2011.3.29 mono記。

このページでは、プルトニウムに関する情報を載せていく予定。

やはり出ていた。
昨日、今日の話ではないだろうと思う。プルサーマル機である3号機が水素爆発?したとされる14日の時点でプルトニウムは放出されていたのではないかと疑っている。 - monosepia

プルトニウムに関しては、様々な意見があるようです。ここ数日で調べてみます。

● 吸入すると肺がん率が高まるという説。⇒ 1950年代から行われた大気圏核実験による降下により肺がん率が高止まりしているという。(経口摂取では、留まる量は少なく多くが排出されるので、吸入するよりは影響が少ないという。)

● 角砂糖5個分で人類全滅説。 (これはどうなんでしょうか? 大気圏核実験で放出された総量はそれを超えているのでは?只今人類健在中!)

● プルトニウムは重いので、遠くへは飛ばない。だから、原発近辺以外は心配はいらないという説。 ⇒ チェルノブイリでは爆発によって舞い上がったので遠くまで飛んだのだという。(大気圏核実験もそういうことになるかな?)

● プルトニウムは、ストロンチウムやヨウ素などと違い、人体組織と特別な親和性はないので、取り込まれてもすぐに排出されるから、いわゆるα線被曝の影響以外の特別な毒性はない、とする説。


下調べ中・・・参考サイト

http://d.hatena.ne.jp/mobanama/20061213 喫煙率と肺がん死亡

http://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/02syo/n0200100.xls 人口統計(大正5年~平成20年)

http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd070000.html タバコ販売本数統計(1920~2007)

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2158.html 図録▽がんの部位別死亡者数・死亡率

http://todo-ran.com/t/kiji/10402 肺ガン死亡者数:男性 [ 2006年第一位 和歌山県 ]


http://www.env.go.jp/air/asbestos/commi_hhmd/01/mat07.pdf [PDF] 中皮腫の死亡者数の推移 肺がんの死亡者数の推移

http://www15.ocn.ne.jp/~hosa2/07haigann.html 英国の肺ガン死亡者数半減

http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ge/2007Artifi_Radio_report/Chapter5.htm 環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物


http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/gentai/siryo/images/doutai_houkokusyo.pdf 原爆被爆者動態調査(長崎)
  ・全体的に女性が多い直接被爆者の中で、被爆地域が焼失地域A、Bにおいては男性が多いのが特徴的である
  ・被爆状況別にみた被爆者に対する死亡者の割合(表2)




■ プルトニウムの毒性・・・アメリカのWikpediaの訳文を見つけた 「人力でGO(2012.4.9)」より
(※ 重要な記事と考えられるので、全文を転記)
■ プルトニウムは本当に最凶の放射線元素なのか? ■

最近、福島原発周辺にウランやプルニウムが飛散している可能性を示す
データや噂がネットに見受けられます。

プルトニウムは「史上最凶の放射物質」で、「角砂糖5個で日本人を皆殺し」などと言われています。

ところで皆さんはプルトニウムについて調べた事はあるでしょうか。
Wikipediaにそこそこ載ってはいますが、アメリアカおWikipediaに日本版よりも詳しく載っている様です。
日本語訳を見つけたので、紹介します。

(プルトニウムに関しては神経質な方が多いので、元ブログの方に迷惑が掛かるといけませんので、元のブログの紹介は避けさせて頂きます。

<引用開始>

訳:
プルトニウム同位体は放射性物質であり骨髄に蓄積される。原子力兵器や原子力発電所などの事故によって酸化プルトニウムが生成、拡散される。広島や長崎に落とされた原子爆弾の被害者から、プルトニウムの危険性や摂取による症状が報告されている。

プルトニウムの崩壊によって、α、β、γと3種類の放射線が放出される。α粒子はごく短い距離しか飛ぶことができず、ヒトの皮膚によって防ぐこと ができる。β粒子は皮膚は通過してしまうが、体全体を通り抜けることはない。γ線は体全体を通り抜けてしまう。高濃度かもしくは長期間放射線に晒されてし まうことで、放射線病、癌、死の原因となり得る。危険性は晒された放射線量に依存する。

