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■ blanklink プラグインエラー: URLかページ名を入力してください。 「News Lounge(2013年02月05日03時06分)」より
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 女優・柳英里紗(22)が4日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた映画『チチを撮りに』(監督:中野量太/配給:デジタルSKIPステーション)記者会見に女優・松原菜野花(16)、渡辺真起子(44)、中野監督(39)とともに出席した。

 昼キャバでバイトしているフリーターの姉・葉月(柳)と女子高生の妹・呼春(松原)は、母の佐和(渡辺)と3人暮らし。14年前に愛人を作って家を出て行った父の記憶はほとんどなかったが、ある日佐和から「離婚したお父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、その顔を写真に撮ってきてほしい」と頼まれ…。

 試写終了後、多数の日本人記者、外国人記者が見守る中、4人が登場。MC、通訳の2人も同席し、場内は厳かな雰囲気となったが、キャストではなく、監督に質問が集中する事態に。まず、外国人記者が「おかしくもあり、悲しくもあるバランスはどのようにして作った?」と質問すると、中野監督は「とても悲しい設定だけど、そういうところに直面した人間の面白さ、おかしさを描きたかった。悲しみと面白さのバランスは自分の中では計算していました」と、したたかに返答。

 さらに中野監督が「葬式のシーンで笑えるということが、この映画では狙いたかった。笑ってたと思ったら涙が出ていたら、僕が作りたかったものが作れたと思う」と続けると、他の外国人記者が「質問ではないが、どうしても言わせてください。こんなに感動的な映画を観たのは初めて。今回はありがとうございます。セカイイチ!」と、日本語もまじえ大絶賛。これに中野監督が「センキュー!」と英語で答えると、様々な国籍の記者から笑い声が上がった。

 MCが監督へ「実際に現場を仕切っていたのは?」と質問を飛ばすと、中野監督は「もちろん僕ですよ」と即答。だが、隣の渡辺に「監督は言われ強いというのか、私たちがどんなことを言っても全身で受けて、仕切り直していた」と、現場での実情を暴露されてしまう。

 キャストへの「一番誇りに思えるシーンは?」という問いかけには、松原が「帰りの電車の中で、2人になったとき『逃げ道あったよね?』って言うシーンが凄い好き」と答え、柳が「姉妹のケンカで、妹を足で蹴るシーンです。お互いの信頼関係があったので、遠慮なく蹴ることができた。私にも妹がいるんですけど、本当の妹みたいにできた」とぶっちゃけると、報道陣も大爆笑!

 渡辺は「小さい子供3人がとぼとぼと畑を歩いているシーン。この子たちもいずれ大人になるんだなと思って、本当の家族の子供を見るような感じで好きです」と挙げ、「私は家族を持っておらず、40代なので、子供を産む人生はこの先送らないと思う。役柄と私は距離がある」としたが、「もし家族がいたら、子供2人いたらとは想像できるので、違いがあるからこそあったかもしれない人生を想像するのは面白いなと思います」と、役柄と自身の距離感について語った。

「ご両親はこの映画を観ましたか? まだなら今後観せますか?」という質問には、中野監督が「ずっと家族の映画を撮ってるんですけど、はじめて撮ったのは12年前で、それを母親に見せました。そしたら『あんたの映画は恥ずかしいから二度と見ない』と言われた」と返し、またも場内が笑いに包まれる。

 それ以来、12年間ずっと中野監督の母親は息子の作品を観ていないとのことだが、「でもこの映画は母に見せたくて撮った映画です。今回も見てって言ってるけど、嫌だと言ってるから、皆さんが見ろ!って言ってください」と、報道陣に協力を呼びかけた。

 さらにMCから「実際の母親がこの映画にインスパイアされている?」と聞かれた中野監督は、「直接そのままじゃないけど、母への感謝の気持ちがモチベーションでもあったので」と答え、「まず真起子さんに会ったとき、『私はあんたの母親にはなれないわよ!』と言われました」と、爆笑エピソードを明かした。

 また、同作が初の長編映画にして初の全国公開作品になったことについて、「最初は公開も配給も何も決まっていない自主映画として作りました。その映画が世に出るためのきっかけは『SKIPシティDシネマ』さんの映画祭しかなくて。だから最初から賞を狙って出しました」と、昨年『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭』に出品し、見事、監督賞とSKIPシティアワードのダブル受賞を成し遂げた経緯を報告。

 さらに同作は2月7日から17日まで開催される『第63回ベルリン国際映画祭』のジェネレーション部門に正式招待されており、「その後のベルリンとかはまったく想像していなくて、SKIPシティさんのおかげというか。僕としてはやっと見つけてくれたという思いが強くて、とっても感謝しています」と、礼を述べた。

 最後に同作のアピールポイントについて、松原は「家族感をすごく見てもらいたい」、柳は「現場も仲良くできたので、この映画を観て、自分の家族を思い出してもらえたらいい」、渡辺は「見られているお母さんというか、子供たちが見つめている母親のようなシーンがこの作品にはある。愛されているお母さんというのを子供の視線から見れるので、光栄な役でした」とコメントした。

 16日より東京・新宿武蔵野館レイトショー他全国順次公開。















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最終更新:2018年02月02日 22:11
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