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+ monosepiaのコロナ観
※mono....コロナに関する情報を上下左右共々集めていますが、私的にはインフルと同程度の風邪という認識です。例年のごとく「酷い風邪に罹らないように気をつける」程度の注意はしています。自粛に反対します。本質的に信用ならないPCR検査、インフル・コロナ風邪・マイコプラズマなどでも陽性になるような検査に信頼性はない。普段から存在するかき集められた病状と死因。武漢の騒動は中国と中国を駒にする勢力によっておそらく仕組まれており、恐怖の煽りが上手く行ったので、欧米で死亡者数を膨大な数水増しパニックを起こしている。真実がどこにあるのかは私には分かりませんが、とにかくすべてを疑いつつ様々な情報を集め見極めようとする態度は変えません。(2021.4.6追記→)「新型コロナウイルスは存在しない。」だけでなくウイルス自体の存在させ欺瞞なのではないかと疑い初めています。よって存在しないウイルスに対するワクチンも限りなく怪しい代物だとの認識に至っています。最近はその立場から記事の収集をしています。コロナウイルスの存在を信じている方はもはやこのサイトを覗く意味はないでしょう。ウェブ魚拓
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+ 続き 私は東日本大震災を境にして、日本と日本人はどうあるべきなのかと考えるようになった。国の交戦権を保持するための改憲および現国際情勢にあっては日本国の核武装を支持しますが、地球から人為的な核兵器は根絶されなければならないものであり、粘り強い核廃絶への道を行くしかない。(※細菌は核兵器全廃は絵空事であると確信するようになった。世界から核兵器が全廃されると同時に核保有に走る国が必ず出てくる。なぜなら、核兵器を持つことで軍事的覇権を握ることが出来るから)そして、安全保障でいえば、先ずは国際連合規約から敵国条項を削除する必要があると思う。よって敵国条項が無くならない限り憲法改正による敵地先制攻撃の可能性を是としない。しかし、いま私は立ち止まっている。保守の中の偽装が見破れないのです。私自身は戦前の日本を賛美する気はなく、かといって戦後の左翼を肯定する気はサラサラない。江戸時代の日本の在り方にこそ、これからの日本の道があるのではないかと思っている。
消極的に自民党安倍政権を支持していましたが、移民は世界で4番目の受入国となり、入管法の改正で中国人にマルチビザを与える、などを思うとこれ以上は安倍政権を支持出来ない。安倍政権は国民を騙しながら米国にも中国にも国を売っている。
米国に従う振りをしながらも日本の国益を背後から推し進める政権なのではないかという淡い期待は崩れたのかも知れない。というより初めからそのように仕組まれていたのだと確信する。自民公明安倍政権を支持することは出来ないし、しない。
かといって、中韓の代理人のような民進党や共産党およびそれに類するリベラル党派は一切支持しない。
これからは、真に日本人のための日本人による国造りをしてくれる党派を支持する。
日本は本当に終わるのかも知れない。せいぜい今のうちに江戸以前の日本の歴史を勉強しようと思う今日このごろ。(東京在住者)
記事からの引用は基本的に、一部分のみの引用です。掲載サイトで本文全体を読まれることをお勧め。
+ タグ検索にかからないと思われる語句を気付き次第追加 2018.2.16現在:今までタグ検索出来なかった語彙も検索可能になっていますので、ここに載せるページは今のとこりありません。見つけたら此処にアップします。.........................
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アメリカ / ヨーロッパ / 欧米 / アジア / アフリカ / 中近東 / 中南米 / 白人 / 黒人 / 黄人
ーーーーー
ウクライナ
中国
【日本の真の独立と再生】
【食】 / 【エネルギー】 / 【金融・経済】 / 【国際政治・外交】
【哲学】 / 【論理・ものの見方考え方】 / 【宗教・思想】 / 【科学・技術】
【事件・事故】 / 【自然・災害】 / 【環境・気候変動】
【社会・制度】 / 【マスコミ】 / 【陰謀論】 / 【歴史】 / 【話題】 / 【予言・予測】 / 【書籍・書評】
※
【日本を取り巻く情勢】
プロパガンダ
世界秩序 / 国際連合
大東亜戦争
中国包囲網 / 日本包囲網
朝鮮半島情勢
尖閣諸島問題 / 竹島紛争 / 北方領土 / 日韓EEZ / 朝鮮半島
靖国神社
日中戦争はあるか
【対外関係】
プロパガンダ
日中関係 / 中国の対日戦略 / 日韓関係 / 日中韓関係 / 日中朝韓関係 / 日本を取り巻く情勢〔中台韓朝露米〕 / 日台関係
日米関係 / 米中関係 / 日米中関係 / 日米韓関係
日露関係 米中露関係
【世界を動かす者たち・謀略・陰謀・陰謀論】
プロパガンダ
世界秩序 / 国際連合
シオニズム・イスラエル
統治権力
陰謀論
テロの脅威
ファシズム
世界の裏側で
イルミナティ
ロックフェラー vs ロスチャイルド
ユダヤ
黒龍会
【資料】
9.11同時多発テロ
ワクチン
ビルダーバーグ会議
国際金融資本(あるいは「巨大複合金融機関」)
影の銀行システム
タックスヘイブン
多国籍企業 / NFTC(全国貿易協議会) / グローバリゼーション
新世界秩序【NWO】 / 世界統一政府 / 世界統一通貨
白人種による有色人種支配
市場原理主義
The Anglo-Saxon Mission(アングロサクソン・ミッション)
アイアンマウンテン報告
世界の人口削減計画
食料・種子
マインドコントロール
若者運動連盟( Alliance of Youth Movement) 関連掲載:CANVASOPEDIA / OTPOR
原子力 原子力発電 / チェルノブイリ事故 / 福島原発事故
深部探査船「ちきゅう」
マイクロチップ
