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★ 金正男氏“暗殺” ベトナム人被告釈放されず「号泣」 釈放されたもう1人との違いは? 「FNN-PRIME(2019年3月14日 木曜 午後7:02)」より
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釈放されず号泣、ベトナム大使も抗議。

移送される車内で涙を流した、北朝鮮・金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄・正男(ジョンナム)氏が殺害された事件で殺人罪で起訴されたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(30)。

起訴が取り下げられ、すでに釈放されたインドネシア国籍のシティ・アイシャさんとは、大きく明暗が分かれた。

日本時間14日午前、フオン被告は、2017年2月に起きた金正男氏殺害事件の裁判に出廷。

実行犯の1人で起訴されていたアイシャさんが11日に釈放された際、法廷でフオン被告は、「アイシャと同じように、すぐに解放されることを願っています」と話していた。

ベトナムのミン副首相兼外相は12日、マレーシアのサイフディン外相に、フオン被告の釈放を電話で直接要請した。

裁判前日、ベトナムで暮らすフオン被告の父親のドアン・バン・タインさんは、FNNの単独インタビューに、「娘も釈放されるべきだ。まだ望みを捨てていない。娘が釈放されたら、マレーシア政府に感謝したい」と、娘の釈放を願っていた。

さらに、ふるさとに戻ったアイシャさんも、フオン被告にエールを送っていた。

11日釈放されたアイシャさんは、「フオン被告の事件がすぐに解決され、解放されることを願っていることを彼女に伝えたい」と話した。

ところが、裁判の開始直前、マレーシアの司法長官が、前回の裁判で弁護側が要請したフオン被告の起訴取り下げを却下したことがわかった。

予定より30分ほど遅れて始まった裁判は、弁護側が「被告の体調が良くない」と裁判の再延期を求めたため、およそ30分で閉廷した。

フオン被告の弁護士は、「彼女はこの3日間、よく眠れなかった。毎晩1時間しか眠れなかったそうだ」と話した。

裁判所に来ていた駐マレーシア・ベトナム大使は、「フオン被告は少し緊張していて、弱っていました。可能なかぎり、早く解放するよう要請する」と話した。

また、娘の無事を祈っていた父親のドアン・バン・タインさんは、「娘には平静を失わず、頑張ってほしい。ベトナム政府や周りのサポートを待ち続けてほしい」と話した。

「イタズラ番組の撮影だと思っていた」と無罪を主張した2人だが、アイシャさんは釈放され、フオン被告は裁判継続という結果に。

フオン被告が正男氏を背後から襲う様子が、空港の防犯カメラに比較的はっきり映っていたことなど、証拠がそろっていることを考慮した可能性も指摘されているが、フオン被告の釈放要請を却下した理由について、司法当局は明かしていない。

2019/03/14 に公開
おととし、北朝鮮の金正恩委員長の兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、実行役として逮捕されたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(30)について、マレーシアの司法長官は裁判の継続を決めた。
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★■ 明暗分かれた金正男暗殺実行犯2人 インドネシア・ベトナム両国の温度差と人権感覚が背景か 「Newsweek - 大塚智彦(2019年3月16日(土)18時46分)」より
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<世界を震撼させた暗殺事件から2年。その実行犯として捉えられた2人の女の運命は政治によって大きく分かれた>

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2017年2月13日マレーシアのクアラルンプール国際空港で猛毒のVXガスで殺害された事件で、マレーシア最高検察庁は2人の女性実行犯のうちインドネシア人被告を3月11日に起訴取り下げで釈放したが、もう1人のベトナム人被告の起訴取り下げを却下した。ニュー・ストレート・タイムズなど地元紙が伝えた。

同じ事件の殺害実行犯として殺人罪で起訴、公判中だった2人が、釈放と公判継続と明暗が分かれる形になったが、背景にはマレーシア検察当局とマハティール首相の政治判断があったとの見方が有力となっている。

さらに「公正な裁判を求めながらも自国民の被告の早期釈放」を訴え続けてきたインドネシア政府とベトナム政府の温度差に加えて、両国が抱える人権問題への対応の差も根底に横たわっているとの見方も浮上している。

マレーシア検察当局が突然、インドネシア人のシティ・アイシャ被告(27)の起訴取り下げと即時釈放を言い渡したのは3月11日で、アイシャさんはその日の夕方はインドネシアに帰国することができた。

一方のベトナム人ドアン・ティ・フォン被告(30)は、同日中の釈放はなく、ベトナム政府があわててシティ・アイシャ被告同様の措置を求めて動き始めた。

3月12日にはベトナムのパン・ビン・ミン外相兼副首相がマレーシアのサイフディン・アブドラ外相に直接電話をかけて「公正な裁判とフォン被告の釈放」を要請。ベトナムのレ・タン・ロン法務相もマレーシアのトミー・トーマス検事総長に書簡を送り、ファン被告の釈放を求めた。

(※mono....以下長文は略、詳細はサイト記事で)


