#セプテントリオン対策のため<安全の確保>の項目を付け足しました。


東洋医学市民病院


L:東洋医学市民病院= {
 t:名称 = 東洋医学市民病院(施設)
 t:要点 =漢方医、薬草、鍼
 t:周辺環境 = 緑に囲まれた
 t:評価 = 住みやすさ30
 t:特殊 = {
  *東洋医学市民病院の施設カテゴリ = 建築物として扱う。
  *東洋医学市民病院の位置づけ = 医療機関として扱う。
  *東洋医学市民病院の設置 = 東洋医学市民病院は一箇所に設置する。
  *東洋医学市民病院の床面積 = 4800m2とする。
  *東洋医学市民病院の構造 = 2階建てまで。
  *東洋医学市民病院の特殊効果1 = 医療系アイドレス装備の猫士、犬士を10体までおける。
  *東洋医学市民病院の特殊効果2 = 設定国民1万人までの治療を行うことが出来る(治療難易は0になる)
  *東洋医学市民病院の特殊効果3 = 病院内での治療行為は+5の修正をうける。
 }
 t:→次のアイドレス = 漢方医(職業)、鍼灸(技術)、薬用植物の調査(イベント)、副作用の局限(イベント)



神聖巫連盟の病院は住宅地の近くにありがながら、豊かな緑に囲まれた場所にあります。
それはさながら森の中にあるようであり、神聖巫連盟特有の四季折々の景色が楽しめます。
春は新緑の緑。夏は暑さをさえぎる濃い緑。秋は赤、黄、青のコントラストの紅葉。
冬は山を覆う銀世界の姿。身体だけでなく、心も元気になるような環境です。
その外観は木造建築でありながら、清潔感を感じさせる白塗りの美しい外壁をしています。


ようこそ 東洋医学市民病院へ



☆西洋風の外観を取り入れた木造建築です。
☆障子や襖などを室内に取り入れ、神聖巫連盟古来からの「紙と木の家」の伝統も守っています。


<安全の確保>

新たに国で病院を作り、医療を進めていく上で国民を東洋医学で守れるように、そして医療に対する不信感を払拭するため神聖巫連盟政庁は今までの医療従事者、食品関係者(東洋医学は食品とも深く結びついています)、および流通関係者を徹底的に洗い直しました。とくにセプテントリオンが市場を騒がせNWを騒然とさせたことを重く受け止め、影響のある企業を排除。宰相府やISSと連携を取って最新の情報を得るよう努めながら、これらの環境を整えた。その後専門の担当官、警備官をつけさらに安全性の確保に勤めた。医療の立場を確保する上での管理体制を整え、安心して病院を利用して貰えるようにした。



<病院の概要>

神聖巫連盟の病院は東洋医学という他の国とは一線を画す、独自の医療技術を用いています。
これの大きな理由は、西洋医学の技術をそのままとりいれる技術的基盤がなかったためです。
神聖巫連盟の医療はそもそも、慣習から生まれたものでした。それは他国とは違う形で発展し、
西洋医学とは異なる形になっていました。
そのため、まったく異なる西洋医学の技術をそのままとりいれるより、
西洋医学の技術を部分的にとりいれながらも、東洋医学という独自の医療技術を発展させたのです。


<東洋医学とは>

 東洋医学とは西洋で発達した「西洋医学」のように、東洋で発達した医学であり、伝統中国医学ともよばれる。
 西洋医学と異なるのは「全体のバランスが崩れて病気はおこる」という、病気の捉え方である。


 漢方医学(かんぽういがく)とは日本が伝統中国医学の影響を受けた医学である。伝統的診断法によって、生薬による処方を行い、病を治療する方法である。
 この施設は漢方医学に基づいた治療を行なっている。
 神聖巫連盟ではこれまで他国より助けられた「西洋医学」を念頭におきつつ、体内バランスを整えるという神聖巫連盟独自の医学をより発展させた。
 そのことにより、西洋医学との連携をとれるまでに発展させた。