ブルービーム計画
Xデー
煽動 言動等により気持ちを煽り、ある行動を起こすようにしむけること。アジテーション。
プロパガンダ 特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する宣伝行為。
言論の自由
スライブ
アセンション
ニューエイジ
ボーイング787
ダイアナ(プリンセス・オブ・ウェールズ)
エリア51
国境なき医師団
日本の分割統治計画 ※ 第二次世界大戦において、ドイツが降伏後米・英・ソ・仏4カ国に分割統治されたように、本土決戦後の日本も北海道・本州・九州・四国を連合国それぞれが統治しようとした計画。
▼ 【日本経済】
金融政策 / 円高 / 国債 / 財政再建 / 予算 / 特別会計 / 日本国債の格付け / 消費税 / 日本の財政破綻問題【国債・政府紙幣】 / デノミ / 税制 / 2010.9.15【政府・日銀、6年半ぶり為替介入】 / 株式 / 為替 / 貿易 / 経済格差
メモ
所得
税・税制 / 社会保障
公務員数・給与問題
国有財産の証券化
外資
▼ 【政権】
小泉政権 / 【鳩山総理大臣 辞職 (2010.6.2)】 / 第94代総理大臣誕生:菅直人(2010.6.) / 菅内閣の政策 / 菅直人周辺の動き(参議院選挙以降) / 第二次菅内閣 / 野田政権 / 第二次安倍政権
小沢一郎の再生はあるか
▼ 【日本の政党】
民主党 / 自由民主党 / 公明党 / 日本共産党 / 日本未来の党 / 国民の生活が第一 / 日本維新の会 / 大阪維新の会
民主党の政治 / 民主党内闘争 / 2010年9月・民主党代表選関連
橋下徹
▼ 【税・税制】
▼ 【社会保障】
- 日露戦争
- 大東亜戦争 / 15年戦争 / 太平洋戦争
- 従軍慰安婦問題 / バターン死の行進 / 南京大虐殺論争 / 通州事件 / 中国人強制連行 / 広島・長崎の原子爆弾投下 / 731部隊 / War Guilt Information Program〔WGIP〕 / 戦後引揚者 / 日本人引き揚げ者大量虐殺事件 / シベリア抑留 / バシー海峡の悲劇 / 戦後賠償処理 / 黄金のユリ作戦 / 終戦の日 / 神風特別攻撃隊
- 東京裁判 / 戦犯
【日本の防衛】
日本の安全保障
自衛隊
集団的自衛権
民間防衛 / 民兵
戦略・装備 / 兵器・兵站 / EMP爆弾 / いずも(護衛艦)
情報戦
軍事研究
日本の兵器・開発 / 救難飛行艇「US-2」
日本の防衛システム
日本の軍事産業 / 防衛産業
武器輸出三原則
領土問題
日本の核武装
徴兵制
文民統制
防空識別圏
日本の核武装
外患誘致
在日韓国朝鮮人
日本の安全保障および日本のカード
対中韓防衛
中韓有事国防動員法
ロシア軍
中国人民解放軍 / 戦わずにして中国に勝てる6つの方法
インドvs中国
タイvsカンボジア国境紛争
太平洋を巡る戦略
人口調節としての人間の共食い、および戦争
【戦争・テロ・紛争・軍事・兵器】
戦争 / 核戦争
宗教戦争
地政学
日本の防衛
軍隊
軍需産業
軍事情勢・予測・戦略
戦争経済
金融戦争
劣化ウラン弾
核兵器
兵器
ホロコースト
韓国哨戒艇「天安」沈没事件
中東情勢
アフガニスタン戦争
極東情勢
朝鮮半島情勢
防衛問題としてのUFO
カリフォルニア沖柱状噴出はミサイルか?
NATO
サイバー攻撃
民主主義戦争
ミサイル
テロの脅威
戦時国際法
戦争犯罪
文民統制
ゲリラ戦
外患誘致
韓国哨戒艇「天安」沈没事件
カチンの森
靖国神社
リムパック 米軍を中心とした太平洋における多国間軍事演習
マレーシア機撃墜
【マスコミ】
情報統制
言論の自由
電通
新聞業界
テレビ業界
ラジオ業界
NHK
読売新聞・日本テレビ
フジテレビ
朝日新聞
日本経済新聞
中日東京新聞
世界日報
毎日新聞
日刊ゲンダイ
韓国メディアの日本所在地
政治的立場
【IT・ネット技術】
パソコン / Windows
IT技術
インターネット・WEB / ネット言論
インターネット・セキュリティー
通信 / 通信会社 / 携帯電話 / スマートフォン / 携帯電話料金を劇的に安くする方法
ケータイホームシステム (※ 宅内制御装置・家電制御アダプタ)
短縮URL
サイバー攻撃 / サイバー犯罪
ネット・サーバー・クラウド障害および被害
ネット詐欺
電波
フェイスブック(Facebook)
LINE
iphone
「アップル / サムスン」訴訟合戦 / アップル / サムスン
ドコモ
au
ソフトバンク
ファーウェイ
PCデポ ※PC-DEPOT
【世界経済】
日本経済 / アメリカ経済 / 欧州経済 / ロシア経済 / 中東経済 / アジア経済 / 中南米経済 / オセアニア経済 / アフリカ経済
G20 / IMF / 共通通貨 / 金 (※ Gold) / 市場原理主義 / 経済格差
世界の未来 / 2013年
世界情勢 / 世界情勢と日本
中東情勢
多文化共生
2011.1 オーストラリア洪水
メキシコ湾海底油田爆発・原油漏れ / Operation Deep Sleep
アデン湾で起きていること
人体の不思議展(プラスティネーション人体)
ハーグ条約
食料危機
スエズ運河
グアム通り魔殺人事件
ボストン・マラソン爆破事件
売春・買春
トルコで邦人女性2人襲撃され死傷
マレーシア航空機墜落 2014.3.8
バルドー博物館襲撃事件 2015.3.18 チュニジア - チェニス
【日本の社会・事件】
■ 警視庁ホームページ:事件ファイル
※ 事件捜査にご協力を
注意・警告 ブログなどで発信された注意や警告を載せる
東日本大震災〔2011.3.11〕 / 東京電力
原子力発電
原発論争 / 原発反対 / 原発容認
尖閣ビデオ流出 - sengoku38
赤い羽根共同募金
日本盲導犬協会の決算報告書の不自然
警視庁外事3課 - 機密情報流出
口蹄疫
【オウム】地下鉄サリン事件
日航機123便墜落
英語社内公用語化
大相撲の野球賭博問題
日本の現在と将来
日本の過去と現在 / 昔はよかった....?
