~ある放課後の出来事~

 

ブゥゥゥゥン・・・

 

 

キョン「何だこの音・・・はっ!?」

 

 

歩道のほうへと勢いよく引っ張られる俺、
俺の真横数cmを猛スピードで走り去る車。

 

 

長門「危ない」

 

 

キョン「ああ・・・サンキューな」

 

 

長門「ブーブーに轢かれるところだった」

 

 

キョン「!!?」

 

 


 

 

~ある放課後の出来事・その②~

 

 

キョン「で、今度は俺は未来に行かなきゃいけないと?」

 

 

ミクル「はい、とっても危険な任務なんでこれを持っててくださいね」

 

 

手渡された重厚感のある黒い鉄の塊

 

 

キョン「朝比奈さん、これって・・・」

 

 

ミクル「ハジキです。護身用に持っててくださいね♥」

 

 

キョン「!!?」

 

 

※ハジキ = ヤクザ用語で拳銃のこと

 

 


 

 

~ある日曜日~

 

 

ハルヒ「ほら春月!水族館よ!」

 

 

春月「うわぁ、お魚さんがいっぱいだぁ!」

 

 

キョン「見ろ、イカさんにタコさんにサメさんもいるぞ~」

 

 

春月「・・・・・・」

 

 

ハルヒ「ん?春月どうしたの?具合悪いの?」

 

 

春月「すいぞっかんってママたちのお部屋みたいな匂いがするんだね」

 

 

ハルヒ&キョン「!!?」

 

 


 

 

『朝比奈みくるの一秒』

 

 

たった1秒でも、留められないのは分かってた。

 

 

自分自身の任務だとか、責務だとか、そう言うのを抜きにして。
『朝比奈 みくる』自身の願いをむき出しにしてみれば
そこに居るのはただの女の子。

 

 

曖昧な笑みでぼやけさせないで、
嫌ならちゃんとその口で伝えてくれればいいのに。
いっそ突き放してくれれば思いも楽になるだろう。

 

 

それをやさしい彼はしないから。
諦めることが出来なくて、執拗に求めるのは――。

 

 

もしも今想っている事を実直に話したのなら、
貴方は何と答えてくれますか?

 

 

「キョン君」

 

 

名前を呼んで、口にして。
一秒でも多く、細めた双眸の奥にある視線の先に私がいて欲しくて。
だから此方の意図を汲み取らせないように、名前以外口にせず黙って抱きついて。

 

 

「ああ、朝比奈さんっ!?」
ハルヒに見られたらどうするんですか。

 

 

私の不躾な行動を笑うでもなく、彼が漏らす言葉は二言目には彼女。
そうしてきつくきつく目を瞑る。

 

 

一秒。
神様。一秒だけでもいいから
この背中の温かさを私にください。

 

 

ああ。

 

 

ここまで『たったの』一秒に拘ったのは、初めてらしくて。

 

 


 

 

キョン「よし、すこしからかってみるか」

 

 

キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「うるさいわね、話しかけないでよ」
キョン「・・・」
ハルヒ「邪魔だからどっかいってよ!死ね!」
キョン「ったく、お前は・・・(ナデナデ)」
ハルヒ「・・・っ!?し、死んじゃえ!!」

 

 

 

ハルヒ「・・・・///」

 

 

 


 

 

病室で目を覚ましたときハルヒが起きてたら

 

 

キョン「・・・・・・」
ハルヒ「・・・・・・?」
キョン「・・・・・・」
ハルヒ「ね、ねぇ?」
キョン「・・・・・・」
ハルヒ「お、起きてよ。。」
キョン「・・・・・・」
ハルヒ「冗談・・・だよね・・・?」
キョン「・・・・・・」
ハルヒ「返事くらい・・・グスッ・・・・しなさいよっ!このバカキョン!・・・グスッ」
キョン「・・・・・・」
ハルヒ「ねぇっ!!?」

 

 

