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「なあ谷口、女の子ってホワイトデーのお返しに何をあげたら喜ぶかな?」

「ん?そうだな…

…時は3月12日、俺はちょっとした悩みを抱えていた。
そう、white dayのお返しである。


―Very white day―



「なぁ谷口、女の子ってホワイトデーのお返しに何を貰ったら喜ぶと思う?」

「ん?そうだな……」

━━時は3月11日、俺はある悩みを抱えていた。ホワイトデーのお返しである━

谷口「ってかキョン、お前誰にあげるんだよ?…あぁ、涼宮か?」

キョン「そうだ。ん~…お菓子とかはありきたり…か?」

谷口「それでも良いとは思うが…お前、涼宮と付き合う気はないのかよ?」
…真面目に聞いてんのかこいつは?

キョン「そんな気はさらさらないっ。まあいいや、自分で考えるとするわ、ありがとう谷口」

谷口「まぁまた何かあったら何でも相談に乗るぜ」

キョン「あぁそれと」

谷口「ん?」

キョン「チャック開いてるぞ」

谷口「なっ!?くそぉまたか!!」
俺は谷口に別れを告げ、教室を後にした

自分で考えるとは言ったものの、結局あまりいい案が浮かばなかった俺は、「万年爽やかフェイス」古泉に聞いてみる事にした。

キョン「なぁ古泉、ちょいと相談なんだが」

古泉「涼宮さんにバレンタインデーのお返しをあげたいんだが、何をあげたらいいのか……ですか?」

…人の心を読むんじゃない。
キョン「そうなんだ、何かいい案はないか?」

古泉「そうですねぇ…いっそ告白したらいかがです?」

キョン「俺はあいつになんぞ興味はないむしろ嫌いな部類だ」
…正直言って、今のは大嘘だ。散々振り回されたりはしたが、実際は楽しかったし、時折見せる可愛らしい一面に心奪われていた。だから告白も視野に入れていたのだ

古泉「全く…素直じゃないですね。そんな事じゃ涼宮さんに存在ごと消されてしまいますよ」

それだけは勘弁だ。

だが、今の会話が原因で物事が悪い方向に進んでしまうとは思いもよらなかった━━

…今の会話を聞いてしまった人物がいた。涼宮ハルヒ本人である

キョン「ハ、ハルヒ……今のはごか

ハルヒ「…帰る」
そう言い残して走って行ってしまった

━追い掛けなければ━

キョン「ぉ、おい待てよ!!ハルヒ!」

俺は必死に追い掛けた。何であんな嘘をついちまったんだ?あんな心にも無いことを…

……2月14日のあの日、いや正確には15日の午前2時、いきなりハルヒに
「今から学校の門の前に来なさい。遅れたら承知しないわよ」

…俺に今からあの「早朝ハイキングコース」を通れと?
「そうよ。早くしてよね」と言われ、渋々行く事にした。

「ふぅ…やっとついた…」
ハルヒ「遅いじゃないの」
…少しはこっちの身にもなってくれよ……って言うだけ無駄か…

キョン「悪かったな。それで?何か用か?」

ハルヒ「はい、これ」

そう言ってハルヒは可愛らしくラッピングされた小さな箱を差し出した。よくみるとハルヒは顔が真っ赤になっている。

━そうか、バレンタインデーだったか━

キョン「あ、ありがとうハルヒ、嬉しいぞ。開けてもいいか?」

ハルヒ「…うん」

ラッピングを解き、中を開けてみた
中にはハートの形をしたチョコレートが入っていた

ハルヒ「…食べてみて」

キョン「あぁ…」
一口かじってみた

━うまい、うますぎる!!最高だ!━

ハルヒ「どう…あたしが作ったんだけど…」

何!?ハルヒが作ったのか?!…つくづく思うんだが、ハルヒは凄いな。
頭も良いし、運動神経も抜群、スタイルもなかなか、しかも料理もうまいときた。それに何より可愛い。まさしく才色兼備って奴だ