★ 「韓国が台本書いた陰謀」 北朝鮮が正男氏事件に初めて反応 「聯合ニュース(2017.3.22)」より
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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件について、北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、「共和国公民のショック死」とした上で、背後に北朝鮮がいるとする指摘を韓国による「陰謀」と非難した。北朝鮮がこの事件に反応を示すのは初めて。ただ、「金正男」の名前には触れていない。

+ 続き
 朝鮮中央通信は「朝鮮法律家委員会報道官の談話」として、「2月13日にマレーシアで外交旅券所持者のわが共和国公民が飛行機搭乗前に突然ショック状態に陥り病院に移送される途中で死亡したことは、思いがけない不祥事としかいいようがない」と報じた。

 談話は、マレーシア外務省と病院側が当初「心臓ショックによる死亡」としたため北朝鮮側が遺体の引き渡しを要求したが、韓国の保守系メディアが「毒殺」を主張した後、問題が複雑になったと主張した。北朝鮮大使館は死亡者が外交旅券所持者で治外法権対象であり、絶対に司法解剖はできないとしたにもかかわらず、マレーシア側が司法解剖を強行したとしながら、「わが共和国の自主権に対する露骨な侵害で、人権に対する乱暴なじゅうりん、反人道的な行為だ」と非難した。

 さらに、「マレーシア側の不当な行為は南朝鮮(韓国)当局が繰り広げる反共和国謀略騒動と時を同じくして起こっている」と指摘。北朝鮮の犯行とする韓国の保守系メディアの主張を「デマ」とし、事件への韓国当局の反応について「事件を予見しており、その台本まで書き上げていたことを明白に示す」と主張した。

 談話は「陰謀策動の目的が、共和国のイメージに泥を塗り、朴槿恵(パク・クネ)逆徒を生き長らえさせ、国際社会の耳目をほかに向けさせることにあったのは、火を見るよりも明らかだ」と強調した。

 また、事件の最大の責任はマレーシア政府にあると述べた。北朝鮮への遺体引き渡しの拒否は「問題を政治化し、不純な目的を成し遂げようとするもの」で、北朝鮮国籍者を容疑者として逮捕したことも非難した。マレーシア警察の捜査内容を「穴と矛盾だらけ」「客観性と公正性がない」「意図的に事件の疑いをわれわれになすりつけようとしている」などとした。

 その上で真相解明に向け、駐マレーシア北朝鮮大使が提案していた共同捜査に言及した。

 談話は「尊厳高い自主の強国、核強国のイメージを損ねようとするいかなる試みも絶対に認めることはできず、最後まで事件の黒幕を暴く」と力をこめた。 



マレーシア北朝鮮関係
■ 【インテリジェンスY】北朝鮮のマレーシアの拠点、そして中国 「二階堂ドットコム(2017.3.1)」より
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「金正男氏が殺害されたとされる」事件に関し、メディア・スクラムといった様相の過熱報道が展開されている。

だが、金正男氏や北朝鮮関連の報道の多くは、韓国政府・情報機関の発信する発表・非公式のリーク等によっているところが大きいと思われる。

メディアの報道のかなりの部分が、韓国の「国家情報院」発の情報によるとみられる点は注意すべきであると考えられる。

情報戦、広告・PR戦の一環ととらえておいたほうがよさそうだ。

また、韓国政府や韓国の情報機関筋から発信された情報・リークは、しばらくして訂正されていることも多い。



マレーシアの警察当局等の捜査も行われているが、かなりの部分が韓国政府・韓国情報機関から提供された情報に基づいていると考えられる。

そもそも2017年2月13日午前9時頃にマレーシアのクアラルンプール国際空港(KLIA)のLCC専用(格安航空会社のエアアジア)・第二ターミナルの出発ロビーで体調に異変をきたし亡くなった北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」氏が「金正男」であると「ザヒド副首相(マレーシア)」が明言したのも、韓国の国家情報院筋からの「金正男」氏関連の「指紋」等のデーターの提供に基づいていると考えられる。

(※mono....以下略、詳細はブログ記事で)

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★ 金正男氏殺害:オウム中川死刑囚「あれはVX」発表前に 「毎日新聞(2017.2.25)」より
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VX襲撃事件関与 獄中から米国の毒物学者に手紙出す
 【クアラルンプール岸達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の殺害事件で、1990年代に猛毒のVXで殺人事件などを起こしたオウム真理教の元幹部、中川智正死刑囚(54)が、マレーシア警察によるVX検出の発表(24日)前に、正男氏がVXで襲撃された可能性に言及する手紙を獄中から米国の毒物学者に出していた。学者は「彼の経験が事件解明に役立つのではないか」としている。

 中川死刑囚は地下鉄サリン事件や教団による3件のVX襲撃事件に関わったとして死刑が確定し、東京拘置所に収監されている。日本の公安関係者などによると、VXで人を襲撃した事件はこれまでオウム教団が起こした事件以外には明確に確認されていない。

 中川死刑囚が手紙を送った相手は、毒物研究の世界的権威で中川死刑囚の特別面会人として面会を続けてきた米コロラド州立大のアンソニー・トゥー名誉教授(86)。手紙は22日に書かれ、添付メールで手紙を24日に受け取った。