徐々にはっきりしてくる頭に、その声は敬虔な信徒が聞く教会の鐘の音のように安らぎに満ちて聞こえた。
俺は首をねじ曲げて声の主を探した。いや、探さなくても分かっていた。この脳にまで響く大声を出せる人物は俺の知る限り1人しかいない。
涼宮ハルヒだ。

 

 

俺「なんだお前かよ。そんなことよりお前何で泣いてるんだ?」
ツン「―――!?」
ゴスッ
俺「おおごぉぉぉ。。痛ってー・・・」
ツン「泣いてなんかないわよ!これはあくびよあくび!大体なんで私がアンタのために泣かなきゃ――」

 

 

(´・ω・`)

 

 


 

 

「ほんとみくるちゃんおっぱい大きいわねぇ~
一体何食べたらそんなに育つの!?牛乳!?ホルモン系!?
それともなんか鍛えてんの?」
「ふぇっ?あの~特に何もしてないんですけどぉ~」
あの~俺もここにいるんですがあなた達なんていう会話してるんですか?
「何もしなくてそんなに大きいの!?やっぱ腹立つわ~」 それは八つ当りじゃないのかハルヒさん?
「ふぇ~?え~と、あのぉ~?」
そうやって戸惑っているあなたも素敵ですよ朝比奈さん
だが、確かにどうすればそんなに育つのかは一つの不思議だな
朝比奈さんは小食なほうだし
ハルヒや長門は細い割に食うが成長しないしな
「誰かに毎日揉んでもらってるんじゃないの?
あたしなんて…毎日キョンに揉んでもらってるのに全然大きくならないのに…」
「揉んでもらうわけないじゃないですか~
って!?えぇ~~!?」
なぁハルヒ、俺は確かに大きいに越したことはないと思う
そりゃあ俺も普通の男だからな、大きい胸には多少本能を刺激され
しばしば視線がそっちに向うこともある
でもな!俺はお前くらいの大きさの美乳萌えなんだ!
「キョン…」
だから…なんというかな…やっぱりお前が一番…だな
「…あたしもよ…キョン…」
そうして俺達は熱くキスを交わした

 

 

 

 

 

 

みくる「…死ねよオメーら」

 

 

 

 

 

 


 

 

長門「このスレは落ちない」
  「私が保守るもの」
キョン「似てるけどキャラ違うぞ」

 

 


 

 

『長門有希の微笑み』

 

 

ガチャ
古泉「なんだ長門さん、また本読んでるんですか。狂ってますね」
長門「・・・」
古泉「誰も来ないようなので帰りますよ。あなたは正直つまらないので」

 

 

 

ガチャ
みくる「長門さん、また本ですか。もう病気ですね。」
長門「・・・」
みくる「くだらないので帰ります。時間の無駄ですから」

 

 

 

 

ガチャ
ハルヒ「なんだ有希だけなの?」

 

 

 

長門「・・・」コクリ
ハルヒ「その本って・・・が書いた、・・・系の本よね」
長門「知ってるの?」
ハルヒ「そりゃぁあたしも本は好きd」
ガチャ
キョン「おっ、ハルヒと長門だけか。ってその本、こないだ読んだぜ!」
ハルヒ「なかなか良いわよね!有希って結構本を選ぶ才能があるわよ」
キョン「そりゃぁ長門は本をいつも読んでるからな」
ハルヒ「実際、本を読むのって良いわよねぇ」
キョン「そうだな、長門も本を読んでると幸せそうだもんな」
長門「・・・」
ハルヒ「どうしたの有希?」
長門「・・・二人ともありがとう」

 

 

 

以前改変された世界にいた長門のように、この世界の長門も微笑んでいた

 

 

 


 

 

キョン「無い!無い無い!!俺のみくるフォルダがねぇぇぇええええ!!!」

 

 

