「────『深紅に染まれ、獣との戦い(レッドファイト)』!!!!!!」













 無機質で生気のないランサーが投じた、それはあまりにも唐突な一声。
 と、同時に張られたのは──ランサーの、固有結界の宝具であった。

 此処に居るセイバーのサーヴァントが巻き込まれたのは、まさにその宝具だった。

 ……固有結界が張られるなり、敵の気配がその瞬間、電源を切ったように遮断される。
 ……不安を煽る、不規則な打楽器のようなバックミュージックが耳を打つ。
 ……どこに相手がいるのか、自分が何に迷い込んだのか、彼は息を飲みながら判別した。



 見渡す限り、そこにあるのは無限の砂浜だけ……である。



 まるで、どこかの異国のようにさえ思えたが、決してそういう訳でもなく、日本の田舎の辺境──ただの砂浜のようだった。
 通常、固有結界といえば、そのサーヴァントに有利な空間である筈なのだが、セイバーのパラメーターは上昇も下降もせず、敵の魔力にも変動の様子はない。
 しかし、だからこそ、ランサーの張った固有結界は、セイバーにとっては奇妙だったのだろう。

 彼に出来るのは、ただただ戸惑う事ばかりであった。
 見えている景色そのものは、やはり──正真正銘、ただの小汚い朝方の砂浜に過ぎない。
 兵の夢の跡とも、魔術によって構成された幾何学空間とも言い難い。
 実際の砂浜に場所を変えても、何ら意味の変わらない光景だっただろう。

 固有結界として発現される心象風景としては、あまりにも寂しく、ありふれた地であった。
 だからこそ、正体を知るには手がかりに乏しかった。

 何故、このような変哲のない場所が、一個の英霊の固有結界になり得るのか。
 この空間から相手の真名を特定するのは不可能であろうという事だけは、即座に判断する。


「──私の背に隠せよ、マスター」


 セイバーは、共にこの結界に誘われたマスターの前に立った。

 ──彼を守らねばならぬ。

 それが、騎士たるサーヴァントの勤めであった。
 もしかすれば、生前は武将か騎士だったのだろうか。
 ただ、わかるのは、彼が忠義のあるサーヴァントに違いなかったという事のみである。






 ……セイバーは、数秒前の事を回想する。

 セイバーは、自らの主とともに、買い物の帰路、街を歩いていた筈だった。
 その最中、彼らは、「赤いランサー」の姿を見出したのである。
 その「赤いランサー」は英霊としての気配を隠す気配もなく、ただ、路地裏で立ち構えていた。
 路地裏に隠れるように立ちすくんでいたとはいえ、白昼ではランサーの姿は嫌でも目立った。

 ランサーの姿は、異質だった。──彼は、ヒトの姿を保っていない。

 いや、確かに彼は二足歩行をしてはいるのだが、それ以外は全く、皮膚らしきものすらも血肉の色の見えない不思議な外形だ。
 エイリアンのように銀色と赤の肌に包んでいる。それから、無機質な瞳や、歪な頭蓋骨であった。それ以外は、殆ど人間に近しいが、やはり人間と呼ぶには決定的に違っていた。
 怪物と呼んでも良い気がしたが、むしろ、かつてのテレビ番組の巨大ヒーローのように、赤と銀色の配色の「正義の味方」の方に似ており、それはただの純粋な怪物とは思えない。

 しかし、その生物を指す呼び名は必要なかった。
 所詮は、セイバーもランサーも同じ、一介のサーヴァントに過ぎず、実在の人間か否かさえも英霊には無関係な物差しでしかない。

 必要なのは、サーヴァントとサーヴァントが会った時に、何が始まるのか……という事である。
 サーヴァントの気配を感じた瞬間より、それから先の行動は心に決めている。


「────御免ッッ!!!」


 セイバーは、それから、間もなくして、暗い路地裏に──ランサーのもとに飛び込んだ。
 自らの宝具である剣を現出し、ランサーへと凄まじいスピードで肉薄する。

 ──敵がサーヴァントであるのは明白で、だとすれば直接戦闘で葬るのみ。
 挨拶が遅れる事になるが、敵もサーヴァントである以上、こちらの気配を読んでいるはず。
 とすれば、当然相手も身を守るだろうし、次の瞬間には、この剣と、彼の槍とが火花を散らすのが聖杯戦争の常であるはずだった。


「────ッッ!!!」


 ランサーも、やはり、襲われるより先にセイバーの存在に気づいているのは間違いない。
 ちらり、とその生気のない目玉がセイバーを向いた。
 その瞳がセイバーの方を向いた刹那、ランサーの口元は、些か冷静に告げた。



