武田邦彦先生が、『原発安全神話?(1)つなみ』で書かれているように、私の原発問題に関する基本的な立場も、「反原発ではなく、反被曝」です。そして「人力でGO!」さんが『DNAはデジタルプロセス・・・リードソロモン符号によるエラー補正』で言及しているように、低線量率被曝における人体への影響のLNT仮説への疑問を持ち続けている者です。(私は放射線関連の仕事をしており、これは福一原発事故以前からの職業的な疑問でもあります)LNT仮説への疑問を持っているとはいえ、できるだけ放射線被曝は低減されるべきと考えています。なぜなら、低線量率被曝による人体への影響についてはまだまだ分からないことが多いからです。分からないことが多いからには、今現在のリスクは最小にしておく方が将来への負荷を増やさない方法だろう、という立場です。
 そして、エネルギー問題(中東戦争における原油高騰リスク)、安全保障問題(ウラン・プルトニウムを保管しているというだけで、核兵器は持っていなくても、いつでも作れるぞという意味での、抑止力としての効果)としても最低限の原発保持は必要と考えています。
 とはいえ、このサイトで「反原発」「LNT仮説支持」の記事を排除することはありません。むしろ、積極的に取り上げていくつもりです。
(2012.1.6 記)


【参考】
☆ ICRPとECRRそれぞれの勧告について 「サイエンス・メディア・センター(2011.5.30)」より

☆ 原発がどんなものか知ってほしい:平井憲夫
二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。






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最終更新:2012年01月06日 12:26