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きっかけは浅はかなものだった。
朝倉に襲われたとき、彼女は必死に俺を助けてくれた。
それ以来俺は彼女に恋をするも、彼女は人間ではないので果たしてこの恋は叶うのだろうかと、
杞憂であってほしい心配をするようになっていた。
何せ俺は優柔不断なので、いつまで立っても思いをぶつけられていない。
その子の名前は長門有希、文化部だったがいつの間にかSOS団ということにされるも、
それを歯牙にもかけず一日中本を読み続けている女の子。
彼女に恋をしてから月日が過ぎ、もうすぐクリスマスが訪れようとしている。
俺はそのクリスマスに、谷口と国木田のアシストによるある計画を立てていた。
名づけて「戦艦長門」

~12/23~
作戦を整理する。
長門が好きそうな場所などを考慮したうえでデートを敢行する。
好きそうな場所なんて決まりきってるのだが・・・。
長門とは12/24日15時、学校の校門前で約束してある。
いや、正確には騙した。
図書館のカードを更新しないと一生借りれなくなると。
色々な意味で酷い嘘なので絶対にバレると思ったが、素直に応じてくれたのが何よりの救いだ。
むしろ一生借りれないといったときの長門の目は怯えきっていた。
もしかしたらマズいことをしたのかもしれない。
長門相手にどれだけ俺の計画が通用するかはわからないが、
谷口と国木田にこれ以上馬鹿にされるのも情けないし、やるしかないだろう。

~12/24~
起きる、12時38分。
昨日は緊張で全く眠れなかったせいか、あやうく遅刻するところだった。
とりあえず着替えて朝食(昼食)を摂る。
俺の所持する服は9割が無○良品のものなので、今日の為に服を買ってきた。
エドウィ○で。
少し早めに学校へ向かい、14時45分学校到着。
長門はまだ来ていない。

・・・

物凄い緊張の波が押し寄せる。
こんなに緊張するものなのか。
某団長と二人きりになったときは何とも無かったのに。
一人もがいていると、坂の下から足音が聞こえてきた。
冬休みなのに制服姿の長門有希だった。
極力平常心で話しかける。
「よう、元気か?」
声では返事をせず、首を縦に振る。
「行くか、図書館。」
「・・・うん。」
やっと声が聞けた。
長門の目的は図書館なので、まずは図書館へ赴く。
一応嘘を隠すために無意味に図書カードを更新し、長門は分厚い本に夢中になっていた。
ここまでは順調、ここからが第一ステップだ。
長門を夕食に誘う、これが最初の難関だ。

「おい、長門。」
「・・・」
「おーい、長門さん?」
「・・・」
気づいてない。
途中で邪魔するのも悪印象だろうし、読み終わった隙を狙おう。
それから1時間が過ぎた。夕食に誘うにはギリギリの時間。
長門が本を閉じ、新しい本に手をかける。
「ちょっと待った!!」
「・・・何。」
「よかったらさ、飯食わないか?
あの、お前さ、いっつもコンビニ弁当じゃん。」
「大丈夫、私に栄養は関係無い。」
なっ・・・
「いや、いやさ、たまには違うものでも食べようぜ?一人で食べてても悲しいだろ?
二人で食べたほうがおいしいって、きっと。もちろん俺の奢りだぞ。」
「悲しくは、無い。私は別に大丈夫。」
ああ、痛いナンパ野郎みたくなってきたぞ。
ここで作戦失敗したら、嘘ついて図書館に連れてきただけじゃないか。
ここをクリアしないと先は無いんだ、少々強引にでも・・・。
「なあ、長門、お前はいつも一人だから悲しくないと思うんだ。そんなんじゃ駄目だ。
一回俺に奢られてみてくれ、お前だってそうすればわかるはずだ。」
「・・・。」
10秒の沈黙の後、
「・・・わかった。」
俺は難関を乗り越えた。

俺が選んだのは、服に金をかけたお陰で高級店とはならず、サイゼ○アにとどまった。
流石クリスマスだ、サイ○リアにすらカップルで溢れている。
店員は俺達をカップルと認識しているだろう。
「長門、メニューから好きなやつ選んでいいぞ。」
長門は興味深そうにメニューに釘付けになっている。
俺は肉でいいか。
「おい長門、決まったか?」
「・・・、この中から選ぶの」
マジか。
結局俺と長門は同じ物にした。
ってかクリスマスにステーキって全く合わないよな・・・。
長門はステーキを箸で食べていた。
30分後、○イゼリアを出て、いよいよ最後の難関にさしかかる。
見事にホワイトクリスマスとなり、雰囲気的には申し分ない。
長門を家に送る途中で、俺は告白する。

「長門」
「なに」
並んで夜道を歩く。
少し雪が積もってきて、何度か転びそうになった。
「お前さ、ハルヒの調査とやらは順調か?」
「大丈夫。今のところは何の問題も起こっていない。」
「そうか・・・。」
会話が続かない。
「もし・・・、また朝倉涼子のような有機生命体にあなたが狙われたら、助ける。安心して。」
今日初めて自分から言葉を発してくれた。
俺は何でこんなに不安がってるんだろう。
相手は長門だ。フラれても気まずくなったりはしないはず。
泰然とした気持ちで言葉を発した。
「長門、付き合ってくれ。」
「どこに。」
「いや、違うんだ。お前のことが好きってことだ。」
「・・・そう。」
「お前はどうなんだよ?」
「・・・」
「私には貴方を受け入れることが出来ない、諦めて。」
「そうか。」
長門は、静かに頷いた。

長門有希ルート BAD END
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