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■ 外務省、インドとブータンを支持 「社会科学上の不満(2017.8.22)」より
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政府が裏切ら無いと言う信頼があれば、官僚は絶大な力を発揮すると言う事例である。
中国が、インドとブータンとの国境にあるドクラム高地の領有権問題に関して、日本がインドとブータンを支持する立場を示したことで、日本政府に抗議しました。
IRIB国際放送ラジオ・ヒンディー語によりますと、中国外務省の華春瑩報道官は、18日金曜、北京で行われた記者会見で、日本の平松賢司駐インド大使のドクラム高地に関する表明は根拠が欠けているとして、関連する事実を正しく理解できずに、このような判断を行うべきではないとしました。
華報道官はまた、「ドクラム高地に関する対立は存在しない、国境線は明確であり、双方共にそれを受諾している」と述べました。
さらに、インドは軍事力によって現在の地域の状況を変えようとしているとしました。
平松大使はインドと中国のドクラム高地の国境における緊張について警告を発し、緊張の高まりは地域の安定を乱すとしました。
平松大使はまた、この緊張においてインドの立場を支持し、ドクラム高地の状況を一方的に変える暴力的な措置は決して行うべきではないとしました。
最近、インド軍が、ドクラム高地において、中国軍による国境の道の建設に反対し、2つのバリケードを壊し、中国領への影響を強めたことにより、中国とインドの国境における緊張が高まっています。
http://parstoday.com/ja/news/japan-i34128[Pars Today]

(※mono....中略、詳細はブログ記事で)
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左翼の方々は、「中国の侵略は良い侵略」
とのスタンスか?
もうバレバレなのだが、TV関係者はネットが出来ない(やらないではなく)との噂がある、故にこのテイタラクか?
日本も口先だけでなく、中国へのODA辞めたらどうか?日本よりGDPが凄い国になぜODAなのか?外務省が食い込まれているからか?
このニュース、外務省内のチャイナスクールの影響が下がってきたと言うことか?それなら大歓迎である。


★ ヒマラヤ山脈の王国で火花散らす中国とインド - 大国間の衝突恐れるブータン、選挙を来年に控え緊迫 「JB-press(2017.8.22)」より
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 かつてヒマラヤ山脈の隠れ里だったブータン王国は近年、エキゾチックな世界を求める裕福な旅行者に門戸を開いてきた。そして今、この国の気を引こうとする高圧的な訪問者――インドと中国――の扱いに苦慮している。

 インドと中国の軍隊は2カ月前から、ブータンと中国がともに領有権を主張するドクラム(中国名:洞朗)高地という荒涼とした土地でにらみ合っている。インド側は、中国がゾンペルリという尾根に向かう道路をブータン領を横切りながら建設しているため、これをやめさせるべく介入したと述べている。ゾンペルリは、インドの最も脆弱な地域を見下ろすことができる戦略上重要な場所なのだ。

 また、この激しいにらみ合いは、仲の悪い隣国同士が、小さいとはいえ戦略的に重要な土地をめぐってもめているというだけの話ではない。インドとブータンが昔から続けている近い関係を揺さぶり、ブータンに影響力を行使したいという中国政府の欲望の反映でもある。

「中国はヒマラヤ地方を支配下に置こうとしている。そうしなければチベットにおける揺るぎない支配を維持できなくなる、と考えているからだ」。ニューデリーにあるシンクタンク、政策研究センターで戦略研究を専門としているブラーマ・チェラニー教授はこう指摘する。「その際に中国が直面する最大の障害がブータンだ。ブータンとインドの間に楔(くさび)を打ち込むことは、明らかに中国の戦略だ」

 インドは長らく、ブータンにとって財政、技術、軍事の面で最大の援助国だ。最大の貿易相手でもあり、外界とつながる最も重要な出入り口でもある。この役割は1949年に、ブータンの外交関係を事実上インドの支配下に置く友好条約の締結によって強化された。
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 ブータンはその後、この条約を改定して国際関係で自主性を発揮したいと申し入れ、インドが要請を受け入れた。それから10年経った今も、ブータンはまだ中国とは正式な外交関係を結んでいない。しかし一部の国民からは、国境の確定など長年の懸案を決着させることも含めて中国と関係を築き、インドへの依存度を低下させたいとの声も上がっている。

「ブータンは、インドの南アジア支配にとって最後の植民地だ」。ロンドンの英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のフェロー、シャシャンク・ジョシ氏はこう語る。「中国とブータンの関係が、インドが割を食う形で深まっていくかもしれない――この10年間、インド側は確かにそういう懸念を抱いていた」

 ドクラム高地でのにらみ合いにより、ブータンは居心地の悪い状況に置かれている。片やインドは、係争中の領土について中国が現状変更を試みているため、小さな隣国を助けるために介入したと主張している。これに対して中国は、インドが小さくて弱い隣国の支配をさらに強化することを狙って「侵略」の挙に出たと批判している。

 ブータン政府はこの土地の領有権を主張しているが、インドに軍事支援を求めたか否かを明らかにしていない。どちらの国からも反感を買いたくないという姿勢のようだ。「ブータンは、インドと中国の戦争を望んでいない。そのため、すでに燃えさかっている状況に油を注ぐことになりかねない行動は、とにかく取らないようにしている」。現地紙「ザ・ブータニーズ」のテンジン・ラムサン記者はそう指摘する。