 この宝具の名を────『深紅に染まれ、獣との戦い(レッドファイト)』を。



 ──結果、セイバーはこの結界にかかったというわけである。

 ……やはり、ランサーもただ其処に佇んでいたわけではないらしい。
 いわば、他のサーヴァントを迎え撃つ為のネズミ捕りで、最初から付近に敵が寄って来た場合に固有結界を発動するつもりだったのであろう。
 彼が結界宝具を持ち合わせ、それをこうして出し惜しみせずに罠として駆動させたのは些か意外であった。
 結局のところ、其処に居たサーヴァントが本体なのか幻影なのかはわからなかったが、それはこうして捕らわれた後も関係がなかった。

 セイバーは、七つのクラスの中では、最高クラスの英霊だ。
 マスターもセイバーのクラスを引いた時点で、相応の安心を獲得した事であろう。
 更には、セイバー自身もその宝具にも絶対の自信を持ち合わせ、乱立するビルの二、三本を吹き飛ばしてランサーを撃滅する技も持ち合わせている。
 勿論、罠である可能性も、あらかじめ多少は考えていた。
 ──が、仮に罠だとして、ランサークラスと罠の中で互角以上に張り合う心づもりがある。


(この結界……、一体……)


 今はランサーの姿が見当たらなくなったこの結界の内部で、周囲を見回した。
 武器になりそうな物は何一つとしてなく、寂しい心象空間ばかりが広がり、却って余計な不安に囚われた。
 相手の魔力が消失し、同時に、背に居るはずのマスターの魔術の気配さえも、彼は感じる事ができなかった。

 そして、自らの宝具の剣を目にした時、彼はふと気づく。
 ──剣の力が、少し弱まっている気がした。
 気づくには些か遅すぎたかもしれないが、しかして、答えに気づかないよりはマシであるかもしれなかった。
 彼の考えは、ほとんど正解に近かった。



 ────よもや、これは、お互いが、武器を失い、「『プロレス』をする為の結界」なのではないか、と。






 と、その時である。
 ランサーの声が、その場に轟いた。


「────レッドアロー!」


 セイバーが、背後を振り向く。
 すると、其処に、敵は居た。

 ランサーのサーヴァントは、セイバーの遥か後ろに、立ちすくんでいた。

 気配を消し、アサシンのサーヴァントのように、セイバーを狙ったのであろう。
 ──そして、その瞬間には既に勝負が決していた。


「──ッ」


 セイバーの背中から、十字型の槍が胸元に向かって突き刺されている。
 奴は、あの距離感から、槍を投擲したのだ。──互いの気配が読めないこの空間を利用して。
 まさしく、暗殺者のようだが、槍使いのサーヴァントと呼ぶべき、この道具の運用……。


「ぐおッ……」


 レッドアローと呼ばれた槍は、セイバーの肺を突き破る。
 セイバーの身体からは一時、呼吸が忘れ去られる。
 ──と、同時に刺し貫かれた胸元の穴に、血液が殺到し、耐え切れず、噴き出た。
 それは、一斉に外の世界を目指して駆けあがり、セイバーの口からも逆流して吐き出される事になった。


「セイバー!!」


 マスターが、自らの守護をするはずの英霊の名を呼ぶ。
 しかして、それは守護の力を失いつつある時だった。
 やはり、勝負は、「決した」のである。


(……真後ろからとは、卑怯なり……ッ)


 魔力による回復が行われるよりも速く──ランサーのサーヴァントは、倒れかけたセイバーの身体に向けて疾駆した。
 マスターは、その勢いに呑まれ、咄嗟に自らの相棒から、距離を置いて、すぐに逃げ出そうとした。
 不安げにマスターは振り返ると、サーヴァントの口が、「にげろ」の言葉を象る。
 英霊の口から吐き出された血液が、そして、言葉が──砂塵の中に埋もれていく。
 それを糧に、彼は仲間を捨て駒にする正当な理由を得る事に成功した──それだけが、この一戦でセイバーの遺した唯一の成功である。

 直後……ランサーは、セイバーの体から血濡れの槍を抜き取った。
 それが抜かれると同時に、セイバーの体は、まるで糸が切られた人形のように、地面に斃れ行く。
 倒れたセイバーの身体に馬乗りになり、再び、レッドアローをセイバーの身体に突き刺し続ける。  


