バルドー博物館襲撃事件
■ チュニジアからの呼びかけ? 「時事、社会、日々放談(2015.3.19)」より
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チュニスをでるとすぐに、サハラ砂漠だ。

チュニジアに日本から団体で観光客がでかけるようになったとは知らなかった。

日本からの団体客といえば、欧州ならパリ、ロンドン、ミラノ、ローマだけ、というのは、半世紀も昔の話になってしまった。今はどこにも日本人が居る。

それでも、イスラム圏では、インドネシアや、トルコ、モロッコなどに出かける人がふえたのは、せいぜいここ十数年のことだ。

チュニジアはもと仏領植民地で、独立運動の闘士だったブールギバは、宗主国フランスの統治下、何度も投獄されたが、1956年チュニジア独立で首相となり翌年、王制から共和制に移行、初代大統領となった。

1975年に終身大統領となったが、当時ベルギーに在住だった私の妻が、10才だった下の娘をつれて、夏休みにチュニジアを訪問したのはちょうどその頃だった。
(※mono.--中略)
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好奇心の強い私の下の娘は、ホテルの庭から、一番遠くの境界あたりまで出かけて兵士に出くわした。

若い兵士は、銃を構えながら『ここに来てはだめだ。ホテルの中に入りなさい』と、フランス語で命令した。

当時、ベルギーにあるフランスのリセに通っていた娘は、『なぜだめなの。私たちは、あなたたちのお客でしょう?』

東洋人の少女からフランス語の返事がかえってくるとは思いもしなかった兵士は驚いて、『え?なぜ?おまえはシナ人だろ?なぜフランス語分かるのか?』

『イスラムではお酒を禁じているのに、ホテルでは売ってるわ。それに、女の人がサービスしてる。おかしくないの』

『だから、鉄条網でかこってるんだよ。鉄条網の中は外国で、ボクは国境警備兵なんだ。』

あまり年の違わない少年兵と、思わぬ会話をかわして、娘は満足げに帰ってきて、観光ホテルの夜の冒険の話をした。(外国人との会話は禁じられていた筈だったが)
(※mono.--中略)
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日本の軍国化に、テロリストが支援してくれる。この惨事で日本国自衛隊の海外派兵への勢いが増すのだろうか。安倍政権が利用しないはずはなかろう。


反シリア政府軍
■ 西側から支援を受けた反シリア政府軍の内部にチュニジア人「従軍慰安婦」が存在していると問題に 「櫻井ジャーナル(2013.9.23)」より
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 今、「従軍慰安婦」が問題になっている。といっても、旧日本軍の話ではない。チュニジアの内務大臣によると、自国の女性がシリアへ騙されて渡り、イスラム武装勢力の戦闘員を「慰安」するためにセックスを提供しているらしいのだ。「性的聖戦」という名目でひとりあたり20人から100人の戦闘員と関係を持ち、妊娠して帰国しているという。大臣は言及していないが、シリアへ行ったチュニジア人女性は数百人だと推測されている。
+ 続き
 チュニジアは「アラブの春」が始まった国として知られている。そのベースにあるのは社会的な不公平さに対する庶民の不満。サウジアラビアなどに比べると遙かに民主的で、政教は分離され、女性の権利も認められていたが、大統領など支配層の腐敗が目に余ったことも事実。WikiLeaksが公表したアメリカの外交文書も、そうした腐敗を確認させることになった。

 怒りのエネルギーが高まる中、ひとりの青年が抗議の焼身自殺を行い、それが抗議活動の引き金になる。当初、運動の中心にいたのはチェ・ゲバラの顔写真や赤旗を掲げるような若者だったのだが、途中からムスリム同胞団が主導権を握り、サラフィ主義者が台頭してくる。ムスリム同胞団の背後にはカタール、サラフィ主義者の背後にはサウジアラビアが存在している。

 若者たちには体制を倒すエネルギーがあったものの、次の体制を築く組織力がなく、民主化とは逆の方向へチュニジアは動いていった。そうした中、イスラエルやアメリカの情報機関、つまりモサドやCIAが活発に活動しているが、この両機関がムスリム同胞団と同盟関係にあったことはリビアやシリアでの動きを見ても明らかだ。

