■ アンジェラ・デイヴィスとバラク・オバマ(2) 「私の闇の奥」より ★★
 ● 前回原文で引用し、訳出したアンジェラ・デイヴィスの発言の検討を始めます。まず、彼女の発言には、事実と異なっていること歪曲されていること、が多く含まれていることを指摘したいと思います。
 ● (monosepia注 - 2008年11月4日のオバマの大統領当選に関連して)世界中の人が集団的ユーフォリアに沸いたというのは、何としても誇張に過ぎます。学問をする者、教師の立場にある者のすべきことではありません
 ● ブラック・パンサーの面々と共闘した40年前の先鋭な彼女だったら、こんなひどい事実誤認は犯さなかったでしょう。私の推測をずばり申し上げれば、今の彼女の発言は事実の誤認の結果ではなく、セレブなアカデミック左翼としての計算の結果でしょう。
 ● バラク・オバマが若者たち、とくに白人学生たちの政治意識を、インターネットを使って一挙に高揚し、動員し、彼らのインターネット・キャンペーンを通して、大衆からの小口献金(200ドル以下)を主な選挙資金として選挙戦を戦い抜いた、というのは、全くの虚偽の作り話、神話であったという事は、アンジェラ・デイヴィスの属するレベルのインテリなら先刻ご承知の筈
 ● 2008年の選挙でオバマ候補が集めた選挙資金資金は占めて$750 million(当時1ドル100円として750億円)、その約1/3が200ドル以下(献金者名報告不要)の小口、残り2/3の約500億円は大口の献金で、これはブッシュが2000年と2004年の2回の選挙で集めた額の合計を上回ります

■ アンジェラ・デイヴィスとバラク・オバマ(1) 「私の闇の奥」より
 ● デモクラシー・ナウの記事は現代アメリカの貴重な女性ジャーナリストであるエイミー・グッドマンとアンジェラ・デイヴィスの間で交わされた長い会話の記録であり、そのほんの一部を引用して勝手にあげつらうのは大きな危険を伴います。それを十分承知の上で、私がどうしても看過できない発言を以下に取り上げさせてもらいます。

上記記事の動画 そして、動画掲載記事 と、日本語での紹介記事
■ アンジェラ・デイビス 「Aura Hystericaa(2009年 11月 06日)」より



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最終更新:2010年11月13日 21:28