HBCニュース 北海道放送
2024/02/12 #北海道 #ニュース #HBC
北海道内完全撤退に動揺が広がっています。

 道内に6店舗を展開するイトーヨーカドーがすべての店舗を閉店することが、先週わかりました。

買い物客
「えーっ困る。野菜も果物も安いし、鮮度がいいから」
「なくなるとかなり寂しくなる。品揃えいいし。見るだけでも楽しいので」

 1975年に帯広市に出店して以来、半世紀にわたり道内各地で営業してきた大型店の完全撤退。
 イトーヨーカドー・ショックを、もうひとほりします。
+ 続き
セブン&アイ・ホールディングス井阪隆一社長
「イトーヨーカドーを中心に単一事業としての収益性・資本効率の改善が必須であるとの強い課題認識を持ち…」

 去年3月、セブン&アイホールディングスは、不採算店舗14店を閉店すると発表していました。
 先週金曜、その具体的な店舗が明らかに…。
 北海道と東北地方にある全ての店舗が、今年春から順次閉店することがわかりました。

流通に詳しい日本経済大学(流通企業経営論)西村尚純教授
「イトーヨーカ堂の地方の不採算店を閉鎖して、利益を出せる首都圏の店舗に注力して、筋肉質の体質に改善を図る」

 そして、閉店後の事業の引き継ぎ先も発表されました。
 道内6店舗のうち、アリオ札幌店と帯広店は、帯広市に本社を置くスーパーのダイイチが、屯田店と琴似店は、関東を中心展開するスーパーの「OIC(オイシー)グループ」が、事業承継をすることになっています。

 一方、札幌市内では、福住店だけが、引き継ぎ先の企業が決まっていません。

堀内大輝アナ
「イトーヨーカドー福住店です。こちらは地下鉄駅、それからバスターミナルも直結になっていて、利便性もとても良い場所になっている」

周辺住民の女性
「駅直結だし、仕事帰りにすごく便利、色々なモノがたくさん売っているので利用しています」

 イトーヨーカドー福住店は、地下鉄東豊線が福住駅まで延伸された翌年の1995年、エスパ福住店としてオープン、その後、店名を変え、この場所で30年近く営業してきました。

 2001年に札幌ドームが出来てからは、野球やサッカーファンが立ち寄るのに加え、ドームでコンサートを行うアーティストにあわせた売り場を作るなど、全国の音楽ファンにも親しまれる店です。

近くで働く女性
「(イベント時は)すっごい賑わっていました、やはりコンサートがあると盛り上がった感じでした」

 しかし、去年、ファイターズが本拠地を北広島市へ移転すると、札幌ドームを訪れるひとは激減しました。

周辺住民の男性
「必ず地下鉄が直結だから先に(ヨーカドー)寄ってから向かう人が多かった。たまに催し物があるが、あまり(人が)入っていないし」

 閉店後の店舗の行方次第では、地域への影響が広がることも心配されます。

 では閉店した後の、引継ぎ先ですが、札幌の屯田店と琴似店を引き継ぐことになっている「OIC(おいしー)グループ」は北海道初進出です。
 この店は「黒船」と呼ばれています。なぜでしょう。

MBSアナウンサー
「わーすごい人ですよ、賑わってますね」

 大阪の藤井寺市にある「食生活ラブラブロピア」です。
 ロピアを展開する「OIC(おいしー)グループ」は、川崎市に本社を構え、全国におよそ90の店を展開しています。

人気のヒミツは…

MBSアナウンサー
「ブロッコリー1株99円、税込み106円ですよ、安い」
「国産豚切り落とし100グラム69円ですよ!」

 とにかく低価格。精肉店からスタートしたロピアは、特に、肉の種類と安さが評判です。
 店内で生地から作り、焼き上げるピザも人気の商品です。
 「食のテーマパーク」のような、見て楽しい売り場作りで、客の購買意欲をかき立てます。

 OICグループの北海道進出について、流通業界に詳しい専門家は。

日本経済大学・西村尚純教授
「北海道にとっては初進出となりますので、いわば「黒船」的存在といっても過言ではない。北海道は地域性からして『まとめ買い』のニーズがある。北海道は車中心ですので、ロピアに関してはそういった地域性を加味して進出を決めたのだろうと」

 道内の既存のスーパーは、どう戦うことになるのでしょうか?

日本経済大学・西村尚純教授
「最初はロピアに客が流れることは考えられるが、地元スーパーの強みはあるはずなんですね。地元にしかない食材、地元ならではのサービスをきめ細かくやっていくことで十分対抗はできる。お互いウィンウィンで活性化していけばいい」

 OICグループのモットーは、同じ商品ならより安く、同じ価格なら良いものをということで、道内のスーパーの勢力図が変わるきっかけになるのでしょうか。
 2024年02月12日(月) 18時26分 更新

楽待 RAKUMACHI
024/02/15 #楽待 #不動産投資 #イトーヨーカドー
総合スーパー大手のイトーヨーカドーは2月9日、北海道や東北、信越地方の17店舗を閉鎖すると発表した。全国の店舗のうち、約1割にあたる店舗を今年の春以降に順次閉店する予定だ。

いったいなぜ、多数の店舗が閉店することになったのか。閉店する店舗周辺の賃貸需要に影響はあるのか。店舗の近くに物件を保有する投資家や、チェーンストアに詳しい専門家などに話を聞いた。

★ イトーヨーカ堂/3~11月は売上高2.0%減、営業損失25億6300万円 「流通ニュース(2015.1.9)」より
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イトーヨーカ堂の2015年2月期第3四半期決算は、売上高9504億5200万円(前年同期比2.0%減)、営業損失25億6300万円(前期は37億200万円の営業利益)となった。国内総店舗数は182店。

販売面では「セブンプレミアム」などの差別化商品の販売を強化するとともに、地域特性に合わせた品そろえに対応するため、西日本地域と東北地域においてグループ力を活用した品そろえや店舗運営に注力した。

11月にはグループの総力を結集した「グランツリー武蔵小杉」を開店した。セレクトショップなどの有力テナントを誘致するとともに、イトーヨーカドーの直営売場では、生鮮食品の対面販売コーナーやデリカテッセンを強化した食品売場に加え、衣料品のプライベートブランドをショップ化し専門店ゾーンで展開するなど、新しい試みに挑戦した。

しかし、第3四半期連結累計期間の売上伸率は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減に加え天候不順の影響等により前年を下回った。

通期は、売上高1兆2972億円、営業利益130億円の見通し。















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最終更新:2024年02月16日 13:40