■漢方医学について

 伝統的診断法によって、生薬による処方を行なう。もしくはその医学体系をさす。これによって処方された生薬による処方を「漢方薬」という。
また漢方には漢方薬による治療のみでなく、鍼灸や按摩、食養生などが含まれる。

■診断法
 症状を含めたその患者の状態を証(しょう)と呼び、証によって治療法を選択する。証を得るためには、四診を行うだけではなく、患者を医師の五感でよく観察することがまず行なわれる。
 西洋医学では、患者の徴候から疾患を特定することを「診断」と呼び、これに基づいて疾患に応じた治療を行う。しかし漢方医学では、治療法を決定すること自体が最終的な証となる。例えば葛根湯が最適な症例は葛根湯証であるという。

証の分類と治療法の選択について、以下のようにさまざまな理論化がなされている。


◆気血水理論による診察法
  • 気血水の3つの流れをバランスよく滞りのない状態にするのが治療の目標になる
    • 気(き)…人間の体の中を巡っている仮想的な「生命エネルギー」のようなもの。
    • 血(けつ) …体内を巡り組織に栄養を与える。血液がそれに近い。
    • 水(すい)…血液以外の体液がそれに相当する。

◆陰陽五行理論による診察法
  • 治療法を決定するためには四診(望、聞、問、切)を行う。
    • 望診(ぼうしん) …医師の肉眼による観察。体格、顔色、舌の状態等。特に舌の観察をもとにした診断を舌診(ぜっしん)と呼び重要視される。
    • 聞診(ぶんしん) …医師の聴覚、嗅覚による観察。患者の声、咳の音、排泄物の臭いなどから診断する。
    • 問診(もんしん)…漢方独自の概念はあるものの、基本的には西洋医学と同様に家族歴、既往歴、現病歴、愁訴を問う。西洋医学よりも詳しく、一見無関係な質問も行い、全身状態の把握に努める。
    • 切診(せっしん)…医師の手を直接患者に触れて診察する方法。脈の状態から診断する脈診(みゃくしん)と腹の状態から診断する腹診(ふくしん)が特に重要である。

■陰陽
  • 陰陽は様々な文脈で用いられている。例えば『傷寒論』では病状を陽と陰に分類し、それを更に三分類する。これを三陰三陽といい、太陽病、少陽病、陽明病、太陰病、少陰病、厥陰病がそれらである。

  • 大略病状が活動的で、表に現れる場合を「陽」と表現し、逆の場合を「陰」と表現する。

■五行
  • 『傷寒論』では分類用語であった陰陽は、宗代になると哲学的な文脈でも用いられた。同時に五行説が取り入れられるようになった。五行と五臓(西洋医学の臓器とは異なる概念である)との対応は次のように考えられている。
    • 木 - 肝
    • 火 - 心
    • 土 - 脾
    • 金 - 肺
    • 水 - 腎

■表裏と虚実
  • 実は体力の充実している状態、虚は体力の衰えている状態であるが、体のどこが虚しているかが重要である。
    • 表実証 - 悪寒、頭痛、発熱があっても発汗しない
    • 表虚証 - 悪寒、頭痛、肩こりがあり、脈が浮弱で、発汗しやすい
    • 裏実証 - 腹部が充満し、便秘・口渇があり、脈が沈で力がある
    • 裏虚証 - 腹部が力なく、食なく、下痢・嘔吐しやすく、脈が沈で弱い

■気血水
  • 気血水説は古医方を唱えた吉益東洞の考えを、長男の吉益南涯が敷衍した理論であると日本では言われているが、『黄帝内経』に同じような記述も見られる節もあり、表現が違うだけで吉益東洞が考えたというのは甚だ疑わしいとする声もある。
    • 気滞証 (きたいしょう)…「気」の鬱滞が病気を起こすという発想は古くからみられ、後藤艮山によって大いに唱えられた。血も水も気によって動かされるので、気の鬱滞は血、水の鬱滞をもたらす。
    • 淤血証(おけつしょう)…俗に「ふる血」と呼ばれる状態で「血」と呼ばれるものが停滞した状態である。
    • 痰飲証(たんいんしょう)…痰は水、すなわち喀痰を含んだ体液全般を指す。狭義には胃内の停水をいう。