誰が消しやがった!いや、こんなことをするのは奴しかいない、ハルヒだ。
くそっ、ファイル復元ツールでも戻らん。隠しファイルにしてパスワードまで付けたのによ…。
ああ、こんなことならさっさとCD-Rにでも焼いとくべきだったぜ。

 

 

 

俺が後悔の溜息を吐いているとデスクトップに見慣れないフォルダがあった。

 

 

 

『Yukiフォルダ』

 

 

キョン「長門?」
ファイルを開いてみるとそこには、数多くのの長門の写真と一枚のメモ帳があった。

 

 

『涼宮ハルヒの命により、あなたのファイルを完全削除したこれはそのお詫び』

 

 

キョン「ははっ、長門らしいな。……でもな」

 

 

翌日

 

 

キョン「長門」
長門「なに」
キョン「昨日ファイル見たぞ」
長門「そう」
キョン「ただな、合成はしないほうがいいぞ。じゃあな」

 

 

バタン

 

 

 

長門「……ペタペタ」

 

 

 


 

 

ハルヒ「クッキー多く焼きすぎちゃったわ。しょうがないからキョン、アンタにあげるわ。感謝しなさい。」

 

 

キョン「んなもんいらねーよ。」

 

 

ハルヒ「ちょ、何よその言い方!せっかく私が直々に焼いた有難~いクッキーを恵んであげようとしたのに!」

 

 

キョン「うぜーんだよ。お前の作った物なんか不味くて食えるか!猫の餌の方がまだ食えるぜ。」

 

 

ハルヒ「もう知らない!こんなクッキー捨ててやる!」

 

 

キョン「ちょっと待て。捨てるなら俺によこせ。猫に食わせるわ。」

 

 

ハルヒ「バカ!もう死ね!」

 

 

翌日
キョン「ようハルヒ、あのクッキーだけどな、猫にあげたらあまりにも美味そうに食うもんで
    俺も食ってみたら、その・・・なんだ・・・美味かったぞ。」

 

 

ハルヒ「ふん!わかればいいのよ。今度はその猫にサンドイッチでも作ってあげようかしら。」

 

 

キョン「ああ、猫も喜ぶぜ。」

 

 


 

 

キョン「これから言う言葉を全て英語で答えてください」

 

 

ハルヒ「なによいきなり」

 

 

キョン「6」

 

 

ハルヒ「…Six」

 

 

キョン「靴下」

 

 

ハルヒ「ちょっとキョン、バカにしてんじゃないでしょうね!?Socks!」

 

 

キョン「……じゃあ『あれ』は?」

 

 

ハルヒ「えっ?」

 

 

キョン「あれだよ、あ・れ」

 

 

ハルヒ「ちょ、そ、そんなこと言えるわけないでしょ…」

 

 

キョン「どうしたハルヒ?分からないのか?あれだぞ、あ・れ」

 

 

ハルヒ「………エ、エロキョン(///)カァ~」

 

 

 

 

長門「あれはThat」

 

 

 

 


 

 

『長門有希の気持ち』

 

 

「同期する」
私の中にはじめてのエラーが生じたのは三年前の七夕の時、この言葉から生まれた。
生み出されて数ヵ月、私はまだ待機モード、そんな時、彼らは私を訪れた。
彼らが存在した元の時間に回帰させるための空間凍結を可能にするため、三年後の私と私は同期をした。
同期したことにより伝えられた三年後の私の情報の中には微量のエラー…
伝える情報にエラー部位が含まれることなど本来の私ならありえないこと。

 

 

不思議…
なぜかこのエラーは通常のものとは違う気がする。
「彼が気になる」何も考えずに過ごしてきた私に芽生えたもの。
感情というものなのだろうか?
また一つエラーが増える………

 

 

最近、よく考える事がある。
この彼への気持ちは私のものではないかもしれない。
この気持ちのきっかけは現在の私のものではない。
私のものであって私のものでない。
偽りのものなのだろうか?
わからない

 

 

エラー…エラー…エ………

 

