「ごめんなさい」 ◆3k3x1UI5IA
森の中、軽快なエンジン音が響く。
疾走するスケボー。その上にいるのは、チャチャゼロを頭上に乗せたメロであった。
疾走するスケボー。その上にいるのは、チャチャゼロを頭上に乗せたメロであった。
「コイツを手に入れられたのは、まあまあの収穫だったな。移動が楽になる」
「ケケケッ。結局1人モ殺セナカッタケドナ」
「あれは相手が悪過ぎだ。もう少し殺る気のない奴も集まると思ったんだがな」
「ケケケッ。結局1人モ殺セナカッタケドナ」
「あれは相手が悪過ぎだ。もう少し殺る気のない奴も集まると思ったんだがな」
プレセアに襲われたイエローたちが、その場に放置するしかなかったエンジン付きスケートボード。
その後メロたちは、プレセアとヘンゼルの激闘が遠ざかったのを待ち、回収していたのだ。
殺害数を稼げなかった分、便利な道具の1つでも手に入れなければ、割りに合わないというものだ。
その後メロたちは、プレセアとヘンゼルの激闘が遠ざかったのを待ち、回収していたのだ。
殺害数を稼げなかった分、便利な道具の1つでも手に入れなければ、割りに合わないというものだ。
「デ、ドコニ向カッテンダヨ?」
「他にアテもないし、もう一度橋の所に戻ってみようと思う。
呼びかけていたバカは居なくなったが、遅れてやってくるバカが居るかもしれない」
「ナルホドナ。仕切リ直シッテコトカ」
「他にアテもないし、もう一度橋の所に戻ってみようと思う。
呼びかけていたバカは居なくなったが、遅れてやってくるバカが居るかもしれない」
「ナルホドナ。仕切リ直シッテコトカ」
プレセアもヘンゼルも常識外れの戦闘能力で、どっちが勝っても強敵が残るのは間違いない。
勝ったほうも無傷では済むまいが、それでもメロの戦闘能力では不安が残る。
城に飛んでいった3人組は凄まじいスピードだったし、こちらは魔獣使いのアルルゥが追いかけている。
こちらも、追いついた時には色々と終ってしまっている可能性が高い。
だからメロが選んだのは、「どちらも選ばない」。
逆に考えれば、手強い連中が一箇所に集まったのだ。その分、他の場所が薄くなるのは道理というもの。
勝ったほうも無傷では済むまいが、それでもメロの戦闘能力では不安が残る。
城に飛んでいった3人組は凄まじいスピードだったし、こちらは魔獣使いのアルルゥが追いかけている。
こちらも、追いついた時には色々と終ってしまっている可能性が高い。
だからメロが選んだのは、「どちらも選ばない」。
逆に考えれば、手強い連中が一箇所に集まったのだ。その分、他の場所が薄くなるのは道理というもの。
頭の上にチャチャゼロを乗せ、メロは森の中のケモノ道を疾走する。
周囲は、前にも一度見たことのあるような風景。
まあ、鬱蒼と繁った森の中、スケボーで走れそうな道というのは、自然と限られてくるわけだが。
周囲は、前にも一度見たことのあるような風景。
まあ、鬱蒼と繁った森の中、スケボーで走れそうな道というのは、自然と限られてくるわけだが。
「オイ、ココ、サッキ通ラナカッタカ?」
「通ったな。そろそろ『1人目』を殺した辺りに……ん? あれは?」
「通ったな。そろそろ『1人目』を殺した辺りに……ん? あれは?」
ケモノ道を進んでいたメロは、思いもかけない光景を目にして、思わずブレーキをかける。
ドリフト気味に滑って止まった場所は、太った少年の亡骸の前。
そして、その亡骸の前には……血にまみれた1人の少年忍者が、跪いていた。
物音に気付いた少年の顔が上がり、メロと目が合う。彼の表情が、恐怖に染まる。
ドリフト気味に滑って止まった場所は、太った少年の亡骸の前。
そして、その亡骸の前には……血にまみれた1人の少年忍者が、跪いていた。
物音に気付いた少年の顔が上がり、メロと目が合う。彼の表情が、恐怖に染まる。
「ひっ……ッ!」
* * *
乱太郎は、目の前に現れたその男の姿に、息を飲んだ。
魔法使いのようなローブに身を包み、魔法使いのような杖を持ち、そしてその顔には、酷い傷痕。
間違いない。こいつだ。
ここに転がる太った少年を刺した、犯人だ。
乱太郎は慌てて飛び起きると、手に握っていた血塗れの包丁を構える。
けれど、その構えは完全に腰が引けていて、マトモに戦えるような姿勢ではない。
そんな乱太郎を前に、ローブの男は溜息を1つ。
魔法使いのようなローブに身を包み、魔法使いのような杖を持ち、そしてその顔には、酷い傷痕。
間違いない。こいつだ。
ここに転がる太った少年を刺した、犯人だ。