■排毒
  • 漢方医学における体からの毒素を排出する際に重視したもの
    • 吐方(とほう):吐かせる
    • 汗方(かんぽう):汗をかかせる
    • 下方(げほう):下痢をさせる
などの施術があげられる。


<西洋薬との併用>
今までに西洋医学と縁があったり使用経験から、漢方薬を始めてからも西洋薬を使われる方もおられると思いますが、
薬によっては危険な飲み合わせもあるので、必ず担当の医師、薬師に併用しても良いか確認してください。
逆に良い効果を得られるものもあり全てが危険なわけでは無いので、薬の事はお医者様に聞くと言うのを第一にしてください。


<食堂>

薬膳とは伝統中国医学の理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養、効果、色、香り、味、形などすべてが揃った食生活に関する学問です。
そして薬膳料理とは生薬の原料や材料として用いられるものだけでなく、自然界にあるものすべてを食物と考え、医食同源のもとに個々人ごとに異なる体質や臓器に適した食物をどのように摂ることが効果的かを予防医学の見地に立つ中国医学による帰経効果がある料理の事です。


この施設の食堂および入院患者で出される料理はそういった薬膳料理を出しています。
院内の食堂は病院関係者と患者、見舞い客以外の利用はできませんが、現在建設を進めている第2都市で一般の人も来れるように店を出せるように話を進めています。


<食べ物の五行分類>

昔から食べられてきた料理や食べ合わせは、これに基づいている物が多くあります。
育った国が違えば合う食事も違ってきます。
我が国で暮し始めれば、環境から受けるストレスも変わって来るので、
それなりにこの国に合う食事が体にも合うと思われますが、
神経質に考えず、体と相談しながら日々の食事に取り入れてみてください。
東洋医学は体だけでなく気も診る医学ですから、
時には、好きなように食べるのもいいのです。

※病によって治療の一環として食事に制限がある事もありますので、その場合は医師の指導に従ってください。


<漢方薬の材料について>

薬効が確認されている多くのものは、日常に根ざして使用されています。(ヨモギや生姜などがこれにあたります。)
これらにたいして規制はありませんが、取り扱いに注意の必要な材料については国として規制をしています。


<薬草園>

薬草類などは契約農家による栽培がなされています。

 治療に必要な薬物で、麻薬など、取り扱いに注意が必要なものは「国家資格を持つ契約農家」「国家施設」「国家資格を持つ採集家」にのみ所持が許可されており、乱用のないよう厳重に監査や監視がされています。
 扱いや使用も漢方医の指導のもとで厳格に行なわれています。
 これらは「国家による許可を受けた物」のみ、漢方医の指導の下で栽培、取り扱い、使用が許可されます。
(栽培を行うのは国家資格を所持し国から依頼を受けた契約農家、国家資格を持った者が特定の研究所を含む国家施設でのみ許されています。また、栽培以外の採取を行う場合も指定の国家資格を持つ採集家以外は行えないようになっています。




<神聖巫連盟薬事法より抜粋>
 なお、全ての薬は医師、または薬師により処方されたもの以外の販売を許可しません。
 ただし日常的に健康目的や食べ合わせによる傷病への効能を求めた薬草、食物などは医師により処方される事があっても薬として販売、使用を規制しません。
 ただし、麻薬、阿片などの薬品は管理を厳重にしなければならないため、麻、芥子は医薬品以外の用途で栽培する時も国に許可を得て栽培しなければなりません。
 それに違反した者は厳罰に処せられます。
 その基準は以下のように段階的に分かれています。
1.どのような栽培、使用目的があっても国の許可を得たものでなければ使用、栽培ができない。また、医師、薬師以外が処方したもの以外は販売できない。
2.どのような栽培目的であっても国の許可を得たものでなければ栽培ができない。ただし、用途により使用は許される。
3.栽培は許されているほか、販売する事も食用に利用する事も薬草として利用する事も許されるが、灸を行うのは資格を得たもの以外許されない。
4.栽培、使用、食用、販売の全てが許される。
 その他薬草以外の薬に必要な原料も国と契約してもらい、一定の基準を満たした物を納入して貰っています。
 これは薬草も同じですが、病気などにかかった物が混じらないようにする為(初めから病気や菌等によって期待するもの以外)や
 動植物の育成環境の保存(乱獲によって取れなくなる等を防ぐ為)にも力を入れてもらう為です。
 そうして薬の品質保持に努めています。



