顔向けが出来ないし、
 それに、レンを一度、仕方なかったとはいえ置いて逃げてしまった後悔が心の奥底に残っていた。


 「……となると、今は使えないわね」
 「わたしには……どちらかを見捨てることなんてできへん……」
 「しかたないですよ、とりあえず今は別の方法を考えましょう」
 「せやけど、ヘルメスドライブが使えない以上、ここから出るにはどっちみちシェルターを自分達から開けるしかあらへん。
  それに、外から開くなんて事は、それはすなわちあの扉を破れる力の持ち主ということやし、
  ここは閉鎖された空間やから下手すればわたしらが袋のネズミになってまう。
  時と場合によっちゃ、さっさとここを出たほうが良いかもしれへんな」


 「それじゃ、時間短縮するためにも二手に分かれたほうが良いわね
  トマは人形の所に行って直せるかどうか調べてみて、あたしははやてと一緒に扉を一つずつ調べていくから」
 「他に誰か人がいるかもしれませんし、二手に分かれるのは止した方が・・・・」
 「他にだれか居るならとっくに襲ってきてるわよ、結構時間も経ってるのに誰も来ないのは、
  おそらくあたし達の他に誰も人がいないんじゃないかと思うの。
  それにとっくに起きてたのに狸寝入りしてたせいで、あたし達を先に二人で行かせる事になったトマが言っても説得力無いわよ」
 「……そ、それはそうですけど……」
 「わたしも別にそれでええよ」
 「それじゃ、決まりね、さっさとやってさっさと終わらすことにしましょ」


そして、三人は二手に分かれシェルターの調査を続けることになった。
 ただはやての心の中には一つの心配事が残っていた。




 (今はそんな必要は無いけれど……いつか、これを無理にでも使わなあかん時が来るかもしれへん)


  先ほどヘルメスドライブの説明の時に考えたこと。
 今こそ無理に使う必要は無いが、近い将来もしかしたら無理にでも使わなければならない時が来るかもしれない。
 出来ればそんな事にはしたくないが、この殺し合いの場においては何が起きるか分からない。
 もしかしたら相手に襲われて、退却しかないなら考えておくに越したことは無い。
 それがはやての心配事だった。


   そしてその場合の最大の問題は――




 (わたしは……その時どちらかを見捨てる事なんて出来るんやろうか?)





   ――その答えは、未だ出ない。




 【H-5/シェルター地下・食堂/1日目/夕方】



【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康。アズュール使用で少し疲労。
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、
    参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている) はやて特製チキンカレー入りタッパー
[思考]:あの機械がやっぱり気になりますね、今から調べられますし楽しみです。店は食料品とか医療品に関してだけならいけますかね?
第一行動方針:参號夷腕坊の機能を調べる。必要なら修理
第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第三行動方針:シェルターを本拠地に店を開けるか確かめる。
第四行動方針:情報と物を集め、『首輪の解除』『島からの脱出』の方法を考える。
第五行動方針:ジュジュの安否が気がかり。
第六行動方針:できれば『首輪』の現物を手に入れたいんだけど……無理かな?
第七行動方針:できれば、トリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
基本行動方針:ニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。
割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。

【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:腹部に浅い切り傷。左肩に被弾(防弾メイド服のお陰で軽傷・以上の怪我は応急処置済み)、人を取捨選択することに対しての悩み
[装備]:メイド服(防弾仕様・腹部に裂け目)、車椅子(持ち手やフレームがひしゃげているが動作に問題なし)、カード×3@魔法少女リリカルなのは
[道具]:支給品一式(はやてとレン)、自分の服、首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ、はやて特製チキンカレー入りタッパー
   ヘルメスドライブ@武装錬金(夕方以降まで使用不可)、
[思考]:……私は、人を見捨てる覚悟なんてあるんやろか……?
第ー行動方針:引き続きシェルターの地下を調べ物資を調達する。
第二行動方針:ヘルメスドライブの使用はとりあえず見送るが、もし機会があったら使う。
第三行動方針:場合によってはシェルターから出ることを考える
第四行動方針:なのは・フェイト・ヴィータやトマの仲間達とも合流したい
第五行動方針:ヘンゼル、イリヤ、レックスを止める。
第六行動方針:脱出手段を練る。
基本行動方針:ゲームからの脱出。
※闇の書事件の数週間後ほど後から参戦。リインフォースⅡは未完成な時期。
※首領パッチソードの説明は読んでいません。馬鹿らしくなったので。




【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(切り傷、深い)
  上記の怪我は全て応急処置済み。
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:支給品一式(ランドセルの右の肩紐破損)、マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド 、救急箱、はやて特製チキンカレー入りタッパー
[服装]:ナース服
[思考]:あの扉を全部探すのかぁ……自分で蒔いた種とはいえ、骨が折れるわね……
第一行動方針:シェルターの地下を引き続き調べて何か物資を調達する
第二行動方針:なのは・フェイト・ヴィータやトマの仲間達と合流したい
基本行動方針:ゲームからの脱出。

【備考】救急箱の中身には、以下の物が入っています 
 痛み止め(鎮痛剤)・軟膏(傷薬)・消毒薬・湿布・包帯・絆創膏・ガーゼ・はさみ・ピンセット・テープ
  それほど大きくない救急箱なので精々湿布等かさばる物は2セットずつぐらいしか入っていません
 絆創膏やガーゼなど小さいものに関しては10~15枚程度入っています


≪154:歪みの国のアリス 時系列順に読む 157:全世界ナイトメア≫
≪144:歪みの国のアリス 投下順に読む 157:全世界ナイトメア≫
≪145:明暗 トマの登場SSを読む 170:あの日あの時あの場所で(前編)≫
≪145:明暗 はやての登場SSを読む 170:あの日あの時あの場所で(前編)≫
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