 

あまり考えないようにした。
信じたい。
この気持ちは私のものだと。
私は彼が好き…ただそれだけ

 

 

終わり

 

 


 

 

キョン「なんだ、来てるのお前だけか。つまんね。」

 

 

長門「・・・・・・・・・」

 

 

キョン「本ばっか読んでて楽しいのか?休みの日もそうしてんの?」

 

 

長門「・・・・・・」

 

 

キョン「友達もいなさそうだもんなー。そりゃあお前みたいな不気味な奴と誰も知り合いだと
    思われたくないだろうしな。」

 

 

長門「・・・」

 

 

キョン「ハルヒもお前と二人きりだとあからさまにつまらなそうな態度取るよなw
    朝比奈さんもお前のことは苦手だとさ。
    古泉も口には出さないが苦手だと思ってるだろうよ。
    お前ってどんな人とも壁があるよな。まあ実際お前って気味が悪いしw」

 

 

長門「(シュン)」

 

 

キョン「お、お前とまともに接してやれるのは世界で俺だけかもな////」

 

 

長門「!!!///」

 

 


 

 

「はぁ~」
思わず溜息をついてしまう。彼のことを想うたびに胸が苦しくなる。
彼を好きになってはいけない。私はこの時代の人間じゃないのだから。
でも……この気持ちをどうにかして彼に、キョンくんに伝えたい。
でもそれはいけないこと。涼宮さんは彼のことを好き。
もし私が彼に告白して、もし、万が一にも承諾してくれたら…。
………それはうれしいけど、この時代、もしかしたら未来の世界を含めて
悪い影響が出てしまうかもしれない。
「はぁぁ~」
そうしてまた考えは振り出しに戻る。
「──奈さん、朝比奈さん」
「ふぇっ!?」
気がつくとキョンくんが私の顔を覗き込んでいた。
「どうしたんですか朝比奈さん?溜息なんかついて。なにか悩みでもあるんですか?」
「えっ!?え、え~っとぉ~。な、なんでもないですぅっ!」
「そ、そうですか?まぁ、困ったことがあったら何でも言ってくださいね。力になりますから」
キョンくんは笑顔で私に言ってくれた。
「はぁ~」

 

 

キョンくん……

 

 

キョンくんが力になってくれちゃうと、私はもっと困っちゃうんですよ?

 

 


 

 

「お嬢様」
「すまん、眠ってしまっていたようだ」
「あまりご無理をかさねられますと」
「わかっている、自重する」
疲れた、まだもう少し気楽な学生を続けられるはずだったのに
この何年かの出来ことによる仕事量の増大は、私の負担も着実に増やしていた
まさか、クラスメイトやその後輩にあんなメンバーがそろってしまうとは
未来人と超能力者については、すでに足がかりをつかんだ
宇宙人は、この国の経済に興味はないだろう
問題は、彼 涼宮ハルヒの鍵
彼の存在は、どんな影響を与えるのだろう、この国に、この家に 
そしてなにより わたしに

 

 

とりあえず、みくると古泉にいって情報を集めよう
たとえ、どんなささいなことであっても

 

 

なにより、わたし自身が彼のことを知りたいのだから

 

 


 

 

キョン「長門!おっぱい揉ませろ」
長門「・・・・・いい」
キョン「(ペタペタ)うーん・・・やってて空しくなるな。あ、朝比奈さん、おっぱい揉ませて下さい」
みくる「ふぇ、いいですよ」
長門「・・・クスン」

 

 

キョン「(ボヨンボヨン)おっきいことはおっきいけど少し手に余るなあ・・・・・」
ハルヒ「キョン~!私のお乳のほうが甘いわよ~」
キョン「ハルヒ!・・・・・朝比奈さん邪魔ですどっかいって!」
みくる「ふみぃ・・・」

 

 

キョン「(モミモミ)やっぱ美乳が一番だぜハルヒ!」
ハルヒ「さすがキョンね!よくわかってるじゃない!」

 