<庭>

 お見舞いに来た人達が相部屋の患者さんに気兼ねなく話せる場所であり、長期入院をしている患者さん達にも季節が感じられる景色を見せる場所であり、大部屋に入院している患者さんがひとりになれる場所でもあります。
 この他にもリハビリもかねて身体を動かすために庭を散歩する方や、外来できた患者さんが予約した時間までの暇つぶしに散歩する人もいます。
 庭に植えられた草木は見た目だけでなく、目が見えなくても新しい季節が巡ってきた事がわかるように香りでも四季がわかるようにと考えられています。


 食堂で使われる食材の中には栽培されていたりいるものもありますが、美味しそうだからと食べてしまわないように気をつけてください。
 私が食べておなかを壊したのではっきりいえます。
 そのまま食べれないのを間違って食べるなんて真似は一回したら懲りましょう!
 よく似たものでも毒があるなんて事はよくあります。
 病院の料理人やお医者さんは毒も自在に扱って美味しい食材やお薬に変えてしまいますが、それには大変な努力が必要なのです。
 それでももし憧れたなら、諦めないでください。
 国として医者を育てていきたいと思っているので助けてあげれる事もあると思いますから。


<病院図書館>

 図書館というよりは談話室という程度で独自に保有している資料もさほど置いてあるわけではありませんが、予約すれば巡回図書館が毎週周ってきますし、どんな本がよいのかわからなかったら巡回に来た司書さんが相談に乗ってくれるので資料提供の面では最低限の事はできていると言えるでしょう。
 ただ普段は見た目どおり談話室の役割を果たしているので読書する場所としてはふさわしくないかもしれません。


<こぼれ話>

「まだ病院が完成していないのに入院している人たちがいるものと間違えて折り紙持ってきた事でしょうか。
折鶴を舞わせて楽しませようと練習していたのに見せる相手がいなかったので代わりに何を作っているのだろうと見に来た近所の子に見せてあげました」

SSNインタビューにて藻女藩王のお話しです。
この話しは病院付近で語り草となり、入院患者さん達の間では折鶴を折る事が習慣となっています。



EV137作成当初の自国で考案したL:

L:= {
 t:名称 = 東洋医学市民病院
 t:要点 =漢方医、薬草、鍼
 t:周辺環境 = 緑に囲まれた
 t:評価 = 
 t:特殊 = {
  *カテゴリ = 漢方医学(かんぽういがく)とは日本が伝統中国医学の影響を受けた医学である。伝統的診断法によって、生薬による処方を行い、病を治療する方法である。
  *カテゴリ = この施設は漢方医学に基づいた治療を行なうことができる。

 }
 t:→次のアイドレス = 漢方医(職業)、鍼灸(技術)、薬用植物の調査(イベント)、僻地診療所の建設(イベント)


絵:みぽりん(外観)
  ミツキ(薬膳)
  谷坂少年(漢方医、入院患者)


文:藻女(薬草について、庭、食堂、図書館)
  ある(外観)
  みぽりん(全体の設定文)
  谷坂少年(入院患者)
  ミツキ(西洋薬との併用部分)

しあげチェック:雹

09.03.04.
L:が開示されているので追加して、考案したのを一番下に持って来ました。(ミツキ)
最終更新:2009年03月04日 22:29