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亀井氏「代表のまま離党」新党結成に意欲

 国民新党の連立維持派6人に代表を「解任」された亀井静香氏(75)は6日、党本部で会見し、離党を表明した。亀井氏は「党を混乱状況に置き、代表として大変な責任を感じる」と説明。政調会長だった亀井亜紀子氏(46)も離党表明した。これに先立ち、新代表への届け出が総務省に受理された自見庄三郎金融担当相は野田佳彦首相と会談し、民主、国民新両党による連立継続の合意文書に署名。消費税増税関連法案への対応をめぐる混乱は党分裂に発展した。

 自ら立ち上げた国民新党からの離脱会見。亀井氏は万感の思いを抱きながら、ゆっくりと話し始めた。「ただ今をもって離党します。6年半前に5人で結党した小さな党ですが、民主党や社民党とともに自民党政権を倒し、戦ってきました」。外国人参政権や夫婦別姓、郵政改革法案など、これまで取り組んできたテーマを列挙。目に涙をためている様子もうかがえたが、これまでの実績を誇る語り口には、乱れはなかった。

 前日5日、連立維持派6人に代表を「解任」されたが、認められないとの立場から「代表のまま離党する」と話した。しかし、クーデターを止められず、党内に亀裂ができた。「代表として大きな責任を感じた。国民や党員の皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱい。私はこのまま国民新党にいるべきではない」。自身が創設した党を離れることについて聞かれると「人の悲しい気持ちを聞かないでよ。うれしいわけがない」と本音を漏らした。

 当面は無所属となるが、今後について語る時は、新党結成への強い意気込みを示した。「日本は米国と中国の間で沈んでいく危機感がある。日本が再び元気になるように、世界を救える力強い日本として、今から日本が立ち直るために、一兵卒として頑張ります」。念頭にあるのは、石原慎太郎東京都知事を党首に設定する新党構想。小沢一郎民主党元代表との連携説もささやかれる。「永田町の今の議員だけには任せておけないという声があふれている。そういう人たちと一緒に考えて、行動をして、間違いなく次の選挙では、日本の政治を一新したい」。何度も笑顔になり、手応えを感じさせた。

 会見の終盤では、マスコミへの対応が最近、うまくいかなかったことを謝る余裕もあった。「今後のいろんな動きについて取材したかったら、遠慮なくしてください。私は暇になるわけじゃなくて、ますます忙しくなりますからね」。無所属の一議員では終わらない、とでも言いたげだった。【柴田寛人】

 [2012年4月7日8時24分 紙面から]







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