● エシュロン〔Wikipedia〕
エシュロン(Echelon)は、アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的の通信傍受(シギント)システム。同国の国家安全保障局(NSA)主体で運営されていると欧州連合などが指摘している[1]一方、アメリカ合衆国連邦政府自身が認めたことはない。フランス語で「(梯子の)段」を意味する語・échelonに由来する。

☆■ 世界中の通信を盗聴する巨大システム 「2000年3月2日   田中 宇」より



■ [国際]アングロサクソンは手を汚さない~エシュロン・シギント(SIGINT; signal intelligence)を独占している5カ国について 「木走日記(2013.6.13)」より
(※ ところどころ略、詳細はブログ本文を。)
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 エシュロンの参加5国ですが、米、英、加、豪、新、見事な旧大英連邦諸国、アングロサクソン同盟であります。

 アメリカ合衆国連邦政府自体は本件で黙秘をしておりますが、エシュロン(Echelon)は、アメリカ合衆国の国家安全保障局(NSA)主体でこの5カ国の協力体制で運営されているのは国際的には常識であります。

 エシュロンにメールアドレスが登録されてしまうと、全てのメールが盗聴されてしまいます、技術的には「エシュロンの盗聴から逃げ出すことはできない」とされています。
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日本にもエシュロン傍受施設は存在し、青森県の三沢基地に置かれているといわれています。

 当然、日本政府、日本企業も監視の対象とされており、無線、短波無線、携帯電話、インターネット回線など、ありとあらゆる日本国内の通信が常に傍受され、データは豪州経由でニュージーランドの通信所に送られてエシュロンに蓄積されているといわれております。

 つまり、日本に関する情報収集の対象は軍事ではなく主に経済分野であり、産業スパイもどきの活動、情報収集を重点的に行っているとされています。

 エシュロンの存在はフランスなど特に非アングロサクソンのヨーロッパ諸国で反発が強いわけですが、当然ながら、犯罪行為すれすれあるいは犯罪行為そのものの活動内容なので、先ほども述べましたが、アメリカ政府はエシュロンの存在を認めていません。

 で、このエシュロンがなぜアングロサクソン諸国で独占運用されているかと問えば、1943年5月17日に「英米通信傍受協定」(ブルサ協定、BRUSA COMINT Agreement)が結ばれ、この時にエシュロン・システムが誕生、戦後1948年には米、英、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド間の秘密協定として「UKUSA協定」が結ばれ、通信傍受の協力体勢が作られたのであります。

エシュロンは今このときにもアメリカ国家安全保障局(NSA)において、バリバリとシギント(SIGINT; signal intelligence)、つまり電子諜報活動を行っているのであります、そして得られた情報はアングロサクソン諸国で独占し、諸国の軍事及び外交ときに経済活動に利用しています。

 アングロサクソンは手を汚さない、ということです。

最終更新:2013年06月13日 20:38