チクタク
 チクタク
 チクタク

 時計の音を響かせて。
 秒針の音を響かせて。

 その者は笑う。その者は嗤う。
 見つめ、吟味し、そして嗤う。
 それは、いと高きに在る者か。

 チクタク。チク・タク。
 チクタク。チク・タク。
 それは、主を讃える白きものの声か。

 時計の音。時計の音。
 規則正しく鳴り響く。

 この、何処とも知れぬ闇の彼方で。
 全ての彼岸を超えたとも知れぬ果てで。
 遥か高みの玉座にて。
 今も、君臨する者は語る。
 今も、君臨する者は囁く。

『すべて』
『そう、すべて』
『あらゆるものは意味を持たない』

 嗤い続ける月の瞳そのものの双眸で。
 チク・タクと、音を響かせて。

 邪悪なる者は嗤うのだ。
 神聖なる者は嘲るのだ。
 すべて、すべて、無価値に過ぎないと嘯いて。
 あるいは、天頂に廻る機構時計の物語すら。
 意味などないと嘲笑して。

 高き者は告げる。
 笑みを絶やすことなく。
 残酷に、冷酷に。

『たとえば―――』
『夢から醒めてしまえば何の意味も、ない』


 ――――――――――。





   ▼  ▼  ▼





 がたん、ごとん。
 がたん、ごとん。
 がたん、ごとん。

 地下鉄の音が聞こえる。レールの上を電車が走る時に聞こえる特有の大きな音が、耳元に木霊する。
 もう随分と聞きなれてしまったと、その少女は口には出さずそう思う。
 地下鉄の音。けれど、車窓から見える景色はトンネルの暗い灰色ではない。

「おー、綺麗な景色だねぇ」

 遠くまで見渡すように、額に手を当てながらそう言う。
 色素の薄い髪に眠たげに細められた目、小脇には大きな枕を抱えた少女だった。
 その容貌はおよそ人間とは思えないほどに秀麗で、しかし作り物めいた美とは無縁な、少女らしい愛らしさに満ち溢れていた。
 少女―――ねむりんという名の魔法少女は、開いた窓枠に腕を乗っけて、ほんの少し身を乗り出して感嘆の声を出していた。

 その言葉の通り、少女の眼下に広がるのは地下トンネルなどではなく、夜の街。
 遥か彼方には大きな丸い月が浮かび、上を見上げれば満天の星空。
 そして下からは、街が放つ様々な光が目に飛び込んでくる。

 少女を乗せた地下鉄は、今は空を飛んでいた。
 煌く星の中を、一輌だけの地下鉄が飛んでいく。

 さながら映画の幻想的な1シーンのようで、少女の心はほんのちょっとだけ高揚していた。

「静かだねー。戦争なんて物騒なことが起きてるなんて思えないくらい」
「そうだね、マスター」

 答える声があった。それは、少女のすぐ傍から。
 無機質な声だった。およそ人とは思えない、作り物めいた声。

 背の高い男がそこにいた。白髪、褐色の肌、赫い瞳。
 車掌のような制服を纏った男だ。直立したまま動かなず立っている。

 サーヴァント、ライダー。それがこの場において彼を示す言葉だった。
 空をひた走る一輌だけの不思議な地下鉄も、騎乗兵のクラスで呼ばれた彼の持つ宝具のひとつ。
 記憶を取り戻して以来、ねむりんはずっとこの車両で過ごしていた。
 偽者とはいえ、ニートな自分をも深く愛してくれる家族を危険に晒したくはない。そんな思いを抱く彼女にとって、衣食住を完備したこの車両は渡りに舟であったと言える。
 魔法少女に食事も休息も必要ないとはいえ、こういった設備があるのとないのとでは精神的な余裕が違ってくる。

 そういうわけで、ねむりんは仮初の我が家を離れ、不思議な地下鉄で他主従の捜索も兼ねた星空の遊覧を楽しんでいた。
 ……テレビやネットのような娯楽の品がないのは、ちょっとどころじゃなく不便ではあったけど、この際贅沢は言ってられない。

