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■ いますぐ見よう!『1917』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の見どころ (13分40秒あたりから【この世界の・・・」の話が始まる)




■ TBSドラマ『この世界の片隅に』案の定トラブル発生中 「二階堂ドットコム(2018/07/26 22:28)」より
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能年玲奈が主演の声をあて大ヒットを記録し、現在もロングラン上映を続けるアニメ映画『この世界の片隅に』。そして、映画のヒットにあやかるようにして、この7月からTBSの日曜劇場でスタートしたのが、ドラマ版の『この世界の片隅に』だ。初回放送の視聴率は10.9%となかなかの好スタートを切り、話題性の高さをうかがわせた。

しかしここ最近、双方の制作同士による、歯に物の挟まった主張をニュースで見た方も多いのではないか。実際に何が起こっているのか、一般メディアでは触れられない部分を解説しよう。

(なお、能年は現在『のん』を名乗っているが、芸能界のしがらみで使用している芸名なんぞ本サイトには関係ない話につき、すべて「能年」表記とします)



■ 映画「この世界の片隅に」配給会社のこだわり...株価は5割増の爆上げ、東京テアトルの貢献 「東洋経済(2016.12.10)」より
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快進撃といえるだろう。12月3~4日の週末の国内映画興行収入ランキング(興行通信社調べ)によると、アニメ映画『この世界の片隅に』が第4位にランクインした。

ミニシアターを中心としたインディペンデント(独立系)作品ながら、11月12日の公開以降、SNSなどの口コミで「感動した」などの評判が拡散し、興行収入は4.5億円を突破(12月4日時点)。観客動員数は32万人を超えている(同日時点)。

すでにミニシアターでは立ち見が出る盛況ぶり。週末には複合型映画館(シネコン)でもチケットの売り切れが目立っている。上映館数も公開当初は63館だったが、すでに80館を超え、年明けに向けてさらに拡大する見通しだ。

株価が9年ぶりの高値に

映画は太平洋戦争前後、広島市から呉市に嫁いだ主人公の女性すずの物語。当時の町並みや暮らしの様子を丁寧に描き、観ていると戦時中の広島にタイムスリップしたような錯覚に陥る。

8月6日の原爆投下の日の様子も、現地の被害を生々しく描くのではなく、呉市からみた原爆の様子をリアルに描き切っている。映画プロデュース会社がネット上で資金を募る「クラウドファンディング」で制作資金の一部を集め、片渕須直監督が6年間かけて映画化した。執念の一作は見事に観客の心に響き、人気を広げている。

『この世界の片隅に』のヒットで、株価が大きく上昇した会社がある。配給会社であり、自社映画館で興行も手掛ける東京テアトルだ。同社にとって『この世界の片隅に』は70周年記念作品。そのヒットで株価は11月半ばの120円前後から11月末には一時200円超えと約9年ぶりの高値に上昇。その後も190円前後の高値を維持している。

「パイロットフィルム(見本用の映画)を観て、可能性のあるすばらしい作品だと感じた。社内でぜひやろうという話になった」。


そう語るのは、東京テアトルの赤須恵祐・映画営業部長。映画の企画について知ったのは2013年のことだった。

自社映画館で片渕監督の過去作品『マイマイ新子と千年の魔法』の上映会を手掛けた際、片渕監督から社内の担当者経由で話があったという。

当時、片渕監督と映画プロダクション会社は『この世界の片隅に』の出資企業と配給会社を探していた。東京テアトルが出資と配給の双方に手を挙げた理由について、赤須氏は「作家性を重視して決断した」と振り返る。

映画関連の中でも配給事業に注力

最近のヒット映画は、テレビ局が製作し、映画大手が配給する作品が多く、ミニシアター上映から始まるインディペンデント系の映画会社は苦戦が続いている。そうした中、テレビ局とのタイアップではなく、あくまで監督や脚本家の企画を尊重するのが、同社のいう“作家性の重視”。東京テアトルが一貫してこだわってきたスタンスだという。