 


 

 

『西宮大戦争』

 

 

授業
いつもと同じ俺の耳にはちっとも届かない無駄な演説は
俺を眠くする一方でうとうと船をこいでると
ハルヒがBIC製0.7ミリの標準型シャーペンで俺の背中をつついて来た
俺は普段と変わりなく、またむちゃな案でも思いついたのかと思い振りかえると
いつも通りとびっきりな笑顔でハルヒが俺にささやいてきた
「ねえキョン、ウルトラマンって怪獣が来ないと現れないのよね。
だったらゴジラを呼び出せばすごい戦いが見れると思わない?」
またまたとんでもないことを・・・・
「ねえ聞いてるの?キョンったら!」

 

 

「聞いてるよ、あと声を落とせ周りに聞こえるぞ」
こいつの電波話がまわりに聞こえたら俺まで狂ってると思われる。
いや、谷口の話だともう狂ってるらしいが
「じゃあさ、どうやったらいいと思う?」
ゴジラって言ってたか?それならテドドン・・・いやテポドンが振ってきたときに
目覚めてるんじゃないか?海で寝てそうだし
「うーん、どっちかって言うと私の力で目覚めさせてあげたいのよね」
と、言い終わるかどうかのうちに海のほうからすさまじい爆音が聞こえてきた。
「な、なんだー!!」と俺は立ち上がった。

 

                          • クラス全員の目が俺に向いてる。バカズラの谷口がもっとバカに見える。
「ちょっとキョンどうしたの?」
ハルヒまでもが驚いている
OK、状況把握
どうやら俺は寝ていたようだな。

 

「キョン!さっさと座りなさい!」
一生の不覚だ
「すいませんでした。どうぞ授業を続けてください」
平謝りして席に着く。あちこちからクスクス笑いが聞こえるな。俺の顔も真っ赤だろうな
「キョン、そんなに疲れてるなら今日の活動は休みにしてもいいわよ」
いつものお前らしくないなと言おうとしたとき
「そのかわり私ん家に着なさい!」
SNEG?

 

 

俺はハルヒの家に居る。ってなんでこんなことになってるんだ!
俺の右頬に当たってるのはハルヒの太もも、つまりひざまくら中だ。
「疲れてるんでしょ?ならこのまま寝なさいよ」
ハルヒはこんなこと言ってたが・・緊張して寝れるかよ!
しかも息子が成長中だ。
「ねえキョン、寝ないのならどいてくれる?」
はい!
「もう30分ぐらいたってるわよ、寝てるならそれでいいけど
おきてるんなら足がしびれてるからどいて!」
サーセンwwwwwwww
そして俺はハルヒの家にそのまま泊まった。

 

 

ハルヒ母「昨日はお楽しみでしたね」

 

 

キョン&ハルヒ「!!!!」

 

 

 

 


 

 

部室には誰もいなかった。
有希もみくるちゃんも古泉君も…それにキョンも。
ま、キョンは掃除当番だからしょうがないけどね。
それにしてもみんな遅いわね。
仕方なくネットで遊ぶ。
そうして1つのサイトにたどり着いた。
へぇ~、相性診断テストねぇ。
えーっと、まずはあたしが質問に答えてっと…それでここに相手の名前を入力するのね。
相手か……。
カタカタ…キョン…っと。
「ちーっす。なんだ、お前だけか?」
───!!
「は、入るときはノックくらいしなさいよね!」
「あ、あぁ、悪かった」
全くもう。……ま、まぁちょうどいいわね。
「キョ、キョン?今からあたしの質問に答えてね」
「あ?別に構わんが、何してんだ?」
「こ、こっちに来るなっ!」
「…へいへい」
………これで全部ね。そ、それで結果は──

 

 

『おめでとうございます!お2人の相性は100%です!』

 

 

「………ねぇ、キョン?」
「ん?なんだ?」

 