「けれどそうではない。一見して違うように見えても、そこに含まれる事象が変わることはない。
 それはきみも分かっていることだろう」
「まあねぇ」

 よっ、と。ねむりんが声を上げて、次の瞬間にはねむりんの全身が全くの別人となっていた。
 少女から女性の姿へ。子供から大人へ。
 ねむりんという魔法少女から、三条合歓という人間へ。
 魔力の節約のために、姿を変じて。

 くぅ、と。お腹から間の抜けた音が鳴り響いた。

「久しぶりに戻ったらおなかすいちゃった」
「きみは、そういえば人間だったね。魔法少女と呼ぶあの姿では、食事は必要なかったはずだけど」
「でも、魔力だって限りがあるんだから、いつまでも変身してるわけにはいかないよ」
「その通りだ」

 頷くと、ライダーは備え付けのテーブルに歩み寄って。
 ぱさり、と、白いテーブルクロスをかけた。
 何処から取り出したのかまるで見えなかった。白くて清潔そうなそれを、テーブルへ。

「……へ?」

 きょとんとする合歓を余所に、テーブルの上にあれやこれやと、ライダーは載せていく。
 気付けば、テーブルの上には湯気をたてるポットがあった。
 最初はコーヒーポット。次がコーヒーカップで、更に白いお皿と、その上にサンドイッチがいくつか。

「わあ、そうやって出すんだ。初めて見た」
「好みに合うといいんだが。味覚というものが、僕にはないから」
「だいじょーぶだいじょーぶ、贅沢なんて言わないよお」

 いただきまーす、という合歓に、ライダーは無機質に「召し上がれ」とだけ言うと、再び直立不動の姿勢に戻った。 

「らいぁーふぁたふぇないの?」

 ライダーは食べないの? と、聞いたつもりだったけど。食べ物を口に入れたままではよく喋れない。

「行儀が良くないな、マスター。ものを口にしてる最中に喋るのは」
「あ、うん。ごめん」
「構わないよ。それと、僕に食事は必要ないよ。そういうふうに出来ている。
 マスターの言うところの、魔法少女と同じだ」

 きみと違って僕は最初からそういう存在なんだ、とライダーが締めて。
 合歓は「へえ~」とだけ、答えた。

 もぐもぐ、もぐもぐ。
 しばし、合歓がサンドイッチを頬張るだけの時間が過ぎていった。
 3個目に手を伸ばした頃、ふと、合歓がライダーに尋ねた。

「そういえば、ね」
「なんだい、マスター」
「そもそもの話、どうして私ってここに呼ばれたんだろうね」

 今更と言えば今更の疑問。なんで自分はここにいるんだろうというそれを、合歓はライダーに問いかけた。
 自分の記憶を辿ってみれば、魔法少女たちのチャットから出て、「ああこれで魔法少女生活も終わりかぁ」などと思っていたら、いきなり知らない街に視界がシフトしていたのだ。
 魔法少女の力を没収されたはずなのに、魔法の端末は相変わらずそこにあって変身もできる。けれどいくら呼びかけてもファヴが答えることはない。
 もしかして魔法少女をやめたら自動的にここに送られるのではと考えもしたけど、あまりにも脈絡がないし説明もされてないのでそれはないだろうと思う。
 事実、自分のサーヴァントとして宛がわれたライダーに魔法少女について聞いても、知らないとしか返ってこなかったわけだし。

 だからこそ思うのだ。
 何故、自分はこんなところに呼ばれたのだろうと。

「聖杯戦争ってさ、どうしても聖杯が欲しいー! って人が参加するものじゃないの?
 私、どうしても叶えたい願いなんてないんだけどなぁ」
「確かに戦意や願いの有無は重要だね。けれど、マスターたるに相応しい資質を持つ者を聖杯が選別して連れてくることもあるそうだ。
 とりわけきみの力は強大だからね。聖杯が選ぶのも無理はない」

 強大?
 私の魔法が?