著名人の事故死・自殺・訃報
学者・研究者の死
築地市場移転問題
アグネス・チャンと日本ユニセフ
雇用問題 / ホワイトカラーエグゼンプション
原子力発電 / 冷温停止
オーランチオキトリウム 石油を採取できる藻
アイヌ問題
グルーポン(GROUPON)
日教組
ソフトバンク
カジノ解禁
パチンコ
反日
ハラスメント / セクハラ / パワハラ
いじめ
ーーーーー
【事件・事故】
川崎市中1男子殺害事件
大阪准看護師失踪事件
京都連続不審死事件
神戸酒鬼薔薇事件
生野通り魔事件
オリンパス事件
AIJ事件
高知白バイ衝突死事故
自動車社会 / 関越道バス事故 / 笹子トンネル崩落事故(中央自動車道)
吉祥寺女性強盗殺人事件
脱法ハーブ
自己責任論
マルハニチロ冷凍食品から農薬 2013.12.29
柏市連続通り魔殺人事件
「黒子のバスケ」脅迫事件
少年法
日本とパラオ
日本語
日本人 / 日本人の性愛史
日本人の成り立ち / 日本の過去と現在 / 昔はよかった....?
日本の進むべき道 / 日本の現在と将来 / 日本の将来
愛される資格
日本人のこころ根
日本の自然
話題>海外の反応 / 外国人カメラマンが見た戦前の日本
ゴルゴ60 ※ 架空のページ
ーーーーー
【健康・ワクチン・環境ホルモン・WHO】
禁煙と喫煙 / ワクチン / パレオフード / 乳癌 / 結核 / 精神医療 / 癌は真菌である / 再生医療 / 新型インフルエンザ / ビスフェノールA(BPA)
【科学・技術】
人口知能 ※=AI
日本の科学技術 / 先端技術 / 衰退する日本
新幹線 / リニア新幹線
常温核融合あるいは核融合問題
素材
はやぶさ帰還
Mad Science
電波
レーザー
土木技術
STAP細胞 / 小保方晴子
有機EL
【産業】
▼ 【労働】
労働者 / 労働法 / 労働組合 / 経済格差
▼
農林水産業〔第一次産業〕 / 製造建築加工電気ガス水道業〔第二次産業〕 / 情報通信金融運輸小売サービス業〔第三次産業〕 / 防衛産業
経済界 / 大企業 / 中小企業 / ブラック企業 / 枕営業
日本のもの作り
▼
TPPと軽乗用車
【企業】
外国系企業
トヨタ自動車 / 日産自動車 / ホンダ / 富士重工業(スバル) / スズキ自動車 / ダイハツ自動車 / 西武HD / サーベラス
ソニー / 富士ゼロックス / シャープ
ファストファッション / ユニクロ
イオン / イトーヨーカドー / いなげや / オーケー
コンビニエンスストアー / セブンイレブン / ファミリーマート / ローソン
東レ
京セラ
▼
航空
【スポーツ】
オリンピック / 2014年ソチ冬季オリンピック / 2020年東京オリンピック
サッカー / 野球 / 相撲 / フィギアスケート / 水泳 / スキージャンプ
サッカー・W杯【2010南アフリカ大会】
2011年 世界フィギアスケート選手権 ロシア大会
【芸能界】
【書籍・書評】
左枠より主なページ
生命 / 生と死 / 福祉・医療 / 医学 / 健康 / 食 / 生活 / 農業 / ドラッグ / 宇宙 / 暦 / 気象 / 地震 / 火山 / 洪水 / 災害 / 地学 / PC / 疑問 / サブカル / 評論 / 科学 / 技術 / 政治 / 権力 / 世界 / 歴史 / 神話 / 人権 / 哲学 / 心理 / 生き方 / 予言・予測 / 掲示板 / 音楽 / パフォーマンス / 映像 / 動画 / 映画 / 文学 / 色 / 絵画 / 陶芸 / 写真 / 書籍 / 武道 / 筋トレ / インターネットラジオ
枠内の枠上記枠の作り方↓
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◆ 昔の日本はエロかった。 学校やマスコミが絶対に教えてくれない『裏・日本民俗史』 「阿修羅(2011.11.23)」より
+ 記事 その国の文化を構成するのは衣・食・住だが“性”もまた同じくらい重要だと考えている。
信じられないことだが、日本ではつい100年ほど前まで「夜這い」が公然と行われていた。しかも10歳前後のウブな少年少女を、近所のおっちゃんおばちゃんが筆下し・水揚げしていたというのだから衝撃的である。
アグネス・チャンさんが聞けば卒倒して、サルケダモノ野蛮人エテ公とあらん限り罵倒してくれるはずだ。
これから紹介するのは知る人ぞ知る名著、赤松啓介氏の『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』(ちくま学芸文庫)である。読まれた方はご存じかと思われるが、いやはやすごい本だ。なにがすごいかというと、解説の上野千鶴子氏も評するように「わしが実際に体験した」という語り口だろう。赤松氏は明治末期の生まれで、ぎりぎり日本に残っていた「夜這い」文化に触れることができた。いわば“生き証人”であり、その関西弁から繰り出されるオ○コ、チ○コの話は極めて卑猥・・・失礼、生き生きとしており、読む者を引きこませる。スケベじじいの武勇伝が学術的資料になるなど、まったく長生きはしてみるものだ。
この本はバラバラに発表した文章をまとめたものなので、重複も多くやや冗長でもある。ここではいくつかのテーマに分けて短くまとめてみたい。またオリジナルを尊重したいので、ボカシ・モザイクいっさいなしの無修正とする(笑)
では古き良き(?)エロチック・ジャパンにみなさんを案内しましょう。
========================
●「夜這い」とは?
