+ クチコミ検索 #bf
+ ブログサーチ #blogsearch
+ ニュースサーチ





【8月22日 AFP】リオデジャネイロ五輪で21日に行われた陸上男子マラソンで銀メダルを獲得したエチオピア代表のフェイサ・リレサ(Feyisa Lilesa)が、ゴールインする際に自国政府の弾圧に対して抗議を表明するポーズを取ったために、自分の命も危険にさらされる恐れがあると語った。

 リレサは、優勝候補だったケニアのエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)に次いで2位でゴールする際、頭上で腕を交差させ、エチオピア政府が異議を唱える人々を弾圧していることに対して抗議の意思を表した。

 リレサは「祖国では刑務所に入れられている身内が何人もいる」と述べ、さらに「民主主義について話をすると殺される。エチオピアに帰ったら私も殺されるか、投獄されるかもしれない」「私の国は危険だ。別の国へ行かなければならないかもしれない。どこであれ、自由がない人々のために抗議した」と語った。

 人権団体によれば、エチオピアでは2つの主要地域、中西部のオロミア(Oromia)と北部のアムハラ(Amhara)で相次いで発生した反政府デモを当局が弾圧し、この数週間で治安部隊によって多数の市民が殺害される事態に発展している。


★■ エチオピア:抗議集会の弾圧で数百人規模の犠牲 「Human Rights Watch(2016.6.16)」より
/
(ナイロビ)— エチオピアのオロミア州における抗議運動で、治安部隊が2015年11月以来400人超のデモ参加者等を殺害し、数万人を逮捕している、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書内で述べた。エチオピア政府は、殺害や恣意的逮捕をはじめとする人権侵害について、信頼できる独立した捜査を速やかに支援すべきだ。

報告書「残酷な弾圧:エチオピアのオロモ民族による抗議運動に殺害と逮捕で応える政府」(全61ページ)は、エチオピア政府による過剰で不必要かつ致命的な武力行使、大量逮捕、拘禁下の虐待、抗議運動を鎮圧するための情報へのアクセス制限を詳述したもの。本報告書の調査では、エチオピア国内外で125人超のデモ参加者や目撃者、被害者に聞き取りを実施。抗議運動が始まった2015年11月から2016年5月までに、デモ参加者などが治安部隊によって表現の自由や平和的な集会の自由を大きく侵害されたケースを調査・検証した。

+ 続き
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアフリカ局局長代理レスリー・レフコウは、「エチオピア治安部隊は、学生や農民をはじめとする平和的なデモの参加者数百人に発砲し、人命を露骨に軽視して殺害した」と指摘する。「政府は不当な逮捕で拘禁している人びとをただちに釈放し、信頼性が高くかつ独立した捜査を支援して、人権侵害を犯した治安部隊員の責任を問うべきだ。」

本報告書の調査で、治安部隊が群衆をコントロールする手立てとして、再三にわたり実弾を使用し、数ヶ月間にわたる数百回の抗議運動の多くにおいて、1度の集会で1人かそれ以上を殺害していたことが分かった。ヒューマン・ライツ・ウォッチやその他の団体は、こうした犠牲者300人超の氏名を特定。一部は写真を通じての検証も行った。

昨年11月の抗議集会は、アディスアベバ総合開発マスタープランにそって首都の自治区域を拡大するという政府の提案をめぐる懸念がきっかけとなった。デモ参加者は、ここ10年で増加したオロモ族の農民の立退き問題が、同プランにより更に悪化し、ごく一部のエリートのみが恩恵を受け、農村部が悪影響を被ることを懸念していた。

抗議運動は12月に入っても続き、政府はオロミア州全域に、群衆コントロールの目的で軍隊を展開。治安部隊はほとんど、あるいはまったく警告を発しないまま、デモ参加者に向けて実弾を発砲したり、致死的ではない群衆コントロール措置をとった。犠牲となった人びとの多くは18歳未満の未成年を含む学生たちだ。

また連邦警察および軍は、数万人規模の学生や教師、ミュージシャン、野党政治家、医療従事者、および逃げる学生に支援や避難場所を提供した人びとなどを逮捕。これまでに多くが釈放されたものの、まだ未知数の人びとが弁護士との接見や家族との面会も許されず、起訴もないまま拘禁されている。

目撃者は、一連の逮捕を前例がない規模と証言した。Wollega地域出身のヨセフ(52歳)は言う。「生まれてからずっとこの土地に暮らしていますが、これほど残虐な弾圧を見たことがありません。地元住民が日常的に逮捕されたり、殺されているのです。この地域ではすべての家庭に、逮捕された子どもが少なくとも1人はいます。」

元被拘禁者は、軍営などに拘禁されて拷問や虐待を受けたと、ヒューマン・ライツ・ウォッチに証言した。一部の女性はレイプや性的暴行の被害を訴えている。また、足首から吊るされて暴行されたり、足に電気ショックを与えられたり、睾丸に重りを吊るされたと証言する人もいた。ある動画には、学生が大学のキャンパスで殴られる様子が映っている。