プルトニウムによるα粒子は皮膚さえ通り抜けることができないが、吸い込んだり摂取することで内臓へ影響を与える。プルトニウムは骨の表面に吸収 されたり、肝臓に蓄積されたりすることで人体に害を与える。プルトニウムは人体へ効率的に吸収される物質ではなく、酸化プルトニウムを摂取しても 0.04%しか吸収されることはない。吸収されたプルトニウムは生体半減期が200年であるため、とてもゆっくりと排出される。プルトニウムはとてもゆっくりとしたスピードで細胞膜や腸壁を通り抜けるため、骨格へと吸収されるのにとても時間がかかる。

プルトニウムは摂取するよりも吸い込んだ方が危険が大きい。プルトニウムは肺に合計400ミリシーベルト吸い込まれると、肺癌の発生率が増加する。アメリカ合衆国エネルギー省によると、5000のプルトニウム粒子を吸い込むことで癌の発生率が平均から1%増加するとしている。

大量のプルトニウムを摂取または吸引することで、被曝や死の原因となるが、これまでにプルトニウム摂取や吸引による死者は確認されておらず、また多くの人々は体内にプルトニウムが確認で きる。(これらは過去の核実験によって、地球上にばら撒かれたプルトニウムによるものです。)

放射性粒子による放射線が肺細胞に局所的な害を与えると言う、ホット・パーティクル説(hot particle theory、hot particleは放射性を持った粒子です)はこれまでの実験では肯定する結果はでていない。これらの粒子はこれまで考えられていたものよりも動的で、粒 子による毒性の上昇は見られなかった。

しかし吸入されたプルトニウムは血流へ乗ってしまう。一度血流へ乗ってしまうと、プルトニウムは体中に広がり、骨格や肝臓、その他の臓器へと貯めこまれる。体内へと到ったプルトニウムは何十年もそこに留まり、放射線によって周りの細胞を傷つける。

広島や核実験場付近の住民や作業員が、プルトニウムによってどのような害が起こっているのかが現在まで調査、解析されている。これらの研究は、プ ルトニウムの高い毒性やプルトニウムによる癌発生率の増加を示していない。

他の例では、過去にアメリカのロスアラモス国立研究所による実験で1940年代に25人の作業 員が相当量のプルトニウムを吸い込んだ。ホット・パーティクル説によると、彼らは現在までに99.5%の確率で肺癌によって亡くなっているはずだが、彼らの中では1人として肺癌にかかった人はいなかった。

補足:
アメリカ合衆国エネルギー省によって発表された危険性の値は以下のようになっています。
プルトニウム239:吸入‐1.073×10^-9 %/Bq、摂取:4.81×10^-12 %/Bq
(吸入で1ベクレルにつき0.0000001073%上昇、摂取で1ベクレルにつき0.00000000000481%上昇)

<引用終わり>

赤字箇所は私が赤字にしました。


■ 私は放射性ヨウ素131の方が怖い ■


原子炉がフルオープン状態で爆発したチャルノブイリでは福島とは比較にならない量のプルトニウムやウランなどを放出しています。

プルトニウムやウランは中性子を放出するα線核種です。
これは一見恐ろしい物質の思えますが、自然の状態でこれらの物質が中性子を放出する事は稀です。

さらにα線崩壊もほとんど起しません。
プルトニウムは2400年という長い半減期を持っているので、単位時間内での放射線の放出は非常に少ないのです。

一方、8日という短い半減期でどんどん崩壊して放射能を放出するヨウ素131はとても恐ろしい放射性物質とも言えます。

ヨウ素131の比放射能(単位時間での放射線の影響の強さ)は、プルトニウムの10万倍にも及びます。

「プルトニウムが体内に入ると一生放射線を出し続けるので危険」と言われますが、これは誤りです。

「体内に入ったプルトニウムは、人間の寿命よりもはるかに長い年月を掛けて徐々に放射線を放出する」という書き方が正しいのだと思います。

チェルノブイリではヨウ素131による子供の甲状腺癌は多発しましたが、ウランやプルトニウムによる害は発生していません。
(WHOやICRP,IAEAを信用するならば・・・ここがちょと見解に分かれる所)