夜這いとはなにか、これがなかなか難しい問題である。一般には夜這いを、古代に男が女の家へ通った「よばう」民俗の残存という考え方が多い。国文学関係の研究者に多い考えだが、それでは古代から中世、近世をどのように経過してたどってきたのか、それがわからない。古代から、中世、近世を飛び越して、近代に復活したと考えるには無理がある。今の資料で見ると徳川時代には広く夜這いが行われていた。しかし中世の情況が明らかでない。戦国時代にも行われていたようだが、その実況は明らかでない。
徳川時代の法令、藩法、郷村規約などでは、しばしば夜遊びや夜這いの禁令を出しているが、それは婚姻制的な強制ではなく、風俗的な取締りというべきものにとどまっていた。
明治政府は、一方で富国強兵策として国民道徳向上を目的に一夫一妻制の確立、純潔思想の普及を強行し、夜這い弾圧の法的基盤を整えていった。そして、他方では資本主義体制の普及と発達のため、農村、とくに貧農民を農村から離脱、都市に吸収して安価な労働力として提供し、農村では小作農として定着、地主の封建的地代の収奪を強行させ、地主対小作の対抗を先鋭化させた。こうして都市や新興の工業地帯の性的欲求のために遊郭、三業地、淫売街などの創設、繁栄をはからざるをえない。そうした資本主義的性機構の発達によって巨大な収益を期待した。
これに対して農村地帯で慣行されている夜這いその他の性民俗は、非登録、無償を原則としたから、国家財政に対しては一文の寄与もしなかった。
(p74―p75)
日本の農業は、戦後の一九五〇年代に完結した機械化、化学化によって第一次産業としての様相を激変させてしまい、それ以前のように宗教や信仰との密接な関係を失ってしまった。
(中略)
特に、田植え前後は肉体的な作業が集中した。苛酷であっただけにまた一面では極めて娯楽的な要素が盛り込まれていた。大田植え、花田植えのように歌舞音曲を伴奏させながら作業することもあったが、一方で手軽に求められることとなると、男と女の肉体の相互交換、利用ということにならざるをえない。
(中略)
共同田植えになると、手甲脚絆の早乙女が一列に並んで作業をはじめるから、お互いに競争心理もあるし、一人だけ休止するわけにもいかないので、疲れをまぎらわせるために、いろいろなワイ談をしたりして笑わせて元気を出す。殆どは夜這い話や若衆たちの評判、イチモツの品定めである。あげくのはては、若衆の取り合いにからんで泥水をかけ合ったり、水田に苗を投げ入れる十二、三のナエモチの男の子が可愛ければ、田の中に引き入れてマタに手を入れたり入れさせたりして相手がびっくりするのを楽しんだ。
(p20―p21)
夜這いによっていろいろの女と交渉が生まれるけれども、お互いに好きになるのにはアジワイが合わねばならぬ。モノの大小というだけでは永続性がなかろう。そこで昔の夜這いでは、年上の娘、嬶、後家などがそのアジワイを若衆に教育し、壮年の男たちは水揚げした娘たちを訓練したのである。それほど完全な性教育が行われ、かつ成功したかどうかは疑問だが、夜這いを介して父兄や母姉たちが自分の娘や息子、弟姉の筆下しや水揚げを依頼する場合があり、そんなときはただ単に性的技巧が上手だからというだけで相手を選別せず、人間的にも信頼できる人物に頼んだのは事実であった。
(p22)
僕のムラでは、数えの十五になると男はみんな若衆宿に加わった。季節は正月の八日から十日で、小さいムラなら二、三人、大きいムラでも五、六人という数だった。
若衆宿というのは、いわばムラの現役兵で、成員は人口が多ければ十五歳から二十五歳、結婚すれば卒業となったが、小さいムラだと十三歳から三十歳、四十歳の既婚の男が加わることになる。ムラの共同作業に出て力仕事をしたりするわけだけれども、夜になると小さい寺のお堂や店屋の前に集まって遊ぶ。
(中略)
夜這いはだいたいこの若衆入りと同時にはじまり、若衆入りの際の相手はどこでも後家さんが主体だった。後家さんが足りないと四十以上の嬶が相手をしてくれることになる。相手を選ぶクジをして、年長者がいろいろ教え、一緒に同行したり一人で行かせたりするのだが、ムラによってはすぐには夜這いをさせないところもあり、年長者について行って、ゾウリを持たされて外でじっと待たされる期間が続いたりする。運が悪いと一年たっても下足持ちという者もいて、親が他の若い衆たちに早くさせてやって、と頼むことになる。
(p23―p24)
さあ夜這いとなると、すでに経験済みの者は、どんなオバハンに当たるやろかと楽しみだろうし、未経験者は、さてどんなことやらと嬉し、恥ずかしで胸ワクワクである。年長者の方は、あの後家ハンに当たったら怖いぞ、気に入なんだらハジキ飛ばすぞ、などと脅した。
(中略)
若衆入りの晩や、その二、三日前ぐらいからヘンズリもやめて精を溜めとかんとあかんというのと、その前に出しておかんとあかんという両説があって、僕たちは先輩の「口伝」に頼るしかなく、どっちしようかと迷ったものだが、だいたい精を溜めるという方が有力だった。素人判断で溜めておく方が長持ちするだろうというだけのことであった。
小学校や中学校の修学旅行のように、とにかくガヤガヤ、ワアワアとするうちに一夜が明けると、なんやこんなもんであったのかという不満派、こんなにええことやったんかという歓喜派が生まれた。どっちにしてもタコ、キンチャクの美味、快悦を求めて一生放浪しなければならんこととなる。
(p25)
かくして、だいたい若衆入りから夜這いははじめるのであるが、やり方、相手などは字ごとに実に多様である。
後家や嬶だけじゃなくムラ全体の女を開放しているところもあるし、また、娘と後家、女中とかだけを開放しているムラもある。
(中略)
娘が気に入っている男が当然のことながらいたわけで、昼間、娘の方から松葉を紙に包んで相手に渡して誘うこともあった。
(中略)
その一方で、気に入らない男の足音がすると、きっちり戸を閉めてしまう。男の方は、戸に小便をかけて開けようとするが、どないしても開かない。スゴスゴと帰るしかなかった。
(p29―p31)
夜這いにもいろいろの方法や型があり、ムラ、ムラで違う。
(中略)
