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★ 中国客船転覆事故、消えた報道の謎 原因めぐる憶測に拍車 「WSJ-CHINA REAL TIME REPORT(2015.6.9)」より
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 中国・湖北省の長江で数百人を乗せて転覆した大型客船「東方之星」に関する情報が明確に伝えられない中、ある報道が削除された。それは事故原因をめぐる憶測に拍車をかける形となっている。


 主要民間紙である北京新聞は、東方之星には改造が加えられ、安全性が低下していたと報道。関係者や匿名の船舶検査員の話を引用し、「この船は構造変更と艇身伸長のため安定性が損なわれ、転覆のリスクが高まっていた」と伝えた。報道はまた、建造された時期や改造された時期に、客船の保有会社が地元の船舶検査当局と「特別な」つながりがあったとも伝えていた。

 この記事の報道内容について確認は取れていない。捜査当局者によると、「東方之星」は1997年と2008年に改造され、いずれの場合も技術的な基準を満たしていた。ただ、当局は客船の歴史についてさらに調べているという。

 紙面でも報じられた北京新聞のウェブサイト版は、8日午前遅くの時点でアクセスできなくなっていた。ただ、9日朝の時点では、無料インスタントメッセンジャーアプリ「微信」の公式アカウントを通じてはアクセスできていた。他の国内ニュースメディアによる同報道のコピーにもその時点ではアクセス可能だった。人民日報傘下の英字新聞グローバルタイムズも、9日付の報道で北京新聞の内容を引用して伝えた。

 北京新聞の従業員は、同社がウェブサイトからこの報道を削除したことを明らかにしたうえで、「この報道によって、特定の関係者に強い圧力がかかった。(こうした圧力は)報道の質とは全く無関係だ」と話した。その関係者が誰かについては明らかにしなかった。

 北京新聞の編集責任者はコメント要請に応じなかった。

 東方之星は今月1日、嵐に見舞われた長江で転覆。乗員乗客456人のうち生存が確認されたのは14人だけで、9日時点で正式に発表されている死亡者数は434人となった。8人が引き続き行方不明。

 中国当局は国内メディアに対し、国営中国中央テレビ(CCTV)や新華社の報道に基づいて事故について伝えるよう指示し、この事故の報道を統制してきた。こうした国営メディアは政府指導部を好意的に伝えるとともに憶測の抑制に努めている。北京新聞の記事のほか、他のメディアでも東方之星の転覆原因について推測する報道が削除されているという。


★ 長江の客船転覆、船内の捜索ほぼ終了 406人死亡確認 「朝日新聞(2015.6.7)」より
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 中国湖北省荊州市の長江で456人を乗せた客船「東方之星」が転覆した事故で、つり上げられた船体の内部の捜索が6日にほぼ終了し、同日までに計406人の死亡が確認された。中国政府は今後、事故原因の究明や責任の追及に全力を挙げる構えだ。
+ 続き
 当局は水面下に沈んでいた船体をつり上げ、5日夜から船内の捜索を本格化させた。6日にかけて見つかった遺体の中には3歳の女児も含まれる。生存者は14人にとどまり、36人の行方がわかっていない。当局は長江の河口がある上海まで範囲を広げて捜索を続けている。

 今回の客船転覆は、1949年に新中国が成立してから最大級の船舶事故となった。当局は6日、現場付近の川辺で家族らによる追悼行事を催すと発表した。

 今後の焦点は、事故原因の究明だ。中国メディアによると、転覆した客船は94年の建造後に改造が施されたが、運航会社幹部は国の規定に従っており問題はないとの考えを示した。また、事故当時は悪天候のため停泊した船があったが、「東方之星」は運航を続けた。改造の妥当性や船長らの判断などが問われそうだ。(荊州=金順姫)

★ 長江の客船転覆 依然400人以上が不明 「NHK(2015.6.3)」より
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中国内陸部の湖北省を流れる長江で1日夜、客船が転覆した事故は悪天候もあって捜索・救助活動が難航していて、依然として400人以上の行方が分かっていません。
この事故は湖北省を流れる長江で1日夜、中国国内の旅行者など乗客乗員456人を乗せて南京から重慶に向かっていた客船が転覆したものです。
現場では捜索・救助活動が夜を徹して続けられていて、国営の中国中央テレビによりますと、これまでに14人が救助された一方、死亡した人は19人に増えました。
中国政府は多くの乗客が船内に取り残されているとみて、捜索に当たる潜水士を大幅に増員したほか、捜索しやすくするために船体の向きを変えたり、引き上げたりすることが検討されているということで、2隻の大型のクレーン船が現場に配置されました。
このほか、事故のあと船から川に投げ出された人もいる可能性があり、国営の新華社通信は捜索の範囲が現場から220キロ下流にまで拡大されたと伝えています。
しかし、現場周辺は風が強く、時折、激しい雨が降っているほか、水は黄色くにごり、流れが速いこともあって捜索・救助活動は難航しています。