 トゥー氏によると、中川死刑囚は手紙で正男氏が目の痛みを訴えたとする報道に注目し、「目にVXを付着させたのであれば、痛みは当然。症状が早く出て空港内で亡くなってもおかしくない」と指摘。教団の事件を踏まえ「発症までに1~2時間はかかっていた」と言及した。

 正男氏の口のまわりに泡のようなものが付着していたとの報道についても「VXは気道の分泌物を増加させますので、VXの症状と考えて矛盾はありません」と指摘。「VXは猛毒と言われますがサリンと比較すると気化しないので取り扱いは容易。私がVXを取り扱う際には長袖の普通の服に手袋をつけただけでした」と振り返っている。

 中川死刑囚は、誤ってVXを自分の手に付着させ、解毒剤の注射を受けたことを公判で明かすなど、毒性を身をもって知る一人だ。トゥー氏は取材に「突然の手紙で驚いた。マレーシア警察の正式発表前に、彼は症状からVXを予想していた」と話した。

オウム真理教のVX襲撃事件
 1994年12月~95年1月、警察のスパイと疑った男性会社員を殺害し、信者脱会を手助けしていた「オウム真理教家族の会」会長の永岡弘行さんら2人に重傷を負わせた計3件の殺人・殺人未遂事件。元医師の中川死刑囚は松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚の主治医で、VX事件では実行メンバーに中毒症状が出た際の治療役だった。

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★ オウム教団からVXガス襲撃の被害者「自分と同じ」 「スポニチ(2017.2.25)」より
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 VXは、オウム真理教によるテロ事件でも使われた。顔に付けられたとみられる金正男氏について「自分と同じだ」。教団に襲撃された永岡弘行さん(78)は驚いた様子だ。信者の脱会を支援していたことから、教団に敵視され、95年1月、ポストに年賀状を出した直後、教団関係者から首筋に注射器に入れたVX溶液をかけられた。帰宅後、食事などをした後で胸をかきむしり「暑い、暑い」と叫び、部屋の中をはいずり回ったという。病院で意識を取り戻したのは2週間後だった。

 永岡さんらと信者脱会活動していた滝本太郎弁護士(60)は94年9月、教団関係者に整髪料に混ぜたVXを車のドア取っ手に塗りつけられた。手袋をしていたためか、命に別条はなかった。自身のブログに当時について、手袋のまま石けん水で洗ったが「それでも、やたら鼻をかみ、涙が出ていた」と記した。オウムの手口を振り返り「北朝鮮がそれに学んだのではないかなとも推測し、改めてオウム事件に底冷えのする恐ろしさを感じる」とした。

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★ 金正男氏遺体からVXガス検出 顔面で巧みに“ブレンド”!? 「Yahoo!news[スポニチアネックス](2017.2.25)」より
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 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア警察は24日、遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたとの暫定結果を発表した。液体を素手で正男氏の顔に塗りつけたとされる実行犯2人は死に至らず、正男氏も襲撃直後は自力歩行していたことから、2人が別々の物質を正男氏の顔面で混ぜ合わせたり、死に至るまでの時間を調整する“ブレンド”を施した可能性が指摘されている。

 マレーシア警察のカリド長官は記者団に「死因はVXだ」と述べ、毒殺が確実になった。発表によると、マレーシア政府の化学兵器分析センターが検査を実施。目の粘膜や顔から採取した試料からVXが検出された。

 VXは人の神経伝達機能に障害を与えて死に至らせる猛毒。オウム真理教による殺人、殺人未遂事件で使われたことで知られる。

 警察の調べでは、13日にクアラルンプール国際空港で正男氏を襲撃した女2人は、正男氏の顔に素手で液体を塗りつけたとされ、直後に手を洗ったことが確認された。共同電によると、2人は犯行後、手に痛みが残り頭痛がしたと供述しており、長官は24日、少なくとも1人がVXによる嘔吐(おうと)の症状を呈していたと明らかにした。

 警察によると、まず、正男氏の正面から近づいたインドネシア人の女が、次に背後からベトナム人の女が正男氏の顔に液体をなすりつけた。専門家は、2人が別々の物質を手にしていた可能性を指摘。個別では毒性が発揮されない物質を正男氏の顔の表面で混ぜ合わせることで、VXを完成させたとの見方だ。

 正男氏が少なくとも十数分は自力歩行していた点に注目する専門家も。元陸上自衛隊化学学校副校長の浜田昌彦氏は、純度の高いVXであれば5ミリグラムでも即死するとした一方、「意図的に濃度を下げれば、じわじわと症状が出るような使い方もできる」と解説。薄めれば濃度次第で死に至る時間を「数分から18時間」の幅で調節できるとの研究結果もある。

 空港内にいた北朝鮮国籍の男4人は、犯行から約50分後の航空機で逃亡。正男氏が即死した場合には空港が封鎖されるなど騒ぎになり逃亡が難しくなるため、専門家は“時間差”を計算した「プロによる考え抜かれた手口」と指摘。日本薬科大の船山信次教授は「VXは液体なので、クリームに混ぜることは容易。小瓶などに入れて持ち運ぶこともできる」と説明する。女2人が解毒剤を用いた上でVXを使ったとの見方もある。

 VXの製造・調達には高い技術や特殊な設備が必要。入念な計画に基づく北朝鮮の国家犯罪である疑いが一層強まった。

 ▼VX 1950年代に英国、米国で開発された化学兵器用の神経剤。無臭で無色、または琥珀(こはく)色の液体。液体や噴霧の形で使われるが、揮発性が低いのが特徴で、毒ガスとしての効果が持続し、液体で数週間以上、残存する。皮膚などから吸収され、呼吸困難や意識障害、瞳孔の縮小などを引き起こす。サリンやタブンなど同じ神経剤の中で最も殺傷能力が強いとされる。




(※mono....スプレーは催涙剤で、昏倒後にVXガスを使用したのか?)


