米テキサス(Texas)州オースティン(Austin)のジョセフ・スタック(Joseph Stack)容疑者の自宅の焼け跡で作業をする消防当局者ら。同容疑者は前日自宅に放火した後、小型機でビルに突入した(2010年2月19日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Ben Sklar
【2月20日 AFP】米テキサス(Texas)州で18日、連邦政府機関が入っているビルに小型機が突入した。操縦していたジョセフ・スタック(Joseph Stack)容疑者(53)を知る人は一様にショックを隠せないでいる。
ソフトウェア技術者の同容疑者は18日午前9時56分(日本時間19日午前零時56分)、同州オースティンの内国歳入庁(Internal Revenue Service、IRS、日本の国税庁に相当する行政機関)が入る7階建てのビルの2階部分に突入した。
大きな爆発が起き、13人が負傷した。うち2人は重体となっている。現場から2人の遺体が収容され、1人はスタック容疑者、もう1人は連邦政府職員とみられている。
知人らは、スタック容疑者は妻とともにホンキートンクのバンドで演奏を楽しむ好人物で、不満やトラブルを抱えていたとはまったく知らなかったと口をそろえる。元妻も「IRSに不満を持っていたかといえばそうですが、いい人でした」と語る。
しかし捜査当局者によると、スタック容疑者はIRSに対する不満と遺書めいた言葉を3000語にわたって自分のウェブサイトに書き残していた。「(事件を受けて)政府は例によって規制を強化するだろう。そうしてようやく人々は目覚め、尊大な政治屋とその取り巻きの正体に目を向け始めるはずだ」「暴力は、(政府に対する)答えの1つなのではなく、たった1つの答えだ」
スタック容疑者の現在の妻の父親、ジャック・クック(Jack Cook)氏によると、スタック容疑者が数週間前からとても恐ろしかったため、スタック容疑者の妻は17日の夜、娘を連れてホテルに泊まったという。翌18日の朝自宅に戻るとスタック容疑者に放火された自宅が燃えていた。容疑者は空港に行った後だった。
クック氏はスタック容疑者はIRSにわだかまりを持っていたが誰かを殺そうと考えたとは信じられず、非常にショックだと話した。(c)AFP
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