乱太郎は慌てて飛び起きると、手に握っていた血塗れの包丁を構える。
けれど、その構えは完全に腰が引けていて、マトモに戦えるような姿勢ではない。
そんな乱太郎を前に、ローブの男は溜息を1つ。
「『魔法使い』に『未来兵器』の次は、『ジャパニーズ・ニンジャ』か。次はサムライでも出てくるのか?」
「ケケケッ。マア実際、忍者ッテノハ本当ニ居ルカラ、コイツノ格好モ単ナル『コスプレ』ジャナイカモナ」
「そういうものか。それはそうと、こいつが包丁を抜いただけだったなら、何も問題はないんだが……」
「わ、私は何も見てませんから! 後ろからこっそり包丁で刺すところなんて、見てませんから!」
「……俺はまだ何も言って無いぞ、阿呆が」
「ドウヤラ一部始終見チマッテタラシイナ。ケケケッ!」
「あの時、近くに人の気配は無かったと思ったんだが。この『ゲーム』、とことん油断できないな」
「ケケケッ。マア実際、忍者ッテノハ本当ニ居ルカラ、コイツノ格好モ単ナル『コスプレ』ジャナイカモナ」
「そういうものか。それはそうと、こいつが包丁を抜いただけだったなら、何も問題はないんだが……」
「わ、私は何も見てませんから! 後ろからこっそり包丁で刺すところなんて、見てませんから!」
「……俺はまだ何も言って無いぞ、阿呆が」
「ドウヤラ一部始終見チマッテタラシイナ。ケケケッ!」
「あの時、近くに人の気配は無かったと思ったんだが。この『ゲーム』、とことん油断できないな」
薮蛇、とはまさにこのことだ。でも、混乱の極みにある乱太郎にはそんな自省をする余裕もなく。
男と人形の顔を、交互に見比べる。
男と人形の顔を、交互に見比べる。
「ともあれ――こうなってしまった以上、やることは1つか」
「ケケケッ。ソウダナ、橋ノ方ハ後回シダナ。コレデ『2人目』カ」
「ああ……こいつの口を封じて、『2人目』だ!」
「ケケケッ。ソウダナ、橋ノ方ハ後回シダナ。コレデ『2人目』カ」
「ああ……こいつの口を封じて、『2人目』だ!」
男が杖を振りかざす。途端に凄まじい突風が吹き荒れ、乱太郎の身体に襲い掛かる。
へっぴり腰でいた彼は、その場に転がされてしまう。
全身に浅いが無数の切り傷が刻まれ、かけていたメガネが吹き飛ばされる。
へっぴり腰でいた彼は、その場に転がされてしまう。
全身に浅いが無数の切り傷が刻まれ、かけていたメガネが吹き飛ばされる。
「ああッ、私のメガネがッ!」
「心配するな、すぐにメガネなんて、要らなくなるッ!」
「心配するな、すぐにメガネなんて、要らなくなるッ!」
立ち上がる間も与えず、男は襲い掛かる。杖を振りかざして、飛び掛って来る。
乱太郎は咄嗟に転がって回避。頭を叩き割り損ねた杖が、地面を抉って土を跳ね上げる。
そのまま転がって距離を稼いだ乱太郎は、素早く立ち上がると一目散に駆け出した。
逃げ足にだけは定評のある乱太郎である。
襲撃者は素早くエンジン付きスケボーに飛び乗り追いかけてきたが、なかなか距離が縮まらない。
これが舗装道路ならスケボーの方が圧倒的に速かったのだろうが、あいにくとここは森の中の小道。
乱太郎は咄嗟に転がって回避。頭を叩き割り損ねた杖が、地面を抉って土を跳ね上げる。
そのまま転がって距離を稼いだ乱太郎は、素早く立ち上がると一目散に駆け出した。
逃げ足にだけは定評のある乱太郎である。
襲撃者は素早くエンジン付きスケボーに飛び乗り追いかけてきたが、なかなか距離が縮まらない。
これが舗装道路ならスケボーの方が圧倒的に速かったのだろうが、あいにくとここは森の中の小道。
「待てッ! くそっ、こんなに速いとはッ!」
「ケケケッ。足ノ速イ奴ダナ~。コリャ、本気デ本物ノ忍者カモシレネーゼ。ケケケッ!」
「ケケケッ。足ノ速イ奴ダナ~。コリャ、本気デ本物ノ忍者カモシレネーゼ。ケケケッ!」
後ろから、エンジン音が迫ってくる。2つの声が迫ってくる。
乱太郎は駆ける。後ろも振り返らずに駆ける。
自分がどっちに向かっているかも分からず、ただひたすらに逃げる。
今頃になって、全身が痛みだす。男の杖から飛び出した竜巻によってできた切り傷から、血が滲む。
痛い。怖い。痛い。怖い。いたい。こわい。いたいこわいいたいこわいいたいこわいいたいこわい……!
乱太郎は駆ける。後ろも振り返らずに駆ける。
自分がどっちに向かっているかも分からず、ただひたすらに逃げる。
今頃になって、全身が痛みだす。男の杖から飛び出した竜巻によってできた切り傷から、血が滲む。
痛い。怖い。痛い。怖い。いたい。こわい。いたいこわいいたいこわいいたいこわいいたいこわい……!