■ VXか 「二階堂ドットコム(2017.2.24)」より
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正男はVXが死因、とマレーシア警察。

でもマレーシア警察なんてアテにならないんだよね(笑)。

VXだとしたら、最初の女2人が正男に吹き付けたのはVXじゃない。あれは皮膚についても死ぬくらいだから。

それにしても、スプレーしたといってもその残留物質で被害に遭った人はいないのだろうか?正男のあとにトイレに入った人とか・・・

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マレーシア】 / 【北朝鮮
■ 【インテリジェンスY】金正男氏が殺害された事件を巡るマレーシアと北朝鮮の動き 「二階堂ドットコム(2017.2.24)」より
(※mono....前半略)
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2017年2月13日午前9時にクアラルンプール国際空港のLCC(格安航空会社)専用の第二ターミナルで死亡した「男性(金正男氏)」を巡って、マレーシアと北朝鮮の関係が悪化しているが、「司法解剖の結果」に関するマレーシア政府の発表の内容如何で当該事案・当該事件の行方やマレーシアと北朝鮮の関係の今後、北朝鮮を取り巻く国際関係に大きな影響を及ぼすものと思われる。

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■ 「金正男氏が殺害された事件」の行方 「二階堂ドットコム(2017.2.22)」より
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2017年2月13日午前9時頃、北朝鮮の故・「金正日」総書記の長男(「成恵琳」夫人との間に生まれた長男)、「金正男」氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港(KLIA)のLCC専用(格安航空会社のエアアジア)・第二ターミナルの出発ロビーで死亡した。
マレーシア政府や警察当局の公式発表がなかなかなされず、様々な報道がなされ、様々な情報が飛び交い、錯綜していた。
その最大の理由はマレーシアの政府や警察等の当局による説明の圧倒的な不足による。
現在のところ、マレーシアの政府や警察の主な公式発表はおおよそ二回公式な会見で当該事案・当該事件に触れているだけである。

2017年2月16日に行われた「ザビド副首相(マレーシア)」の会見。
2017年2月19日に行われた「マレーシア警察のヌール・ラシッド・イブラヒム副長官」の会見。

現時点で確認でき得る当該事件に関する主な「公式会見」は以上の二回だけだと思われる。
マレーシア政府や警察当局は当該事案・当該事件に関して慎重な姿勢を貫いている。
現時点で様々な報道や情報が飛び交っている状況であり、今後も様々な報道や情報が飛び交い、様々な憶測をよんでゆくものと思われる。
当該事案・当該事件に関しては冷静に見ることが重要だと思われる。

ただ当該事案・当該事件は、現下の国際情勢を考えるに、事実や真相が曖昧にされたまま「幕引き」とされる可能性が高い。

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■ 正男はVXガスでやられたのか 「二階堂ドットコム(2017.2.17)」より
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アメリカが廃棄したあと、製造したとして表に出たのはオウム真理教くらいか。他の国家は知らんが。。。

だから、ロシアも支那も北朝鮮もVXは持ってただろうが、マレーシアへの持ち込みに何使ったんだろう。
マレーシアには北朝鮮の大使館があるから、北朝鮮の外交官に持たせたか。
オウム自体も北朝鮮とは色々やってただろうし北も製造方法くらいは知ってるだろうな。

それにしても、あの人の良さそうなオッさんも不運な運命を辿ったな。生まれた時からの宿命だったのだろうが。
正男が日本で見つかったときの総理は小泉で外務大臣は田中真紀子じゃなかったか?
安倍総理はそのとき、官房長官だったかな?違ったかな?

中国の指示とは考えにくい(メリットがない)し、北の犯行ということで終わりか。
いずれこの事件も忘れられるのだろう。


■ 待ち望まれていた異母兄の暗殺 「逝きし世の面影(2017.2.16)」より
(※mono....前後大幅に略、詳細はブログ記事で)
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『何故か当該マレーシア当局よりも早くて詳しい?韓国メディア』

