■ シリアへ米国国際開発庁が送ったテント中に反政府軍の戦闘員らしき3人が写った写真がネット上に 「櫻井ジャーナル(2013.9.27)」より
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 シリアへ送られたアメリカの支援物資は武器/兵器であろうと、非軍事であろうと、最終的にイスラム武装勢力の手に渡ると言う人がいる。どの程度かはともかく、そうした集団の手に支援物資が流れていることをうかがわせる写真がインターネット上に存在していることも確か。例えば、USAID(米国国際開発庁)が提供したと思われるテントの中にイスラム武装勢力の戦闘員らしき人物3名が立っている写真がある。この機関は1961年に設置されてからCIAと密接な関係にあることは有名で、98年から国務省の監督下に置かれても状況に大きな変化はない。

クーデターや破壊活動の際、しばしばUSAIDの名前が浮上する。例えば、昨年9月にボストン・マラソンのゴールライン近くで起こった爆破事件。その容疑者とされた兄弟のオジ、ルスラン・ツァルニは1992年から2年の間、USAIDの「顧問」としてカザフスタンで働いている。
(※ 以下略、詳細はブログ記事で)


チュニジア
■ 西側から支援を受けた反シリア政府軍の内部にチュニジア人「従軍慰安婦」が存在していると問題に 「櫻井ジャーナル(2013.9.23)」より
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 今、「従軍慰安婦」が問題になっている。といっても、旧日本軍の話ではない。チュニジアの内務大臣によると、自国の女性がシリアへ騙されて渡り、イスラム武装勢力の戦闘員を「慰安」するためにセックスを提供しているらしいのだ。「性的聖戦」という名目でひとりあたり20人から100人の戦闘員と関係を持ち、妊娠して帰国しているという。大臣は言及していないが、シリアへ行ったチュニジア人女性は数百人だと推測されている。
+ 続き
 チュニジアは「アラブの春」が始まった国として知られている。そのベースにあるのは社会的な不公平さに対する庶民の不満。サウジアラビアなどに比べると遙かに民主的で、政教は分離され、女性の権利も認められていたが、大統領など支配層の腐敗が目に余ったことも事実。WikiLeaksが公表したアメリカの外交文書も、そうした腐敗を確認させることになった。

 怒りのエネルギーが高まる中、ひとりの青年が抗議の焼身自殺を行い、それが抗議活動の引き金になる。当初、運動の中心にいたのはチェ・ゲバラの顔写真や赤旗を掲げるような若者だったのだが、途中からムスリム同胞団が主導権を握り、サラフィ主義者が台頭してくる。ムスリム同胞団の背後にはカタール、サラフィ主義者の背後にはサウジアラビアが存在している。

 若者たちには体制を倒すエネルギーがあったものの、次の体制を築く組織力がなく、民主化とは逆の方向へチュニジアは動いていった。そうした中、イスラエルやアメリカの情報機関、つまりモサドやCIAが活発に活動しているが、この両機関がムスリム同胞団と同盟関係にあったことはリビアやシリアでの動きを見ても明らかだ。

 ヨルダン出身でシリアに住むサラフィ主義の聖職者、ヤシル・アル・アジュロウニは今年の春、反シリア政府軍の戦闘員に対し、スンニ派以外の女性をレイプしてもかまわないというファトワ(勧告)を出したと伝えられている。その一方、同じ頃にチュニジアの大ムフティー(最高イスラム法官)が「性的聖戦」を批判し、警告する発言をしていた。

 少なくとも半年前から、こうしたことが反シリア政府軍の内部で行われていたということになる。当然、「西側」の政府やメディア、あるいは「人権擁護団体」も知っているはず。こうした人びとはアフガニスタンでは女性の権利を守ると称し、住民を虐殺し続けている。シリアの反政府軍に対し、どのような「制裁」を加えているのだろうか?

中東】 / 【シリア】 / 【トルコ
■ トルコ大統領:テロリストがトルコに流入している! 「ROCKWAY EXPRESS(2013.9.24)」より
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 トルコはシリアの反政府勢力を支援し、武器を供給し訓練の場を提供し、医療支援などをしてきている。テロリストらはシリア国境をトルコから侵入し、怪我や病人が出ればトルコ側に戻って手当てを受けるなどしてきている。

 そのトルコにシリアの反政府テロリストらが国境沿いの地域から内陸へ流入していることに危機感を抱いたのがグル大統領の発言となっている。シリアの反政府テロリストの矛先がシリアのアサド大統領に向かっている限りは、喜んで支援していたトルコ政府は、自分自身にその矛先が向けられだしたことを感じているのだ

 既に、このブログでは何回かに渡って、正当なるシリア政府の治安維持および防衛措置を非難し、治安を破るテロリストを支援するトルコ政府には、必ずその「反射」がおきるであろう、と指摘してきたが、ここにまさしくその反射、すなわち、「飼い犬に手を噛まれる事態」が生じつつある、ということなのだ。

 これほど愚かなことがあろうか? 自分達が育てた狂犬のような存在が、敵に向かわずに、自分に向かってきたことに狼狽するトルコ政権は、これからじっくりと自らの愚かさの代償を味わう事であろう

 またこの狂犬のようなテロリスト・グループはシリア政府そっちのけで、いまや同士討ちを始めている。そして全体的には反政府グループはシリア軍に追撃され、次々に拠点を失っているのが現状である。ただしその数は10万人と言われているから、まだまだシリア軍の追撃戦は今後も継続される必要がある。
(※ 以下略、太字赤字はmonosepia)









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最終更新:2013年09月27日 22:38