――乱太郎の意識は、恐怖一色に塗り潰されていた。
だから、彼は気付くことができなかった。
いつの間にか、エンジン音が聞こえなくなっていたことに。後ろの2人の気配が遠ざかっていたことに。
1つ目の危機から脱したことにも気付かず、乱太郎はただひたすらに走り続ける……。
だから、彼は気付くことができなかった。
いつの間にか、エンジン音が聞こえなくなっていたことに。後ろの2人の気配が遠ざかっていたことに。
1つ目の危機から脱したことにも気付かず、乱太郎はただひたすらに走り続ける……。
* * *
「……使えんな」
「所詮ハ拾イ物ダシナ~。ソウソウ美味シイ話ハネェッテコッタ。ケケケケッ!」
「所詮ハ拾イ物ダシナ~。ソウソウ美味シイ話ハネェッテコッタ。ケケケケッ!」
血まみれの忍者の少年に置いていかれ、メロは渋い顔で立ち上がる。
何の前触れもなく、急に停止したスケボーのエンジン。唐突なブレーキに、転倒してしまった彼。
したたかに打ってしまった肩をさすりながら、彼はスケボーを蹴り飛ばす。
途端にエンジンが再始動。誰も乗せずに走り出し、大木にぶつかってひっくり返って停止する。
どうにも調子が悪いのは、素人目にも明らかだった。
何の前触れもなく、急に停止したスケボーのエンジン。唐突なブレーキに、転倒してしまった彼。
したたかに打ってしまった肩をさすりながら、彼はスケボーを蹴り飛ばす。
途端にエンジンが再始動。誰も乗せずに走り出し、大木にぶつかってひっくり返って停止する。
どうにも調子が悪いのは、素人目にも明らかだった。
「俺たちが手に入れる前に、既にどこか壊れていたのかもな。
動いたとしてもエンジン音は隠しきれんし、あまり当てにしない方が良さそうだ」
「簡単ニハ修理ナンテデキネーシナ。デ、コレカラドウスルヨ?」
動いたとしてもエンジン音は隠しきれんし、あまり当てにしない方が良さそうだ」
「簡単ニハ修理ナンテデキネーシナ。デ、コレカラドウスルヨ?」
どこか嘲るような、チャチャゼロの問いかけ。
メロは調子の悪いスケボーを拾い上げ、ランドセルに仕舞いながら答える。
メロは調子の悪いスケボーを拾い上げ、ランドセルに仕舞いながら答える。
「決まっている。あのニンジャボーイを追いかけていって、殺す。
返り血を全身に浴びたあの状態では、誰に何を言っても信用などされないだろうが……
万が一ということもあるしな。俺がヤる気になっていることは、まだあまり知られたくはない」
返り血を全身に浴びたあの状態では、誰に何を言っても信用などされないだろうが……
万が一ということもあるしな。俺がヤる気になっていることは、まだあまり知られたくはない」
* * *
同じ頃。乱太郎とメロが出会った森の、さらに南方。岸辺に面したちょっとした広場にて。
小さな人影が、自分の身体を拭いていた。
小さな人影が、自分の身体を拭いていた。
「ちょうどいい所にタオルがあるなんて、これも日頃の行いが良いからかしら?」
それはローゼンメイデンの1人、金糸雀。
下着姿になって身体を拭いていた彼女は、ふと、自分が手にしていた布地の正体に気付く。
というか、普通なら拭き始める前に気付いていたはずなのだが。
下着姿になって身体を拭いていた彼女は、ふと、自分が手にしていた布地の正体に気付く。
というか、普通なら拭き始める前に気付いていたはずなのだが。
「って、タオルじゃない!? 下着まであるのかしら?!」
そう、それはちょうどそこに干してあった、人間1人分の衣類一式。
服だけ見れば男の子のモノのようにも見えるが、しかしその下着は明らかに幼い少女のモノ。
ローゼンメイデン一の頭脳派を自称する彼女の頭が、素早く回転を始める。
ここに衣類が一式あるということは、素っ裸で動き回っている女の子がどこかに居るということ。ならば……
服だけ見れば男の子のモノのようにも見えるが、しかしその下着は明らかに幼い少女のモノ。
ローゼンメイデン一の頭脳派を自称する彼女の頭が、素早く回転を始める。
ここに衣類が一式あるということは、素っ裸で動き回っている女の子がどこかに居るということ。ならば……
「これは……交渉に使えるかしらー?」
「服を返して欲しければ~」と脅せば、色々と無茶な要求もできるはず。
誰にどんな要求をするつもりなのか深く考えることもなく、金糸雀はその衣類をランドセルに入れ始めた。
誰にどんな要求をするつもりなのか深く考えることもなく、金糸雀はその衣類をランドセルに入れ始めた。
* * *
乱太郎は、恐怖に駆られて走り続けていた。
だから、新たな脅威が迫ってきていたことに、気付かなかった。
だから、新たな脅威が迫ってきていたことに、気付かなかった。
「やあ、ちょっといいかな?」
「!?」
「!?」
森の中を全力疾走する乱太郎に、横からかけられた声。
乱太郎はギョッとする。
その男の子は、乱太郎のスピードに合わせて森の中を飛ぶように走りながら、ニコニコと微笑みかけてきた。
乱太郎はギョッとする。
その男の子は、乱太郎のスピードに合わせて森の中を飛ぶように走りながら、ニコニコと微笑みかけてきた。
「どこに行くんだい? 血がいっぱいついてるけど、誰かの返り血? そのキッチンナイフで刺したの?