マレーシア警察は同国で15日、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩氏の異母兄の金正男氏が殺害されたとの情報を認めた。
警察の発表によれば、首都クアラルンプールの国際空港の出発ゾーンにいた金正男氏に1人の女性が近づき、金氏の頭部になんらかの液体を含ませた布を投げつけた。
金正男氏は目に焼けるような痛みを訴えた。空港の救急部が応急手当を施し、その後病院に搬送されたが、金氏はその途中で死亡。
殺害時刻は現地時間で2月14日午前8時頃。金正男氏はマカオ行きの便に搭乗しようとしていた。
マレーシア警察の発表ですが、もしも『首都クアラルンプールの国際空港の出発ゾーンにいた』人物が暗殺されたのに取り逃がしたとしたら大失態である。今は対テロ戦争の真っ最中であり空港は一番のターゲットなので一番警備が厳しい。
しかも『国際空港の出発ゾーンにいた』なら一番安全な場所のはずなのです。
世界一警備が厳しい国際空港のセキュリティゾーンで朝鮮民主主義人民共和国の金正恩氏の異母兄の金正男氏のような重要人物が殺害されたとすれば、普通に考えれば警察など警備当局の内部犯行が一番有力である。(エジプトのシナイ半島でのロシアのチャーター機爆破では航空当局にアルカイダが潜入していた)

『待ち望まれていた異母兄(金正男)の暗殺』

金正男氏暗殺ですが、マレーシア警察の発表以上に韓国内のメディアが詳しく報道している。
しかも時間的に遥かに早いのですから、これでは北朝鮮情報機関の犯行説よりも、状況証拠では南朝鮮(韓国)の犯行である可能性の方が遥かに高い。
突然飛び込んだ北朝鮮の新型弾道弾成功のニュースとか、延々と続く泥沼状態のパク・クネ大統領のスキャンダルのスピンコントロールだと考えれば、あまりにも時期がピッタリすぎるのである。
犯人の所属が北朝鮮なのか南朝鮮(韓国)なのかは現時点では一切不明だが、はっきりしている金正男暗殺の事実から、韓国の政府とかマスコミが欣喜雀躍、大喜びしていることだけは間違いない。



unknown (unknown)
2017-02-14 22:57:52
プリンス様、大ニュースです。上のコメントにもありましたが、北朝鮮金正恩元帥の異母兄の「正男」氏が、マレーシアの空港で、今日、暗殺されたようです。何か、ニュース記事(yhahoo)によると、”2人組の女に毒針で、毒殺された”そうです。この正男氏を毒針で暗殺した女が属している勢力(組織)はどこでしょうか?やはり、アメリカでしょうか?それとも、韓国?そういえば、マレーシアのインフラ建設を”韓国”の業者が請け負って、マレーシアのインフラを建設しているという話を聞いたことがあります。今回の、親アメリカのフリンの辞任や、このマレーシアでの正男氏の暗殺といい、国の存亡を架けた「韓国」の影がチラ付きます。つまり、アメリカCIAと、韓国のKCIAの影が。

unknown (unknown)
2017-02-14 23:15:30
アメリカCIAと、韓国のKCIAによる、「正男の次は、お前だ。」という金正恩氏に対する脅迫でしょうね。正恩氏は、血を分けた兄弟が殺されたという恐怖におののいていることでしょう。

unknown (unknown)
2017-02-14 23:26:14
正男氏の暗殺に関して、アメリカCIAの広報局といえる日本テレビと、韓国とのつながりが深いTBSが、今、夜11時のニュースで、”やたら詳しく”説明しています。そりゃ、犯人と繋がっているのだから、そりゃ詳しく説明出来るでしょうよ。韓国系の記者は、北朝鮮に仕業に濡れ衣を着せようとしていますが、殺ったのは、もちろん、韓国KCIAの工作員でしょうね。

unknown (unknown)
2017-02-15 00:32:58
正男氏は、最近は、中国の北京に住居を構えていたそうです。ただし、頻繁に東南アジアとの間を行き来していました。日本にも、数年前、東京ディズニーランドで遊ぶために来日しています。(2009年)。表向きは、”ディズニーランドで遊ぶため”と言ってますが、北朝鮮にいる弟の金正恩氏の代わりに、中国や東南アジアや日本などを行き来して、情報を採ってたのでしょう。兄が暗殺されたという報道に、弟の金正恩氏も、内心、穏やかではないでしょう。アメリカCIAと韓国KCIAから、「次は、お前の番だ。」と脅迫されている可能性があります。

unknown (unknown)
2017-02-15 00:55:33
殺したいターゲットを”毒針で殺害”という手口は、CIAの手口です。ベンジャミン・フルホード氏によると、竹下総理は、在任中、訪問したアメリカで、握手をした相手から、握手をした人物の手の中に仕込んだ(正確には、指輪に仕込まれた)毒針に刺されて、体内に毒が入ってしまい、それがもとで、病気になり、回復はしなかったそうです。横田基地から連れ去られ、アラスカで裸にされて、ヘリコプターから吊るされた後、米軍によって、拷問により死亡した、という話は、有名ですが、この方法で、殺される前にも、アメリカを訪問したとき、握手した相手から毒針で刺され、体内に毒がまわり、病気になっていたそうです。このように、”毒針で攻撃する”という手口は、典型的なCIAの手口の1つのようです。CIAの下部組織KCIAも当然、この方法は知っているはずです。

unknown (unknown)
2017-02-15 06:47:03
日本のマスコミ(テレビ)では、金正男氏の暗殺を”北朝鮮の工作員の仕業”だと盛んに今朝、報道している。まったくの間違いだ。金正男氏を暗殺したのは、韓国KCIAまたはアメリカCIAの工作員である。もちろん、アメリカと韓国に支配された日本のマスコミが、本当のことを(自分たち「韓国とアメリカ」が金正男氏を殺った)と言うわけがない。

