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■ 食卓が添加物だらけに…4月から食品の「無添加」表示禁止に識者が警鐘 「女性自身(2022/03/31 11:00)」より
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元・農水大臣で、現在も食の安全問題に取り組む山田正彦さんは、その理由を次のように説明する。



「消費者庁は“無添加”や“不使用”などと表示することで、『添加物を使っていない商品のほうが体によい』というメッセージを消費者に与えてしまうのはよくないからと主張しています。こうしたルールを新設する背景には、添加物を使っている食品が売れなくなることをおそれる大手食品会社などの思惑があるのでしょう。しかし、このままでは消費者の知る権利と、メーカーの表現の自由を奪いかねません」

すでに消費者庁は、添加物のネガティブなイメージを軽減するために「人工甘味料」の“人工”や、「合成保存料」の“合成”といった表示を、国会での議論を経ることなく’20年7月に表示用語から削除。それを受けて、今年4月以降は“人工甘味料不使用”などとパッケージに記載した商品は原則販売ができないことになる。

「消費者庁は、『国が認めた添加物は安全』という前提に立っていますが、添加物の安全評価は極めてあいまいです。評価基準となる実験はマウスなどの動物のみで、医薬品のようにヒトに対する臨床実験は行われていません。ヒトとマウスには当然大きな違いがありますし、ヒトだってお酒に強い弱いがあるように、個人差が存在するにもかかわらず、です」
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実際に、こんな声も届いているという。

「すでにある無添加の総菜メーカーからは、売り上げが減る見通しを理由に、販売店から『今後、御社との取引を控えたい』と連絡を受けたと聞きました。消費者庁からペナルティが科せられることを懸念しているのでしょう」(山田さん)

このままでは、気づかぬうちに食卓が食品添加物だらけになる恐れが……。この事態を前に、私たちにできることはあるのだろうか。

(※mono....大幅に略してます。詳細はサイト記事で)










■ 食品添加物よりおそろしいのは「家庭の台所」だ 「プレジデントオンライン(2019/09/28 11:00)」より
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手作りは食中毒リスクも少なくない

「できあいの食品は食品添加物まみれ。だから子供には手作りの料理を食べさせたい」。そんな迷信が母親たちを苦しめている。科学ジャーナリストの松永和紀氏は、「ゆがんだ報道によって食品添加物が過剰に不安視されている。添加物よりも手料理による食中毒のほうがよっぽど危険だ」という――。

食品添加物よりも「手作り」がこわい場合も
添加物なくしてツナマヨおにぎりなし
添加物には厳しい安全性審査がある
食中毒を防ぐ発色剤がゆがんだ報道で誤解されている
一度下がったイメージはなかなか覆せない
悪名高い“化学調味料”も、情報にゆがめられ誤解されています。

昆布などに多く含まれるアミノ酸の一種、グルタミン酸に、固形化するためナトリウムを結合させたものが、うま味の素の「味の素」として1908年、売り出されました。体の中に入るとグルタミン酸となります。

戦後、NHKが「味の素」を報じる際に商品名を出せないことから、「化学調味料」と名付けました。当時は、化学がバラ色のイメージを振りまいていた時代で、味の素も大人気でした。

ところが、1968年、アメリカの医師が、グルタミン酸ナトリウムを大量に食べたことが原因で頭痛や顔のほてりなど生ずる症例があったとして、「中華料理店シンドローム」と名付けて学術誌に報告したのです。

これを契機に、グルタミン酸ナトリウム=化学調味料の評判は一気に下降。動物の腹腔に大量に注射して影響をみるような無理な実験で出た症状も、グルタミン酸ナトリウムは悪い、とする根拠となってしまいました。

その後、多くの実験・研究が行われ、1987年にはFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が安全だと認め、EUやアメリカ食品医薬品局(FDA)なども同様の判断を示しています。

グルタミン酸ナトリウムの摂取が味覚障害につながっている、という説もありますが、科学的根拠はしめされません。そもそも、人の体重の2%はグルタミン酸であり、トマトやチーズ、それに母乳にも大量に含まれています。なのに、添加物としてのグルタミン酸ナトリウムのみが味覚障害の原因に、というのは、科学的にはあり得ません。

現在では、味の素社だけでなく多くの企業が、グルタミン酸ナトリウムやほかのうま味となる物質を用いて調味料を製造しており、化学調味料ではなく「うま味調味料」と総称しています。加工食品に原材料として用いられた場合、調味料(アミノ酸等)として表示されています。
化学調味料も無添加も同じ成分
今、問題になっているのは「無添加商法」です。店頭には、保存料無添加、化学調味料無添加などと表示する製品が、数多く並んでいます。

添加物を一般的に使わずに製造する食品で無添加と表示するのは禁じられていますが、実際には横行しています。

また、化学調味料無添加をうたう製品の多くが、食品から抽出した「エキス類」や分解して作った「たんぱく加水分解物」を用いています。これらは、グルタミン酸などうま味調味料と同じ成分を含んでいます。うま味調味料との違いは、糖液などを発酵させて作るか、食品を分解して作るか、という製法です。作り方は違えど、結局は同じものを食べるのに無添加とうたうのは消費者を騙しているのではないか? 個人的には、無添加をうたう企業姿勢に疑問を持たざるを得ません。

消費者庁が設置した「食品添加物表示制度に関する検討会」でも現在、この問題が協議され、「消費者の誤認を招いている」とする指摘が相次いでいます。
「山パンは添加物まみれ」は大きな誤解
食品業界で有名な話があります。「私が家でパンを焼くと、すぐにカビが生えるのに、ヤマザキのパンはカビが生えない。食品添加物まみれに決まっている」と主張した女性に対して、「手作りパンにカビが生えるのは、あなたの台所が汚いからです」と鈴鹿医療科学大の長村洋一教授が一喝した、というエピソードです。


大企業の食品工場では通常、粘着テープで髪の毛など大きなごみを取ったうえで、風を吹き付ける装置の中に入ってカビの胞子なども吹き飛ばしてから作業するのが一般的だ

家庭の台所では、カビの胞子は飛び放題。シンクや調理台には確実に細菌がいます。この女性の台所が汚いのではなく、どの家庭の台所もどんなに掃除していても、清潔とは言いがたいのです。

一方、食品企業、特に大企業の工場は、作業室内の圧力を上げて、外から菌やカビの胞子が入り込みにくいようにしています。作業者は作業着や帽子、マスク、手袋等を身につけ、風でごみやカビの胞子等を吹き飛ばしてから入室し、作業しています。製造後は、毎日掃除や消毒も怠らず、細菌が残っていないか調べる検査も高い頻度で行っています。

山崎製パンのパンにカビが生えにくいのは、こうした環境で製造し、急速冷却してすぐに包装するためです。このような加工食品の実態が、知られていません。












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最終更新:2024年02月27日 21:12