「──ッ!」


 まるで、念入りに殺す義務があるかのように。
 ランサーは、無機質なロボットのように、言葉もなく、表情の変化もなく、ただレッドアローで、繰り返す。
 セイバーの身体に、幾つもの穴が形作られ、死体のようにも見えるセイバーを、まだ足りぬと突き刺した。

 ランサーのスキル『加虐体質』である。
 これが発動し、セイバーの攻撃の度に、ランサーはオーバーキルを始めたのである。
 一撃と共に、面白いほどにまた、口元から血液の逆流が始まる。
 砂の上を、深紅の小川が、曲がりくねりながら走りだしていく。


「──」


 そして──それも、マスターの後ろで、遂に止まった。
 ただ、血液の小川だけが動いていた。


「──」


 セイバーは、既に、奇襲を受けて斃れた肉塊に過ぎなかった。
 セイバーの命が絶えたのは、魔術の気配が消えていようとも明白だった。
 腹を、胸を──あれだけ突き破られ、血の海の上で突っ伏している彼は、既に……。

 それでも、言葉さえもなく、まるで殺人だけを行うマシンのように、レッドアローをセイバーに突き刺していく。
 ある種の義務感に取り憑かれた生物は、もはやマシンのようにさえ見えるが、ランサーはまさにそれなのだ。

 相棒を失ったマスターは、そのサーヴァントを怖れた事だろう。
 自分の従者セイバーが持ち合わせていた「英霊」としての誇りは、ランサーの内には皆無だった。
 あまりにおぞましく、そして、残虐で容赦がない。
 自分が足を踏み入れてしまった、『聖杯戦争』とは、一体何なのか──彼は、今ようやく実感として悟った事だろう。
 それは、決して遊びではなかった。


「へへへ……そいつが、俺の『サーヴァント』って奴なんだよね」


 と。
 セイバーのマスターの前から、気配の無かったランサーのマスターの声が聞こえた。
 見れば、目の前に居たのは、高校生ほどの童顔の少年である。──明るそうな顔立ちの男の、無邪気の笑顔が張り付いている。
 状況が状況でなければ、その笑顔に騙されそうなほどに、悪人の匂いのしない笑顔だった。
 ただ、この状況で出会ったセイバーのサーヴァントには、彼が表情を作り上げ、嘘を吐くのが上手い人間のようだという事が手に取るようにわかった。

 セイバーのマスターは、逃げ道を奪われ、立ち止まる。
 もはや、恐怖はない。正義感もない。目の前の相手が少年の姿をしているからだった。
 仮にもし、これが一目見て恐怖を煽る外形だったなら、あるいは、凶器を手にしていたならば、それこそ、彼も平伏し、命を乞うかもしれない。
 しかし、やはり、少年の姿を前には、何も湧かなかった。
 少年は、口を開いた。


「でさぁ、あんたもマスターなんでしょ?
 あんたのサーヴァントいなくなったし、今ので負けって感じかな」

「──」


 彼は、答えなかった。
 ただ、目の前の敵くらいならば自分に勝ち目があってもおかしくはなく、結果的に同士討ちに持ち込めるかもしれないと思った。
 そんな覚悟を知ってか知らずか、彼は淡々とした口調で、続きを口にした。


「……まぁいっか。
 あんたに恨みはないけど、とりあえず俺負けたくないんだよねー」


 このランサーのマスターの名は、「霧島純平」といった。
 だが、セイバーのマスター──いや、既にマスターでもない一人の人間にとって、彼の名などどうでも良かったかもしれない。
 自分よりも多少若い程度の少年……殺す事にも躊躇はない。

 彼を殺せば、ランサーも現界を続けられるかが怪しくなるだろう……。
 と、セイバーのマスターだった男は、ポケットに隠していた折り畳みナイフを取り出す。
 これが、唯一、自分が生き残る術だと悟り──タイミングを計る余裕すらなく。
 ただ、我武者羅に、霧島を殺そうと駆けだした。


「──レッドナイフ!!」


 ──だが、セイバーのマスターの背後。
 そこには、既にランサーの姿があり──セイバーのマスターだった男に先んじて、安物の折り畳みナイフなどとは比べ物にはならない刃渡りのアーミーナイフが抜きだされた。
 そして、その刃が向けられた相手は、セイバーのマスターだった男に違いなかった。
 彼の背中の皮膚を抉りだすように、レッドナイフと呼ばれたナイフが突き刺さる。


「ぐあああああああああああああああああああッッ!!!!!」


 セイバーのマスターだった男の手から、折り畳みナイフを握る力さえも失われた。
 その小さなナイフが、砂の上に落下し、その上を血が穢した。
 ランサーの『加虐体質』は、たとえ人間が相手であっても、例外にはない。