「そんなに凄いかな、私の魔法」
「規格外と言っていいだろう。夢歩きなど、神代の賢者の如き御業だ」

 大昔の賢者と言われると、なにやらとんでもないことのようにも思えてくる。よく分からないが、褒められたようでちょっと嬉しい。
 合歓は、へぇ、などと声を漏らし、次いで気になったことを尋ねた。

「夢歩き? 私の魔法ってそんなふうに呼ばれてるんだ」
「ああ。夢を通じて夢を歩き、あり得る場所、あり得ざる場所をも旅する魔術の奥義。
 人の夢見る物語を旅すると表現する者もある。
 すなわちそれは、幾億の世界への旅」
「なんだかロマンチックなお話だねぇ」

 知らず頬が緩む。その手の話を、合歓は嫌いじゃなかった。
 まして自分の魔法がロマンチックと言われたようなものなのだ、これは思わずにやけてしまう。

「夢歩きの記録には枚挙がない。あるいは、神との対話とも記録されているね。
 古代グリース、北欧、オリエントにかつて君臨した大帝国たち、欧州の伝承にさえ、夢を歩いたと称する人々は数限りない。
 古代、中世、近代、現代。どの時代にも、形を変えて、もしくは同じ形のままで、人間は夢を紡ぎ、夢を渡り、夢を歩く。
 アフリカ大陸や南北の新大陸に住まう呪術師や精霊対話者たちは驚異だ。現代にあってさえ、彼らは夢を歩くという。
 仮に、メスメルの碩学たちが語る集合的無意識説を正しく真実とするならば、過去から現代へと至る無限に近しい情報の海への接触があり得るならば。
 それを、神との対話と信じる者がいたとしても、何の不思議もない」
「むずかしいです」


 先ほどまで頬が緩んでたとは思えないくらい、真顔でそう言った。

 ライダーの言葉の半分さえ、理解できたか怪しいところだ。
 合歓は決して馬鹿ではない。ないが、魔法少女なことを除けば一般人なのだ。ニートなのだ。
 ニートに難しい話をすると死んでしまうのだ。そこんところ、ライダーはちゃんと分かっているのだろうか。

「けれど。
 問題の回答でもなく。
 未来の予兆でもなく。
 ただ、「他の世界へと渡ったのだ」と口にする者もいた。
 そう、それはまるで、かの老翁が辿り着いた第二の魔法のように」
「うん?」

 第二の魔法?
 理解を諦めた頭に、その単語だけが嫌にはっきりと入ってくる。
 それは一体どういうことだろうと、思考の隅で疑問に思ったけれど。
 それを、合歓は口には出さなかった。

「ともかく、きみの魔法は凄いということだよ」
「うん、そっかぁ。なんだか実感が湧かないけど」

 ライダーが繰り出した怒涛の言葉の波に押されていた合歓は、そこでようやくサンドイッチを食べる手が止まっていたことに気付いた。
 難しい話は良く分からないけど、凄いと言われて悪い気分はしないなぁ、と。そこで食事を再開するのだった。





   ▼  ▼  ▼





「ごちそうさまでしたー」
「ああ。口には合ったかな、マスター」
「うん、美味しかったよ」

 ほくほく顔で頷く合歓に対し、ライダーは相も変らぬ無表情だ。
 そして意識を外に向ければ、いつの間にか地下鉄のがたんごとんという音も鳴り止んでいる。
 町外れの廃線が走る廃トンネル、その中。どうやら食事をしている間に、いつも拠点にしているその場所に戻っていたらしい。

「うーん、中々見つからないねぇ」
「生憎、僕は探知手段に優れているわけではないからね。あるいは、まだマスターやサーヴァントが揃っていない可能性もある」
「あ、そういうこともあるかも」

