これから紹介するLv4以降は「応用編」になります。
応用編は主に、会話を面白くする技術です。

では、Lv4【評価は抽象語か、変わった具体語にする】を説明します。

応用編のはじめとして、会話を面白くする、ということの
概念、前提、を話します。この前提を理解していなければいけません。

結論を言います。
「ものごとの評価はテキトーである」

917 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:01:46 ID:nlV7Qlqv
僕たち生真面目な性格の人間は、その気質として
ものごとには、一つ評価があると思ってしまいます。
(正確には、思おうとしてしまう、思いたい)
何故そう思いたがるのかは、分からないのですが。。

例をあげます。

●あの車は、白色である
●あいつは、だらしがないやつだ
●俺は、貧乏である
●東大は、頭が良い
●休日は、楽しい
●おならは、くさい
●デブは、もてない
●金持ちは、汚い
●美人は、人気がある
●ミスチルは、ロックではない
●カレーライスは、うまい


918 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:03:11 ID:nlV7Qlqv
これらはすべて、あるものごとの「評価」です。
しかし、「評価」は、見る側面により変わります。
どの視点で、何を目的に見るかによって、正反対にもなります。
上記の例も全て、視点によっては真逆の評価もできます。

つまり、どっちでも見れるし、どっちでもいいのです。
「ものごとの評価はテキトーである」
テキトーでいいのです。評価なんてものは。

919 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:05:09 ID:nlV7Qlqv
分かりやすいように、ちょっと自虐的に自分のことを話ましょう。
僕、トナカイは、2chで書き込みをしています。

見方によっては、いい人です。
自分の時間を割いて丁寧に教えてくれる。なんて親切な人なんだ。
批判を書かれても、丁寧な言葉で返してくれる。
同じ気持ちを分かってくれる貴重な人だ。

でも、別の見方をしましょう。
トナカイは、なんてキモイヤツだ。2chで、会話下手な連中にむかって
自己満足でオナニーしている。よっぽど暇なやつなんだろう。
こんなヤツにだけは、たとえ会話が上手くなってもなりたくねえよ。

920 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:06:40 ID:nlV7Qlqv
真逆の評価です。どちらが正しいとは言えません。
どちらも正しいのです。評価は1つではないのですから。
どちらも正しくない可能性もあります。全部であって、全部でない。
つまり、1つの評価に決める事はできないのです。
ですので、どっちでもいいんです。
自分は一体どっちなんだ?と考えても、答えは出ません。
ただし言えることがあります。
「自分は一体どっちなんだ?」とひとつの評価を求める
その姿勢が、「生真面目でつまらない人」の気質なんです。
自分の評価を気にする人が、生真面目でつまらない事が多いのは
そういう理由です。
評価なんて、テキトーで良いのです。
テキトーでしか測りようがないからです。

921 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:09:22 ID:nlV7Qlqv
会社で、出世させるために、人事が社員を評価します。
でも、評価の本質というのは、“評価は1つではない”というものです。
1つの基準に無理矢理にでもあてはめる以外に、評価のしようがないのです。

●真面目で、朝早くから夜遅くまで仕事をきっちりして行くAさんがいます。
●なまけていて、サボってばかり、しかし、結果はそこそこ出すBさんがいます。
●怠けるは、結果は出さないわ。しかし人当たりが良く、良い空気にするCさんがいます。

Aさんは、ある見方では、評価されるべきです。それだけ会社につくしています。
しかし別の見方もあります。それだけやっている割には、普通の結果しか出せないのは
能力が低い証拠、とも言えます。

Bさんは、なまけたりサボったり、もうそれだけでダメだ、という評価ができます。
しかし、サボりながらでもそこそこ結果を出すのは、やりかたが非常に上手い。効率的である。
彼は能力が高いので、評価すべきだ、という見方もあります。

Cさんも、結果がダメだから、評価できない、という見方があります。
結果もでてないのに、卑屈にならず、会社で良い空気を提供できる性格は、素晴らしい。
こういう人こそ、ギスギスした競争社会で必要だ。とも評価できます。

