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今日も放課後になり俺はやっと授業から開放された。
放課後の始まりだ。いいねこの感じは。俺は開放感を味わうのだ。
あとはホームルームだけだな。ホームルームなんてあってないようなもんだ。
担任のどうでもいいような話が続く。
聞き流してもいいような話だな。一応聞いておくか。
そんなことを思いつつホームルームも終わり、いよいよ放課後となった。
「先に部室にいってて!」
と後ろからハルヒに肩をたたかれた。
「掃除あるからっ」
確かハルヒは今日は掃除当番だったな。しかも、教室掃除とは一番時間のかかる
ところだな。まあがんばれ。
「おう」
とだけ返事して俺は部室へと向かった。

部室に入るなり、俺は少しばかり違和感を覚えた。
この場合の違和感は別に世界の異変を感じたとか、異空間に入ったとかそんなん
じゃないぞ。俺にそんな力はない。
てか、そんなのを感じられるのは長門とか古泉くらいだ。
待てよ?ほんとに異空間とかになってないだろな?。。。それもちょっといいかも。
って、何を考えてるんだ俺は。ついに脳までハルヒが侵入してきたのか?
。。とにかくだ。俺は部室に違和感を感じたのだ。

その違和感の原因というのはだ、部室には長門と古泉がいたのだ。
別に驚くことは無いが、なぜか違和感を覚えたのだ。
「長門と古泉の2人とはめずらしいな。」
めずらしいコンビだからな。素直な感想といえば素直な感想だ。
「そうですか?そんなことは無いと思いますが。」
「いや、深い意味はない。ただそう思っただけだ。」
「確かに。僕と長門さんでこの部屋にいるのは珍しいといえばそうですね。」
古泉はいつものスマイルで笑って答えると、ボードゲームを手に持ってテーブルに置いた。
長門はと言えば本を熟読中だ。今日はハードカバーの本か。

今日も俺は古泉とボードゲーム。
俺は古泉とゲーム中、何を思ったのかさっきの違和感が原因なのか、妙なことを言ってしまった。
それは。。
「なあ。何でハルヒは朝比奈さんに衣装を着せるんだ?」
の一言だ。
答えは知ってるはずなのに。
「そりゃあ、朝比奈さんはかわいらしいですし、涼宮さんも萌えキャラが居るべきだと仰っていま
 したからね。」
そうだ。そうなんだがな。
「思うのだが、この頃はハルヒが面白がりそうなイベントも無いし、たまには朝比奈さんは制服で
 俺らが何か衣装を着たらどうだろう?」
「どうしたんです?急に。」
古泉がスマイルを崩して少し不思議そうな顔をしている。
「・・・」
長門も古泉との会話が気になるらしく、さっきからページのめくる音がしない。
顔も微妙にこちらに向いているようだ。
もっとも、顔の向きなど俺しか気づかない角度だが。
一瞬、言おうかどうか迷ったが俺は長門を意識しつつ、さっきの一言を言い直した。

「俺ら3人が衣装を着てハルヒを驚かせるんだよ。ちょっとしたサプライズだ。いいと思うだろ?」

古泉が再びスマイルになった。
「いいですね。たまにはそういうのも面白そうですね。」
よし、古泉はOKと。。
「それにしても、あなたから提案があるとは驚きですね。」
「そうか?提案と言えるほどのものではないぞ。単なる思い付きだ。」
本当に思い付きなのだ。
「いえいえ。単なる思い付きでも涼宮さんを退屈させないだけの意味はありそうですよ。」
「別に俺はハルヒを驚かせようと思っただけだぞ。それに俺はハルヒの退屈を考える程
 暇じゃない。」
「ははっ。それもそうかもしれませんね。それでも結果的に涼宮さんを退屈させない意味が
 ありそうなのであなたには感謝しますよ。僕に何かできることがあればお手伝いさせてい
 ただきます。」
古泉はスマイルでそう言うと、ボードゲームの次の一手を考え始めたようだ。