逮捕者数が大量であるにもかかわらず、当局がなんらかの罪で訴追した数はごく少数だ。数十人の野党党員やジャーナリストが、エチオピアの厳酷な反テロ法のもとで訴追され、またアディスアベバの米国大使館の前で抗議活動をした学生20人が刑法の下で様々な罪を問われて訴追されている。

学校およびその周辺に展開する治安部隊、教師や学生の逮捕、あるいは通学への恐れから、あらゆるところで小学校から大学にいたるまでの教育機会へのアクセス が妨げられている。当局は抗議運動を阻止するため、いくつかの場所で数週間も学校を閉鎖した。また、軍や治安部隊は大学キャンパスを占拠し、オロモ民族の学生を監視したり、嫌がらせをしていると、多くの学生が証言している。
外資系農場の破壊や官庁施設の略奪、および政府の所有物破壊など、デモ参加者による暴力行為についても、いくつかの信頼できる報告がある。しかし、昨年11月以来500以上あった抗議集会のうち62をヒューマン・ライツ・ウォッチが調査・検証したが、そのほとんどが平和的なものであった。

独立した人権調査やメディアに対して強化されているエチオピア政府の規制により、現地から伝わってくる情報はごくわずかだ。エチオピア政府は報道の自由を制限することにやっきになっている。3月中旬以来、Facebookをはじめとするソーシャルメディアへのアクセスも制限された。国外に暮らすエチオピア人たちによるテレビ報道へのアクセスも同様だ。

1月に政府は、マスタープランの取り消しを発表。しかし、政府の非情な抗議集会対策が原因で、デモ参加者の不満はその時点ですでに頂点に達していた。

抗議運動は4月以降ほぼおさまっているが、政府の取り締まりは続いている。過去7カ月間の逮捕者の多くはいまだ拘禁されており、数百人の行方がわからないことから、強制失踪への懸念も深まっている。政府は人権侵害疑惑をめぐり、信頼にたる捜査をいまだおこなっておらず、兵士が今も大学キャンパスの一部を占拠するなど、緊張は高いままだ。一連の抗議運動は、もっと小規模ではあったものの2014年にオロミア州でおきたものに似ており、政府の対応次第では、近い将来に反発を誘発する可能性も否めない。
エチオピアでの残虐な弾圧には、国連人権理事会を含む関係各国政府や多国間組織による、連帯した更に強い対応が必要だ。欧州議会は弾圧を強く非難する決議を採択しており、米議会でも同様に決議案が出されているが、これは例外にすぎず、国際社会はオロミア州での弾圧に沈黙を貫いている。国連人権理事会はこれらの重大な人権侵害に対応し、恣意的に拘禁されている人びとの釈放を求め、かつ独立した捜査を支援すべきだろう。

前出のレフコウ局長代理は、「エチオピアの国際ドナーの大半は、オロミア州における政府の血みどろの弾圧に対し、沈黙したままだ」と述べる。 「エチオピアの開発を援助する国々は、すべての分野、とりわけ言論の自由と人権侵害の被害者のための法の裁きの実現において、進歩を強く求めなければならない。」


★■ 現地ルポ!「エチオピアの変貌」に注目せよ 「東洋経済(2016.6.7)」より
/
今や“人類に残された最後の成長大陸”と言われているアフリカ。なかでも、サブサハラ(サハラ砂漠以南)には大きな潜在力を持つ国が多い。

その代表格がエチオピアだ。人口9950万人とアフリカ大陸ではナイジェリアに次いで人口が大きいエチオピアは、過去10年間連続で約10%の経済成長を達成、2014年の経済成長率は10.3%で世界1位を記録した。

首都のアディス・アババは、市内に電車が走り出したことでトタン住宅が密集するスラムの町という印象だった都市から、アフリカ連合(AU)の首都という名に相応しい都市となっている。

エチオピアの実態を現地から報告する連載の第1回は、急成長に沸くアディス・アババ市民の声を中心にリポートしていきたい。

真新しい電車で通勤するようになった


昨年9月、人口約330万人のエチオピアの首都アディス・アババで、同国史上初となる電車ライト・レールが運行を始めた。

地元の人たちが“メトロ”と呼ぶこのライト・レールはサブサハラでは初めての導入で、総工費4億7500万ドル(約520億円)、エチオピア政府肝いりのプロジェクトだ。2―4両編成の電車はアディス市内を東西・北東にそれぞれ17キロずつ2路線、各路線約20駅を結ぶ。運賃は1回の乗車当たり2—6ブル(1ブル=約5円)。それまで古いトヨタのハイエースの乗り合いバスに頼っていた多くのエチオピア人が真新しい電車で通勤するようになった。

(※mono.--以下略、詳細はサイト記事で)


