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■ 田中宇の国際ニュース解説より
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【10月26日の短信】トランプ大統領は11月の東アジア歴訪時、アジア諸国の十数人の首脳が彼のために日程を合わせてフィリピンで開く東アジアサミット(EAS)を欠席する。前日マニラにいるのに帰国してしまう。EASの主導役は習近平になる。アジアの覇権国が米国から中国に替わっていく。トランプはアジア歴訪中、ベトナムでのAPECサミットには出る。EASは戦略問題、APECは経済問題が中心議題。(関連記事) トランプは先日のIMF世銀総会にも重要閣僚を派遣せず、中国に主導権を渡している。トランプの覇権放棄戦略は着々と進んでいる。(関連記事) そんな中、ASEAN諸国と中国は、史上初の合同軍事演習を行うと決めた。海軍のみで、航海や通信の技術、救難などの非戦闘分野に限定する見通し。日程は未定。冷戦中に中国を仮想敵として米国が作ったASEANが、中国敵視をやめて、中国の東アジア覇権を認める(軍門に下る)ことを意味する。(関連記事) 【ツイッターと連動



■ 東アジアにおける覇権の移行期となるのか② 「会長のつぶやき(2015.6.12)」より
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□考察…

✏️今日はフィナンシャルタイムズ紙の記事を紹介する。
英国はアメリカに覇権を奪われた歴史があり、アメリカに対しては冷ややかな視線で見ている事がある。
中国によるアメリカへの挑戦は、英国にとっては身に覚えのある事であり、アメリカは英国の利権を一つ一つ奪い取って行った。

AIIBでは英独仏伊はアメリカの反対を押し切って参加。
金融面での覇権を脅かすものであり、南シナ海の問題は軍事面での覇権を脅かすものだ。
このような中国の挑戦に対して、アメリカは後手後手に回り、中国は既成事実を積み上げている。
最初は慎重に行動するが、何もしてこなければ大胆に出てくる。

オバマ大統領は抗議するだけで、軍事的な対抗手段は打ってはいない。
いったい50隻もの第七艦隊の軍艦は今どこで何をしているのでしょうか? 
南シナ海には一隻もいないようだ。
ほとんどがハワイやグアムなどで日向ぼっこをしているようだ。
軍は大統領の命令が無ければ動けない。

G7サミットでも中国に対する非難声明は出したが、英独仏伊はおつき合いだけだ。
ヨーロッパから見れば、アジアは遠く中国は軍事的脅威ではない。
中国はドイツやイギリスなどのお得意様であり、人民元の国際化に積極的だ。
このような英独仏伊の裏切りは、アメリカの国力の衰退と中国の台頭によるものだ。

このような状況でアメリカと同調できるのは日本ぐらいであり、カナダですらAIIBに参加に動いている。
オバマ大統領は同盟国冷たく、潜在敵国には融和的であり、特に中国にはG2を呼びかけたほどだ。
オバマ大統領は日本の首相とは国際会議でも会いたがらず、中国とばかり会談していた。

(※mono.--中略)
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フィナンシャルタイムズ紙は・・・
「既成事実の問題は、米国政府が気づきつつあるように、それについて何もできないということだ。」と断定している。オバマ大統領のキャラクターに問題がある。
いわばオバマ大統領のチェンバレン化であり、ナチズム化した中国は強気に出るだろう。

このような状況でカギを握るのは日本であり、アメリカが出来なければフィリピンやマレーシアを守れるのは日本だけという事になる。
オーストラリアは海軍力は小さく、在豪中国人もたくさんおりアメリカと同じくあてにはできない。
中国人移民は帰化しても中国に忠実な移民が多い。

このような状況では日本は軍事的に真正面から対峙しても金も人材も無い。
潜水艦も16隻しかなく中国は100隻もある。
戦闘機も同じでありアメリカはF22を売ってくれなかった。
原潜や核弾頭を日本に売るという話をしたが、日本が中国に対峙できるには、それしか方法が無い。

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■ 東アジアにおける覇権の移行期となるのか① 「会長のつぶやき(2015.6.12)」より
(※mono.--前略)
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□はったりのゲームなら、中国の方が戦う意欲が強い□

✏️ここでも結局、米国はこれについて何をする用意があるのか□という問題に行き着く。

 米国は、中国の人工島の12カイリ(約22キロ)以内に軍艦を派遣することを検討していると話している。
この脅しを口にした以上、米国は多分に実行に移さざるを得ないと感じるだろう。

 しかし、中国は対応する力を持たないわけではない。
中国も軍艦を送り込むことができる。
また、本当に大きな賭けに出たいと思えば、南シナ海の全域、あるいは一部の上空に防空識別圏の設定を宣言し、理論上、圏内に入る航空機に中国当局に存在を報告することを義務づけることもできる。

 もし中国と米国がはったりのゲームを繰り広げているのだとすれば、疑われるのは、中国の方が戦う意欲があるのではないかということだ。

 一つひとつは血を流す価値がない一見小さな問題について、喧嘩を売るのが中国の戦術だ。

 それでも、これらを総合すると、ほとんど察知されずに、地域における米国の「優位性」に挑む中国の野望を前進させるのだ。

 オーストラリア人の学者、ヒュー・ホワイト氏は・・・
中国は「非常に長いソーセージの非常に薄いスライス」を切っていると言う。
中国の習近平国家主席はすでに、ソーセージがどんな姿をしているのかを我々に教えてくれた。


□アジアにおける米国の優位性に挑戦

✏️習主席は、アジアにおいて中国により大きな敬意――および力――を与える新しいタイプの「大国関係」を求めている。
これは世界的な米国の優位性を脅かさないが、中国が少なくとも対等な国として扱われることを望んでいるアジアでは、米国の優位性に挑むものだ。

 南シナ海での中国の行動は、この戦略の重要な部分だ。
ニューサウスウェールズ大学の安全保障の専門家、カール・セイヤー氏はこう書いている。
「中国は『現実世界における事実』を変え、地域に既成事実を突き付けた」

 既成事実の問題は、米国政府が気づきつつあるように、それについて何もできないということだ。















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最終更新:2017年10月26日 21:44