自分の血だったら、そんな風に走ることなんてできないよね?」
「ひ……ひぇぇぇッ!」
自分の血だったら、そんな風に走ることなんてできないよね?」
「ひ……ひぇぇぇッ!」
かなりのスピードで走る乱太郎に、つかず離れず併走する西洋人の少年・ヘンゼル。
手も足も動かさず、空中を滑るように動くその動きは、まるで幽霊のようだ。
2本の機械のようなアームが木々を蹴っていることに気が付かず、乱太郎は悲鳴を上げる。
手も足も動かさず、空中を滑るように動くその動きは、まるで幽霊のようだ。
2本の機械のようなアームが木々を蹴っていることに気が付かず、乱太郎は悲鳴を上げる。
「ひぇぇ、じゃないよ。質問されたら、ちゃんと答えなさい、って習わなかった?」
ザシュッ。
不機嫌そうな少年の呟きと同時に、何か鋭いモノが乱太郎の脛の肉を削り取る。
バルキリースカート。長いアームの先に鋭い刃を持つ、処刑鎌の武装練金。
4本の腕のうち、2本しか残っていないが、この程度の真似をするのに支障はない。
走っていた乱太郎は、ひとたまりもなく無様に転ぶ。受身もまともに取れず、ゴロゴロと地面を転がる。
木の根にぶつかり、ようやく動きを止めた乱太郎の前に、ヘンゼルがフワリと舞い降りる。
不機嫌そうな少年の呟きと同時に、何か鋭いモノが乱太郎の脛の肉を削り取る。
バルキリースカート。長いアームの先に鋭い刃を持つ、処刑鎌の武装練金。
4本の腕のうち、2本しか残っていないが、この程度の真似をするのに支障はない。
走っていた乱太郎は、ひとたまりもなく無様に転ぶ。受身もまともに取れず、ゴロゴロと地面を転がる。
木の根にぶつかり、ようやく動きを止めた乱太郎の前に、ヘンゼルがフワリと舞い降りる。
「もう一度、質問するよ。ちゃんと答えないとその首、刎ねちゃうからね?」
「は、はひッ!」
「は、はひッ!」
天使のような笑みを浮かべたヘンゼルの、悪魔のような問いかけ。
乱太郎はブンブンと首が千切れんばかりに頷く。
直感で分かってしまった。この少年に逆らったら、殺される。
傷つけられた足はもう走ることもできそうにないし、包丁を手に抵抗しても勝てる気がしない。
もうどうしようもないんだ、と絶望する乱太郎に、ヘンゼルは重ねて問い掛ける。
乱太郎はブンブンと首が千切れんばかりに頷く。
直感で分かってしまった。この少年に逆らったら、殺される。
傷つけられた足はもう走ることもできそうにないし、包丁を手に抵抗しても勝てる気がしない。
もうどうしようもないんだ、と絶望する乱太郎に、ヘンゼルは重ねて問い掛ける。
「きみ、人を殺してきたのかな?」
「こ……殺すつもりは無かったんですぅッ! 私はただ、傷の手当てをしようと思って……」
「きみの意図なんて聞いてないよ。殺したのか、殺してないのか、それを聞いてるんだ」
「こ……殺すつもりは無かったんですぅッ! 私はただ、傷の手当てをしようと思って……」
「きみの意図なんて聞いてないよ。殺したのか、殺してないのか、それを聞いてるんだ」
ニコニコ笑ったまま、乱太郎の頬をバルキリースカートの刃でペチペチと叩く。
なまじ怒鳴られるより、よっぽど怖い。腰の抜けた乱太郎は、泣きながら頷く。
なまじ怒鳴られるより、よっぽど怖い。腰の抜けた乱太郎は、泣きながら頷く。
「こ、殺しましたぁ。私が、死なせてしまいましたぁ」
「ふうん。人を殺したのは、これが初めて?」
「は、はひ」
「うふふ。童貞喪失、オメデトウ♪ これで立派な大人の仲間入りだね♪」
「ふうん。人を殺したのは、これが初めて?」
「は、はひ」
「うふふ。童貞喪失、オメデトウ♪ これで立派な大人の仲間入りだね♪」
ヘンゼルは笑う。血と闇の世界に堕ちてきたばかりの新参者に、悪意に満ちた祝福の言葉をかける。
実際には彼の到着よりも早くジャイアンは絶命していたが、当の乱太郎自身にそれが分かるはずもなく。
ヘンゼルの言葉が、彼の心に重くのしかかる。
実際には彼の到着よりも早くジャイアンは絶命していたが、当の乱太郎自身にそれが分かるはずもなく。
ヘンゼルの言葉が、彼の心に重くのしかかる。
「この世の中は、殺すか殺されるか、それだけだからね――
見事に殺す側に回ったキミは、それだけ長く生きられるってことなのさ」
「そ、そんな、私は」
「嫌かい? まさか、ヒト1人殺しておいて後悔でもしているのかな?」
見事に殺す側に回ったキミは、それだけ長く生きられるってことなのさ」
「そ、そんな、私は」
「嫌かい? まさか、ヒト1人殺しておいて後悔でもしているのかな?」
ヘンゼルは楽しそうに笑う。酷薄そうに目を細め、彼は考える。
このまま乱太郎を殺すのは簡単だが、それではつまらない。
何か面白い「遊び」はできないものか、と頭を捻った彼は、ふと、あるものに目を留める。
自分の手の中にある、血がべっとりとついた、…………。
「面白い」アイデアを思いついたヘンゼルは、どこか淫靡な笑みを浮かべ、乱太郎の顎をついっ、と上げた。