 毎夜、彼女たちは一輌だけの地下鉄に乗って聖杯戦争の参加者を探している。
 何をするにしても分からないことだらけだし、自分のようにキャンディー集めで脱落した魔法少女も来てるかも、とは合歓の弁だ。
 もしも彼女たちまで巻き込まれているのだとしたら、一刻も早く見つけないといけないだろう。合歓はニートだが、薄情では決してないのだ。

「さーて、今日もお勤めご苦労様でしたー、と」

 そう言うと、腕を大きく上に上げて、ぐーっと背伸び。そしてそのままベッドにダイブする。
 少女趣味の豪奢なベッドはふかふかで気持ちいい。気を抜けばすぐにでも夢の世界に行けそうなくらいだ。
 大きな枕を腕に抱いて、年甲斐もゴロゴロして暫し。合歓はふと、ライダーに問いかけた。

「……ねえ、ライダー」
「なんだい」
「私たち、どうなっちゃうのかな」

 思いがけず、口に出たのはそんな言葉。
 今までは誰に出会うこともなく、戦いに巻き込まれることもなかったために楽観的に行動できたが、これからもそうあれる保証はない。
 いいや、むしろ凄惨な戦いに巻き込まれるのは必然だろう。果たしてその時、自分はどうなってしまうのかという。
 これは、そんな不安の表れだった。

「怖いのかい?」
「怖いのもそうだけど……ええっと、先が見えないというか。そんな感じ。
 今はなんとなく人探しみたいなことしてるけど、そこから先はどうすればいいんだろうなー、って」

 なにせ自分には、戦闘とか、殺し合いとか、魔術とか、その類の知識も経験もない。一応魔法少女ではあるけど、それだけだ。
 合歓は争いごとが嫌いだ。自分が動くこと、ましてや他人を蹴落とし、命を奪うなど考えることすらできない。
 そんな性格を抜きにしても、合歓に叶えたい願いなんてない。自慢ではないが実家はお金持ちだし、家族だって優しい。趣味も私生活も充実している。
 強いて言えば、また魔法少女としてみんなのところに戻りたいくらいだが……それとて、キャンディー集めですら放棄するくらいなのだから、聖杯戦争を通じて叶えたいなどと願うはずもない。

 戦いなんて御免だけど、誰も傷つけず、自分も傷つけられずに逃れる方法などあるのだろうか。
 他に頼れる人はいるのだろうか。
 自分の知る魔法少女たちは巻き込まれていないだろうか。

 そう考えると、胸の奥に重いものが圧し掛かるような感触があるのだ。

「心配ない。きみは僕が守る。きみが望むままに。
 たとえ、きみが、魔女だとしても」
「魔女じゃなくて、魔法少女だよお」
「……きみは既に少女と呼べる年齢ではないはずだけど」
「それを言っちゃうかなー」


 ぺしぺしと、枕でライダーを軽く叩いてみる。彼の無表情は変わらなかった。

「それと、きみが何をすべきかということだけど。僕はそれに答えることはできない。
 僕は導く者だ。導くだけの者だ。なにぶん、脳がないからね。からっぽ頭という訳だ。僕が何に力を揮うかは、すべて、きみ次第。
 だから」
「だから?」
「だから、きみはきみが思い描く果てを目指すといい。僕は、必ず、きみをそこへ導くと約束しよう」

 冗談を言っているふうには見えなかった。彼は、嘘をつかない。
 静かな声で、心なしか穏やかに。
 彼はただ、約束だと言った。

「……うん。ありがとね、ライダー」

 気付けば、自然とお礼を言っていた。
 なんだかちょっと気恥ずかしくて、それ以上に暖かくなるのを感じた。

 そして思い出す。
 ねむりんとして活動していた頃の、魔法少女の皆を。

「……そう、だね。ライダーがそう言ってくれるなら。
 私も『魔法少女』、してみよっかなあ」

 だから。
 三条合歓として、ねむりんとして。
 この聖杯戦争に対する自分なりの答えという奴を、出してみたのだ。

「きみは既に魔法少女だったと記憶しているけど」
「うーん、そうじゃなくって、なんというかなぁ」

 額面通りに合歓の言葉を受け止めたライダーに、どう言ったものかちょっと悩んでしまう。
 ピン、と閃いたような表情になって、合歓は嬉しそうに、何かを決意するように、言った。

