太陽が完全に沈み、空が暗く染まった頃に、自衛隊駐屯地のゲートに大きな影が訪れる。
ゲートの管理をしていた警備兵はその影の正体が2メートルをゆうに超える、軍服と鉄兜を身に着けた大男だと見抜くと、即座に敬礼の姿勢を取った。
どうやらこの大男はそれなりの地位にいる者らしく、今日の課業を終えて自宅に帰る予定らしい。
本来、自衛隊に所属している者は駐屯地で寝泊まりするのが常識であるが、それには例外が存在する。
自衛官の内、既婚者あるいは幹部以上の階級の者は、例外的に自宅での生活を許されるのだ。
今、こうして駐屯地を出た大男も幹部にあたる階級についており、他のサラリーマンと同じく駐屯地へ通勤する身だった。
警備兵は大男にねぎらいの言葉をかけて、駐屯地を離れていく大きな影を見送る。
独り残された警備兵は、あんな大きな人はこの基地に1人しかいないからわかりやすいなあ、などと取り留めもないことを考えていた。

大男は、デカい図体を持ちながらも、狭い歩道の上を電柱を避けながら何とか歩く。
大男の身体は特に上半身の筋肉が異常といっていいほど発達しており、初見の者ならば同じ人間とは思えないであろう。
しばらく進むと、横断歩道に差し掛かる。信号を見ると、赤色だった。
大男の隣には、腰の曲がった老婆が佇んでいた。大きな手荷物を持っており、少し辛そうだ。
そんな老婆を見かねて大男は、

「肩をお貸ししましょうか?」

と声をかけた。
真上からかけられた言葉の方へ老婆が向くと「ひぃ」と小さく声を漏らしてただでさえ小さい身長がさらに縮んでしまった。
大男は体格や手首辺りに装着している赤い手甲もさることながら、顔も威圧的だった。
頭につけた鉄兜の中から覗いている、青でも黒でもない、白い瞳――つまり大男には黒目がないように見える――の眼光が老婆を睨む。

「ここから遠いのであれば家まで送りましょう。遠慮はいりませぬ。どちらにございますか?」

大男は、老婆を気遣って声をかけることができるほどに心優しい人格なのだが、気圧されてしまって老婆は声を出すことができない。
それでも老婆は何とか勇気を振り絞り、震える手で自身の家のある方向を指さした。

「承知しました」

大男は老婆を荷物ごと持ち抱え、青信号を渡った。




◇ ◇ ◇


「ごめんねぇ、こんなに歩かせちゃって」
「礼には及びませぬ」

老婆の家につくと、大男は老婆を丁寧に降ろした。
老婆は笑顔で大男を見て、感謝の言葉を並べる。
ここに来るまでの過程ですっかり打ち解けたようで、「人って見かけによらないねぇ」と言いながら大男を恐れていた自分を恥じている節さえ感じられた。

「では、私はこれで」
「本当に、ありがとうね」

老婆に別れの挨拶をして大男はその場を立ち去った。
大男を見送る老婆が見た男の背中はとても頼もしく見えた。



大男はそのまま老婆の家からしばらく歩いて、ふと空を見上げる。
青黒い夜空の真ん中には儚げに光る月があり、絵画にすればいい風景画になるだろう。
自分の傍らにパレットとキャンバスがないことを少し残念に思いながら、大男は再び歩き出す。
大男はいつもこの夜空を見て思うのだ。
自分が電脳世界にいて、ここが現実とは似て非なる空間とは思えない、と。

「私のサーヴァントはまだ来ない…か」

大男はこの電脳世界で記憶を取り戻し、マスターとなる権利を得ているも、まだサーヴァントとなる英霊は降臨していない。
聖杯戦争のルールはいつしか頭に叩き込まれていたので、正体を隠し通して自衛隊の幹部としての生活ができている。
しかし、最近大男の暮らす街では迷宮入り必至の殺人事件が増えていると聞く。
マスターとしての記憶を持つ大男にとって、それがサーヴァントを召喚した主従の仕業であることは想像に容易い。
聖杯戦争の脅威は、すぐそこに迫っているのだ。

―――キャアアアアアアアアアアッ!!