 中国政府は以前、ブータンとの国境紛争について、「包括的和解」を提案したことがある。もしブータンがドクラム高原をあきらめてくれれば、中国はそこよりも広いブータン北部の係争地域をあきらめる、という内容だった。

 ブータン政府はこれを魅力的な提案だと考えたものの、インド政府は受け入れられないと判断した。受け入れてしまえば、インドの主要な地域とやや離れた北東部とを結ぶ細長い地域(いわゆる「ニワトリの首」)を見下ろす戦略上重要な地点が、中国の手に渡ってしまうことになるからだ。

 緊張が高まる中、2つの大国に挟まれている小さな隣国に不安を抱かせないようにインド政府が慎重に行動しなければならないとアナリストらは話している。「インドが中国との対立にどう対処するかによって、ブータン国民の対インド感情が影響を受ける可能性がある」。ロンドンのキングス・カレッジに籍を置くベレニス・ギーヨ・レチャール教授はそう指摘する。

 一方でジョシ氏は、インドはブータンを「保護国」にしようとしているといった中国側の主張について、ブータンで選挙が行われる2018年を前に「ブータン国民の目に映るインドのイメージを悪化させる」ことを目指した試みのように見えると語っている。

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★ 中国「1兆円支援」でブータン接近 インドと国境対峙 「日本経済新聞(2017.8.20)」より
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 【ニューデリー=黒沼勇史】ヒマラヤ山脈でインド軍と2カ月対峙する中国が、第三の当事国ブータンを自陣営に引き込もうと外交攻勢をかけている。中国は100億ドル(約1兆900億円)に上る経済支援をブータンに提示したとみられ、インドと共闘してきたブータンの対中姿勢は軟化する。中印は相手軍の越境を非難し合うが、ブータンを取り込めば国際社会に正当性を訴えやすくなるだけに綱引きが激しさを増している。

 「インド軍の侵入場所はブータン領ではないと、ブータンが明確に伝えてきた」。中国の外交官は今月上旬、インド人記者団にこう主張した。

 “侵入場所”とは、ブータンと中国が領有権を争うドクラム地方ドラム高原で、インド陸軍と中国人民解放軍が6月から対峙する。この外交官発言が事実なら、ブータンとインドの対中共闘関係のほころびを意味する。

 ブータン政府関係者はインドメディアに即座に否定したが、インド側は疑心暗鬼に陥る。インド政府筋は今月上旬、日本経済新聞の取材に「100億ドルの投融資を中国が提案し、ブータンが中国になびき始めたとの情報を入手した」と明らかにした。100億ドルは低利融資、無償援助、直接投資のパッケージという。
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 インド側も巻き返しに動く。スワラジ印外相は11日、地域経済連携の会合で訪れたネパールでブータンのドルジ外相と会談。中国に「だまされないように」とクギを刺し関係維持を迫った。

 だがドルジ氏は会談後「ドクラム情勢の平和的、友好的な解決を望む」と述べ、中国を刺激する発言は控えた。ブータン外務省は6月、中国軍の「ブータン領内での道路建設は(現状維持を決めた中国とブータンの)合意に反する」と中国を非難していたがトーンダウン。中国共産党系の環球時報は社説でドルジ発言に触れ「ブータンが中立を保ちたいのは明らか」とインドをけん制した。

 中国がブータンに接近するのは、自国の正当性を確保するためだ。インドは長年防衛協力するブータンによる「自国領内で道路建設された」という主張を根拠に、自軍をドラムに動かした。ブータンがドラムにおける領有権の主張を撤回すれば、インド軍は進軍の正当性を失い、中国領に侵犯した結果だけが残る。

 インド政府関係者によると、中印は7月、「両軍は同時・段階的に兵力を減らし、降雪期の9~10月か年末までに完全撤収する」と非公式に合意した。2期目入りをめざす中国の習近平国家主席も、モディ印首相も、自国民からの弱腰批判は避けたく「自軍が先に引いたと見なされない合意」(関係者)を交わした。

 だがカシミール地方で中印両軍が投石し合うなどいまだ緊張は解けていない。インド政府筋によると、ドクラム地方で直接対峙するインド軍は約320人、中国軍は500人弱と当初より減ったが、ブータンとの国境にはインドが1万2千人、中国が1万6千人集結する。戦闘になれば小競り合いでは済まないとの見方が強まっている。

 ▼中印両軍の対峙 中国とブータンが領有権を争うドクラム地方ドラム高原で中国人民解放軍が道路建設しているのを6月16日、ブータンが確認し、隣接するインド北東部シッキム州からインド軍も制止に乗り出し中印対峙が始まった。

 中国はインド軍の越境を非難し、インドは3カ国の国境が接する同地方での中国による現状変更を批判する。インド北部カシミール州や同北東部アルナチャルプラデシュ州に人民解放軍が越境し両軍が短期間にらみ合うことはあったが、対峙が長期に及ぶのは珍しい。


















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最終更新:2024年02月03日 09:55