922 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:15:42 ID:nlV7Qlqv
会話において、
「評価」は、道具として使うべきものです。
何がより正しい評価であるか、その真実を求める意味がありません。
理由は、そこには笑いはおこらないからです。

いじめる人、いじめられる人、どっちが悪い?という質問も、同じです。
どっちが悪いか。評価は1つではありません。全部です。
いじめる人が悪いしいじめられる人も悪いしまた、そんなこともないのです。
そうとも限らない。かといって、そういうケースもある(笑)
決められないのです。



923 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:23:24 ID:nlV7Qlqv
これが、基本的な姿勢です。
世の中は、「みんなが納得するように理由付けされた」評価が、票を集めます。
今の世の中は、“一般には、人気がある事は良い事” という世の中です。(自由経済で民主主義)
ですから、理由付けが上手い人が、有利です。

会話を楽しめる基本姿勢は、評価を1つにしないことです。
むしろ、評価の中で、思い浮かぶものから「おもしろい」ものを選ぶ。
これが基本です。

924 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 17:35:50 ID:nlV7Qlqv
例をあげます。

友人の家に行った。友人が夕食にスパゲティを作ってくれた。
一口食べた。友人が「どう?」と聞いて来た。
(つまりスパゲティの「評価」を聞いてきました)

マジで旨ければ、旨いと言えば良いですよね。
しかし、普通の味だった。なんて言えば会話が楽しくなるでしょうか?
Lv1【全てを良い風に解釈する】は、基本ですから、
何も思い浮かばず最悪の場合は、
「いやあ、自炊するだけでも凄いよ。俺には作れんなあ」とか言えばいいです。

でも、Lv4【評価は抽象語か、変わった具体語にする】に挑戦するならば

旨い、まずい、普通、塩が利いてうまい、味がくどい、等の具体語は避けて
「評価としての意味」が分かるような分からないような、
抽象的な表現を使います。

「うん、新しい!21世紀の味だわ」

「スパゲティの味がする」(当たり前じゃん!というツッコミを待つ)

928 名前:マジレスさん[] 投稿日:2007/01/29(月) 21:11:58 ID:J74b6eUM

>>924みたいな状況だと、どうしても
「せっかく作ってくれたんだし、『おいしい』って言わなきゃ」
って思ってしまう。俺はレベル1で行くことになるな。
「おいしすぎて涙がでちゃう(といって涙をぬぐう振り)」
とかw

レベル4難しいぜ。普通の評価以外の評価を考えてるうちに会話が止まりそうだ。
ここでお笑い番組やバラエティ番組が参考になるのかもな。

930 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 21:45:48 ID:bph8uVzg
「おいしすぎて涙がでちゃう(といって涙をぬぐう振り)」

最高です!十分です!これはLv1の返しとして完璧です。
あとは、これを無意識にできるよう、その調子で毎日続けてください!
今は、Lv4を意識する余裕が無いだけです。
毎日やっていれば、いずれは深く考えなくても
今のような言葉が出るようになります。

そのときに、次のレベルに映ればいいだけです、
あせらず着実にやっていってくださいね。



931 名前:トナカイ[] 投稿日:2007/01/29(月) 21:46:22 ID:bph8uVzg
参考までに、
この方向性をレベル4で表すとしますと、

たとえば

「おいしすぎて屁(へ)が出ちゃう(といって屁をこく振り)」

になります。

「おいしすぎて涙がでちゃう(といって涙をぬぐう振り)」 は、
食べ物の評価としての意味が分かります。つまり
評価が数字で表せる、ということです。
うまさ度、という評価軸があるとして、
1がうまい、2がすごくうまい、3が週一で食べたいほどうまい、
とすれば
「おいしすぎて涙がでちゃう(といって涙をぬぐう振り)」 は、
うまさ度10くらいでしょうか。既存の価値観で計れてしまいます。

レベル4で抽象的な評価、と書きましたのは、
既存の評価軸で測定できない評価、ということです。
いったい、うまさ度何なのか分からない、
そういう評価にするということです。

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最終更新:2007年05月20日 19:52