「……つーわけで、これで完全に俺の勝ちかな?」


 断末魔が響くが、霧島は最早、そんな光景そのものには興味がなかった。
 彼は、相手の命が奪われていく事実そのものは、別にどうでも良かったのかもしれない。
 いま面白いのは、聖杯戦争で自分が一歩、勝利に近づいた事と、退屈な人間が一人苦しんでいるという結果そのものだ。
 彼は聖杯戦争が楽しくて仕方が無かった。
 退屈で規則的な毎日を破壊するのに、丁度良かった。
 それこそ、自分の貌を隠さなくても良い──そんな最高の居場所であった。


「……ぁ……ぅっ…………」


 彼の声が弱っていくのを耳にしながら、霧島は、つま先で地面に穴を開けて遊んでいた。
 それも何となく、柔らかい砂が穴の中に沈んでいくのが面白く見えたからやっただけで、意味はない。
 幼児が砂で遊ぶのと何ら意味は違わなかった。
 彼の視線の先には、埋もれて行く砂塵があり、その隣には、断末魔の悲鳴をあげていた男が遂に力尽きた。
 ……ただ、それだけだった。


「──あー、ほんと……面白えなあ、このゲーム。
 もしあいつがこの光景見たら、一体どんな顔するかなあ」


 敵のマスターを殺したランサーが、やはり機械的に、霧島に寄っていった。
 セイバーのマスターだった男の血みどろの肉体が、砂の上に残る。
 これが──今日の戦果、というわけだ。
 芸術的とは言い難いが、彼の目的は別に死体を芸術にする事というわけではなかった。
 ただ、聖杯戦争で勝ち残る事で──その果ての願いというのも、別になかった。


「よし、ランサー。今日はこれで終わりっ。
 ……次に会う奴はもっと面白いといいなぁ」


 敵の殲滅が確認されると、『深紅に染まれ、獣との戦い(レッドファイト)』の宝具の効果が切れる。
 どちらにせよ、この宝具は五分しか発現できない固有結界だ。
 丁度、時間切れと宝具の解除は同時くらいだっただろうか。


「──」


 彼らがいた場所は、再びただの路地裏に戻り、戦闘の痕も、二人の人間の肉体も、跡形もなく存在しなくなっている。
 厭が応でもその姿が目立って仕方が無いランサーは、霊体化し、常人には可視されない領域に潜んだ。


「さて、帰るか……」

 霧島も、帰路に就く。
 ランサーもそれに、霊体化したまま追従した。


 ──ランサーの真名は、『レッドマン』と言う。
 悪しき怪獣を葬った平和を愛する戦士でありながら、その伝説は、あまりに残虐の戦いの記録であった。
 一人の正義の英雄と呼ぶには、あまりにも冷徹で──そして、無意味な虐殺に満ちた戦士であった。
 それらの事実は、霧島も別段興味のない事だったし、ランサー自身が喋る事もなかった。



 ただ、ある意味で、彼らの相性は、思想の違いこそあれど、決して悪い物ではなかったのだろう。
 それこそ、忠義の絆を超えるほどに。



【CLASS】

ランサー

【真名】

レッドマン@レッドマン

【パラメーター】
筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:D 幸運:D 宝具:B

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

【保有スキル】
加虐体質:A
 戦闘時、自己の攻撃性にプラス補正がかかる。
 これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。
 攻めれば攻めるほど強くなるが、反面防御力が低下し、無意識のうちに逃走率も下がってしまう。

対怪獣:C
 戦闘時、敵のサイズに応じて自在に自分のサイズを上下させる。
 Cランクの場合は、最小でミクロ単位、最大で40m級までサイズを変える事が可能。
 ただし、その大きさの敵対生物がいない限りは自分の意思では変化できない。


【宝具】
『深紅に染まれ、獣との戦い(レッドファイト)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1~6人
 ランサーの固有結界。
 敵対する相手と戦う為のフィールドであり、野原や砂浜を模した心象空間。
 この戦闘空間においては、如何に強力なサーヴァントも宝具を用いた派手な攻撃が出来なくなり、泥臭い格闘戦を強いられる。
 つまり、特撮映像と見紛うようなエフェクトと共に行う技や宝具はこの空間では使用できず、手持ちの武器をぶつけるか格闘技を駆使して戦う他ないのである。
 また、この空間ではサーヴァント双方が、サーヴァントとしての気配を打ち消し合い、実質的にはお互いが「気配遮断」のスキルを発動したのと同じ状態になる。
 その為、初めは敵対者の姿を確認する事が要され、その性質を知るランサーがこの空間では先手を取りやすくなる。
 ただし、この固有結界を張る事が出来るのは最大で五分が限度で、それを超過すると結界は消失し、元の空間へと還る。