若衆仲間と娘仲間との相談で、一年間をクジその他で組合わせるムラがあり、また盆、祭りなどに組合わせるムラもある。こうしたムラではクジで決めると絶対に変更しないムラと、一か月とか、三か月すんで変えられるムラもある。そのときに酒一升とか、二升つけるムラもある。また若衆と娘とが相談して順廻りにするムラもある。これであると娘に通う男は一夜、一夜で変わるわけだ。病気や他出で行けないと、次の男が行き、行けるようになれば、次の晩から入る。ムラの女なら娘はもとより婆、嬶、嫁でも夜這いしてよいというムラでは、嫁、嬶など旦那のある者は、旦那の留守に限るというムラが多く、その日の夜から夜這いに行ってもよいムラ、三日留守、五日留守したら行ってもよいムラとがある。
(p80―p81)
さて、ムラによっては若衆仲間と娘組が相談し、あの子は気が弱いから、この娘がよかろうとか、あの子が気が強いから、あの姉さんがよかろうなどと親切に組合せを考えたり、夜這いの夜を定めたりして、筆下しさせた。こうしたムラでは初めて夜這いしたとき、娘さんに誰の息子の某ですと挨拶して手拭いを差出すのもある。そうして十分に教育がすむと他の娘の家へも夜這いさせたり、馴れてくると勝手に好きな娘へ自分の好みで夜這いするようになる。
(p83)
しかし、すべての男と女とが慣習通りにメデタシ。メデタシになるわけではない。とくにいろいろの障害者の人たちにとっては、昔のムラも、生きるのに難しかったと思う。
(中略)
障害者たちに肉親の人たちが性教育をして一方が妊娠したというハナシは多い。
(中略)
ハンセン病者では旅へ出た人が多い。知能障害などの場合は都市へ出ていくものが多いようで、スラム街などで夫婦同様の生活をすることもある。
(中略)
このような人たちにも、生きて、結婚もできるという社会にし、性教育もするのが、われわれの作業だろう。そうした社会への展望も持たないようでは「性教育」などムリだ。「性知識教育」など、いくらやったところで、こうした基本的な問題には触れないだろう。
(p83―p84)
● ムラの仲間組織
ムラの子供は宮参りすると子供組に入り、だいたい十三か、十五で若衆組に編入された。したがって十二か、十四の子供が子供組のカシラになった。十二か、十四の子供が三、四人も居ると、お互いに選挙して「子供大将」を決めた。子供組としては共同の遊び場所を決めたり、ムラの行事や祭りに参加し、いろいろとカネを集めたりして運営の費用にした。女の子は女児組を作るムラもあるし、男の子と共同するムラもある。子供組は子供大将に指揮されて行動する。ムラのオトナたちは子供組の自治には干渉せず、殆ど子供の自由にまかされる。これが現代と違う大きな特色である。
ムラによって多少の違いはあるが、だいたい男は生まれて十二か、十四までが子供組。それからだいたい二十五か、結婚するまでが若衆仲間。若衆仲間はムラの行事、祭り、水喧嘩などには中心となって活動する現役兵であるから、大きいムラでは二十五か、結婚すると仲間から出るが、小さいムラであると三十五、四十ぐらいになっても出られないムラもある。
(中略)
女は十三ぐらいで初潮があると「娘仲間」に入る。娘仲間は「姉さん」を頭にして若衆仲間と交渉したり、共同作業をする。だいたい初潮があると夜這いの相手にされるが、ムラによると十五、十六になって陰毛が生えるまでは許されないのもある。
(p44―p45)
● 男の「筆下し」
ムラでは十三歳にフンドシ祝い。初めて白布またはアカネのフンドシをする。このときオバとか、年上の娘から性交を教えてもらう。十五歳になると若衆入りで、すべての男が年上の女や娘から性交を教えてもらう。いまの若い男どもは、夜這いですらウソなどと教えられ、結婚まで童貞が理想と教えられかわいそうだ。
つまり、ムラでは十三か、十五になると公式に性交教育を受け、後は夜這いで鍛錬した。ただ十三、十五というのは公式の儀礼で、その人たちによって違うからが十にもなると女や娘たちが性交を教えるのもある。私は十から教えられ、十一で射精、十二、十三ぐらいになってフロや泳ぎで他の同年の仲間と比較、太くて大きいのにびっくりした。
(p54)
夜這いの盛んな時代ではオトコもオンナも初交が早い者も多かった。もう共同風呂をやっている家の子供であると、フロから出てくると次に入るオバハンが待っていて、お前もうチンポ大けなったやいか、見せてみい、とつかまえて、つかんでしごいてくれた。チンポむかれて、痛い、痛いと泣くと、ようむかんと嫁はんもらわれへんぜえ、とまたむいて、しごいてくれた。
(p58)
若衆入りすると一人前の村人として認め、土木工事や農作業などに出ても一人前の賃金を払った。また女との交際、女遊び、夜這いも公認された。また結婚もできる。悪いことをすれば大人なみに処罰されるし、責任もとらされる。
(中略)
ムラにはたいてい神社、寺院があり、他に仏堂や庵寺(尼寺)のあるのも多い。この独立の仏堂や庵寺はムラ境とか、墓地の端に多く、ムラの住居地域からは離れている。
新入りの若衆を多くの地方では「日の出」という。その日の出たちを夜、六時頃から仏堂に集める。ムラでは人数だけの後家を集めるが、足りないと四十ぐらいの嬶がクジとか、順廻りで出る。
(中略)
だいたい夕食が終ってから堂へ集まり、人数が揃うと堂を閉めてしまう。冬だから堂内は真っ暗くなり、僅かに本尊の前の大ろうそくだけが輝く。その前で後家さんたち五名、若衆五名がクジを引く。クジの決め方はいろいろでムラによっても、その年の人数でも変わる。
(中略)
ただし当たった女と若衆が一年間、ずっと関係するかどうかは、お互いの好みによるわけで、決められていない。人数が少ないとジャンケンやヒモを引いたりして決める。しかし、これだと母子を避けたり、好きな子をとったり、インチキできるそうだ。イヤ、そんなことは絶対にしないと堅い後家さんもある。しかし、だいたい後家さんも、新入りの若衆もわかっているのだから、あの後家さんならええとか、あの若い衆が欲しいなどと思うのは当然だろう。
(中略)
とにかく堂が閉められ、組合せが決まるとならんで般若心経を二回唱える。後家さんたちが当たった若衆に暗唱できるよう教育する。
(中略)
御詠歌がすむと、お前らは外で小便して来い、ようしぼって出すんやぞ、と若衆たちを追い出す。
(中略)
若衆を追い出すと女たちは掃除をして、フトンを敷く。五組ぐらいで満員である。すむと若衆たちを呼び入れて組になってネヤに入る。たいてい南、無、阿、弥、陀の順にするようだ。入ると女が男を抱きよせてやる。オバハンのとこ、柿の木ありまっか。あるぜ。この間に女は帯をといて下半身を裸になる。よう実なりまっか。よう、なるぜ。サア、見てんか。いうてもなかなか手を出さないそうだ。そこで男の手をひっぱってお乳をにぎらせたり、さすらせたり、吸わせたり、女は教育に忙しい。すでに女の経験があるかどうかすぐわかる。男はわしが上がってちぎってもええか。サア、はよ上がってちぎってと、チンポをにぎって上がらせ、内へ入れさせる。
