・「理論上は、需要が供給を上回った時点から電圧、周波数が下がり始め、発電、輸送双方が正常に作動しなくなり、停電のリスクは高まります。ただし、もともと『でんき予報』のピーク時供給量は余裕を持った数値であるうえ、夜間の余剰電力を利用した揚水発電の数値は供給量の中にほとんど含まれておらず、100%で即停電とは極めて考えにくい」

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■ でんき予報:東電の「虚・実」広報(2) 「社会科学者の時評(2011.7.1)」より

 ・6000万キロワットを超える電力供給力を備える東電が「本当の『最大供給能力』」を明かそうとしないかぎり,6月29日の電力使用率「93.2%」は,にわかに信じられないというよりは完全に〈眉唾モノ〉の比率である。



 ・Yahooや東電のホームページ、駅の電子掲示板などで表示されている「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされていることが分かった。「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、実際より15%も上乗せされている日もあった。


ごみパンより

1時間ごとの東京電力の電気使用状況とピーク時供給力に対する現在の使用量の割合を表示します。皆様の節電に役立ててください。
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※東京電力の電力の使用状況グラフから算出しているデータです。

 ・ 福島原発事故からこれまで、東電の発表などによると、供給能力は
    3100万キロワット(3月12日)
    3750万キロワット(23日)
    3800万キロワット(29日)
    3900万キロワット(4月4日)
    3950万キロワット(6日)
と、順調に上昇してきた。
    15日のピーク時の供給量は4000万キロワットだった。

 ・もともと国際エネルギー機関(IEA)は、「日本は、原子力発電不足分を補う石油火力発電の余剰がある」との見解を示していた。そのニュースは、ロイター電で世界に報じられていた。福島原発抜きでも、やれないことはないのだ。東電としては、「原発不要論」が実証されるのは嫌だろうが、ここは国民生活第一で考えるしかない。









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最終更新:2011年07月31日 22:46