 

「……今度の日曜日…空いてる?」

 

 


 

 

『俺の、世界の中心は、お前だ』

 

 

俺は、ハルヒのために十二月十七日のオーストラリア行きの航空券を手に入れ、ハルヒと二人で列車に乗り、空港に向かっている。
そこで、俺は病院から出てくるハルヒを待っている間に買ったデコレーションケーキを差し出し、蝋燭に火をつけた。
「誕生日おめでとう」
「ありがとう」
「じゃあ、火を消して」
ハルヒはゆっくりと唇を火元に近づけ、ついこないだまでのハルヒとは思えないような弱弱しい息で蝋燭の火を消した。
俺は、ハルヒにプラスチックのスプーンを渡し、俺もその隣で食べることにした。
「でもへんだよな」
「何が?」
「十二月十七日を春っていうのは、ちょっと無理があるんじゃなか?1月ならまだ新春とかいうから分かるけどさ。」
「キョン、あたしの名前のハルって季節の春だと思ってたの?」
えっ?違うのか?
「それじゃあ、ずっと間違ってたんだ」
間違い?
「あたしのハルは『ある晴れた日』の晴れという字を書くの。あたしが生まれたときがちょうど晴れで、これからも顔が曇らないような、

 

 

そんな子になって。ほしいって、そういう願いを込めてつけた名前なのよ。学校の名簿とか見たでしょう」
見たことはあるが、あの時はハルヒはいなかったからな。それに、お前、いつも名前書くときカタカナで書いてただろ。
「でもいいわ、キョンとあたしのあいだだけの名前ね。なんだか別人みたいな気がするけど。」

 

 

列車は途中の駅で止まりながら、空港のある街を目指して走り続けた。
ふと、ハルヒの方向を見てみる。
ハルヒのケーキは少し口をつけただけで残っていた・・・本当に、ハルヒは変わってしまったらしい。
いつのまにか空港に着いていた。
まだ一緒に列車に揺られていたかったきがする。でも、早くオーストラリアに行かなければいけない気がする。
俺は、そんなことを考えながら、ハルヒの手を握り、航空会社のカウンターに向かって歩きはじめた。
ハルヒの手は腫れて、紫色の斑点が浮かんでいる。
そのとき、後ろで物音がした。振り返ると、ハルヒがソファの下に倒れていた。
「ハルヒ!」
呼びかけても返事がない。
「助けてください。お願いです、助けてください」
俺は無我夢中で回りにいる人に叫んだ。
もう助かることはない。心のどこかでそう悟っていたというのに・・・
俺はいつかのモノクロ世界のようにハルヒのその冷たくなりかけている唇に唇を重ねた。
目を開けても、世界は変わっていなかった。

 

 

---fin---

 

 


 

 

キョン「なあ長門、最近北朝鮮がウゼーよ。なんとかならないか?」

 

 

長門「…あなたはどうしてほしいの?」

 

 

キョン「そうだな…いっそのこと北の位置がトルコと入れ替わってくれれば」

 

 

長門「了解した…たった今情報操作を行った。地球儀をみてほしい」

 

 

キョン「ん?…なんだこりゃ?!マジで入れ替わってる?すげえよ長門!」

 

 

長門「…///」

 

 

キョン「ってあれ?よく見たら北だけじゃなく南も入れ替わってるぞ?」

 

 

長門「……オマケ///」

 

 

キョン「お前のことますます好きになっちまったよ長門」

 

 


 

 

『長門と〇〇.avi    .exe』

 

 

その日のSOS団の活動は予報外れの雨のお陰で午前のうちに終了した
解散後、俺は特にすることもなかったので長門が図書館に寄るようだったのでついて行った

 

 