このまま乱太郎を殺すのは簡単だが、それではつまらない。
何か面白い「遊び」はできないものか、と頭を捻った彼は、ふと、あるものに目を留める。
自分の手の中にある、血がべっとりとついた、…………。
「面白い」アイデアを思いついたヘンゼルは、どこか淫靡な笑みを浮かべ、乱太郎の顎をついっ、と上げた。
「そうか、きみは悪いことをした、という自覚があるんだね? じゃあね――」
* * *
森の中に、雑音混じりの声が響く。
片足を引き摺って歩く乱太郎の手には、血に塗れた拡声器。
片足を引き摺って歩く乱太郎の手には、血に塗れた拡声器。
「わ、わだくじ、忍術学園は組所属、『ピーガガガッ』寺乱太郎は、人をじなぜてしまいました。
さ、3人も、死なずに済んだ人を死なせてしまいまじ『ガガーッ、ピーー』。
ここに、みなさんにお詫びの言葉を申し上げたく……」
さ、3人も、死なずに済んだ人を死なせてしまいまじ『ガガーッ、ピーー』。
ここに、みなさんにお詫びの言葉を申し上げたく……」
涙交じりの乱太郎の言葉。
乱太郎と強引に持ち物を交換したヘンゼルは、抜き身の包丁を片手にぶら下げ、少し離れてついて歩く。
乱太郎と強引に持ち物を交換したヘンゼルは、抜き身の包丁を片手にぶら下げ、少し離れてついて歩く。
「ふふふ、その調子、その調子。
前の持ち主のお兄さんによれば、『それ』は立派な武器だそうだからね。
キミなら立派に使いこなせそうだ。せいぜい派手に、懺悔してね」
前の持ち主のお兄さんによれば、『それ』は立派な武器だそうだからね。
キミなら立派に使いこなせそうだ。せいぜい派手に、懺悔してね」
ヘンゼルが乱太郎に吹き込んだ一言。
「そんなに罪を感じているなら、ちゃんと大きな声で謝らなきゃいけないよね?」
懇切丁寧に拡声器の使い方を教えてあげ、言うべき言葉も考えてあげて。
そしてヘンゼルは、彼の背中を押し、歩き出させた。
どこに向かうアテもなく、歩き出させた。
「あ、何か余計なこと言ったりしたら、すぐに殺しちゃうからね?」と、強く念を押した上で。
「そんなに罪を感じているなら、ちゃんと大きな声で謝らなきゃいけないよね?」
懇切丁寧に拡声器の使い方を教えてあげ、言うべき言葉も考えてあげて。
そしてヘンゼルは、彼の背中を押し、歩き出させた。
どこに向かうアテもなく、歩き出させた。
「あ、何か余計なこと言ったりしたら、すぐに殺しちゃうからね?」と、強く念を押した上で。
「みなざま、申し訳ありまぜんっ! わたくじ、『ガガガ、ピー』は、人を死なせてしまいました。
深く深くお詫び申し上げたく……ヒック……お詫びを、申し上げたく……」
深く深くお詫び申し上げたく……ヒック……お詫びを、申し上げたく……」
乱太郎は気付かない。いつの間にか背後にいたヘンゼルが、距離を置き始めていることに。
彼の頭にあるのは、1人の命を奪い、2人を見殺しにした自分自身への自己嫌悪だけ。
ジャイアンは既に手遅れ、イエローと丈はとりあえずその場を脱したことを知らぬ彼は、自分を責め続ける。
贖罪の念と、ヘンゼルへの恐怖が渾然一体となって、彼の思考能力を奪う。
誰に向けてのお詫びなのか、彼自身も理解できないまま。彼は詫びの言葉を叫びながら、歩き続ける。
彼の頭にあるのは、1人の命を奪い、2人を見殺しにした自分自身への自己嫌悪だけ。
ジャイアンは既に手遅れ、イエローと丈はとりあえずその場を脱したことを知らぬ彼は、自分を責め続ける。
贖罪の念と、ヘンゼルへの恐怖が渾然一体となって、彼の思考能力を奪う。
誰に向けてのお詫びなのか、彼自身も理解できないまま。彼は詫びの言葉を叫びながら、歩き続ける。
「みなさま、『ピーーーーガガガッ』私は3人も、死なせてしまいました。『ガガガピーッ』を申し上げたく……」
丈を殴った時にどこか壊れていたのか、時折耳障りな雑音を交えながら。
拡声器で叫びながら、乱太郎は森から彷徨い出る。壊れたレコードのように、謝罪の言葉を喋り続ける。
乱視の乱太郎は自分が今どこを歩いているのかも理解できぬまま、大声を張り上げ歩き続ける……。
拡声器で叫びながら、乱太郎は森から彷徨い出る。壊れたレコードのように、謝罪の言葉を喋り続ける。
乱視の乱太郎は自分が今どこを歩いているのかも理解できぬまま、大声を張り上げ歩き続ける……。
* * *
「……エグイコト、考エルモンダナ~」
「……なるほどな。ただのガキではないとは思っていたが……そういうことか」
「ドウイウコトダ?」
「裏社会には、まれに出るんだ。ああいう突然変異みたいな存在が、な」
「……なるほどな。ただのガキではないとは思っていたが……そういうことか」
「ドウイウコトダ?」
「裏社会には、まれに出るんだ。ああいう突然変異みたいな存在が、な」
森の木々に隠れ、ヘンゼルと乱太郎の様子を窺いながら、メロとチャチャゼロは囁きあう。
追いつくのが遅れて、途中から覗き見しただけだが、それでも大体の状況は把握できる。
彼らの視線の先にあるのは、先に戦っている姿を見たこともあるヘンゼルだ。