 ヨルダン出身でシリアに住むサラフィ主義の聖職者、ヤシル・アル・アジュロウニは今年の春、反シリア政府軍の戦闘員に対し、スンニ派以外の女性をレイプしてもかまわないというファトワ(勧告)を出したと伝えられている。その一方、同じ頃にチュニジアの大ムフティー(最高イスラム法官)が「性的聖戦」を批判し、警告する発言をしていた。

 少なくとも半年前から、こうしたことが反シリア政府軍の内部で行われていたということになる。当然、「西側」の政府やメディア、あるいは「人権擁護団体」も知っているはず。こうした人びとはアフガニスタンでは女性の権利を守ると称し、住民を虐殺し続けている。シリアの反政府軍に対し、どのような「制裁」を加えているのだろうか?

■ グローバリゼーションの失敗:民主主義のアラブの春 「ROCKWAY EXPRESS(2011.1.19)」より
 ・これを欧米型のグローバリゼーションに対するアラブ民衆の反乱、と捉えるのが以下の論文である。実は以下の話はなにもアラブ世界だけの話ではなく、わが日本をも含む全世界に共通する話なのだ。
 ・菅政権は欧米の圧力の中で、彼らの利益を中心とする政策の実行を目指しているといえよう。圧力とは、脅しである。簡単に言えば、脅しに屈っしたと考えざるを得ない。
ブログ引用記事より
 ・新しい世代は幻滅している。チュニジアでは自分たちで運命を切り開こうとし変化を、本物の変化を願っている。アラブの一国として、変わらぬ地中海的環境を持つ国にあって、チュニジアの人々はグローバリゼーションのモデルとは単なる横領のことであるとはっきり理解したのだ。
■ チュニジアの暴動からベンアリ独裁の終わり 「極東ブログ」より
 ・1000万人ほどの人口のチュニジアには350万人もネットユーザーがいるし、160万人がフェイスブックに登録している。比率で見るなら、日本より実名SNSな社会である。モハメドの焼身自殺の話題もフェースブックを通じて広まったものだった
■ チュニジア情勢(インターネットの功罪) 「中東の窓」より
 ・チュニジアの場合、あれだけインターネットが活躍した背景にはベンアリの政策がありました。
前大統領はチュニジアの近代化、経済開発のためにはも国土全土にわたり、誰でもパソコンを使えこなせるようにならなければならないとして、インターネット網の構築に熱心で、地方の貧しい市町村ではインターネットカフェの設置なども進めてきました。
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■ チュニジアの政権崩壊と新メディア 「アメリカ経済ニュースBlog」より
 ・今回のチュニジアの政権崩壊の興味深い点は、反政府運動の広まりかたにあります。
 ・かつてのように「大手メディアの報道=民間人が得られる情報」という時代は終わり、個々の発言が「小さなメディア」となり、その集まりが巨大な原動力となっていきます。
■ チュニジアが問う左翼の独裁政権評価 「超左翼おじさんの挑戦」より
 ・不破さんは、外交路線とともに、国民生活の安定的発展をめざすベンアリ大統領を評価したわけだ。しかし、今回、その大統領は、国民生活の問題で、国民からの圧倒的な批判を浴びたわけである。
 ・帝国主義を批判するあまり、独占資本主義国と非同盟諸国を比べて、非同盟諸国そのものが民衆の立場にたっているかのような見方に陥るのは、正しいことではないと思う。

参考
☆ チュニジア大統領が国外退去 「しんぶん赤旗」より
☆ チュニジア - 政権内部の汚職に不満 「しんぶん赤旗」より
☆ チュニジア立憲民主連合大会への不破議長のメッセージ 「しんぶん赤旗」より
☆ 志位委員長がチュニジア大使と懇談 「志位和夫のホームページ」より
☆ 【共産党と民商】 「豊島民商問題」より
■ チュニジアの動乱 「東京kittyアンテナ(@w荒」より
 ・そしてその混乱の行き着く果ては中東の戦争かもしれない(@w荒