館内は予想通り静かで俺は適当に選んだ雑誌を広げ、長門は小難しそうな本をえらんで読みはじめた
「・・・・・・」
心地よい沈黙が流れる
長門は黙って本を読み続けている、その姿を俺は美しく思う
朝比奈さんも可愛いし、ハルヒだって黙っていれば美人だが、彼女はそういった次元とは違う神秘的な雰囲気を感じる
「なぁ長門」
彼女がこちらを向く
「お前、誰か好きな奴はいるか?」
分かりきった問いかけをする
「私には有機生命体の強い感情は理解できない」
だが、こいつは以前より人間らしくなってきた、いつか誰かを愛する日がくるかもしれない
「だけど、あなたのことは好き」
それ以上の意味はない言葉通りの好意だろう、それでも嬉しかった
俺は、こいつが好きだから

 

 

長門は再び本に目を落とす
表情はいつもと同じだが、読書に夢中になってる彼女は楽しそうに見える
そして俺は彼女に見入っていた
長門の肌、瞳、髪、唇…彼女に触れたい
もし、キスをしたらこいつはどうするだろうか
驚くだろうか、怒ることはないだろう、無反応かもしれない、ひょっとしたら照れてくれるかもしれない、
そんなことを考えながら彼女の頬に口を近づける
…辞めとこう、そう思って停止した。
長門がこちらに気付く、そして次の瞬間には長門の唇を感じていた、唇と唇が触れ合う軽い口付けだった
俺は一瞬驚いたがそのまま目を閉じた

 

 

唇を離したが俺はまだ驚いていていた、
「なっ、なんで今・・・」
長門は相変わらずポーカーフェイスを守りながら
「あなたがこういうこと、しようとしてたから」
そういってまた読書に戻る
どうやらからかわれたらしい
俺は急に恥ずかしくなって顔を伏せた

 

 

夕方頃図書館を後にした
いつの間にか雨はあがっていた
「さようなら」
雨上がりの町はキラキラと輝いて
「今日は・・なんだその・・・悪かったな」
夕焼けが綺麗で
「気にしないで」
滅多に見ることのできない長門の笑顔があった
「あなたのことは好きだから」

 

 


 

 

キョン「うぃーす………?」
文芸部部室のドアを開けた先には、何時もと同じ場所に何時もと同じく朝比奈さん、長門、ハルヒが居た。
ただ服装を覗いて。
ハルヒ「遅いわよキョン!」
キョン「ああ、岡部に呼び止められてな……でなんだその格好は?」
ハルヒ「あ、これ?見て分からない?ゴスロリよ」
そうゴシックでロリータな服装をきていたのだ、しかも三人ともだ。
それぞれ色やデザインも違い。
ハルヒはとにかく赤、それは綺麗な赤、真っ赤かだ、真紅とも言って良い。
なんか何時もの我侭オーラが傲慢オーラにパワーアップしている気がする。
朝比奈さんはダークブルーと白に翼が生えてる。
なんか見慣れた笑顔が別物に見えた。
長門は紫だった、小道具に眼帯を付けているなんか休日の街中にいるアブナイ感じがする女性の格好だ。
その姿で静かに本を読んでいるとまるでお人形さんのようだ。ダッチじゃないぞ?
キョン「いや、朝比奈さんは分かるんだが、何故お前や長門まで?
   第一そんなに衣装を買う予算はどこから出た?まさかついに文芸部の経費に手を!?」
ハルヒ「動機なんてノリよノリ、
   衣装代については安心しなさい、知り合いのそっち系の店に勤めてる人が余ったからってくれたの。」
キョン「まあそれなら良いが……。」
ハルヒ「たまには良いでしょ?
   そうだキョン紅茶を入れなさい。」
みくる「じゃあ私が」
ハルヒ「みくるちゃんは良いの!その服だと何かと大変でしょ?だからキョン紅茶を入れなさい。」
キョン「へいへい」
俺は毒づきながらもティーパックを入れたカップににお湯を注ぐ
(たまにはこういう衣装も悪くないな)
end

 

 


 

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最終更新:2020年03月14日 02:19