【悲惨】「偽物の総理」からの御挨拶【媚態】

 

この種の問題は、比較して論ずることすら馬鹿馬鹿しく、またおぞましいのであるが、逃れられない苦行と諦めて、今年もまた筆を進めよう。日本国を我々のこの手に取り戻すその日まで。

 

前回の記事で再掲したように、我が国の近代史を振り返り、昭和天皇御製を引用して、国民を鼓舞した昨年の麻生所感に比して、まあ何と情けなく嫌らしい駄文であることか。以下、脱税総理の年頭所感冒頭である。

 

寒さ厳しい中、みなさん、風邪など召されていませんでしょうか?

受験生の皆さん、体調に気をつけて、ベストを出せるように努力してください。

おじいさん、おばあさん、お正月にはお孫さんの顔を見られますか? もう電話で声を聞かれましたか?

お正月も休みなく働かれている方々、一人暮らしの皆さん、それぞれの環境の中で、穏やかな新年をおむかえでしょうか。

 

 

    ♪あなた変わりはないですか、日毎寒さがつのります♪

     ♪着ては貰えぬセーターを、涙堪えて編んでます♪

 

お涙頂戴の田舎芝居さながらに、媚びる媚びる、また媚びる。

 

都はるみには失礼であろうが、読みながら脳内変換されてしまった。これも、公然と民主党を支援しているマスコミの手に掛かれば、「平易に国民に語り掛けた」となるのであろうが、ここまで薄気味悪くなれば、まともな大人なら「振り込め詐欺の会話見本か」と疑うだろう。脱税三昧のあげく、大晦日から三が日、休養を続けている人間が、よくもまあ、「お正月も休みなく働かれている方々」と書けたものである。

 

この後も延々と、事業仕分けに関する自画自賛、自らよく知らなかったと告白したはずの「政治主導」や「脱官僚」に関する話題が続くのであるが、書く手間も惜しいので省略。詳細は以下に。

 http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/201001/01nentou.html

 

しかし、この駄文の中で最も重要であり、決して読み飛ばしてはいけないのが、先の引用部に続く次の文である。

 

今年が、日本の国土に暮らすすべての人々にとって希望の持てる年となるように心より願っていますし、そのために仕事をするのが私たちのつとめです。

 

 

左翼は、「素晴らしい国家」を作ろうとは言わず、「住み良い社会」の為にと言う。常に国家を「社会」と言い換える。国民を「市民」と言い換える。そして「日本は日本人だけのものではない」と断じたこの犯罪者は、「日本国」とは言わず、「日本の国土」と言って、国や領土の概念を放棄している。「日本の国土に暮らすすべての人々」という表現は、外国人参政権付与への大きな布石を意味する。

 

脱税野郎にとっては、もはや国家は存在せず、仮に存在したとしても、その目には見えず、あるのは麗しい社会と、「領土」ではない単なる「土地」、そしてそこに屯する「権利亡者」の一群なのであろう。

 

この一文の中には、国家の否定と同時に、「新規参入者」への配慮と、それを実行するのが「私たちのつとめ」である、という革命宣言までが含まれている。しかも、その文体は「願っていますし〜」という幼稚極まるものである。

 

冒頭の「北の宿から」調の泣き節に騙されて、この文章までも読み飛ばしてしまうと大変な事になる。昨年、この「振り込め詐欺」に騙されて、投票所で「一票を振り込んでしまった人」に、何度でも何度でも繰り返し警告したい。

 

          悪魔は天使の姿を借りて現れる。

          「巧言令色鮮し仁」である。

 

脱税犯を容認し、権力の座から引きずり降ろそうとさえしない。僅かの手当に目が眩み、背後に隠れた大増税に気づかない。「年寄りから何としても税金を取る」と主張している政府に対して、何故か大絶賛しているリタイア組がいる。何の具体策も、確たる展望も無いままに、科学も技術も、そして芸術までも、その存立に必要な最低限のレベルまで踏み込んで予算を削減している。それにも関わらず、「新しい挑戦だから長い目で見て」などと言われただけで、アッサリと諦めている「知的労働者」が大量にいるのである。

 

「レミングの集団自殺」は一つの都市伝説として、その誤解が解かれつつあるが、それに代わって「日本人の集団自殺」がゲームのネタになるかもしれない。

 

通常国会に向け、我々も覚悟を決めなければならない。

来る参議院選挙に向け、ナイフを研いでおかねばならない。

THE BOOMの名曲「手紙」の歌詞が心に沁みた。

 

 政権交代の巨大な渦の中心には誰もいやしないよ。

 本当は、君も僕もブログなんて書く人間じゃないのかもしれない。

 きっと僕らの夢を完璧に成し遂げてくれる論者が出てきたら、僕は

  キーボードも携帯も捨てて、そいつの檄に夢中になっているだろう。

 僕はただ日本を愛していたいだけだ。

 愛国心にこめかみを打ち抜かれたいだけなんだ。

  http://www.youtube.com/watch?v=gTtxmduBW1A