■ AIJ事件で明らかとなった厚労省の「実力」 「陽光堂主人の読書日記(2012.3.25)」より

 ・金融庁のスローな仕事振りが、厚労省に対する配慮から来ていることは容易に想像が付きます。金融庁と厚労省の力関係が窺われますが、その力関係の差は国民が想像するより遥かに大きいようです。

 的確な予測をすることで定評のある「闇株新聞」は、この辺りの事情に鋭く切り込んでいます。3月21日付の記事の一部を以下引用します。


■ AIJ問題とは──超入門編 「ニュースを読まねば(2012.3.8)」より

 ・(※ 読んだのだが、年金の仕組みに関しての説明のどこをどう引用しようがない。ただ、とても分かりやすく年金の仕組みを解きほぐしてくださっているので、年金の仕組みはややこしくて分からないという人は是非お読みください。)

 ・楽天投信投資顧問の大島和隆・社長は言う。

  「AIJ事件が公表する事業報告書を見れば、明らかに不可解な点がいくつもあります。運用担当者がきちんと事業状況や運用状況、業務内容を確認していれば、今回のような事態は防げたかもしれません。でも、基金側に必ずしもそれを読み解けるプロフェッショナルがいないのも事実です」

  何しろ天下りたちは、公務員年金というサラリーマンよりも優遇された年金を受けられるため、自分たちの老後は全く安全なのだ。危機感がなくても当然ではないか。

  しかも接待に弱い連中ばかりだ。AIJの浅川和彦社長は接待攻撃が得意技だ。とにかく客を銀座、赤坂、六本木に連れ回し、客を接待付けにしていたという。

  「AIJは怪しい。」

  そう思った客を見つけると、金を掴ませたという。

  まぁ、そのような世界があるということらしい。


★ AIJで始まる連鎖倒産―損失補填で経営行き詰まり 「Jcast(2012.3.17)」より / 魚拓

 ・危うく難を逃れた年金基金もあった。仙台にある東北の運輸業者345社が加入する基金は7年前、aij10 件 に5億円を預けた。順調に利益が上がっていると聞いていたが、コンサルタントが契約解除を勧めた。高い利回りが続く理由が不審だったからだ。契約は解除され、基金には5億円プラス8800万円が返ってきた。

  「東証株価指数が下がっているのにAIJの実績はあがる一方。ありえない」と、このコンサルタントは証券取引等監視委員会に「違法行為の疑いあり」と通報した。委員会には計4件の通報があったが、今年1月まで調査に動かず、被害は広がった。

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★ AIJ全額消失なら、51基金で2134億円積み立て不足 「日本経済新聞(2012.3.16)」より / 記事保護

(※ 全文引用)

 ・厚生労働省は16日の参院予算委員会で、AIJ投資顧問に運用委託していた51の総合型厚生年金基金で、委託額がすべて消失すれば、2134億円の積み立て不足が発生するとの見通しを明らかにした。公的年金の一部を国から預かって運用する「代行部分」で、積み立て不足に陥る。民主党の大久保勉参院議員への答弁。

 ・総合型厚年基金は、ガソリンスタンドやタクシーなど同業の中小企業が集まり作っている。51基金の加入者は33万人で、厚労省は1人当たりの不足額は約64万円になるとの試算も明らかにした。

 ・2011年3月末時点でAIJと契約していた厚年基金は74基金。このうち、すでに代行部分が不足状態の基金は31基金あり、委託資産が消失すれば21基金も積み立て不足になる。52基金のうち、51基金は総合型厚年基金だった。代行部分が積み立て不足になれば、母体企業が穴埋めする必要が出てくる。母体企業の経営状況がより悪化する可能性がある。







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