■ アメリカの対アフリカ戦争の隠された思惑:“アルカイダとの闘いによる”中国封じ込め 「マスコミに載らない海外記事(2013.2.4)」より
/
アジアの成長と活力を利用することが、アメリカの経済的、戦略的権益にとって極めて重要だ。ヒラリー・クリントン

フランスのマリ軍事介入は、一見したところ、アメリカのアジア“旋回”とほとんど無関係のように思える。しかし国連が承認した、アフリカが率いる介入を支えるもののはずだったフランスの作戦は、“数週間の仕事”から“マリ完全再征服”へ、フランスの問題として始まったものは、今や欧米介入と化した。そして、それは更に、より広範な戦略的権益を紛争へと引きずりこんだ。アメリカのアジア旋回という原則によって形作られる戦略的利害が、次第に明らかになりつつある。
(※ 以下本文略、中見出しと若干の説明文のみ。)
/

拡大する介入
フランスの介入として始まり、地域全体に広がりつつあるマリ危機を巡る地政学的様相が明らかでないのは、ロンドンやワシントンの公式声明と同様だ。(略)
/
便利な脅威
もちろん、あらゆる、うらはらな公式発表にもかかわらず、アルカイダを打ち負かすことは、そもそも、決してアメリカの本当の狙いではなかった。結局、打ち負かされたアルカイダというのは、実際ワシントンにとって、ある種戦略上の失敗を意味しよう。それは、アメリカから、代理戦争の歩兵の供給源を奪ってしまうことになろうし、世界中への軍隊配備を正当化することに、ワシントンを苦闘させるようになるだろう。結局、贈り物を与え続けてくれているアルカイダの脅威は、打ち負かすには、余りに有用なのだ。
/
中国封じ込め
欧米に成果をもたらしつあるアルカイダの脅威を見るのには、マリ介入を見るだけで十分だ。北部マリでのアルカイダとの戦闘への全員の注目が、アメリカと欧米の従属的パートナー連中による中国封じ込めという大戦略追求に完璧な隠れ蓑を与えたのだ。中国がアフリカ中で、益々欧米利権を打ち負かすのを見れば、欧米における、突然の新植民地主義の衝動も納得しやすくなる。
/
冒頭でご紹介したのと同じ方の記事、2013年02月02日 本澤二郎の「日本の風景」(1269)<オバマ変身>、題名の、変身なるものにこそ同意できないが、それ以外、
•<5人の日本調教師>も
•<59年目の被爆島・マーシャル諸島住民の悲劇>も
•<殺されながら、拠出金1番>にも

びっくりするほど同感。
同じように考えるジャーナリストがおられるのを嬉しく思う。
ただし、その「考えている内容自体」、悲しい事実であるのを残念に思う。

ーーーーーーーーーー
■ 本澤二郎の「日本の風景」(1269) 「「ジャーナリスト同盟」通信(2013.2.2)」より
(※ 前略)
/
1期目のオバマは、保守派・右翼との妥協に力を注いできて、彼本来の支持者の失望を買った。最後の4年にオバマ色を打ち出したのだ。日本の安倍はここ数日間の国会論戦で改憲軍拡・反中国姿勢をあらわにした。岸信介路線でアジア外交を牛、耳ろうというのだ。
これはワシントンのリベラル路線と異なる。安倍はワシントンのパイプがない。あるのは5人の調教師だけである。
(※ 以下略、中見出しと若干の説明文)
/
<5人の日本調教師>
/
<59年目の被爆島・マーシャル諸島住民の悲劇>
/
<殺されながら、拠出金1番>
 アルジェリアで日揮社員10人が、イスラム過激派か、それともアルジェリア軍に殺害された。その真相究明に政府や政党は、無関心を装っているように見える。なぜ真相を知る日揮のドンを国会に召喚しなのか。
 ことは戦略物資・エネルギーに関連している。各国とも諜報機関を動員して、怪しげな工作をしているということが、素人でも分かってきている。それを日本政府は沈黙している?国民は何も知らされていない。それでいいのであろうか。

 さっそく欧米は、この混乱のアルジェリア・マリ・ニジェールの支援国会議を開いた。フランス軍は既にマリに軍事介入している。ワシントンはニジェールへと。日本はというと、またしても金を強要された。1億2000万ドルを拠出すると宣言した。
 借金大国にとって大事な金である。日本の拠出金が1番という。こうした対応にもワシントンの指示が働いているのだろう。これが生活安定のための農業支援などであれば、多少は救われようが、実際はどうなのだろうか。この種の金の一部は、政界や官界・財界に必ずキックバックされる?

 オバマも自立へと向かっている。日本も自立する時ではないか。







.
最終更新:2013年02月05日 15:49