「突然だけど王様ゲームをするわっ!」
ハルヒが高らかに宣言した。
「いい?王様の命令は絶対なんだからねっ」
「いくわよ?せーのでみんな引きなさいっ」
みんな「せーのっ」
みんな「王様だーれだ?」
「はい」
手を上げたのは小柄な文芸部員、つまり長門だ
長門がどんな命令をするのかwktkしてした俺だったか
いつもは無口の長門の言葉に正に俺も言葉を失うわけだが。
「王様と2番が接吻をする」
ハ「ちょっと!誰が2番なのっ?」
そう、2番は俺の手中にあるわけで・・・(殺されるな)
隠しとおせるはずもなく、消去法で俺が2番だとバレてしまった。
「そ、そそそそs、そうなの!さっさとしちゃいなさいよっ!」
とハルヒ
「べ、別にゲームだし、本気でするわけじゃないですしぃ・・・長門さんもしなくていいですよね?
しないほうがいいんじゃないかなぁ・・・」
と朝比奈さんあいかわらず黒い、露骨に黒かった。
「僕のキョンたんに何をしようとしてるのですか(怒)?」
「事の次第如何では生きて返しませんよ?たとえそれが長門さんだとしても」
・・・
・・
・
「あれあれ?僕を無視しないでくださいよ」
そういえばコイツにはクジさえ配られてなかったな。可哀想に。
・・・
・・
・
「命令は絶対」
沈黙は破ったのは事の元凶だった
おい長門、空気嫁。はじめはもっとこうライトなやつをな。
「私はしたいことを言っただけ」
「これはそういうゲームだと認識している」
OK、今なんて言った?
みんな今の聞いたかっておいっ!なんで誰もいないんだよ!
「ゲームの進行に重大な欠陥になると判断した」
「席を外して貰っている」
長門がユラユラとこちらに近づいてくる。
「あなたも早急に命令を実行すべき」
ちょっと待て長門こっちにも心の準備というものが・・・
「許さない」
刹那、唇に柔らかな感触────
「こんな手段は私も望まない。でもあなたには涼宮ハルヒしか見えていない」
「私にはそれが辛かった。でもこれで最後」
ん?最後?
「ターゲット:キョン(仮名)の記憶を消去する」
俺は長門を抱きしめた。体が無意識に動いた。
「次の王様はあたしねっ!3番誰?」
「私・・・」
「有希ねっ。ちょっと耳貸しなさい・・・・・・」
「わかった」
「あなたがトゥキだから」
「違うわ有紀っ!こうよっ!!」
「あなたがぁ・・・トゥキだからぁ」
「ちょっとキョンもやりなさいよねっ!あたしだけじゃ恥ずかしいじゃないの」
お前が言い始めたんだろ。
結局はモノマネ大会になってしまった。
ん?今長門が笑ったような気がしたが・・・
長門、どうかしたか?
「何も」
俺の気のせいか
「・・・」
長門は俺の瞳を見つめると読書に戻っていった。
最終更新:2007年01月12日 13:47