そうだ。長門にも聞いてみないとな。
「長門はどうだ?」
「・・いいと思う」
よし、長門もOKだ。

。。。長門の制服以外の服装も見てみたい気がするな。メイド、ナース、バニー。。
ちょっと楽しみだ。
残りは朝比奈さんだ。
・・・・・・・・・

その後のことを要点をまとめると、俺は部室にやってきた朝比奈さんにこれまでも経緯を話して
快諾してもらった。
月曜の放課後に3人で衣装を着ることになったのだが、衣装はどうしようかと考えていると、
日曜に古泉の知り合いに偶然、衣装をいろいろ持ってそうな人が居るそうなので、その人の家に
行って衣装を貸してもらうことになった。
まあ偶然にしてはできすぎてるがな。
待ち合わせはいつもの駅前だ。


そして日曜。
要点だけ言うと、俺たち3人は、その知り合いの人に好きな衣装を貸して貰って知り合いの人の
家を後にした。
貸して貰った衣装は部室に置いていった。
いろんな衣装があったな。ネット通販でしかないような衣装もあったのは驚いた。
それにしても、古泉の知り合いとやらはいろんな奴がいるな。何人いるんだ?

ちなみに、選んだ衣装はお互いに秘密だ。
古泉の提案でその方が楽しみが増えるからだそうだ。
確かにそうだな。
古泉や長門の選んだ衣装を楽しみにして月曜の放課後を待つとするか。
・・・・・・・・・

月曜の授業も終わって放課後となった。
俺と古泉は放課後になり次第、早めに部室に行き衣装と取ってお隣さんのコンピ研の部室で着替え
させてもらうことにした。
そこで知ったのだが、古泉はなんと執事さんの衣装だった。
確かに古泉らしい。執事さんの衣装の古泉はよく似合ってる。
こいつのセンスは意外といいのかもな。
今度、服選びにアドバイス役として一緒にいてもらいたいもんだ。
一応言っておくが、服って言うのは普通の服だからな。
誤解の無いよう。

一方、俺はと言えば何となく選んだ魔法使い風の衣装を着込んでる。
ちなみにどういう訳か、魔法のほうきまで付いているのだ。よく漫画とかで魔法使いが空を飛ぶ
のに使ってるあれだ。
2人してそんな格好に着替えたコンピ研は妙な雰囲気だったが気にしなかった。
着替えた俺と古泉はコンピ研を出て廊下にいる。
ハルヒは今日も掃除なのでしばらくは来ない。

という訳で今俺と古泉は長門が着替えるのを部室のドアの前で待っている。
長門が着替え終わったらドアを開けてもらうのだ。
長門はどんな衣装なんだろうか。
まあ長門のことだから、俺と似たような魔法使い的な衣装なんだろうな。
長門が選びそうな衣装だからな。
さて俺はいくつ長門を繰り返したかな?

という繰り返しなどどうでもいいことを考えていると、いよいよドアが開かれた。
そこで俺は期待を裏切られたというか、ある種の驚愕の体験だった。
なんと。
頭からニョキっとかわいらしい耳があると思えば、手には文庫本。
そして衣装といえば、、、、真っ赤な、、


バニー


なんとバニーがそこに居るではないか。
朝比奈さんじゃないよな?
では誰だ?ハルヒではない。
もちろん、朝倉でもない。
ということは、、長門なのか?
この方は。
そうなのか。そうみたいだな。
いやしかし。
頭の耳はバニーの耳なのは分かったが、長門がバニーとは。。
横にいる古泉を見てみたが、俺と同様に驚いているようだ。

「長門。。バニーってそれ長門が選んだのか?」
「・・・そう」
「しかし。。長門さんがバニーとは一本取られましたよ。完全に僕の負けですよ。」
スマイルに戻るのがいつも早い古泉だが何の勝負なんだ?
「長門が選んだならいいが。。」
後に繋げる言葉がない。正直、長門のバニーもいいかも知れん。俺の視線が釘付けなのだ。
長門のバニーにはブラックホール並みの吸引力があるんじゃないか?
何かもう長門しか見えないみたいだ。何も無い空間に長門だけがいる。そんな感じだ。
バニーは朝比奈さんが似合うのだが、長門が着てもいいな。
もしかして、ハルヒを驚かせるためにバニーなのか?
ハルヒだけでなくみんなびっくりだぞ。バニーは。

