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● 全国人民代表大会〔Wikipedia〕
全国人民代表大会(ぜんこくじんみんだいひょうたいかい、拼音: Quánguó Rénmín Dàibiǎo Dàhuì)は、中華人民共和国の一院制議会。憲法上、国家の最高権力機関および立法機関として位置づけられている。日本では略称を全人代と表記する場合が多い。中国では全国人大、人大と略される。
■ 人民代表大会のしくみ 「(せきへい)の公式サイト」より
☆ 中国共産党大会/全国人民代表大会とは.pdf
+ 中国の政治機構図



■ 習近平がピンチ、中国「全人代」に流れる不穏な空気 「JB-press:福島 香織(2019.3.7)」より
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政府内で非難を浴びる習近平の経済政策と個人崇拝路線

 年に一度の中国の国会に相当する両会(「全国政治協商会議」と「全国人民代表大会(全人代)」)が今週から始まった。全国政協は3月3日に開幕し、13日に閉幕、全人代は5日に開幕、閉幕日は15日が予定されている。

 今年の両会の雰囲気はかなり異常である。どういうふうに異常なのか。

習近平は孤立している?

 まず秋の中央委員会総会をスキップしている。

 中国の国家運営を行っているのは共産党。本来は前年(2018年)秋の共産党中央委員会総会で可決したことを春の両会で国内外メディアを通じて人民に広く知らせるというのが中国の政治システムである。ところが、一番重要な中央委員会総会がないまま全人代が開かれた。これが中国の政治にどんな影響を与えるのかまだ分からないが、不穏な空気が漂っているのは確かだ。

 ちなみに本来秋に開かれるはずだった第13期全国人民代表大会第1回会議・第3回全体会議は昨年の全人代直前の3月に開かれ、憲法改正案が可決された。改正憲法では「党の指導」と言う言葉が入れられ、国家主席任期の制限を撤廃した。それは習近平が長期個人独裁を固めるための布石といわれ、習近平独裁が始まる、といった論調の報道が国内外であふれた。

 だがその後、習近平独裁を阻むさまざまな逆風が吹く。米中貿易戦争、中国経済の急減速、習近平の個人崇拝やその他政策に対する体制内知識人たちの公然とした批判・・・。「習近平は2期目に入って、その政策方針を中央委員会で可決する中央委員会総会(四中全会)を秋に開かねばならなかったが、開けなかったのは、総会で対米政策や経済政策、個人崇拝路線に対する非難の集中砲火を浴びるのではないかと恐れたからだ」という人もいる。

(※mono....中略、詳細はサイト記事で)
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小学生の喧嘩みたいな習近平サイドの対応

 またフランス国際放送(RFI)によれば、2月末に公布された「党の政治建設強化に関する意見」は、習近平が激しい党内部批判にあったため、それに対する党員および両会メンバーに対する警告の意味もある、と上海政法学院国際事務・公共管理学部副教授の陳道銀が指摘しているらしい。

 この「意見」に書かれている文言をちょっと抜き出してみる。

「党内に根本的に解決されていない問題がある」

「一部の党組織、党幹部は政治をおろそかに見て、政治問題を他の問題に比べて語らず、甚だしきは、中国の特色ある社会主義の方向性とはかけ離れた重大問題があるという」

「党の政治路線を裏切り、歪曲し、否定する言動と闘争することを決意せねばならない」

「党中央の権威と集中統一指導を維持すること、その鍵は習近平総書記を党中央の核心とし、全党の核心的地位とすることを維持すること、この“二つの維持”を堅持せよ」

「中央の重大政策の決定と習近平総書記の重要指示を貫徹実施したかを精査する問責メカニズムを完成させよ」

「“二つの維持”からかけ離れる一切の誤った言動を防止し糾弾することを堅く決意し、いかなる方式の“低級紅”(分かりやすい称賛、ごますり)や“高級黒”(分かりにくい批判、風刺や皮肉)をやってはならず、党中央に面従腹背の人間を決して許さず、どちらにもいい顔する両面派も許さず、偽忠誠を決して許さない」・・・。

 こういった文言から想像するに、習近平は自分の掲げる政治路線に難癖をつけられ、習近平が言うところの中国の特色ある社会主義路線から改革開放経済に戻せとか、もっと政府の干渉を減らして経済を市場化しろ、とか迫られたのだろう。それで、この反論を展開した。

 党の(俺の)政治路線にケチをつける奴は裏切り者だから戦うぞ、俺の党の核心的地位は絶対守る、俺の指示を貫徹しないお前たち官僚にも責任があるんだ、だから問責制度をもっと強化する、おべっか使いも遠回しの批判も、面従腹背も、偽忠誠もたくさんだ! ・・・平たく言えばこんな感じで、まるで小学生の喧嘩みたいだ。

 こんな調子で春の両会に突入するのだから、3月15日までの期間、全人代は平穏に済むのだろうか。

(※mono....以下副題および少々の引用。)

