• 「農水省の自給率計算には大きく2つの方法がある。
一つは生産額ベースで、これは全食料の輸入価格からはじき出したもの。
もう一つはカロリーベースですが、実はこれを用いているのは世界でも日本だけなのです。農水省のHPには、'09年度統計で豪州187%、カナダ223% と公表されていますが、あれは当該国が出した数字ではなく、おせっかいなことに農水省が計算したもの。実際生産額ベースでみると、日本の自給率は70%近 いのです」

  • 日本は、野菜などの生産量は多い。ところが野菜類はカロリーが低い。
逆に輸入量の多い肉や小麦はカロリー単価が高い。
両者を足して2で割れば、カロリーベースの自給率は低いということになるのだ。
「カロリーベースの自給率計算は、分母に廃棄食料も含まれている。廃棄分を差っ引けば、自給率はカロリー計算でも50%まで上がるのです。


  • しかし『日本は世界5位の農業大国』によれば、これらはいずれも農林水産省がでっちあげた大嘘、インチキだという。 『日本は世界5位の農業大国』(浅川芳裕著、講談社、838円、税別)

 筆者の浅川芳裕氏は農業専門雑誌、月刊「農業経営者」の副編集長。豊富な取材事例と膨大なデータを基にして、論理的かつ明快に、農水省がいかに国民を欺(あざむ)き、洗脳してきたかを明らかにしている。







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最終更新:2012年09月13日 21:50