★ エチオピアで深刻な干ばつ、80年代の大飢饉再来も 「CNN.co.jp(2016.3.7)」より
/
ワシントン(CNN) アフリカのエチオピア北部で干ばつの被害が深刻化している。100万人の死者を出した1984年の大飢饉(ききん)を上回り、過去数十年で最悪の事態に陥る恐れもあると専門家は予想する。
米政府は人道危機に対応し、米国家安全保障上のリスクを避ける目的で、現地に災害対策支援隊を派遣すると発表した。
84年のエチオピアの大飢饉では大勢の子どもが犠牲になり、故マイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーなどのスター歌手が結集して85年、チャリティーソングの「ウィ・アー・ザ・ワールド」を収録した。
エチオピア政府によると、今回の干ばつでは推定1020万人が食料援助を必要としているほか、約800万人が慢性的な食料不足に陥り、最大で200万人が安全な飲み水を必要としている。国連は、援助を増やさなければ最大で1500万人が急性栄養失調になりかねないと予想する。

+ 続き
米国際開発局(USAID)は3日、「大規模な人道危機を食い止め、エチオピアの発展を守るために行動する」として、災害対策支援隊の派遣を発表。他国にも支援に加わるよう呼びかけた。
米政府はエチオピア支援について、米国の国家安全保障にもかかわる問題と位置付ける。USAIDの広報は、「気候関連の問題が差し迫った課題として我が国の安全を脅かし、自然災害の増加や難民の流入をもたらして、食料や水といった資源を巡る争いを発生させかねない」と警鐘を鳴らす。
食料が不足して仕事もなければ若者は過激派組織に流れ、難民や移民が増えて人口密集地の安定は損なわれる。

東アフリカのエチオピアやスーダン、ソマリア、ジブチなどでは「シャバブ」など武装集団のテロが続いて治安が悪化。エチオピアは米国と連携して対応に当たっている。
USAIDは災害対策の専門家約20人を派遣して技術支援や人道支援に当たるとともに、400万ドル(約4億5000万円)相当のトウモロコシや小麦の種子を22万6000世帯あまりに供給する。
国連によると、エチオピアの食料安全保障態勢は向上したものの、北部の天候不順やエルニーニョ現象の影響で、今回の干ばつがこれほど深刻化するとは予想できなかった。
国際的な支援も寄せられているが、内戦が続くシリアやイエメン、難民が大量に流入している欧州なども人道援助を必要とする中で、国際社会に「支援疲れ」が生じていると専門家は指摘する。
東アフリカは2011年にも過去60年で最悪の干ばつに見舞われ、USAIDなどは気候変動や自然災害からの回復力を高める態勢作りを支援していた。
USAIDでエチオピア援助を担当したナンシー・リンドボーグ氏は、「あれからわずか5年でさらに深刻な干ばつがエチオピアを襲い、回復力を高めることがこれまで以上に差し迫った課題になっている」「そうした取り組みがなければ、エチオピアの犠牲者は大幅に増加する」と警告している。


■ エチオピアに開通した中国製路面電車が取って付けたような仕事ぶり 「GIGAZINE(2015.11.2)」より
/
鉄道なんて全く分からない身でも「どうしてこうなった」と突っ込みたいところあり。エチオピア政府の仕事が杜撰なのか、それとも中国企業が手を抜いてるのか……。とりあえず開業したものの、未だに駅のホームは工事中。そう、きっとまだ工事が終わってないだけですよね。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。インドネシアの新幹線受注をめぐって、日本と中国が熱い火花を散らしました。結局は中国に軍配が上がりましたが、それで本当に良かったのでしょうか。少なくともエチオピアで開業した路面電車は、それ相応のクオリティしか感じませんでした。

◆エチオピアとは
エチオピアには特有の暦があって、西暦でいう2015年9月12日から、2008年が始まっています。棒人間が踊っているようなゲエズ文字も独特。飢餓というニュースのイメージとは一転、緑が豊かな国でもありました。道路上では牛、羊、ロバ、ウマ、ラクダと家畜たちのオンパレード。地元民が腰掛ける椅子には、ロープ状になった動物の皮が格子状に張られています。外から持たされたのでなく、エチオピア正教という独自のキリスト教が古くから信仰されている国です。同時にユダヤ教徒も南下していて、近年ではイスラエルがエチオピア系移民を受け入れているほど。英語も通じるし、女性の進出も盛ん。エチオピアはアフリカと一線を画して考えたい、かなり変わった国でした。

◆路面電車が開業
そんなエチオピアの首都アディスアベバで、今年9月20日に路面電車(ライトレール)が開業したというニュースが流れてきました。

エチオピア首都で路面電車開業、中国の大規模な出資で完成 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3061498
【9月28日 Relaxnews】エチオピア・アディスアベバ(Addis Ababa)で20日、サブサハラ(サハラ砂漠以南の地域)では初の例となる、近代的な路面電車(トラム)が開業した。アフリカ第2位の人口を抱える同国の首都アディスアベバでは、中国の大規模な投資によって完成にこぎつけたこのインフラプロジェクトを、経済発展における重要な一歩を画するものとして歓迎する声が上がっている。
エジプトやモロッコといったアラブアフリカをのぞいた、ブラックアフリカ初の快挙となります。10月の始めにアディスアベバにいたので、どんなものかと足を運んでみました。

路面電車の線路は、アディスアベバ市街を東西に貫く「Ras makonnen ST」に沿って、敷かれていました。

(※mono.--以下多数の写真など略、詳細はサイト記事で)


















.
最終更新:2016年08月22日 16:01