★ 【チュニジア政権崩壊】ベンアリ大統領出国 下院議長が暫定大統領 「msn.産経ニュース」より
 ・チュニジアのガンヌーシ首相は14日、テレビ演説で暫定大統領就任を宣言したが、同国憲法会議は15日、憲法規定に従い下院議長が暫定大統領となり、大統領選が60日以内に行われると発表した。
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★ ベンアリ政権政権崩壊―チュニジア - 大統領はサウジに亡命 - 「世界日報」より
 ・ベンアリ大統領は当初、フランスへの亡命を試みたものの、仏当局に拒否されたことから、サウジアラビアに変更、15日未明、ジッダに到着した。
 ・カイロのある旅行会社関係者は、「次はエジプトの番では」と小声で囁いた。
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★ コプト教会爆破事件の画像 「MikSの浅横日記」より
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★ コプト教会爆破事件、抗議デモが一部暴徒化 エジプト 「AFPBB News」より
 ・現地ではコプト教徒とイスラム教徒の暴力的衝突も懸念されている。
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★ エジプト、バチカン大使を召還 「世界日報」より
 ・ローマ法王ベネディクト16世が、イスラム諸国に、キリスト教徒の保護を訴えた一連のメッセージに対し「内政干渉」と批判、駐バチカン大使を召還した。
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★ 刑務所で出火、57人死亡―チュニジア 「世界日報」より
 ・カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、少なくとも57人が死亡した。背後関係は今のところ不明ながら、反政府暴動の一環の事件とみられる。

中東の窓」より
■ チュニジア情勢(他のアラブ諸国への波及問題) 
 ・彼らは報道者に対してチュニジアの出来事はアラブの総ての国の活動家を勇気づけると語っているとのことです。
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■ 食料デモ(ヨルダン) 「中東の窓」より
 ・生活苦、食料品等の価格高騰は、イラン、エジプト等を含めて多くの中東諸国で共通の問題と思われるので、今後他の国での動向も注目されます。
★ チュニジア、大統領が国外脱出-首相が暫定大統領に 「The Wall Street Journal」より
 ・ガンヌーシ首相はこの声明で、「大統領が国民に対し義務を果たすことが一時的に困難となっている状況を踏まえ、現時点から、私がわが国の大統領の特権を行使する」と宣言した。
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★ ベンアリ政権崩壊=23年間の独裁体制に幕-大統領は出国・チュニジア 「時事ドットコム」より
 ・大統領は出国し、AFP通信によると、大統領の搭乗機は15日未明、サウジアラビアの港湾都市ジッダに到着した。
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★ チュニジア「非常事態」 騒乱拡大、政府が宣言 「東京新聞」より

■ 〔AFP通信動画〕強権チュニジア大統領が被統治者によって放逐された 「低気温のエクスタシーbyはなゆー」より
 ・(埋め込み可能な動画が見つからないので、上記のはなゆーさんのところでご覧ください。 - monosepia)
★ チュニジア暴動拡大、大統領が次期選挙への不出馬を約束 「AFPBB News」より
 ・ベンアリ大統領は、抗議デモへの対応を誤ったことを認め、治安部隊に実弾の使用を止めるよう求めた。
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★ チュニジア首都に若者の暴動拡大 死者23人に 「47ニュース」より
 ・高い失業率などに不満を訴える若者らのデモは、ベンアリ大統領が約23年間にわたり強権体制を敷くチュニジアを揺るがしている。

■ メモ:チュニジアで起こっていること 「ね式(世界の読み方)」より
 ・2007年のサブプライムで始まった金融危機は経済危機、食糧危機に形を変え、社会危機そして政治危機にまで拡大したと、アタクシは考える。

☆ Unverified photos from Tunisia sent via social media【flickr】 胸や頭を撃たれた犠牲者の写真です。閲覧は慎重に。



■ 懸念される原油・食料価格の高騰  アルジェリア・チュニジアでは暴動も 「碧空」より
 ・アルジェリア、チュニジアともに若者の高い失業率が政府への不満となっている背景があり、【1月10日 JST】にもあるように、どの程度まで食料価格が影響したのかはよくわかりません

■ 「チュニジアでは混乱の度が増している」 「中東TODAY」より
 ・チュニジアの経済状況の悪化は、世界的な経済悪化の、一部であることから、ベン・アリ大統領にすべての責任があるとは言い難いが、やはり、あまりにも長い間、権力の座に就いていた結果でもあろう。




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最終更新:2015年03月20日 08:24