追いつくのが遅れて、途中から覗き見しただけだが、それでも大体の状況は把握できる。
彼らの視線の先にあるのは、先に戦っている姿を見たこともあるヘンゼルだ。
「『厄種』とか呼ばれてたかな。暗黒街でもお荷物になる、ハズレ者の中のアウトサイダーさ。
大抵は適当に暴れてすぐに自滅するが、たまに妙に頭が回って生き延びちまう奴もいる」
「ケケケッ。何時ノ時代モ変ワラネーナ」
「そしてある意味、ああいう奴らは俺が最も苦手とするタイプ、と言ってもいいかもしれないな」
「ホゥ?」
大抵は適当に暴れてすぐに自滅するが、たまに妙に頭が回って生き延びちまう奴もいる」
「ケケケッ。何時ノ時代モ変ワラネーナ」
「そしてある意味、ああいう奴らは俺が最も苦手とするタイプ、と言ってもいいかもしれないな」
「ホゥ?」
彼には珍しく弱気な発言。チャチャゼロは不思議そうな様子で首を傾げる。
メロは忌々しげに吐き捨てる。
メロは忌々しげに吐き捨てる。
「理詰めで動いてる相手なら、それがキラだろうとジェダだろうと怖くはない。
強敵なのは確かだが、やりそうなことは見当がつく。向こうの打つ手を読み、対策を練ることもできる。
だが、あのガキみたいな手合いは、頭が回るくせに理屈で動いているわけじゃない。
奴らにあるのは、『気分』だけ。次に何をしてくるか分からない、気紛れで厄介な存在なんだ」
「ナルホドナ。ソイツハ確カニ、面倒ダ」
「今、あのニンジャボーイにやらせてる悪趣味な真似だって、深く考えてのことじゃああるまい。
どこまで計算してのことなのか、俺にも見当がつかない。
状況を掻きまわすことができればそれで十分、程度しか考えてないと思うんだが」
「ダケド、下手ニ動ケネーナ。『ランタロー』ハ隙ダラケダガ、アッチニハ隙ガネェ」
強敵なのは確かだが、やりそうなことは見当がつく。向こうの打つ手を読み、対策を練ることもできる。
だが、あのガキみたいな手合いは、頭が回るくせに理屈で動いているわけじゃない。
奴らにあるのは、『気分』だけ。次に何をしてくるか分からない、気紛れで厄介な存在なんだ」
「ナルホドナ。ソイツハ確カニ、面倒ダ」
「今、あのニンジャボーイにやらせてる悪趣味な真似だって、深く考えてのことじゃああるまい。
どこまで計算してのことなのか、俺にも見当がつかない。
状況を掻きまわすことができればそれで十分、程度しか考えてないと思うんだが」
「ダケド、下手ニ動ケネーナ。『ランタロー』ハ隙ダラケダガ、アッチニハ隙ガネェ」
拡声器で詫びの言葉を叫びながら、森から彷徨い出た乱太郎。
それに対して、この状況を仕組んだヘンゼルは森に隠れたまま。
まだメロたちの存在には気付いていないようだが、彼が周囲を警戒しているのはよく分かる。
今迂闊に動いたとしても、バルキリースカートの餌食にされるのがオチだろう。
それに対して、この状況を仕組んだヘンゼルは森に隠れたまま。
まだメロたちの存在には気付いていないようだが、彼が周囲を警戒しているのはよく分かる。
今迂闊に動いたとしても、バルキリースカートの餌食にされるのがオチだろう。
「仕方が無い、こっちも様子見だ。とりあえず、未来兵器を持ったガキの『取りこぼし』を狙おう」
「消極的ナ作戦ダナ。ラシクナイゼ?」
「あのガキがもっとマトモなら、こっちもマトモな作戦を立てられるんだがな。あとは状況次第だ」
「消極的ナ作戦ダナ。ラシクナイゼ?」
「あのガキがもっとマトモなら、こっちもマトモな作戦を立てられるんだがな。あとは状況次第だ」
* * *
――そしてメロたちもまた、気付いていないことがあった。
メロたちよりさらに後方、森の中。
小さな小さな影が、状況を見守っていた……奇妙な、ネジのついた眼鏡をかけて。
メロたちよりさらに後方、森の中。
小さな小さな影が、状況を見守っていた……奇妙な、ネジのついた眼鏡をかけて。
「こ、これは、チャンスなのかしら~?!」
金糸雀。
湖岸でイエローの衣服を手に入れた彼女は、森を道なりに北上して、ジャイアンの死体と出くわし。
乱太郎が落としメロも拾う間の無かった『スケルトンめがね』を拾い上げていた。
ついでに言えば、乱太郎が落としていった、その説明書も。
好奇心から試しに使ってみて、そうして覗いた一部始終。
いや、彼女もまた、話の途中からしか見れずにいたのだけれど。
間の木々に遮られ、拡声器越しの声も途切れ途切れにしか聞こえないのだけど。
湖岸でイエローの衣服を手に入れた彼女は、森を道なりに北上して、ジャイアンの死体と出くわし。
乱太郎が落としメロも拾う間の無かった『スケルトンめがね』を拾い上げていた。
ついでに言えば、乱太郎が落としていった、その説明書も。
好奇心から試しに使ってみて、そうして覗いた一部始終。
いや、彼女もまた、話の途中からしか見れずにいたのだけれど。
間の木々に遮られ、拡声器越しの声も途切れ途切れにしか聞こえないのだけど。
「どうするべきなのかしら?」
