イランの首都テヘランで11日に核施設に勤務する科学者が暗殺された事件をめぐり、イランが、米国とイスラエルが関与したとして非難を強めている。核開発への制裁強化をめぐり国際社会と対立する中、イランの核科学者が暗殺される事件が続発。報復を促すメディアもあり、緊張が高まっている。
出勤中の車内で爆弾テロに遭い、死亡したモスタファ・アフマディロウシャン氏(32)の葬儀が13日、テヘランであった。参列した数千人が、「イスラエルに死を!」「米国に死を!」などと叫びながら、ひつぎを取り囲んだ。
報道によると、同氏はテヘランの大学で化学を教える傍ら、中部ナタンズのウラン濃縮施設で資材調達を担当していた。