書くとこんなになるが、初めての男だと、いろいろ手間がかかるらしい。女の方も初めての男を喜ぶのもあるし、イヤがあるのもあるそうで、なかなかうまいこと当たらんらしい。隣は激しくピストンしているのに一向に、立たんのもあって、こんなのに当たると困るそうだ。お隣の情況に気をとられるのもあり、アホ、横見てんと気入れんか、と叱ったり、大変らしい。
(中略)
ともかく第一工程が終わると一休みして、お茶になる。それから第二工程に入り、いろいろと高級技術の伝授になった。だいたい後家さんだからチャンスをやるらしい。最も困るのはインポで、後から自宅へ通わせたのもあるそうだ。マジメな子供だと、母親が心配していろいろ試験管に頼むのもあり、うまくすむとヤレヤレというのもあるらしい。
(p63―66)
● 女の「水揚げ」
女の月経は、つまり初潮はだんだん早くなり、もう九つ、十になるとあるらしいが、徳川時代から明治頃はまだ「秘蔵娘も、はや十三や豆がはじけて月を見る」といい、十三ぐらいであったらしい。古くは初潮があって行事をしたのだが、十三の誕生日とか、ヒナの節句などにやるムラもあった。初潮があってからだと個人的になり、その家の行事になるが、一定の日に限ると、ムラの女の子は、その日になれば自動的に娘になる。これは娘宿の残っているムラに多かった。
(p69)
初潮があってしばらくすると母が娘を連れて水揚げの依頼に行く。だいたい午後に、ムラでも水揚げが上手で人柄もよい人とか、他所のムラの親類の長老などへ相談の上、訪ねていく。酒一升とか、白布一反とかいろいろ決められている。巧者で、末長く相談相手になれるような人を選ぶ。若い道楽者はダメだ。
(p71)
ムラの若衆たちが夜這いにくるムラもあるが、娘仲間が管理しているムラであると「十三と十六 ただの年でなし」「十六の 春からひえを 蒔いたよう」というわけで初潮だけでは一人前と見ない。ひえを蒔いた状況、つまり陰毛の生育状況を検査して合、不合を決めるという合理的なムラもあった。こうしたムラでは若衆頭が娘の希望を聞いて好きな者や熟練者に水揚げさせる。
しかし断っておくがこんなムラばかりではなく、若衆たちがクジビキその他で決めたり、早い者勝ちというのもある。
(p72)
● 結婚
したがって結婚生活というものを固定的なものとは考えず、男か女かどちらかが別れるといえば、多少のいざこざがあったとしてもあまり騒がないでわかれる。
(中略)
同棲したからといっても必ずしも双方が、相手を性的に独占したわけでも、できたわけでもなかった。
また別れるのも簡単で、離婚のなんのと騒ぐことではなかったから、古い記録を見ても三婚、四婚は珍しくない。めんどうな記録でもそれほどたくさんあるのだから、記録にならない別れや出会いは更にたくさんあったのだ。コドモが生まれたとしても、必ずしも現に同棲している男のタネとは断言できない。しかし同棲している期間中に生まれたコドモは、その男の子として育てられる。
大正の初めには東播あたりのムラでも、膝にコドモをのせたオヤジが「この子の顔、俺に似とらんだろう」と笑わせるのもおった。夜這いや雑魚寝、オコモリの自由なムラでは当たり前のことで、だからといって深刻に考えるバカはいない。
(p215―p216)
● 柳田国男について
日本民俗学の泰斗といわれ、「郷土研究」や「婚姻の話」を著している柳田國男は、僕の郷里から目と鼻の先の出身で、子供のころから夜這いがおおっぴらに行われているのを見聞きしながら育ったはずだが、彼の後継者同様に、その現実に触れようとしなかった。彼らはこの国の民俗学の主流を形成してきたが、かつてはムラでは普通であった性習俗を、民俗資料として採取することを拒否しただけでなく、それらの性習俗を淫風陋習であるとする側に間接的かもしれないが協力したといえよう。そればかりか、故意に古い宗教思想の残存などとして歪め、正確な資料としての価値を奪った。そのために、戦前はもとより、戦後ものそ影響が根強く残り、一夫一妻制、処女・童貞を崇拝する純潔・清純主義というみせかけの理念に日本人は振り回されることになる。
自分たちの倫理観や、政治思想に反するものの存在を否定するなら、そうした現実を抹殺するしかない。農政官僚だった柳田が夜這いをはじめとする性習俗を無視したのも、彼の倫理観、政治思想がその実在を欲しなかったからであろう。
(p33―p34)
ムラの生活では男も、女も比較的早くから性交の経験をするので、いわば初交など道で転んでスネをすりむいたぐらいの感覚であり、貞操を失ったとか犯されたなどと大騒ぎするほどのことでない。
都市育ちや都市化した民俗研究者にはこのへんがわからないので、筆下し、水揚げを大事件だと思い、そういうことを結婚以外で経験するのは国民道徳に反し、君に不忠、親に不孝の最大の罪悪と宣伝する政治屋にだまされ、チンドン屋となって手先にされた。柳田國男はチンドン屋の親方をつとめたが、彼自身はそれを信用するほどバカでなかっただろう。
(p144―p145)
● 教育勅語、キリスト教価値観の浸透
要するに明治二十年から三十年頃に生まれた女性の殆どはマチなら幕末、ムラなら村落共同体の思考感覚で生活しており、明治時代の近代教育ですら殆ど受けていない。家父長制とか、一夫一妻制などの思考方法がなじまないのが当たり前で、夜這いにしてもマチの付き合いにしても、性的交渉を淫風陋習などと感じるはずがなく、お互いに解放する機会があって当然だと思っている。
教育勅語的な思考、処世方法が一般の女性にまで浸透してくるのは、大正も第一次大戦以後であって、明治時代に初等教育を受け、あるいは受けなかった一般の女たち、すなわち「教育勅語」によって汚染されなかった女たちと、「教育勅語」によって汚染された女たちとの間には、明確な人生観、世界観の差ができてきた。同じ明治時代でも、女学校など中等教育、あるいはキリスト教的な教育を受けた女たちは「教育勅語」的汚染に早くから侵され、それをもって新しい女だと勘違いしていたのでその落差は大きく、殆んどのムラではスソナガ、スソヒキなどとよばれ、ムラの女の世界から孤立させられ、僅かに愛国婦人会的組織を通じて連帯するほかなかったのである。
(p213)
● 夜這いの終焉