「むっ!?」

噂をすれば、突如大男の耳に甲高い女性の悲鳴が聞こえた。
そして遠方からでもわかるほどの強い殺気が大男の神経を撫でる。
サーヴァントがNPCか他のマスターを襲っているのだろう。
元より聖杯戦争を認めるつもりはなく、自分の痛みは耐えられても他人の痛みを見過ごすことができない大男がその女性を救いにいく以外の選択肢を取ることはなかった。

「致し方無い、私が一人で向かうしかないか……!」

サーヴァントが来ていない以上、大男は単身で行動せざるを得ない。
それでも、大男はその強靭な肉体を武器にサーヴァントへ立ち向かうであろう。
彼の持つ『信念』はあらゆる力を打ち砕くと、大男――ポチョムキンは信じているのだから。


◆ ◆ ◆


夜の廃工場にカツカツカツと地面に靴を打ち付ける音が木霊する。
女性が出せるだけの速さで足を動かして何かから逃げていた。
その刹那、鎧を纏った影が女性の眼前に回り込む。
セイバーのサーヴァントであった。片手に剣を握っており、それを女性に向けている。
女性はここまで全速力で走って来たために肩で息をしているのに対し、セイバーは涼しい顔で女性を睨んでいた。

「許して…誰にも言わない、誰にも言わないからっ!!」
「……許せ、マスターの命令だ。無下にはできぬ」

この女性は、運悪くセイバーの主従が魂喰いのためにNPCを殺害している現場に出くわしてしまい、
無慈悲にもマスターからセイバーに目撃者の口封じを命じられたのだ。
セイバーは魂喰いや今のように無関係なNPCを手にかけることに抵抗はあったが、彼は己の感情よりもマスターへの忠誠を優先する性格だった。
目の前の存在はあくまで聖杯に再現された人形…そう割り切って、女性を殺めるべく、女性に肉薄しつつ剣を振った。

「あ――」

女性には、この瞬間がいやにスローモーションに感じられた。
しかし、彼女には自身に迫る剣を見ていることしかできず、ただ、この身に入ってくる痛みを待っていた。


が、女性を襲ったのは痛みではなく、自分の周囲が暗くなったという感覚だけであった。
彼女の上を巨大なものが通っていることだけはなんとなく分かった。


「メガフィスト!!」

セイバーは突如女性を飛び超えて拳を突き出してきた巨大な影を視認し、女性を斬りつけることを一転して取り止め、振り下ろそうとした剣を飛び退きながら逆に振り上げて拳をはじいた。

「……ぐっ!?」

セイバーが剣で受けた拳の重圧は人間のそれとは思えないほどに重く、最優とされるセイバークラスで現界している自分でも真向の力勝負は向こうに軍配が上がるだろうと感じ取れた。
巨大な影が地面に着地するとともに、周囲で小さな地震が起こった。
まるで10階建てのビルの屋上から4トントラックを落としたかのように廃工場全体が強い揺れに包まれた。
女性の前に立ち塞がった巨大な影の正体は、軍服と鉄兜に身を包んだ巨人であった。鉄兜の中で白い目が威圧的に光っており、セイバーを敵と見ていることがうかがい知れる。
女性は先ほどの揺れで足元を崩し、へたり込んでいる。

「君、無事か。ここは私が死守する、無事ならば今すぐここから逃げるんだ!」

女性は突如現れたポチョムキンの風貌に恐怖を抱きつつも、生にしがみつきたい一心でそのまま逃げていった。
セイバーは女性を追うようなことはせず、目の前で対峙しているポチョムキンを睨む。

