・フェリックス・レガメもそうでしたが、このヘレン・ハイドさんも「120年以上前の日本の光景、特にその人々をどれだけ愛していたか」が伝わります。

  彼らにとって当時の日本はまさに「夢の国」でした。
  その後のたった100年で失われた日本の姿です。



 ・ちなみに、当時の日本の「物質的な富と地位の格差」なんていうのは今と比較にならないほどものすごかったはずです。

  99パーセント以上は貧しい人々だったはずですが、でも、上の写真のように、みんな「それは関係ないし」と、日々、特に楽しくはなくとも「淡々と」過ごしていた様子がみてとれます。

  今に限らず、よく欧米の陰謀みたいな言葉が聞かれることがありますが、そういうものがあるとするなら、それは「価値観の侵略」が最も大きなものだと思います。

  それは「物を多く持つものが幸福だ」という価値観のことです



江戸時代の話ですが、1858年に、日英何とか条約のために来日していた英国の使節団の一員で、船艦の艦長だったオズボーンという人が、日本についてこう書いています。

この町でもっとも印象的なのは、男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。

何だか当たり前のことのように見えるこの短い一文ですが、しかし、イギリス人の彼が「みんな幸せで満足そうに見える」と書いたということは、彼の国、あるいは彼が見てきた国では、少なくとも「みんなが」幸せそうに見えたわけではなかったということなのかもしれません。

今の日本がどうかというのはわかりませんし、当時の日本だっていろいろとあったとは思いますが、少なくとも当時の英国人には日本は「そう見えた」。

その後、彼は日本から英国にいる母親に手紙を書きますが、その内容は、

日本人は私がこれまで会った中で、もっとも好感のもてる国民です。どんな地位にいようととも、私は日本なら喜んで出かけたいと思っています。

というものでした。






.