他の条件としては、都市で店と住との分裂が起こり、店では通勤の女店員に転換、丁稚、手代なども通勤の店員・社員が主力となり、もはやごく僅かな女中、店主が私用のみの昔の女中が残るだけとなり、事実として「夜這い」民俗の基礎が消滅したのだ。ムラでも、女工、女給など都市へ出稼ぎに行く傾向が激しくなり、半季・年季の女中・子守奉公より有利であったから、同じく「夜這い」民俗の基礎が急速に崩れ始めたのである。
山村や辺境のムラに、遅くまで「夜這い」民俗が残ったのは、昭和経済恐慌で辺境や山村まで近代化が浸透しなかったからだ。
(p314)
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赤松氏は「夜這い」を、共同体維持のための知恵だとした。古き日本の共同体では男女の肉体でさえ「共有すべきもの」と考えたのである。
などと難しいことを書いたが、要は赤松氏も言うように、娯楽の少なかった時代、手軽に楽しめるのがセックスだったわけで、それを仲間内で交換しあったのが「夜這い」ということになる。
ムラによってはクジで相手を決めたそうだ。なんとも日本的である。これならハゲでもデブでも、ブス・ブ男でも仲間外れが起きない。現代的な人権思想からすればトンデモない話だが、争い避けるための知恵だと言われればそうも思える(ムラによっては女性から嫌われると戸を閉められたそうだが・・・)
そんな「夜這い」文化も、近代経済システムの浸透によって根底から粉砕されていく。「地租改正」によって多くの自営農民が土地を失い、彼らはムラから都市へと流れ“近代的”賃金労働者となっていった。しばらくはマチでも夜這い文化は残ったそうだが、丁稚・女中といった住みこみの勤務形態から現在のような通勤形態にシフトしていくことで、やがて勢いを失っていった。
こうした物理的条件の喪失と、学校教育による西欧(キリスト教)価値観の刷りこみが決定的要因となり、大正時代あたりから急速に姿を消していったそうだ。戦後も山村などではしぶとく生き残っていたそうだが、高度成長期にもなるとついに日本から消滅した。
このことを知識人と呼ばれる層ほど、天然痘やポリオ撲滅と同じように“文明の勝利”とか“日本人の進歩”などと誇りそうだが、同じ口で「共同体の崩壊」を叫ばれたら、おいおいと言いたくなる。
いわゆる日本の“保守”を自認する人たちのデタラメさもわかったはずだ。彼らはせいぜい、明治以降の『近代日本』の制度・価値観を保守しているにすぎない“進歩派”なのだ。
読売ポダム新聞のナベツネと仲よしの三宅某がうさん臭いのも、たった一世紀前に支配層によって導入された価値観を、さも“日本の伝統”と喧伝し、ほぼ同時期に輸入されたリベラルな価値観と闘うアホくさい三文劇をやるからだ。
これは資本主義と社会主義にも言えることだが、どちらも『近代主義』である。どっちに転んでも利益を得られるように、彼ら(近代国家で利益を得る人たち)は自分たちの都合のいい“選択肢”を用意する。そして国民にその枠内で思考させ、無自覚な隷属状態に置く。
日本の小賢しい官僚機構もこの支配方法を踏襲している。原発推進に自然エネルギー発電という対立軸を“用意”することで、将来の原発再稼働を確かなものにしようという算段である(火力発電と違い、高コストかつ非効率な自然エネルギー利用では原発の代わりとなりえない)
ちょっと脱線したが、私たちは『共同体の崩壊』を憂う前に、ほんの100年前までうまく共同体を維持してきた先人たちの知恵にもっと目を向けてもいいはずだろう。奔放なセックスが解決のカギとは言わないが(笑)、なんかしらヒントを与えてくれるはずだ。
でもいいよなあ、夜這いって・・・
宮台真司氏×二村ヒトシ氏『男女素敵化』対談レポート 「Wotop」より
■ 「女性の解放された性欲を、男性が受けとめるのは美しい」宮台真司×二村ヒトシが語る、本来の性の姿 「wotop(2016/03/12)」より
■ 相手と融合するような、魅惑の行為は存在する 性の深さを享受するたったひとつの方法とは 「wotop(2016/03/17)」より
■ 昔は淫乱だった? “処女厨”呆然の「やまとなでしこの性愛史」 「ダヴィンチnews(2015.1.23)」より
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「やまとなでしこ」というと、どうしても、清らかな乙女というイメージが強い。そして、現代でもそのイメージに影響されて、日本女性に清純さや処女性を求める声は尽きない。しかし、日本の歴史を振り返ると、そんな印象が定着したのは、西欧文化の影響を強く受けた明治期以降であることがわかる。一体、昔の「やまとなでしこ」たちはどのように性と向き合っていたのだろうか。
和田好子著『やまとなでしこの性愛史 古代から近代へ』(ミネルヴァ書房)では、日本女性と性にまつわる驚きの事実を伝えている。たとえば、16世紀の戦国時代にポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは、日本を訪れた経験を元に『日欧文化比較』という本を記している。日本と西欧の文化を比較する中で彼は、当時の日本人の恋愛や結婚についても触れているが、その内容は「やまとなでしこ」のイメージからかけ離れたものだ。ルイス・フロイスによれば、日本の庶民の娘は、何日も家に帰らずに遊び回っている。結婚したとしても、夫の許可なく外出し、祭りの日になると、大酒を飲んで酔っぱらう。妻の力は強く、財産力も妻にある。夫に高利でお金を貸し付けることも少なくはないし、離婚を切り出すのも女からだという。
西欧人が驚いた日本のこのような文化のルーツは一体どこにあるのだろう。日本の古典文学を紐解くと、かつて、男と女は驚くほど自由に恋をし、セックスをしていたことが様々な作品から分かる。
+ 続き 『古事記』に載せられた日本の島々や神を産んだと伝えられるイザナミとイザナギのセックスシーンはあまりにも有名だが、『古事記』には、それ以外にも大胆な記述が見受けられる。たとえば、三輪の大物主神が勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)と結婚した経緯については、「丹塗矢に変身した大物主神が、勢夜陀多良比売が大便している際に彼女の陰部を突いた」ことがきっかけと伝えられている。「わざわざトイレ中を狙わなくても良いだろうし、娘側もまんざらでもない様子というのは悪趣味…」と思うかもしれないが、そんな記述が当たり前のように神々の歴史として伝えられているということは、古代、性の話が世の中的に忌避すべきものではなかったことは伺い知ることができるだろう。