「貴様、何者だ…?気配は感じ取れなかった。その外見からしてアサシンではあるまい。だがこの力、人間にしてはあまりにも――」
「あいにくだが、私は正真正銘の人間だ」

それを聞いたセイバーは目を丸くするが、すぐに冷静になり、辺りを見回す。サーヴァントの気配は感じられない。

「その人間がここに何の用だ。恐らくはマスターであろうが、サーヴァントはまだいないようだな」
「サーヴァントがいなくとも、私がいる」
「確かに単純な力が強いことは敵ながら認めよう。しかし、それ以外の能力はどう埋め合わせる?その均衡の取れていない身体で私を相手にどう戦う?」
「試してみるがいい。両手の足に勇気を込め、両の拳に大義を込め、抜山蓋世の気を持って、このポチョムキンがお相手申し上げる」

そこから人間と最優のサーヴァントの戦闘に入るまで時は経たなかった。
セイバーが人間の動体視力の及ばないスピードでポチョムキンを斬りつける。
ランサーでなくともセイバークラスは直接戦闘に長けたクラスで敏捷も高水準にまとまっている。
迫ってくるセイバーの剣に対して、ポチョムキンは腕を前面で交差させて防御態勢を取った。

「……力が強いだけでなく、硬いのか」

セイバーの剣はポチョムキンの丸太どころかバオバブの幹のように太い二の腕には、軍服に小さな傷をつけこそすれ、それが有効打になったかといえば答えはノーであり、
このまま打ち付ければ宝具の剣ですら折れかねない強度であった。

「…ならば!」

セイバーはすぐに後退したと思うとポチョムキンが反応を許さず背後へ瞬間移動してみせた。
ポチョムキンはセイバーが移動したことを発生した風で感じ取り、背後へ回られたことを悟って目を見開くも、既にセイバーは攻撃を開始していた。

「速い…!」
「力と硬さで勝てぬのならば速さで勝負させてもらおう」

ポチョムキンは筋力と耐久においてはセイバーよりも上を行っていたが、敏捷は大きく差をつけられていた。
セイバーの剣がポチョムキンの背中を斬りつけ、痛みと流れ始めた血がポチョムキンの顔を歪ませる。

「ぐっ…!なるほど、さすがは最優と言われているだけはある…!」
「まだ終わらんぞ!」

セイバーはポチョムキンの周囲を縦横無尽に駆け回り、着実にその軍服の中の身体に傷を刻んでいった。
それをポチョムキンは反応できる限り上半身の肉体で防ぐ、いなす、防ぐ、いなす。その甲斐もあってセイバーの攻撃の半分のダメージを軽減できていた。
決して無傷・軽傷とはいえない傷だが、全てをまともに食らっていたらポチョムキンといえど戦闘不能になっている。
ここに観戦者がいたならばポチョムキンの圧倒的不利、防戦一方だと信じてい疑わないだろう。


「やはり強いな…確かに人間の身でサーヴァントに挑むことおこがましいかもしれん。――だが!」

セイバーの一撃を何とか肩を斬らせることで防いだポチョムキンは、空中で離れていくセイバーが着地することを見越して、
その1トンもかくやという巨体の体重の全てを地面にぶつけ、女性を救った時よりも大きな地震を起こした。
一歩セイバーの行動を読み間違えればさらに不味い状況になるリスクも孕んでいたが、決死の覚悟でポチョムキンは自身の修めた技を繰り出した。