「つまりね、こういうことだよライダー」

 それは、あの優しいスノーホワイトのように。
 純粋で真っ直ぐな想いを貫く、あの魔法少女たちのように。

 どこまでも突き抜けていく青空のような笑みを浮かべて、あまりにも綺麗な願いを秘めて。
 魔法少女ねむりんは宣言した。

「困ってる人をね、お助けするの」

 それは、見るも可憐な『少女』の姿をして。
 けれど、万人が認め憧れる『魔法少女』の姿でもあった。


【クラス】
ライダー

【真名】
The A@紫影のソナーニル -what a beautiful memories-

【ステータス】
筋力C 耐久A 敏捷B 魔力A+ 幸運A 宝具A

【属性】
中立・中庸

【クラススキル】
対魔力:A+
彼自身の由来により、極めて高い神秘を内包する。
ランク以下の魔術を全てシャットアウト。

騎乗:C
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。

【保有スキル】
自動防御:A+++
影の操作による魔力障壁。いくら砕かれようと、いくら消し去られようと、影は風のように津波のように押し寄せライダーたちを守る楯となる。

無我:B
自我・精神といったものが希薄であるため、あらゆる精神干渉を高確率で無効化する。
彼が確たる感情を向けるのは女王たる夢渡りの少女のみ。故に彼女の存在しないこの場においてはランクが上昇している。

神性:EX
神霊適性を持つかどうか。
その由来により、規格外の神霊適性を有する。

戦闘続行:B
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

【宝具】
『澱み浮かぶは道化の剣、翳し揮うは少女の剣(クリッター)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:3
ライダーが使役する三体の鋼の影。ライダー自身でもあるため、この三体が全て消滅した場合はライダーも消滅する。
鋼の影はいずれも20フィート(7m弱)の大きさを持ち、体のどこかにゼンマイ捻子が突き刺さっている。この宝具は破壊された場合、少なくとも自力では修復することが不可能となっている。
この宝具が破壊されるたび、残骸から力を吸い上げ黄金の武器とすることもできるが……あくまで黄金(オルゴン)の権能ではなくライダーが辿ってきた逸話の再現に過ぎないため、原典のような規格外の力は有しない。
ランバージャック:勇壮なる鎧の騎士。たくましい黒騎士の姿。両手の先が大斧となっている。
アントライオン:獰猛なる鋼の猛獣。全体的に蜘蛛の姿。八本の長大な脚と、大きな牙を持つ。
スケアクロウ:冷徹なる鋼の使者。細長い人型で、ライダーに最も酷似した姿。巨大な鎌を持つ。

『一輌だけの地下鉄』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ライダーの所有する地下鉄車両。時速100マイル(およそ160km)。
ライダーの指示によって動き、どのような場所でも、たとえレールがなくとも走ることができる。空も飛べる。
内装は少女趣味満載の「女の子の部屋」のようになっている。ベッドもある、家具もある、浴槽もある、食事も出せる。めっちゃ快適。たまに自分の意思で動いたりもする。
体当たりして攻撃することも可能だが、見た目相応の威力しかないのでサーヴァント相手には時間稼ぎにしかならない。
この宝具自体が低ランクとはいえ単独行動と気配遮断を有しているため、拠点としての利便性は高い。