【weapon】

『レッドアロー』
『レッドナイフ』


【人物背景】

 レッド星雲のレッド星からやってきた平和を愛する戦士。
 しかし、後の伝説においてはその残虐性が取り沙汰され、平和を愛する戦士としての像を求める事は現代では難しい。
 その所以は、悪事を働いたか否かを考慮せず、無差別に怪獣を葬る事で平和を実現しようとした性格にある。

 レッドマンは、野原に出現した無害な怪獣を、容赦なく撲滅し、殺害する。
 たとえ、伝説上では少年の変化した姿であるカネゴンなどの怪獣も容赦なく殺害する。
 また、レッドマンは敵味方問わず意思疎通は一切行わず、掛け声や技名、宝具の名以外は口を開く事がない。
 それ故、彼の思考を読む事は出来ず、全ての戦いは彼自身の判断に沿って行われていく。


【サーヴァントとしての願い】

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【基本戦術、方針、運用法】

 戦闘時以外は極度に無口な性格なので、会話などを行うのは不可能。
 ただし、容赦なく自陣営以外のサーヴァントを襲う性格でもあるので、マスターの制御下を逃れる事はなく、マスターの命令も聞く。
 大抵の命令はロボットのようにこなしてくれるが、一応意思を持つ存在なので、理不尽な命令は聞いてはくれない。
 戦術としては、武器そのものの戦力は、英霊を刺し貫けるほどであっても、他の対人宝具ほどは強くないので、『深紅に染まれ、獣との戦い(レッドファイト)』に引きずりこむのが前提となる。
 ただし、基本的に、パラメーターが低い相手ならば『深紅に染まれ、獣との戦い(レッドファイト)』で殲滅できるが、バーサーカーなどの基礎戦力の強い相手はこれだけで倒すのは難しいかもしれない。



【マスター】

霧島純平@高遠少年の事件簿


【マスターとしての願い】

 退屈な連中を恐怖の底に沈めるような面白い事がしたい。
 聖杯戦争が終わらずに永遠に続くとしたら、それがサイコーの願いかもしれない。


【weapon】

 なし


【能力・技能】

 県下の名門進学校・秀央高校に、最優秀成績学級の特Aクラスで入学できる知能派。
 簡単なマジックが出来る体を装っているが、実際は多少複雑で難度の高いマジックも出来る模様。
 また、社交的で、裏の顔を隠しながら、表向きは善良で人当たりの良い生徒として振る舞うが、反面で、何の躊躇も理由もなく他者を殺害する事が出来る性格でもある。
 そして何より、自分の死のその瞬間でさえも、それが面白ければ笑いながら死ねるほど、生命倫理には乏しい。
 自分と同質の人間を見分ける事が出来、もしサイコパスのマスターがいたとすれば、彼がそれを見つけられてもおかしくはないかもしれない。


【人物背景】

 秀央高校一年生で、マジック部の一員。
 主人公・高遠遙一のクラスメイトで、気さくで明るい性格で、近寄りがたい高遠を引っ張っていく友人。
 しかし、その正体は、高遠遙一同様の「天性の犯罪者」にして、正真正銘のサイコパス。
 高遠の場合、その性質が刺激され、殺人鬼との覚醒の引き金となったのは、「母親が殺された」事であるが、彼の場合は、おそらく「家庭で異常なまでに抑圧され、家族の愛を一切受けなかった事」の模様。

 同情できる事情を持つ者が多い「金田一少年の事件簿」のシリーズにおける犯人としては、珍しいタイプで、当人には何の非もない藤枝つばきなども容赦なく殺害し、死体の首を斬る猟奇性を見せた。
 ただし、無差別殺人を行うというわけではなく、彼なりに琴線に触れた相手のみを殺害対象として選んでいる(その理由も理解し難いが)。
 高遠の事は友人だとは思っているようで、その理由は「高遠が自分と同じタイプの人間だという事を見抜いたから」らしい。
 だが、その高遠の挑発を受け、最後には躊躇なく殺害しようとしており、結局は彼と人間はほとんどいないのだろう。


【方針】

 敵を無差別に殺害したい。
 ただし、これはゲームなので、一般人ではなく、マスターやサーヴァントを優先。
 おそらく、ランサーも一般人の無差別殺人は行わず、サーヴァント狙いなので、その点は彼に従う事にする。

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最終更新:2015年12月08日 02:00