「スライドヘッド!!」
「何っ!?」

セイバーは着地の一瞬の隙を突かれ、地震に足を取られて転倒してしまう。
それを好機と見たポチョムキンは、己の出せる全力のスピードでセイバーに肉薄する。

「決死の覚悟なくして勝利を得られぬことは承知の上!今度はこちらの番だッ!!」

傷ついた身体など何のこれしきと言わんばかりにポチョムキンが飛び跳ね、起き上がっているセイバーを空中から重量に任せて両拳を振り下ろす。
セイバーは咄嗟に剣でガードするが、その拳の重圧はナイアガラの滝のごとく剣に殺到してセイバーの身体に響き、顔に焦りが浮かぶ。
この距離が圧倒的に不利と見たセイバーはたまらず退避するべくその場から飛び退くが、その行動もポチョムキンに読まれていた。
宙に飛び立ったセイバーの身体をポチョムキンの人間とさして変わらぬ大きさの手が包んで掴み取る。
そしてポチョムキンの軍服から蒸気が湧き出ると共にセイバーを包む手が炎に燃え、鉄をも溶かす熱を帯びる。
その熱が拘束されて動けないセイバーを焦がすにつれてセイバーの表情が苦悶に歪んでいく。
このままでは不味いと判断し、セイバーはひとまずポチョムキンの攻撃を無効化するべく霊体化する。
この状態ならば物理的干渉を受けず、なおかつ科学を始めとした神秘の薄い攻撃を無効化することができる。
だが、セイバーは運の悪いことに、ポチョムキンはその法則が通用しない世界の出身であった。

「ヒート……エクステンド!!」
「ぐはっ!!」

手甲に込められた火薬でセイバーを爆殺せんばかりの爆発がポチョムキンの手中で生じ、霊体のセイバーが数十メートル先に吹き飛ばされた。
実体化して何とか受け身を取り、態勢を立て直すセイバー。セイバーが受け身を取る合間も、まだ攻めの手を緩めるまいと、ポチョムキンは再度セイバーへ近づく。

「バカな…。なぜあの科学に依っている攻撃に神秘が宿っている…?」

本来、人間がサーヴァントに損傷を与えるには、その攻撃が神秘を纏っていなければならない。
先ほどのポチョムキンの繰り出した技――ヒートエクステンドは、どうみても科学による攻撃であった。
マスターの魔術を見てきたセイバーからは、とても神秘が宿っているようには見えない。
しかし、セイバーはポチョムキンの攻撃により確実にダメージを受けていた。
つまり、あの攻撃は相応の神秘を帯びていたということになる。

セイバーの知らぬことだが、ポチョムキンのいた時代は2180年以降の時代。
その時代では科学は衰退、禁止され、代わりに法力と呼ばれる力が台頭して世界中に行き渡っていた。
その科学技術を継承してそれを崇拝しているのは、世界中を見てもポチョムキンの属するツェップ科学王国のみであった。
このことから本来はありえないが、ポチョムキンの持ち込んだ軍服や手甲などの装備は神秘を帯びており、サーヴァントに攻撃が通用するようになっていたのだ。

「受けてみろ、我が48の必殺――」

セイバーがあれこれと思案している内にポチョムキンは既に距離を詰めており、今にもセイバーに攻撃せんと腕を動かしていた。

(ここは退いた方がいいか)

トドメとばかりにポチョムキンのセイバーを掴もうとした手は、虚しく空を切った。
セイバーが選んだ選択肢は、霊体化してからの退却。
この男は、セイバーの予想以上に危険だ。規格外の筋力・耐久に加え、何故か神秘の宿る科学による攻撃。
まだ監査役からの通達は何も為されていない。マスターの期待に沿う結果か否かは別として、ここは諦めて素直に引き下がった方が得策だ。
セイバーは霊体のまま、素早くポチョムキンの得意な間合いの外へ逃れ、マスターの元へ帰っていった。

「…何とか凌ぐことができたか」

痛む身体を労わりつつ、その場に体を休めるべくポチョムキンは地面に座る。
あのまま追い込んでいなければ、やられていたのは自分かもしれない。
あの時の一瞬の判断が、ポチョムキンの命運を分けたのだ。
しかし、ポチョムキンは女性を助けたことに後悔はない。
誰だか知らないが決して聖杯戦争の黒幕の思い通りにはならないと心に決めていた。
聖杯戦争の過程で弱者は救い、黒幕をあぶり出す。
それがポチョムキンの方針だった。

「ム……」

ところがその刹那、ポチョムキンの近くで突如発行体が現れ、風が強く吹き付ける。
台風かと見紛うほどの空気の流れはポチョムキンをも怯ませ、廃工場に散らばっていた砂塵を残らず吹き飛ばした。

「な、何だ……!?」

眩い光がポチョムキンの視界を覆いつくす。
数瞬後、光が収まりポチョムキンのの目が暗闇に慣れてくると、目の前には先ほどのセイバーと同じように鎧で身を纏った強面の男が剣を構えていた。