雇用対策、減税、2019年の経済政策のポイント

国防費は7.5%増、軍備増強を継続

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 予算案をみれば国防費は7.5%増、1兆1898元規模。厳しい財政から20兆円近くを割き、強軍化建設に力を入れている。

台湾独立派の「陰謀」は許さない

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「台湾工作に対する大政策方針を堅持する。『台湾同胞に告げる書』発表40周年記念式典での習近平の重要演説精神を全面的に貫徹し、一つの中国原則と“92年コンセンサス”を堅持し、両岸関係の平和的圧点を推進し、祖国平和統一プロセスを推進する。台湾独立派による分裂の陰謀・行動に断固反対し、これを抑制し、国土主権と領土保全を断固維持する」

「貿易摩擦には妥当に対応してきた」

「習近平」色を消そうとしている?

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 だが、最大の問題は全人代報告の中身ではなく、それを実行する体制内の対立にある。個人的には、いろいろ漏れ伝えられている体制内の問題が表面化するのではないかという視点で、全人代を注目している。

(※mono....詳細はサイト記事で)


★ 安倍首相の軍事パレード招待「誠意持って来るなら歓迎」 反ファシスト戦争70年で中国外相 「産経ニュース(2015.3.8)」より
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【北京=川越一】中国の王毅外相は8日、全国人民代表大会(全人代=国会)が開かれている北京で記者会見し、今年行われる反ファシスト戦争70年を記念する軍事パレードに「すべての関係国家の指導者、国際機関を招待する。誰であれ誠意を持って来るのならば歓迎する」と述べ、安倍晋三首相を招待する可能性を示唆した。

 一方で、歴史認識に関する問題が日中関係を困惑させているとして、「日本の政権を握る者」との表現で安倍首相に「まずは胸に手を当てて自問せよ」「自分の良心に尋ねてみよ」と要求。「歴史の負担を背負い続けるのか、過去を断固として断ち切るのか。最後は日本が自分で選択しなければならない」と迫った。

 また、反ファシスト戦争70年を記念する行事を「国際社会とともに実施していく」とも表明。「他国のやり方を参考にしており、軍事パレードを含む記念活動の実施は、まったく正常で自然なことだ」と述べた。

 その上で、記念活動の目的に「歴史を銘記し、革命に殉じた烈士を追想し、平和を大事にし、未来を切り開くこと」を挙げた。


★ 直訴に北京に集結する陳情者に厳戒 「5千人拘束、収容所行き」情報も…警察が「北京に行ったら殺す」と脅迫 「産経ニュース(2015.3.7)」より
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 【北京=西見由章】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)開催にあわせ、官僚の不正などを国家指導者に直接訴えようと全国から北京に集まる陳情者に対し、公安当局が取り締まりを強めている。約5千人の陳情者が宿泊先などで拘束され、市郊外の収容所に送られたとの情報もある。

 7日午後、陳情を扱う信訪局の入り口付近の歩道には、中年の男性を中心に100人以上がたむろしていた。ほとんどは地方の公安警察官だ。山東省や河南省など地方ナンバーの警察車両が、歩道沿いに数珠つなぎに停車していた。

 私服警官たちは路上に折りたたみ椅子を置き、雑談したり携帯電話をいじったりしながら周囲を警戒する。地元の陳情者を発見し、専用のバスに乗せて送還するのが任務だ。
+ 続き
 信訪局に集まる陳情者が多いほどその地方政府の“失点”につながる。陳情者とみられる布袋を持った男性に、警察官とみられる若い男が盛んに声をかけていた。

 全人代開幕前日に路上で拘束され、故郷の浙江省に送還されたという男性(55)は電話取材に「財産が地方政府に不当に没収されたことを訴えようとしたが、理由も伝えられず捕まった。『もう一回北京に行ったら殺す』と地元の警察に脅された」と話した。

 立ち退きの賠償金トラブルをめぐり、北京から何度も送還された経験を持つ重慶市出身の男性は「1年以上前から自宅で軟禁され、4人に見張られている。糖尿病で左目がほとんど見えなくなったが、病院にも行かせてくれない」と、泣きながら訴えた。

 北京の警察当局も陳情者を取り締まる。米政府系放送局ラジオ自由アジアは、全人代開幕前日の4日の夜に陳情者が宿泊する旅館などを捜索し、約5千人の陳情者を北京郊外の収容所に送ったと伝えた。

 北京在住の人権活動家によると、4日には内モンゴル自治区フフホトで、外国人記者と接触しようとした人権活動家のハダ氏が公安当局に暴行を受け、拘束されたという。

 全国的に警戒態勢が敷かれるなか広東省では6日、無差別暴力事件が発生した。広州駅前で刃物を持った2人が市民を襲撃、当局は9人が負傷したと発表したが、12人との情報もある。犯人はいずれもウイグル族だったとされる。












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最終更新:2019年03月07日 21:57
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