惜しい方をなくしました。お悔やみ申し上げます。 (バアルのような者)
2017-02-15 08:04:30
金正男氏は西欧のよき理解者として、国際金融資本と大東亜共栄圏の架け橋としてご尽力され、国際金融資本の立場を鑑みて、来るべき裁きの時に国際金融資本に間違って荷担した者たちの救命ロープでしたが、世の中の流れと言うものでしょうか、国際金融資本は自ら退路を断って閉鎖主義に陥ってしまいました。愚かとしか言いようがありません。
西欧(国際金融資本)と大東亜共栄圏の窓口自体は再度開設されると思いますが、彼がいなくなれば実権のある担当者は配置されず、愚痴聞くぐらいしか出来ない苦情処理係に格下げになるであろう。

Unknown (HRN)
2017-02-15 08:27:51
金正男氏の暗殺の犯人は南か国際金融資本の輩だと思う。
南の情報の速さからして、南か国際金融資本の仕業だと直感。
いつ、ソウルが火の海になるのか。

Unknown (水着の仕事NG)
2017-02-15 13:51:37
正男を殺したのが北朝鮮なら、国際金融資本はまだしばらく持つだろう。
国際金融資本が犯人なら報復でニューヨークに核ミサイルだな。

Unknown (sam)
2017-02-15 22:21:05
正男暗殺の真相は、朝堂院氏が詳しく解説しています。
正しい推測と思われます。


追い込まれたのは中国ではないか。

北朝鮮は現在、強くロシアの影響下にあると思われます。

東アジアにおける第二次世界大戦の真相をイギリス資本のアヘン利権の日本の独占への闘争と見る見方があります。

また、満州国やハリマン事件を語るに、イギリス資本からのアメリカ資本の独立(台頭)への過渡期による闘争に日本が巻き込まれ、どちらの主人につくのかという国内の闘争も絡んで起きた歴史的事件と捉える考え方もあるようです。

岸人脈は明らかに麻薬利権構造の一員であり、トランプ台頭はブッシュへ至る一連の麻薬利権の崩壊を示し、これが北朝鮮内部での内部抗争への決着につながったと見ることもできるかもしれません。

麻薬利権の奪い合いとはいざ知らず戦った日本軍の諜報部隊や関東軍はこのような顛末に戦後激怒したと思われます。

先の大戦や明治維新を清算するには、冷静な分析と清濁吟味した歴史観を持つことが日本のためと思われます。



■ 金正男暗殺と強化される日米同盟 「日比野庵本館(2017.2.15)」より
(※mono....前半略)
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金正恩総書記が2013年に叔父の張成沢氏を処刑しています。身内に対しても容赦なく粛清する。

金正恩独裁を強化としているように見えますけれども、同時にそうしないと体制を保てないということの裏返しである気もしてきます。

北朝鮮は12日に弾道ミサイルを日本海に向けて発射しています。これは前日に日米首脳会談を行い、トランプ大統領とゴルフをしていた安倍総理に対するあからさまな牽制だと思われますけれども、それを受けて、安倍総理が「会見を行いたい」と言ったら、トランプ大統領が「じゃあ、私もその場に行こう……その場でメッセージを発することにしよう、2人で」となって、あのような会見になったということです。

日本を牽制する積りが却って日米の結束を強調する形になった訳で、北朝鮮のミサイル発射は逆効果になった可能性もありますね。

半島の危険度が高まる今、日米同盟は増々切っては切れないものになると思いますね。


■ 金正男氏暗殺の背景には、何と、米国ヒラリー・クリントン元国務長官との「腐れ縁」があった? 「板垣 英憲「マスコミに出ない政治経済の裏話」(2017.2.16)」より
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◆〔特別情報1〕
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=元帥の異母兄、金正男氏が2月13日、マレーシア・クアラルンプールの空港で暗殺された。韓国メディアは、「方法は毒殺。実行犯は北朝鮮の女性スパイと見られる。金正恩党委員長=元帥が暗殺指令を出した」と報じている。だが、国際公安情報に詳しい専門家によると、「金正恩党委員長=元帥が暗殺指令」説を否定している。金正男氏暗殺の背景には、何と、米国ヒラリー・クリントン元国務長官との「腐れ縁」があったという。ならば、真犯人は、何者か?

(※mono....続きは有料記事)
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■ 事態は動くか? 「刮目天(かつもくて***ん)のブログだ!(2017.2.14)」より
(※mono....前半略)
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トランプ大統領は暗殺計画の情報を掴んでいてシナに一つの中国で歩み寄ったのか?

シナを追い込めば北にすり寄らざる得なくなるから!

シナもミサイル発射に対する日米韓提案の安保理決議案を支持したね!

その対シナ戦略転換に異議を唱えたフリンをクビにしたのかな?
ロシアとの癒着疑惑も強かったし!