■ プルトニウムは食べても大丈夫? ■

「プルトニウムは飲んでも大丈夫」とは、以前原発の資料館の啓蒙アニメの中でプルトン君というキャラクターが発したセリフですが、プルトニウムは吸収率が非常に低いので、あながちこのセリフは間違いではないでしょう。

こんんな事を書くと、「お前が飲んでみろ!」とか、福島原発で働いて来い、東京駅にレンガを持って見送りに行ってやる」と脅されますが・・。


■ ホットパーティクル理論(仮説)は正しいか? ■ 

プルトニウムが危険という理由に挙げられるのが、「ホットパーティクル理論」です。

「プルトニウムのα線は4μmの範囲に大量のエネルギーを放出するので、肺の組織に吸着したプルトニウムから発するα線は、周辺細胞に甚大な影響を及ぼし、高い確率で癌を発生させる」という「仮説」です。

この説の主張者達は、「プルトニウムのα線の影響は1億倍程度過小に評価されている」などと言います。

上のWikipediaの引用で赤字に直した箇所は、ホットパーティクル理論(仮説)を否定するものと言えます。
人数が25人ですから統計的に意味のあるデータとは言えませんが、それでも、このデータの持つ意味あいは小さくありません。

一方、アメリアでは末期の胃癌の患者で、プルトニウムの服用実験も行われています。
実験台になった患者は何人かいらっしゃるのですが、なんと、死を覚悟した末期の胃癌患者が、その後長生きして天寿を全うするという驚くべき結果となってしまったようです。(別にプルトニウムが胃癌に効果がある訳ではありません)

この様に、プルトニウムの毒性を補強するホットパーティクル論(仮説)ですが、実際のデータはこの理論(仮説)が、被害を過大評価しすぎる事を示しています。

■ バイスタンダー効果 ■

弱い放射線の影響を重要視する方達は、近年「バイスタンダー効果」という現象を引き合いに出します。

少し難しい内容なのでうすが、非常に細く絞ったX線やα線粒子を細胞に照射すると1%の細胞に照射したにも関わらず、周辺の30%の細胞に変化が現れるという効果です。

放射線の影響を直接受けた細胞が、ある種の細胞伝達物質を分泌して周辺細胞に変化を及ぼすと考えられています。

<wikipediaより引用>

放射線に直接曝露された細胞とそうでない細胞(バイスタンダー細胞)間のシグナル伝達系が重要な役割を果しているとされる[1]。

バイスタンダー効果は、遺伝的不安定性[2]、DNA損傷、染色体異常、細胞分裂・増殖阻害、アポトーシス(細胞の自殺)、突然変異の誘発など[3]といった負の面が多かったが、最近では増殖促進、分化誘導、放射線抵抗性及び温熱抵抗性の獲得という有益な影響が確認されている[2]。

全体の1%の細胞に低線量のアルファ線を照射した際、30%の細胞に染色体の変化が起こったとの発見報告がある[4]。

ヒト正常胎児線維芽細胞に1.2 - 100mGyのX線を照射した実験では、ギャップ結合(バイスタンダー効果の誘導に関与していることが知られている細胞間接着装置の一種)をリンデンで阻害した群と、阻害しなかった群を比較した場合、1.2 - 20mGyまでの低線量域では線量に依存して大きな差が出ている(阻害しなかった群に、より大きな影響が出ている)。20mGy以上では、阻害した群と阻害しなかった群で有意な差は出ていない[5]。

<引用終わり>

以前は弱い放射線でもバイスタンダー効果によって、放射線の影響が拡大するから「弱い放射線でも危険」とされる論拠とされてきました。

しかし近年、バイスタンダー効果が放射線を浴びていない細胞の放射線への耐性を向上させる事が明らかになってきています。


私自身の勝手なイメージでは(完全に無根拠です!!)