金糸雀は今のところ、事態の中心からは最も離れた位置にいる。
まだ乱太郎もヘンゼルもメロもチャチャゼロも、金糸雀の存在には気付いていない。
このままここでじっとしていれば、彼らが気付く可能性は低い。
でも、ちょっと歩けば、すぐに状況に手出しすることができるだろう。
まだ乱太郎もヘンゼルもメロもチャチャゼロも、金糸雀の存在には気付いていない。
このままここでじっとしていれば、彼らが気付く可能性は低い。
でも、ちょっと歩けば、すぐに状況に手出しすることができるだろう。
金糸雀は迷う。どう立ち回るべきか激しく迷う。
すぐ傍には血まみれの死体。でも、このままでは、遠からず死体が増えることは間違いないわけで。
彼女の行動次第では、誰かを殺すことも、誰かを救うことも、どちらでも可能かもしれない。
ただ、もちろんそこには相応のリスクも伴ってくるわけで――
すぐ傍には血まみれの死体。でも、このままでは、遠からず死体が増えることは間違いないわけで。
彼女の行動次第では、誰かを殺すことも、誰かを救うことも、どちらでも可能かもしれない。
ただ、もちろんそこには相応のリスクも伴ってくるわけで――
「ど……どうするべきなのかしら~~~!?」
* * *
「みなざん、ずいまじぇん……!」
乱太郎は泣きながら叫ぶ。
鼻水と涙を垂れ流しながら、痛む足を引き摺りながら、終わりの見えない贖罪を続ける。
森が開け、目の前に広がるのはちょっとした原っぱ。その向こうに見えるのは、学校だろうか?
乱視の上に眼鏡を無くし、涙が止まらない彼には、よく見えない。よく見えないまま、彼は歩き続ける。
鼻水と涙を垂れ流しながら、痛む足を引き摺りながら、終わりの見えない贖罪を続ける。
森が開け、目の前に広がるのはちょっとした原っぱ。その向こうに見えるのは、学校だろうか?
乱視の上に眼鏡を無くし、涙が止まらない彼には、よく見えない。よく見えないまま、彼は歩き続ける。
「わだくじ、乱太郎は人を殺してじまいまじだ……! ごめんなざい……ごめんなじゃい……!」
【E-4/学校の東に広がる平原/1日目/午前】
【猪名寺乱太郎@落第忍者乱太郎】
[状態]:全身に細かい切り傷。右足の脛に傷(全力疾走はできないが、片足引き摺って歩くことは可能)。
全身血まみれ(これはジャイアンの返り血)。精神的に激しい動揺と恐怖。
[装備]:血のついた拡声器@現実
[道具]:基本支給品、旅行用救急セット(絆創膏と消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
酢昆布@銀魂
[思考]:ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
自分のせいで3人も死んでしまったという自己嫌悪。対人恐怖症。
ヘンゼルに対する恐怖と激しい自己嫌悪で、思考停止気味。
第一行動方針:拡声器を使って『贖罪』する。
第二行動方針:ヘンゼルには逆らわない。逆らったら殺されると思い込んでいる。
基本行動方針:特に無し。
[備考]:
血のついた拡声器は、どこか調子が悪いのか、雑音が混じることがあります。
[備考]:
近くにいる人々は、拡声器越しの乱太郎の声に気付く可能性があります。
【猪名寺乱太郎@落第忍者乱太郎】
[状態]:全身に細かい切り傷。右足の脛に傷(全力疾走はできないが、片足引き摺って歩くことは可能)。
全身血まみれ(これはジャイアンの返り血)。精神的に激しい動揺と恐怖。
[装備]:血のついた拡声器@現実
[道具]:基本支給品、旅行用救急セット(絆創膏と消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
酢昆布@銀魂
[思考]:ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
自分のせいで3人も死んでしまったという自己嫌悪。対人恐怖症。
ヘンゼルに対する恐怖と激しい自己嫌悪で、思考停止気味。
第一行動方針:拡声器を使って『贖罪』する。
第二行動方針:ヘンゼルには逆らわない。逆らったら殺されると思い込んでいる。
基本行動方針:特に無し。
[備考]:
血のついた拡声器は、どこか調子が悪いのか、雑音が混じることがあります。
[備考]:
近くにいる人々は、拡声器越しの乱太郎の声に気付く可能性があります。
【E-4/森(と平原の境目付近)/1日目/午前】
【ヘンゼル@BLACK LAGOON】
[状態]:中度の疲労
[装備]:血のついた包丁@サザエさん、バルキリースカート(二本は破壊、再生まで要時間)@武装錬金
[道具]:支給品一式、スタングレネード×9
[思考]:
第一行動方針:乱太郎を囮にして歩かせ、釣れた相手を適当に狩る(主に不意打ちで。あまり作戦はない)
第二行動方針:手に持って使える鈍器や刃物が欲しい(銃でも構わない。その時は姉様になる)
第三行動方針:遊ぶ