「――待たれい!自分のマスターに刃を向けようとする輩は許さないのである!セイバーとして現界した自分がお相手いたす!!」
「……先ほどの敵なら、既に退けたが」
「……へっ?」

目の前の剣士は間の抜けた表情でポチョムキンを見た。
剣士は少し考えるそぶりを見せてから廃工場を見回す。
敵と思われる者はいない。目の前の大男は威圧感さえ感じさせるがサーヴァントの気配は感じない。

「……」

どこか虚しさと切なさを感じさせる哀愁を漂わせながら、ポチョムキンの前に現れたサーヴァントは剣を収めた。

「……もしや、貴殿が自分のマスターであるか?」
「…恐らくは。私の名はポチョムキン。見ての通り手こずったが、何とかサーヴァントを撃退した」
「何と、人間でありながらサーヴァントと渡り合うとは!ポチョムキン殿はその肉体に違わぬお力をお持ちでおられるようですな。感服いたしました!」
「して、貴殿の真名は?最優と言われるセイバーのサーヴァントが同志となるならば心強いが」
「申し遅れました。自分の真名はアデルバート・スタイナー。セイバーとしてこの地にはせ参じたであります」

遅れて召喚されたポチョムキンのサーヴァントは、アレクサンドリアに仕えていた騎士であった。


◆ ◆ ◆



ポチョムキンは、夜の街の中で帰路についていた。
体中には応急処置の跡が残されており、直に見るとかなり痛々しい。
しかし、敵サーヴァントと交戦する前と違ったのは一人の同志が霊体となって傍にいることだった。

『なるほど、つまりポチョムキン殿は聖杯戦争を止めるおつもりなのですな?』
『ああ。この拳は人を殺めるために振るわれるものではない。ましてや、無関係な者の命を平気で刈り取る聖杯戦争を認めるわけにはいかない』

霊体のスタイナーにポチョムキンは己の聖杯戦争に対する心持ちを念話で語る。
ポチョムキンにはツェップがまだ軍事国家であった頃、奴隷兵士として望まぬ戦いを強いられていたという過去がある。
科学を、力を、英雄を他人を手にかけるために使うなど、ポチョムキンには到底認められるものではなかった。

『何よりも私には敬愛する大統領がいる。守るべき国がある。ツェップに尽くすために一刻も早く戻らねばならんのだ』

今のポチョムキンには、守るべきものがある。自身の属しているツェップに元上官であり現大統領のガブリエル。
何もできずにこんなところで死んでいてはツェップに捧げた忠誠が廃る。
ポチョムキンには帰るべき場所があるのだ。

『……ポチョムキン殿のお気持ち、このスタイナー、よくわかりました。自分も戦争の悲惨さを知っております故、微力ながらもポチョムキン殿に助力させていただきます』

聖杯戦争を止めるというポチョムキンに、スタイナーは迷わずに助力を申し出た。
スタイナーには五歳の頃に戦災孤児になっていたという過去がある。
そして、ジタン達によるガーネット姫の誘拐を切欠とした一連の事件の記憶がある。
そんなスタイナーだからこそ、聖杯戦争を認めないというポチョムキンに対して強く賛同できた。

(「無力な者は保護する」…か)
(『おせっかい』になってみるのも悪くはないのかもしれないのであるな)

ポチョムキンの方針を聞き、スタイナーが思い返したのは『おせっかい』な盗賊の少年だった。


【クラス】
セイバー

【真名】
アデルバート・スタイナー@ファイナルファンタジーⅨ

【パラメータ】
筋力B++ 耐久A 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具D

【属性】
秩序・善

【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
魔法剣:A
種別:対人魔剣 最大捕捉:1人
魔法を刀身に宿らせて斬ることにより、威力の底上げをする魔剣。
敵の防御スキルを貫通するがセイバー一人では発動できず、キャスター等の魔術を扱える者と共同戦線を張る必要がある。

