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信じてたのに。みんなのこと。
やっとあたしのこと分かってくれる人たちに会えたと思ったのに。
もういや。疲れた。
人を信じて裏切られるくらいなら、誰も信じない方がいい。
何かを変えようとして努力した結果がこれなら、
あたしはもう、何もしない。
面白かったこの一年間の思い出に浸って過ごそう。
目をつぶって夢を見よう。
最初の自己紹介。キョンも他のやつと一緒にぽけーっとしてあたしを見てたわ。
結局、面白そうなやつはいないってのがあたしの結論だった。
それからしばらくして、キョンが話しかけて来たわ。
でもやっぱり期待はずれだった。
どこまで本気か、なんて聞いて来たけど、全部本気よ!
やっぱりつまんない、って思ったわ。

でも、転換期はゴールデンウィーク明けにやって来た。
キョンが髪型についてふれてくれたの!
それからいろいろ話をした。
SOS団を作ってからはいろんなことをした。
市内を巡ったり、ホームページを作ったり、野球をしたり。
孤島にも雪山にも行った。
夢の中でキョンとキスをした。
映画も作った。あの時初めて本気で怒ったキョンを見た。
コンピ研をギッタギタにしたり、生徒会から部室を守るために会誌を作ったり。。
それでまた、一年間が始まり。
教室で自己紹介をして、そして――

『ハルヒ――』
え?何?誰の声?
キョン?
いや、会いたくない。
またあたしから離れて行っちゃうんでしょ。
あたしのわがままには付き合えないんだよね?
もういいのよ、キョン。
あたしのことなんか気にせずに……
『ハルヒ』
まただ。
今度はさっきよりももっとまじめで、深い声。
『ハルヒ!』
それでも、やっぱり会いたい。
離れていくとしても、嫌われてても、キョンに会いたい。
あたしは目を開けた。
いた。
目の前には一番会いたくなくて、でも会いたかったキョンがいた。


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