「さあ、ぐずぐずしてると涼宮さんが来てしまいますよ。」
「そうですよ。みなさんこっちに来てくださいー。」
朝比奈さんだ。いままで気づかなかった。
朝比奈さんがいるのに気が付かないとは。長門のインパクトはそれほどのものとはな。。
「お、おう」
「・・・うん」

4人がハルヒの到着を待つ。

数分後、ハルヒがやって来た。
「遅くなってごめーん!って、なになに何なの何なのあんた達その格好。って有希!どうしたの?
 バニーなんて。すごいじゃない。バニーの無口キャラなんて一気に不思議なコトが起きそうな
 勢いじゃない!勢いなんてもんじゃないわ。不思議なことが次から次へと降りかかるわね。
 こんなキャラ、他に絶対いないわよ!」

まあハルヒの言うとおりだな。これほどの不思議キャラは他にいない。
俺の視線も長門のバニーに釘付けだからな。おっと、これは不思議ではないな。長門の隠された
魅力というヤツだ。

「キョン、魔法使い?それ。なかなか良いじゃない!古泉君の執事もいいわね。似合ってるわ!
 今日なんかあるの??」

ハルヒのテンションが一気に最大になっているのが、誰にでも分かる調子で話しかけてくる。
「特に何もありませんよ。ただ、みんなで涼宮さんをびっくりさせようと思いまして。」
古泉の説明でハルヒは何を思ったのか、

「びっくりしたわよ!びっくりついでに私たちも着替えるわよ。みくるちゃん!」
とか言い出した。

「ひっっ」
朝比奈さんはハルヒの目の輝きに驚いたのか、びくっとしたみたいだ。

「さあさあ、あんたたち2人は廊下廊下! 着替えるからちょっと待ってて!」

廊下に追い出されて数分、部室のドアを開けるとそこには。。
ナース服の朝比奈さんと、メイド服のハルヒがそこにいた。
ナース服の朝比奈さんは前に見たことがあったが、再度見てもよく似合ってる。
ハルヒはメイド服だが、メイドとは程遠い態度で団長席でPCに向かっている。
これで5人とも制服以外の衣装になった。
俺(魔法使い)、ハルヒ(メイド)、朝比奈さん(ナース)、古泉(執事)、そして長門(バニー)だ。

・・・・・・・・・
衣装以外は特に変わりなく活動をするSOS団。
あ、ハルヒがやたら写真をとりまくってたり、俺の視線がやたら長門に行ってしまったことは
変わったことかな。


活動も終わり、俺と古泉はまたコンピ研で着替えをさせてらった。
「こういう日もたまにはいいですね。」
と古泉が言ったが、それには俺も同意だ。また長門のバニーが見たいからな。
「そうだな。」
と答えておいた。

部室の前で立っている俺。
何故帰らないのかと言うと、長門に話があると言われたからだ。なんだろう?
部室からハルヒと朝比奈さんの2人がそれぞれ出てきて別れを告げると、俺は長門のいる部室に
入っていった。

「長門、話ってなんだ?」
「・・・あなたに謝ることがある。」
・・・?何だ?謝ること?長門は俺に何もしてないぞ?
「どういうことだ?」
「・・私はこの間のあなたの意識を改変して今日のイベントを提案するようにした。」
「ん?あれは俺の気の迷いの思いつきじゃ無かったのか?」
「そうじゃない。あれは私の意図によるもの。あなたを利用してしまったことを謝りたい。」
「そうか。。でも謝ることはないぞ。俺は俺なりにこのイベントを楽しんだしな。」
「。。。そう言ってもらえるとうれしい。」

長門が考えたことだったのか。。
いや、待てよ。なら、あの日の違和感は。。

「あの日の違和感は、長門がやったのか?」
「・・・そう」

それなら。。

「長門、もしかして、これのイベントはハルヒを退屈させないためなのか?」
「・・・・・・・・違う。」

違うのか?
どういうことだ?長門。
これはバニーは長門自身の願望なのか?

「それなら、長門。あのバニーは長門が好んで着たのか?」
「・・・・・・・・・あなたに見て欲しかったから・・」

そう言うと長門は部室から走って帰っていった。
長門の顔が少しばかり赤くなってたのは夕日のせいだったのだろうか。
いや、おそらくは。。





   お し ま い
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