基本行動方針:いろんな人と遊びつつ、適当に殺す。
【ヘンゼル@BLACK LAGOON】
[状態]:中度の疲労
[装備]:血のついた包丁@サザエさん、バルキリースカート(二本は破壊、再生まで要時間)@武装錬金
[道具]:支給品一式、スタングレネード×9
[思考]:
第一行動方針:乱太郎を囮にして歩かせ、釣れた相手を適当に狩る(主に不意打ちで。あまり作戦はない)
第二行動方針:手に持って使える鈍器や刃物が欲しい(銃でも構わない。その時は姉様になる)
第三行動方針:遊ぶ
基本行動方針:いろんな人と遊びつつ、適当に殺す。
【E-4/森の中/1日目/午前】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:スケボーで転倒した際、軽い打ち身。かるい掠り傷。
[装備]:天罰の杖@ドラゴンクエストⅤ、賢者のローブ@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:基本支給品(ランドセルは青)、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(ちょっと不調)
[思考]:
第一行動方針:ヘンゼル、乱太郎の後を追い、漁夫の利を狙う
第二行動方針:正気と冷静さを取り戻す前に、できれば乱太郎の口を封じておきたい。
第三行動方針:『3人抜き』を達成し、『ご褒美』を貰い、その過程で主催側の情報を手に入れる。
第四行動方針:どうでもいいが、ドラ焼きでなく板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:
ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:スケボーで転倒した際、軽い打ち身。かるい掠り傷。
[装備]:天罰の杖@ドラゴンクエストⅤ、賢者のローブ@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:基本支給品(ランドセルは青)、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(ちょっと不調)
[思考]:
第一行動方針:ヘンゼル、乱太郎の後を追い、漁夫の利を狙う
第二行動方針:正気と冷静さを取り戻す前に、できれば乱太郎の口を封じておきたい。
第三行動方針:『3人抜き』を達成し、『ご褒美』を貰い、その過程で主催側の情報を手に入れる。
第四行動方針:どうでもいいが、ドラ焼きでなく板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:
ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
【E-5/森(ジャイアンの死体がある付近)/1日目/午前】
【金糸雀@ローゼンメイデン】
[状態]:中程度の疲労、全身打撲(行動にやや支障あり)、服が少し濡れたまま
[装備]:コチョコチョ手袋@ドラえもん、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:支給品一式、イエローの衣類一式(少し湿っている)
[思考]:どうするべきかしらー?
第一行動方針:ズルして楽して頂くために、とりあえずは状況の推移を見守る
基本行動方針:姉妹を探す?
【金糸雀@ローゼンメイデン】
[状態]:中程度の疲労、全身打撲(行動にやや支障あり)、服が少し濡れたまま
[装備]:コチョコチョ手袋@ドラえもん、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:支給品一式、イエローの衣類一式(少し湿っている)
[思考]:どうするべきかしらー?
第一行動方針:ズルして楽して頂くために、とりあえずは状況の推移を見守る
基本行動方針:姉妹を探す?
[備考]
乱太郎はヘンゼルが離れたことにまだ気付いていません。
乱太郎の後方に隠れたヘンゼルは、メロと金糸雀の存在にまだ気付いていません。
乱太郎とヘンゼルを後ろから窺うメロは、金糸雀の存在にまだ気付いていません。
乱太郎はヘンゼルが離れたことにまだ気付いていません。
乱太郎の後方に隠れたヘンゼルは、メロと金糸雀の存在にまだ気付いていません。
乱太郎とヘンゼルを後ろから窺うメロは、金糸雀の存在にまだ気付いていません。
≪083:嘲笑 | 時系列順に読む | 087:未知との遭遇、知らぬが仏≫ |
≪085:後悔は後で悔いること | 投下順に読む | 087:未知との遭遇、知らぬが仏≫ |
≪058:地獄巡り | 猪名寺乱太郎の登場SSを読む | 100-2:衝突、そして……≫ |
メロの登場SSを読む | ||
≪063:踊れプルタタ | ヘンゼルの登場SSを読む | |
≪066:臆病者の誓い―第7番― | 金糸雀の登場SSを読む |