キョン「うまい、うまいぞハルヒ!」

ハルヒ「ホントに?こんな時間まで頑張った甲斐があったわ…」

やっぱり可愛い。しかも今のハルヒにはツン要素が全くない。

キョン「マジで嬉しいよハルヒ、ホワイトデー楽しみにしててくれよな」


━そんな事を思い出しながら必死に走って、やっと追いついた━

キョン「ハルヒ!待ってくれ!」

俺はハルヒの肩を掴んで引き止めた

キョン「聞いてくれ!さっきの嫌いってのは古泉についた嘘なんだ!!話してる内に恥ずかしくなっちまってあんな嘘をついちまったんだ!!」

ハルヒ「何よ!どうせそれも嘘なんでしょ?!もう知らな

キョン「黙って聞いてくれ!!」

キョン「ハルヒ、俺はお前の事が好きなんだ!一緒にSOS団を作って、一緒にくつろいで、一緒にバカやって、時にはお前に振り回されたりして…そんな時間が最高に楽しくてしかたなかった!その中で俺は自分でも気づかない内にハルヒの事が好きになってたんだ!」

キョン「決め手はバレンタインだった、あの時のハルヒはたまらなく可愛いかった。だから…」

そう言って、俺は優しくハルヒを抱き寄せた

ハルヒ「ッ…良かったぁ…あたし…ホントにキョンに嫌われてたら…また中学の時みたいになるのかなって……グスッ…」

ハルヒは俺の胸の中で涙を流していた

キョン「ハルヒ…ごめんな、もうお前を不安にさせる用な事は絶対にしない。お前を離さない…だから…」

「あたしも……」

ハルヒ「あたしもキョンが好き…初めてあんたを見たときは『何なのこのマヌケ面は』とか思ってたんだ…でもね?あんたはあたしにいっぱい話し掛けてくれた…それが凄い嬉しかった。一緒にパトロールしたりしてる内にキョンの事が好きになっていったわ…」

ハルヒはそう言うと涙を拭い、顔を上げた。そして

ハルヒ「だから……あたしで良ければ…その…付き合って…?」

ハルヒは少し上目使いでそう言ってくれた。これほど嬉しい事は無い。

「あぁ。これからよろしくな、ハルヒ」

俺はそう言ってハルヒと俺の唇を重ねた。

「んっ……」
10秒か1分、10分かもわからない、とにかく時間の感覚がなかったと思うくらいの厚く甘い口づけを交わした。

キョン「もう二度と離さない。神に誓うよ」

ハルヒ「もし破ったら……死刑なんだから……グス…」
ハルヒは二度目の涙を流した。俺はもう一度ハルヒと口づけを交わした



キョン「そうだ、ホワイトデーは部室に誰も入れないように部活を休みにしといてくれ、あの時の約束を守りたい」

ハルヒ「わかったわ。じゃぁ一緒に帰ろっか」

俺は世界で一番幸せ者だ。幸せ具合で勝てる奴がいたらかかってこい

3日後、ホワイトデーがやってきた。ハルヒには部室に休みを告げる貼り紙をしてもらった。
そして俺は誰にも気づかれないよう警戒しながら部室に入った

キョン「悪い、待たせちまったな」
ハルヒ「遅刻ね。でも今日だけは許してあげるわ」
今から何かされようものなら気分が重くなっちまう
キョン「ん、じゃぁお返しだ」
俺がハルヒに差し出したのはたった一つの飴玉だった
ハルヒ「何よ…飴玉ひとつって……」

キョン「いいからいいから」
そう言って俺は差し出した飴を口に入れた
ハルヒ「しかも何でキョンが食べちゃうのよ!!狂った!?意味わかんn
俺は文句を言うハルヒの唇を塞いだ

飴を口に入れたまま━
「ん……」
つまり、口移しである。いや、口移しというより…
キスをしながら一緒に飴を舐めているのだ

至福のひととき━
お互いに飴を口移ししたり、舌を入れたり…。こんなに美味しい飴は初めてだな
ハルヒ「……バカキョン///」
そう言うハルヒの顔はまさしく顔から火がでる程真っ赤っかだった
キョン「ハルヒ、愛してるぞ」

━あたしも愛してるわ、キョン━

Fin
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