その後、平安時代には、王朝文化が花開いた。この時代といえば、男はあらゆる女性と関係を持って不誠実であり、『蜻蛉日記』の作者・藤原道綱母のように女は自分の元を訪れない男のことをただ嘆くだけだったとの印象を持つ者も多い。『源氏物語』の現代語訳をした作家・谷崎潤一郎ですら、『源氏物語』の主人公でプレイボーイの光源氏のことを不実で軽薄で口ばかり上手く、どうにも好感が持てないと公言している。しかし、それは現代の感覚であり、昔の常識からすれば、このような態度は至極当然であり、女性もいろんな男性との関係を楽しんでいたのだと和田氏はいう。
平安時代は、一夫一婦制でもなければ、夫が妻を養うわけでもなかった。貴族は、妻の実家の財産により夫を後見することになっていたから、男性は女性を大切に扱わなくてはならなかった。経済的基盤を得るために、男は誰もがお世辞タラタラで女に接する。女を見れば、誰でも口説くというのは、一種の礼儀だったし、性行為もお世辞のうち。歌のやりとりをし、女も一応嫌がるフリをするが、結局は、すぐ性的関係を結んでしまう。愛だとか恋だとか彼らがウジウジ悩むのは、実は性的関係を結んでから後の話なのである。この時代、女にとって、処女性や純潔というのは、別段価値がなく、性行為そのものについても、男女ともに別段の道徳的責任はなかったようだ。
しかし、貴族に変わって世の中の中心となった武士が作る社会では家が重視され、結婚は一族を繁栄させるための手段となり、恋愛における自由度が狭まっていくことになる。それでもまだ、ルイス・フロイスの書にあるように庶民には奔放さが残されていたようだが、明治期となると、西洋の倫理観を取り入れたことが家族制度の転換点となり、女は清純さを求められるようになっていった。
「現代の若者の性は乱れている」と騒ぐ者がいるが、世の中の恋愛観や性に対する意識はこのように時代とともに変わっていくものなのである。これからは一体どのように変化していくのだろう。チャラチャラと、気軽にセックスを楽しむ過去の日本に戻りたいとは思わないが…少子化対策の秘策も…実は過去にこそあるのかもしれない。
文=アサトーミナミ
■ えらいお坊さんたちも煩悩に悩みまくっていた!? 女性説話文学者が語るエロい仏教トークイベント開催! 「ダヴィンチnews(2012.3.6)」より
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煩悩に翻弄される人々を温かく見つめる、性愛の仏教説話集『セクシィ仏教』(メディアファクトリー新書)の発売を記念して、 3月7日(水)に著者の愛川純子(説話文学者)によるトークイベント「メディアファクトリー新書ゼミ」が開催されることになった。このイベントはUstreamにてリアルタイム中継される。
トークのテーマは、ずばり性×仏教。
2月29日(水)に発売された『セクシィ仏教』の内容が紹介されます。
「どうしようもない煩悩を、どうする」というのは仏教の大テーマ。
にもかかわらず、仏教の修行者でも性欲は簡単になくせなかった…とのこと。
「仏さまの言う通りにしたいけど、性欲が言うことをきかない!」と、
2500年も前から死ぬほど悩んできた人たちの話を集めた本書から、
女性から縁遠い生活の末に、性欲をこじらせ、暴発させる童貞僧、
好きな女性の心を掴むためだけに修行をがんばり、出世できた高僧、
お釈迦さまの禁忌に触れないよう、珍妙なプレイを試みる修行僧、
ある人を一途に想うあまり鬼になってしまう聖人……などなど、
いつの世も変わらぬ性欲にまつわるワハハな話や、業の深さにゾゾっとする話まで、
特にオススメの話をピックアップ。(※上記の内容は予定です)
編集担当の西條弓子さん曰く、「本書を読んでいただければ、2500年の歴史のなか、
人々がいかに煩悩と折り合いをつけてきたかが見えてくるはず。読んでいただいたあと、
“煩悩だらけでもオッケーかも?”という気持ちになれると思います」とのこと。
仏教に興味はあるけど、難しそうだなあとお思いの方、
仏教に興味はないけど、煩悩にお困りの方、
気軽に参加してみては?
(※mono.--以下略、詳細はサイト記事で)
■ ウホッ!いい日本史… 前近代日本男色略史 「とらっしゅのーと(2008.2.20)」より
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日本は男色大国です。例えば、仏教の天台宗に児灌頂(ちごかんじょう)なんて儀式があって、15世紀半ば以降の諸写本が残された児灌頂記によって儀式の次第が現代に伝えられています。
そしてその儀式では、少年が道場で頭部に水を注ぐ灌頂を受けて仏の化身たる稚児へと変貌し一切衆生を救うということになっており、さらに稚児は儀式の夜には、無垢清浄な「法性花」(肛門)に淫欲と男根を慈悲を持って受け入れて、僧に対しても救いを与えます。
たぶん児灌頂なんてものの正体は、女色を絶たねばならない坊主どもが性欲抑えきれずに少年の尻を掘るようになって、なんとなく後ろめたいから、適当な儀式をでっち上げて必死こいて言い訳したってだけなんでしょうが、男色行為を神聖な儀式に仕立て上げているあたり、一応我が国は男色大国を名乗っても差し支えないかと思われます。
(※mono.--以下略、詳細はブログ記事で)
■ 「夜這いの民俗学」 柔らかな性の世界を覗く 「BLOG IN PREPARATION(2005.11.29)」より
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赤松啓介著『夜這いの民俗学』を読了。ちくま学芸文庫。この『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』は、94年に刊行された『夜這いの民俗学』と『夜這いの性愛論』をあわせたもの。その前半部分を読み終えた。
夜這いとは、村落共同体を維持するための慣行だった。その規則は住民たちによって細かく決められていて、その取り決めはムラごとに異なる。その差異は、ムラの規模や性格によるものだとされている。
夜這いが解禁される基準も、ムラによって異なるけれど、13歳から15歳という年齢がひとつの目安となっている。
(※mono.--以下略、詳細はブログ記事で)