『闇に吼えるもの(ハウラー・イン・ダークネス)』
ランク:EX 種別:■■ レンジ:0 最大捕捉:1
漆黒なる影の澱み。黒棘なる力の奔流。異形なる影の巨人。
ライダーの操る第四のクリッターであるが、他の三つとは違いライダー自身が影に覆われ形を変える。
黒の王と呼ばれる超越存在の力の一欠片であり、外宇宙の異界法則そのもの。かつて黄金を失い、闇に吼えた黒の王の暗黒形態。
ただしこの宝具は黒の王が貸し与えたレプリカの、更に劣化した模造品でしかないため、あくまで聖杯が再現できる範囲でしか力を揮うことができない。
この宝具は現マスターの潤沢な魔力を以てしても単独での発動が不可能なほどの膨大な魔力を必要とする。使用には令呪もしくはそれに匹敵する外部からの魔力供給が必須である。

【weapon】
黄金銃:
ライダーの影から取り出される黄金の拳銃。影の弾丸が光芒となって射出される。
この武装はマスターを含む他者に譲り渡すことが可能で、かつその人物は魔力さえあれば無制限に弾丸を射出可能。
この武装を自分のマスターに譲渡した場合、ライダーが脱落してしまったとしてもこの銃そのものが聖杯戦争への楔となり、マスター消滅を妨げる効果を持つ。

【人物背景】
アンダーグラウンド・ニューヨークにて、一輌だけの地下鉄の車掌を務める青年。
自分の素性を一切明かすことのない、謎に満ちた、表情のない男。からっぽ頭(エアヘッド)を自称する。神さまそっくりの顔なし車掌。
褐色の肌に白い髪、赫い瞳で無表情。機械的な雰囲気を持つが、全く感情がないというわけでもないらしい。
自らを人間ではないと嘯き、地下世界の傷と自称する何者か。

その正体は、とある人物が時計人間(チクタクマン)から奪い取った権能の一部と、自身の経験の影を混ぜ合わせて作り上げた存在。
黒の王や月の王の一欠片が混じっており、成長すれば新たな這い寄る混沌になる、とされている。
夢渡りの少女に仕える漆黒の騎士。むっつりカウントダウンレイパー。

【サーヴァントとしての願い】
仮初のマスターを、彼女が望む果てまで導く。


【マスター】
三条合歓(さんじょう・ねむ)/ねむりん@魔法少女育成計画

【マスターとしての願い】
魔法少女として困った人を助けていきたい。

【能力・技能】
魔法少女:
人間を遥かに超えた存在。
三条合歓は魔法の端末を使うことで魔法少女ねむりんに変身ができる。
変身中は身体能力が並みの人間には及ばぬほどになり、更に魔法を操れるようになる。
食事や排泄の必要はなくなり、絶世の美少女になり、汗とかもすげーいい匂いになる。
更に魔法少女というように魔力が常人よりも多い。

魔法:他人の夢の中に入ることができるよ
「夢の世界」内で自由に行動することができる。
「夢の世界」は、すべての人間が見ている夢に繋がっている。そのうち、ねむりんが現実世界で出会ったことのある者の夢には、自由に行き来ができる。
夢の中では絶対的な力を持ち、あらゆることを実行可能。また、夢の中で発生したことは、部分的に現実にフィードバックする。
が、本聖杯戦争においては舞台が電脳世界である関係上、その能力の行使に多大な制限が課せられている。

【人物背景】
働くことが苦手な怠け者。夢の中でばかり活動する24歳・ニート。
自分が活躍するよりも他の魔法少女の活躍を聞くことを楽しみとしている。
面倒ごとは嫌い、争いごとも嫌い。人の話を聞くのが心底楽しい。そんな子。
キャンディー集めにおいては「他の魔法少女が持つ真っ直ぐな憧れ・純粋な想いに、競争による傷や汚れをつけたくない(できるだけ先に延ばしたい)」という思いから自ら最初の脱落者になることを選んだ。
人間に戻った後は就職活動を頑張りたいと意気込んでいたが……

魔法少女育成計画本編で脱落した直後より参戦。

【方針】
魔法少女として頑張ってみる。

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最終更新:2015年12月15日 09:49