ゴロネコ藩国@Wiki

魔理魔設定文

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rokka

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【魔法使い+理力使い+魔法使い】設定文


森のように見えるゴロネコ藩国の王都、その中心である白亜の塔で理力使いの運用についての会議が開かれていた。
ゴロネコ藩国では理力使いが戦力の中核を担っている。
彼らは根源種族との戦いに追われる日々を送っていた。
小国のため国民数が少ない言う事もありこのままでは戦力が追いつかなくなるのもそう遠くは無いだろう。
戦争が始まれば特にそうだ。戦闘が続けて発生してしまった場合などはどうしようもなくなってしまうのは間違いない。
そう考えた藩王榊聖は摂政たちとの相談の結果、これまで無理がない様に進めてきた理力技術の向上ペース引き上げる事にする。
背に腹は帰られないとは言ってもみんなには随分な苦労を強いる事になると藩王は嘆いていたが、この国を好いていた彼らは皆が笑って賛同してみせた。
新たな効果を持つ魔方陣の考案やコンパクト化、一つの魔方陣に複数の効果を持たせるなどの様々な研究・実験を理力使いたちが行うこととなった。
この研究・実験は短期間に集中しての事であったため、体調を崩す者もでるだろうと予想され医者が付き添う形が取られたのではある。


そして、この予想は的中する事となる。
摂政はおろか藩王までもが参加していたこの計画の最中、理力使いたちは疲労により一人、また一人と倒れてゆき、医者に栄養剤の注射や点滴を施されてはゾンビのような動き方でまた作業を開始すると言う悪夢のような光景が広がる事になったのである。
とは言え、長い髪は手入れが行き届かず痛み放題、疲れすぎて食欲が無くなり顔色悪く、睡眠不足で目の下には隈が、普段から細いのにますます痩せてく、と言う極限状態の中でも作業を止める者は居なかった。
こうなったら意地でもこの計画を成功で終わらせてやると皆が考えていたからである。
こうして、時に爆発が起きアフロになりかけ、時に竜巻に巻き込まれ十数メートルを自由落下し、空から地上へ伸びる水柱が命中したり、俺は神だと暴走したり、何も無い空間を一心に見つめたりしながらも続けられた計画は死者も重傷者も出ることなく無事成功に終わったのである。
こうした努力の末、魔方陣の種類は多種多様を極め、防風や防火・防水といった効果の物を複数組み合わせる事による状況への対処能力の向上や攻撃用魔方陣の王都上空への展開瞑想通信の機能の強化、大水車の理力的な処理に因る稼動率の向上、川の鉄等から採掘された資源の加工技術の向上などが可能になった。
後にこれらの成果を改めてみた藩王の“これじゃあもう理力使いって言うよりも、魔法使いね”という言葉から彼らは魔法使いと言われる事になる。
魔法使いたちの中には何を思い出すのかそう呼ばれると実に微妙な表情を浮かべる者たちもいるとかいないとか。

(文:雑賀有・加筆:YOT)


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