これで北は孤立し、安保理で軍事制裁決議が出て、事態が大きく動くかも知れんね!

日本も拉致被害者奪還のチャンスかも?


★ 逮捕の女「殺した相手、誰か知らなかった」 「NNNニュース(2017.2.16)」より
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 北朝鮮の金正恩委員長の異母兄弟にあたる金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、警察は15日、実行犯とみられる女1人を逮捕したことを明らかにした。地元メディアによると、女は「殺した相手は、誰か知らなかった」と話しているという。

 マレーシアの警察によると、逮捕されたのはドアン・ティ・フォン容疑者(28)で、15日午前、クアラルンプール国際空港で1人でいたところを逮捕された。女はベトナムのパスポートを持っていた。空港の監視カメラの映像から特定されたという。

 地元メディアによると、女は警察の調べに対して、「ベトナムのインターネットのアイドルです。殺した相手は誰か知らなかった」と供述しているという。

 さらに、この女の他に男4人、女1人の容疑者がいて、2人の女が正男氏を襲い、4人の男はその様子を監視していたという。

 一方、正男氏の死因の解明も進んでいる。地元メディアによると、正男氏の遺体は15日、クアラルンプールの国立病院で、10時間にわたって司法解剖が行われた。

 ロイター通信が政府関係者の話として伝えているところによると、病院を訪れた北朝鮮関係者は、司法解剖を行うことに反対し、遺体の速やかな引き渡しを求めたが、マレーシア側が断ったという。

 司法解剖の結果は16日にも出るとみられ、死因の特定に至るか注目される。

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★ 「拉致問題に前向きの可能性も」「毒殺、古典的な方法で防ぎにくい」 日本政府、情報収集・分析急ぐ 「産経ニュース(2017.2.15.21:45)」より
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 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害情報に日本政府も重大な関心を寄せている。15日には警察や外務省など関係省庁の局長級で構成する合同情報会議(議長・杉田和博官房副長官)を首相官邸で臨時開催。北朝鮮国内の情勢や日朝関係に及ぼす影響などの分析に全力を挙げている。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「関係国と連携しながら情報収集・分析を行っている」と説明。会議の内容については「事柄の性質上、控えたい」とした。また、「現時点ではわが国の安全保障に直接影響があるような特異な事象は確認していない」と述べた。政府関係者も「彼は金正恩政権に全く影響力を持たない人物だ」と述べた。

 一方、外務省幹部は「(正恩氏には)正男氏が担ぎ出されるという警戒心があったのだろうが、担ぎ出す人がいなくなったからクーデターが起こる可能性は低くなったのでは」と指摘。防衛省幹部は「異母兄を除いて安心した正恩氏がどういう行動に出るか予測不能だ。直近でも弾道ミサイルを発射しているだけに油断はできない」と警戒する。

 正男氏の死亡を受け、北朝鮮に対する国際社会からの視線が厳しくなるとの見方も広がっている。政府関係者は「とりわけ正男氏を庇護していたとされる中国と北朝鮮との関係は悪化するだろう。だが、北朝鮮が経済的に困窮すれば、拉致問題をめぐる日朝交渉に前向きな姿勢に転じる可能性もある」と分析する。

 毒殺という手口にも注目が集まる。政府は2020年の東京五輪・パラリンピックを控えテロ対策を強化しているが、警察幹部は「あまり想定していなかったが、古典的な方法なだけに防ぎにくいのかもしれない」と懸念を募らせる。

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★ 父親の誕生記念日前の冷酷な兄暗殺 金正恩氏の残忍さ、国際社会に強く印象づける 「産経ニュース(2017.2.15.23:23)」より
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 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮では16日に故金正日総書記の生誕75年の記念日を迎える。金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏は、父の誕生日直前に命を奪われた。暗殺指令を出した可能性が取り沙汰される金正恩氏は、その冷酷さを内外に見せつけた格好だ。

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 1997年2月に韓国で起きた金正男氏の母方のいとこ、李韓永氏(82年に韓国に亡命)の暗殺や、2013年12月の金兄弟の叔父、張成沢氏の処刑など、過去の一族の血まみれの処断に比べ、正男氏殺害が外部に与えた衝撃は大きい。正男氏が国際的に知られた存在だったためだ。

 記念日前を狙った殺害した計画性も否定できない。「父の誕生日であろうが、兄であれ消すべき者は抹殺する」といった姿勢がうかがえ、正恩氏の残酷さは世界に印象づけられた。

 正男氏は、北朝鮮による「新型弾道ミサイル」の発射に合わせたかのように殺害された。このタイミングの一致も偶然とは言い切れない。2つの事件は国際社会に衝撃を与え、正恩体制にとって対外的な相乗効果をもたらしたからだ。

 金正男氏殺害で「次は誰の番だ」という恐怖感も広がり、韓国では「正男氏の息子のハンソル氏(22)も命を狙われる可能性が高まってきた」(朝鮮日報)との見方も出ている。

 ハンソル氏はフィンランドのテレビで「叔父がどうして独裁者になったのかは知らない」と、正恩氏を「独裁者」と呼んだことがある。正男氏の血を引いており、標的になる可能性も否定できない。