不明の乗客家族ら 当局に不満も
今回の事故で、行方不明になっている乗客の家族らの中には、救助活動に関する情報が十分に提供されていないなどとして地元当局の対応に不満を持つ人たちも出てきています。
上海では100人近くの市民が事故を起こした客船に乗っていましたが、乗客の家族の女性によりますと3日午前、地元当局の対応に不満を持つ乗客の家族ら数十人が上海市政府を訪れ、改善を求めたということです。
政府庁舎の前には大勢の警察官らが配置され、乗客の家族とみられる人と小競り合いになる姿がみられたほか、現場で取材しようとしたNHKのクルーも強制的に排除され、地元当局が家族らの対応に神経をとがらせている様子がうかがえます。

転覆30分前 監視カメラに客船の映像
国営の中国中央テレビは長江を進む貨物船の監視カメラが捉えた映像に、転覆するおよそ30分前の客船が映っていると伝えました。
映像は長江を下っていた貨物船の監視カメラが、反対方向にゆっくりと進む船の様子を映し出していて、雨が降っていることや雷が発生していることが分かります。
映像には撮影されたとみられる時間が表示されていて、客船が転覆したとされるおよそ30分前、現地時間の1日午後9時前を指しています。
中国中央テレビは映像に映っている船を転覆した客船だと伝えていて、2つの船はおよそ100メートル離れていたとしています。
また、国営の新華社通信などは転覆したあとおよそ10時間、長江を漂流した末に湖南省岳陽側の川岸で救助された旅行会社に勤める男性の話として客船は現地時間の1日午後9時20分ごろ、突然、傾き始め、転覆するまでに30秒から1分程度しかかからなかったと伝えています。

中国共産党 独自の報道禁じる通知
中国・北京の3日朝の新聞各紙は、事故の記事をカラーの写真つきで1面トップで伝えています。
ただ、どの新聞も1面に掲載した写真は、乗客の1人が船内から救助される様子を撮影した国営の新華社通信のものに統一されています。
現場で捜索・救助活動の指揮を執る李克強首相の写真をほかのページに掲載した新聞も複数ありますが、この写真も中国政府提供のものです。
さらに各紙の記事の内容も、新華社通信など国営メディアの情報を引用したものがほとんどを占めています。
関係者によりますと、中国共産党の宣伝部門が独自の報道を禁じる緊急の通知をメディア各社に出したということで、事故の原因や責任を巡る報道が活発に行われて党や政府に対する批判につながることを警戒しているとみられます。

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★ 長江の客船転覆、中国政府は情報統制に躍起 「WSJ(2015.6.3)」より
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 中国・湖北省を流れる長江で1日夜に発生した客船転覆事故を受け、中国政府は厳しい情報統制を敷いている。事故発生から丸一日余りが過ぎた3日になっても数百人の乗客乗員の安否がまだ確認されておらず、犠牲者や行方不明者の親族らは怒りを露わにしている。

 国営新華社通信によると、転覆した客船「東方之星」から救助された乗客乗員の中には船長と機関長が含まれており、警察はこの2人を拘束している。また、調査の結果、船は乗客や貨物を乗せすぎていたわけではなく、救命胴衣も十分用意されていたことが分かったと伝...
(※mono.--以下会員記事)

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★ 「政府発表だけ報道せよ」 中国で報道規制【長江の客船転覆事故】 「ハフィントンポスト(2015.6.2)」より
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中国・長江で起きた客船の転覆事故で、中国の宣伝当局が国内の報道機関に、国営メディアや政府が発表した情報だけを報道するよう通知したことが6月2日、分かった。47NEWSが報じた。

習近平指導部は、李克強首相を現場に派遣し、全力で救助に当たる姿勢をアピール。こうした中、国内の各メディアが独自に事故の原因や責任を追及し、政府批判に発展することを警戒したとみられる。

(中国、転覆事故の報道規制 政府批判を警戒 - 47NEWS(よんななニュース) 2015/06/02 18:17)

朝日新聞デジタルによると1日午後9時半ごろ、湖北省の長江で乗員乗客458人が乗っていた客船「東方之星」が転覆した。2日正午までに5人の死亡を確認されたが、犠牲者はさらに増える恐れがある。

船長らを含む12人の生存が確認されたが、公安当局は船長と機関長を拘束した。船長らは「急な竜巻に襲われ、船はすぐに転覆した」と話しているという。
















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最終更新:2015年06月10日 15:56