1) バイスタンダ効果には細胞死を誘発する効果と、細胞の耐性を高める効果の2種類がある
2) 細胞死を高めたり、染色体異常を高める効果は放射線を浴びた直近の細胞のアポトーシスを促す?
3) 細胞の耐性を高める効果は、比較的放射線から遠い細胞で現れる

生物の生体反応は非常に合理的に出来ています。
例えば、α線被曝では、α線の影響を直接受けた細胞の周辺にも、大量の活性酸素種が、壊れた細胞から供給される可能性があります。
ですから、α線の粒子を限られた細胞に打ち込むようなケースでは周辺細胞は、活性酸素に対して脆弱な状態を作り出して、積極的にアポトーシスを誘発したら、免疫細胞に駆逐される状態に変化して、結果的に、DNA損傷が組織の残存する確立を減らすと考えたらどうでしょう。

一方、弱いX線などの部分照射では、活性酸素の発生も少ないので、次の放射線照射に備えて、周辺細胞の放射線に対する耐性を高めて、次なる被曝にたいする組織や体全体の防御を活性化させると考えられます。
これは「放射線ホルミシス効果」と呼ばれる現象となって現れるのでしょう。

科学者はなるべく主観を排して研究に当たります。
しかし、「放射線は危険」と考えている科学者と「放射線は安全」と考えている科学者では、結果の解釈が異なってきます。

α線粒子を当てた細胞の周辺で、細胞が変異したり死滅する効果が高まったという実験結果に対して、「放射線は危険」と思っている学者は、「放射線被害が拡大した」と解釈します。

一方「放射線は安全かも知れない」と考える学者は、同じ減少を体の放射線に対する防衛反応と解釈しようとするはずです。


どちらも「仮説の域」を出ないので、「バイスタンダ効果によって微弱な放射線の影響が拡大する」と言う結果だけが唯一の事実として伝わってゆきます。

しかし世間の多くの人は、「放射線は危険」と思い込んでいますので、バイスタンダ効果は「弱い放射線でも危険」という結果として解釈されてしまうのです。

私は生き物が好きで、中学の頃は「生物部」でしたから、生物の体は不思議なくらい「合理的」に出来ていると考えています。
ですから「バイスタンア効果は放射線の影響を低減する為の生物の精緻なシステム」と解釈します。

■ 自分の生命力を信じられるかどうか? ■

私はフルマラソンを走ったり、自転車で200Km近く走りますから、過剰な負荷に対する肉体の防御機構と、適応反応を日々実感しています。

46歳を過ぎても、計画的にトレーニングすれば 肉体は30代のパフォーマンスを発揮する事も身を持って知っています。

要は「人間の肉体はそんなにヤワじゃない」と信じているのです。
自分は「癌になっても、自己免疫で勝手に治る」と思い込んでいます。
この「思い込み」こそが免疫効果を高めるのだと思います。

風邪を引いたら、ウィルスをやっつける免疫細胞の活躍をイメージして、とっとと寝ます。
すると、だいだい1日で熱は下がります。


逆に放射線に体の細胞が蹂躙されるイメージを浮かべたらどうなるでしょうか?
きっと免疫は低下するはずです。

なんだか精神論の様になってしまいましたが、要は、放射線に対しても「健康に良いらしい」とポジティブに捉えれば本当に健康になり、「ああ、きっと癌になるに決まっている」とネガティブに捉えれば、ストレスによって癌になります。

きっと生命力とは、そんな単純な思い込みから生まれてくるのだと思います。

ですから「放射脳」を患っていらっしゃる方達は、「放射線が飛んでいるから外出はしない」のでは無く、満開の桜の下で、思いきり美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲めば、きっと「報謝脳」という症状からも開放されるのでは無いでしょうか。


46歳にもなってアニメを観て喜んでいるオヤジの話など、世間にはほとんど影響を与えないでしょうから、ホラ話の一つとして、笑い話のネタにでもして下さい。









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最終更新:2012年04月09日 22:08