これまでも、その姿勢で『ディストラクション・ベイビーズ』『人のセックスを笑うな』『南極料理人』といった話題作の配給を手掛けてきた。

1946年創業で、映画興行が祖業の東京テアトルだが、映画産業が右肩下がりとなる中、近年は不動産や飲食事業が収益柱となっている。そうした中、映画関連事業で注力しているのが配給である。

「今はシネコンが乱立して映画館が飽和状態。興行については急拡大が見込みにくい。一方で配給については、いい作品は口コミで広がる傾向があり、可能性は大きい」と東京テアトル広報担当の新井勝晴氏は語る。

2013年に手放した銀座の自社ビルの売却資金も投じ、作品性の高い映画に出資し、配給権を獲得してきた。『この世界の片隅に』はそうした一連の取り組みが結実した作品なのだ。

しかし、元々はミニシアターの小規模公開から始まった作品。上映館数が広がってはいるとはいえ、東宝の『君の名は。』の観客動員数1500万人超、興行収入200億円超とは桁が異なる。「配給の手数料も興行収入の一部に過ぎない。業績影響はまだ限定的」と新井氏は語る。

時価総額は足元147億円と、11月初旬から30億円近く膨らんでいる。今後株価に見合うだけの業績影響が及ぶのか。それはひとえに『この世界の片隅に』のロングラン、さらなるヒットに懸かっている。


■ 感動ばく進中『この世界の片隅に』、坂本龍一も認めた超エリートが音楽担当! 「MOVIE Collection[ムビコレ](2016.12.10)」より
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『この世界の片隅に』
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

【映画を聴く】『この世界の片隅に』前編
音楽を担当するのは坂本龍一の愛弟子?

『この世界の片隅に』の勢いが止まらない。11月12日に60館ちょっとの小規模上映で始まり、年明けには累計でおよそ180館にまで公開規模が拡大する予定。『シン・ゴジラ』『君の名は。』といったメジャー配給作品とは成り立ちや位置づけが異なるものの、日本映画の当たり年となった2016年を代表する一作になることは間違いなさそうだ。これから見るという方も多いと思うので、ここでは作品そのものの細かい話は置いておいて、その音楽についておさらいしたい。

  • のんのホンワカ柔らかい声が耳に心地良い! ほっこりと優しく穏やかな気持ちになる『この世界の片隅に』

まず、本作に使われるすべての音楽を担当したコトリンゴについて。彼女はこの2016年にデビュー10周年を迎えたシンガー・ソングライター。甲陽音楽学院からバークリー音楽大学に進学した才女で、デモテープが坂本龍一の耳にとまり、彼が主宰するcommmonsレーベルからデビュー。ソロとしてコンスタントにアルバムをリリースしながら、2013年には新体制となったKIRINJIにメンバーとして加入。楽曲提供もこなすなど、グループ内で大きな役割を担っている。

バークリーではピアノとジャズの作曲を専攻。確かな演奏技術とアカデミックな作曲の素養、そして独特のウィスパー・ヴォイスは映画やテレビの世界でも重用され、北川悦吏子監督の『新しい靴を買わなくちゃ』(坂本龍一との共同制作)のほか、『BECK THE MOVIE』『幸腹グラフィティ』『心が叫びたがってるんだ。』といったアニメ作品に劇中曲を提供。社会的にも大きな話題になった芦田愛菜主演のドラマ『明日、ママがいない』でも主題歌を担当している。

片渕須直監督とのつきあいは、監督の2009年作『マイマイ新子と千年の魔法』に主題歌「こどものせかい」を提供したことから始まっている。この作品の公開後、彼女が自身のアルバム『picnic album 1』(邦楽のカバー集)を手渡したところ、そこに収められていた「悲しくてやりきれない」を監督が気に入り、『この世界の片隅に』の特報に同曲の再録音版を使用。「劇伴もぜひやらせて欲しい」という彼女のリクエストから、音楽への全面参加が決まったという












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最終更新:2023年03月20日 20:49