※ NSC(National Security Council)
● アメリカのNSC ⇒ アメリカ国家安全保障会議〔Wikipedia〕
● 日本版NSC ⇒ 国家安全保障会議〔Wikipedia〕
国家安全保障会議(こっかあんぜんほしょうかいぎ、英語: National Security Council、略称:NSC)は、日本の行政機関の一つである。国家安全保障会議 ... 国家安全保障会議では、4大臣会議と緊急事態大臣会合が新設された。9大臣会議は前身の安全保障会議と同じ構成である。



★ 菅政権、NSCを初開催 米移行期の安保空白を警戒 「時事ドットコム(2020年11月19日19時47分)」より
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 政府は19日、菅政権の発足後初めて、国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合を首相官邸で開いた。北朝鮮や中国の動向を含む最新の地域情勢について協議。米大統領選でトランプ大統領が敗北を認めず、政権移行手続きが滞るなど不安定な状況が続く中、日本周辺の安全保障に空白を生まないよう万全を期すのが狙いだ。

 米大統領選後、北朝鮮は軍事挑発再開の兆候など「いろいろな動きを見せている」(政府関係者)という。中国も沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を繰り返すなど示威行為を続けている。
 こうした状況を踏まえ、政府は友好国との安全保障協力を強化し、抑止力維持に努める方針だ。


■ 北朝鮮危機-日本国の国家安全保障会議はどうしたのか? 「万国時事周覧(2017.9.16)」より
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北ミサイル、「常態化する恐れ」…外務省幹部

 2013年12月4日、日本版NSC(National Security Council)として鳴り物入りで設置された国家安全保障会議。ところが、北朝鮮危機が深刻な事態を迎えているにも拘らず、同会議が開かれたという報道は聞こえてきません。

 日本国政府は、国連安保理の緊急会合に向けての準備やアメリカとの調整に悩殺されており、国内的な対応が遅れているのかもしれませんが、北朝鮮問題に限らず、対外的な危機に際しては、国際レベルと国内レベルの戦略策定を同時並行的、かつ、整合的に策定する必要があります。どちらか一方でも手薄となりますと、全ての事態に対して柔軟に対応することができなくなります。

(※mono....中略)
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 国家安全保障会議の組織図や構成を見ておりますと、些か官僚主義的な側面があり、危機に対して敏速、かつ、機動的に活動できるのか疑問なところです。あるいは、同会議には、機密漏洩などの点で不備があるのでしょうか。日本国の運命と国民の命がかかっていながら、同会議も開催されず、日本国としての戦略が存在するのか否かも不明な状態に、国民の多くは不安を感じているのではないかと思うのです。


谷内正太郎
★ NSC事務局、7日発足 初代局長に谷内氏 「日本経済新聞(2014.1.6)」より
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 政府の外交・安全保障政策の司令塔として昨年12月に始動した国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局となる国家安全保障局が7日、発足する。元外務次官の谷内正太郎内閣官房参与が初代の局長に就き、当面は約60人規模で業務を始める。谷内氏は今月中下旬にも米国を訪問し、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)らと会談する予定だ。

 国家安保局は情報収集や政策立案の機能を担ってNSCを補佐する。当面は沖縄県の米軍普天間基地移設を中心とした日米同盟の強化や、首相の靖国神社参拝で関係が一層冷え込んでいる中国、韓国両国との関係改善が課題となる。安倍晋三首相は7日、谷内氏や局次長に内定している外務、防衛両省出身の官房副長官補ら同局幹部に辞令を交付する予定だ。
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★ NSC初代局長に谷内氏 首相の強い意向 創設法成立受け来月にも実質始動 「産経新聞(2013.11.12)」より
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 安倍晋三首相が、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局「国家安全保障局(安保局)」の初代局長に谷内正太郎内閣官房参与(69)の起用を決めたことが11日、分かった。焦点だった安保局長人事が決まったことで、NSCは創設のための関連法案が月内にも成立した後、始動する。
+ 続き
 谷内氏は米国のNSCに詳しく、外交と安全保障の一体的な政策運用の必要性を首相に進言してきた。日本版NSCは首相が第1次政権でも取り組みながら断念した「悲願」で、首相側は谷内氏に安保局長就任の打診を繰り返してきた。

 谷内氏はこれまで「首相のサポート役に徹したい」として態度を保留していたが、最終的に首相の強い意向を踏まえ、受諾した。

 谷内氏は第1次安倍政権時代に外務事務次官を務め、日中の戦略的互恵関係構築や「価値観外交」展開の中心的な役割を担った。第2次安倍政権では内閣官房参与として政府の有識者会議「安全保障と防衛力に関する懇談会」のメンバーを務めている。NSCの立案や外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」策定の議論にも参画。首相の外交アドバイザーで、密使の役割を担うこともあるほど首相の信頼は厚い。

 安保局長は事務方の最高責任者に位置付けられ、各国のNSCトップと同格の扱いとなる。日本版NSCの中枢である首相、官房長官、外相、防衛相の「4大臣会合」を直接支えるため官邸内に常駐する予定だ。

 安保局長ポストをめぐっては、外務省と防衛省が水面下で激しい争奪戦を繰り広げていた。局長に外務省出身の谷内氏が就く一方、官邸側の意向で事務を担う安保局の「総括」「戦略」「情報」など6部門のトップのポストは防衛省3、外務省2、警察庁1とバランスを重視して配分する。

 政府は、日本版NSC創設法が成立したら、12月中に4大臣会合を立ち上げ、国家安全保障戦略と新しい防衛大綱を決定する。60人規模となる安保局は来年1月に設置する方針だ。

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 やち・しょうたろう 昭和19年、石川県出身。東大大学院修了後、44年に外務省入省。総合政策局長、内閣官房副長官補などを経て平成17年1月から20年1月まで外務事務次官。24年12月の第2次安倍政権発足に伴い内閣官房参与に就任した。











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最終更新:2020年12月09日 20:27