 正男氏は正恩氏とは違い、北朝鮮国内で公式な場に現れたことがなく、北朝鮮内部に影響があるかは不明だ。ただ、韓国軍は16日にも北朝鮮に向け、軍事境界線付近で金正男氏の暗殺を知らせる「対北政治宣伝放送」を行う見通しだ。このため、兄を殺した正恩氏の残忍さが北朝鮮内部に広まるのも時間の問題だ。

 北朝鮮では例年、金正日氏の誕生日は追悼と祝賀のムードに包まれるが、今年は金正日氏の息子同士の暗殺劇を黙殺した冷淡な記念日となる。

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★ 「金正男暗殺」は、20年前の事件とソックリだ 「東洋経済(2017.2.16)」より
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+ 記事
「なぜこの時期なのか」――。北朝鮮の最高指導者である金正恩・労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺されたことをめぐって、多くの疑問点が出されている。そのようななか、事件の発生時期こそが、今回の事件を読み解く重要なカギとの見方が出てきた。それは、1997年2月に発生した故・金正日総書記のいとこである李韓永氏が殺害された事件を想起させるからだ。李氏はソウル首都圏・京畿道城南市のあるマンションで2月15日に殺害された。

この事件は北朝鮮にとって「特別な日」の前日に発生した。2月15日は金総書記の誕生日である「光明星節」の前日である。そのため、北朝鮮内の各機関が最高指導者への忠誠心を見せる競争を繰り広げたものと多くの専門家が分析していた。「今回の事件も、現体制の基盤固めを目標に、北朝鮮内の各種機関が最高指導者への忠誠心競争を繰り広げ、金委員長へのプレゼントとして行われた」と、ある専門家は分析する。

李氏は北朝鮮のロイヤルファミリーの実像を暴露した本を出版するなどしたため、“金王朝”の怒りを買った。金正男氏もまた金日成、金正日、金正恩と続く三代世襲を公に批判したことで金委員長の怒りを買っていた。

金正恩側近による忠誠心競争のため?


金正男氏と長期間メールのやりとりを行い、2回の直接インタビューを行って金正男氏に関する本を出版したことがある東京新聞の五味洋治記者も、「金正男氏が金正恩側近による行きすぎた忠誠心競争によって殺された可能性がある」と見る。北朝鮮は毎年、光明星節を前に機関別に忠誠心報告大会を開くなど、金正日・金正恩への忠誠を誓う競争を行ってきた。

一方で、金正男氏が韓国に亡命しようとするのを阻止するために殺害したのではないかという「亡命阻止説」も出ている。これは、今回の事件を説明する重要な背景の一つだ。韓国の情報機関・国家情報院は否定しているが、金正男氏は亡命させる価値のあるターゲットの一人だった。韓国・統一研究院のチャ・ドヒョン研究員は「政権の頂点にいるファミリーが亡命したとなれば、ファミリーにとって対外的に大恥をかくことになる。一般的なエリートの亡命とは意味が違う。そのため、金正男氏をあわてて除去しようとしたのではないか」と指摘する。

これについて、金正男氏の行動を24時間体制で監視してきた北朝鮮は、彼が中国とマレーシアを行き来していることを把握していたようだ。彼の亡命を現地で阻止しようとする関係者が最近、中朝国境を接する北朝鮮の新義州市から中国入りしたという話も聞こえてくる。

もう一つ、有力な仮説がある。2013年12月に処刑され、かつては北朝鮮のナンバー2と言われた張成沢氏の残存勢力を一掃するために行った、というものだ。金委員長を公に反対する「目の上のたんこぶ」のような金正男氏を除去することは、金政権にとって至急の課題だった。金正男氏が北朝鮮に残っているシンパを動かそうとする動きを把握した金委員長があわてて殺害を指示した、との仮説だ。張成沢氏が金正男氏と親密な関係にあった証拠はいくつかある。

事件の時期、場所に不透明感漂う


ほかの仮説も成り立つ。家族とともに北朝鮮に戻るように、との命令を金正男氏が拒否し続けたため殺害したに過ぎない、という可能性もある。ただ、この仮説だと、なぜこの時期なのかという疑問が残る。また、空港という公の場で事件を起こした理由を説明できない。

金正男氏は2004年にはオーストリアで、2009年には北京で暗殺されそうになったことがある、ともいわれている。2009年に北朝鮮・人民武力相だった金永春が中国を訪問したのも、金正男氏の暗殺未遂を中国当局に謝罪するためだったという話もある。

ロイター通信は2月15日、ある消息筋の話として「米国政府は北朝鮮の工作員が金正男氏を殺害したと強く信じている」と報じた。韓国の国家情報院も今回の事件を暗殺と見なし、金委員長の「永久の命令」で北朝鮮政権によって行われた可能性を強く指摘した。すなわち、政権基盤が弱い金委員長が金正男氏を体制を揺るがしかねない不安要因と見なし、自らの権力基盤を利用して殺害を指示したというものである。その真相が明らかになる日は、やってくるのだろうか。











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最終更新:2019年03月18日 14:05