剣技:A+
剣術を極めし者が習得できる特異な技。
効果は技によって異なるが、敵の筋力、耐久あるいは魔力を一時的に低下させたり、魔力を消費してより強力かつ広範囲な攻撃をすることができる。

守るべきもの:A+
セイバーの守りたいものを守るために戦う強い覚悟と信念。
他者を守る時、全パラメータが上昇し、Bランク相当の戦闘続行を得る。

【宝具】
『奮えよ我が心(トランス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:―
強く感情が高まると自動で発動する宝具。
発動時には自身のバットステータスを全て解除する力があり以後はゾンビ化を無効化できる。
また容姿が変わり、荘厳な甲冑を全身に纏った騎士の姿へと変貌する。
発動中は筋力を三倍化し、それ以外のステータスを1ランク引き上げる。

【weapon】
  • ラグナロク
神々の文字が刻まれた騎士剣。
スタイナーの扱ってきた剣の中でも最高級の威力を持つ。

【人物背景】
アレクサンドリア王国女王ブラネ付の近衛騎士にして直属の兵隊プルート隊を率いる強面の隊長。
生真面目で頑固な硬骨漢で、上から下された命令には絶対的に従おうとする、盲目にも近い忠義心の持ち主。
それゆえに自由奔放で規律に縛られないジタンとは基本的にそりが合わず、
なおかつジタンが盗賊でガーネット誘拐を企てた「タンタラス盗賊団」の一員と言うこともあって、何かと目の敵にしている。
その一方ではビビを『ビビ殿』と呼び慕っており、彼のことを子供ながら敬意を以って接している。
当初は融通の利かなさが目立ち、ガーネットに城へ帰ろうと幾度となく進言し、無視されてしまうこともしばしば。

しかしバクーに「自分の無いヤツ」と指摘されてからは、物語が進行するに従って自分で考えることを覚え、
権力と希望の板挟みを通じて「自分が本当に果たすべきことは何か」という命題を抱えるようになる。
そして物語も佳境に差し掛かり始めると、徐々に人として精神的な成長を遂げ、
守るべきもののために戦う強い覚悟と信念を持ち、騎士の名に恥じぬ『漢』と呼べる頼もしい人間となっていく。
また、物語の過程で徐々にではあるがジタンのことを認めていくようにもなる。

【サーヴァントとしての願い】
マスターと共に戦争を止める。


【マスター】
ポチョムキン@GUILTY GEARシリーズ

【マスターとしての願い】
ツェップの信念のもと、聖杯戦争を打破する。

【weapon】
  • 軍服、手甲を始めとする装備
ポチョムキンは科学の衰退した2100年代後半から来たため、ポチョムキンの使う科学による攻撃には相応の神秘が宿っており、サーヴァントに通用する。

【能力・技能】
  • 圧倒的な筋力と耐久
巨大な体躯に圧縮され鍛え抜かれた筋肉とツェップ流の格闘術を組み合わせたサーヴァントをも凌駕する身体能力。
機動力は鈍いが、筋力と耐久に関してはサーヴァント換算でAランク、またはそれ以上を行く。

【人物背景】
浮遊大国ツェップの士官。
身の丈2メートルを超える巨漢で、特に上半身が異常に発達している。
威圧的な外見に反して性格は心優しく紳士的で、頭の回転も速い。趣味は絵を描くことである。
元は奴隷兵士で、望まぬ戦いを強いられていたが、初代のEDにて実はそれが全てガブリエル教官によるクーデターの下準備であったことを知る。
当初は威圧的で軍国主義の塊に見えたガブリエルを嫌悪していたポチョムキンだったが、彼の器量の大きさに感服し、尊敬するようになった。
その後クーデターは成功、ツェップは平和的自治を手に入れた。
自由を得たポチョムキンは、その後大統領となったガブリエルの臣下として治安維持や兵士の育成など様々な任務についている。
参戦時期はXrd開始直前、2187年10月21日以前。

【方針】
無力な者は保護し、この聖杯戦争の黒幕を探す。

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最終更新:2015年12月14日 20:51