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もうとっくに梅雨が過ぎてもいい時期にもかかわらず
いつまでもずうずうしく居座り続ける梅雨前線のせいでムシムシジメジメしている今日この頃
期末試験も終わり我が高校における高校生活最大のビックイベント「修学旅行」の季節がやってきた

「ついにやってきたわ修学旅行が!行き先はハワイかしら?それともロンドン?もしかしてイタリアとか!?」

俺はというと今日も今日とてこのなにか修学旅行を勘違いしている団長様に振り回される日々

「んなわけねーだろだいたいなんでうちみたいなしょぼい高校が修学旅行で海外なんて行けるんだ}

「涼宮さん先ほど僕たちの学年全員を集めて修学旅行の説明があったのをご存知ありませんでしたか?」
どうしてこの蒸し暑いのにこの爽やか男はここまで爽やかでいられるのか
やつの爽やかさの源はなんなのであろうか1980円以内ならばぜひとも買い求めてみたいものだ

「説明?あーなんかそんなもんあったわねでも特におもしろそうな話はなかったわ」
ちがう面白そうな話も何もこの団長様は頭の中は100パーセント以上
むしろ他人の脳みそに侵略してまでも修学旅行をいかに楽しむかという考えで満たしていただけだ

「で、古泉君修学旅行の先は結局どこなわけ?」

「北海道ですよ」

「北海道ですよ」
そうわが高校の修学旅行の行き先は北海道なわけである
ちなみに朝比奈さんは学年が違うため今回の修学旅行にはもちろん参加できないがそれが非常に残念である

「北海道ねぇ~まぁこの際行き先なんてどうでもいいわ。それよりも私たちSOS団の名前をどれだけ北海道の広大な土地中に知らしめるかよ!」
またまた修学旅行も俺にとっては大変なものになりそうである

「そうねぇ~北海道といえば何かしら?ちょっとキョンなんかないの?」
あいかわらずむちゃな振りをしてくる団長様だ
もしもこの団長様がバラエティー番組の司会なんてしたものなら芸人たちはつぶれてしまうだろうに

「そりゃ北海道といえば、ラーメンとか新鮮な魚介類とかじゃないのか?」

「あんた食べることしか考えてないわけ?やっぱキョンなんかに聞いたのが間違っていたわ。古泉君はどう?」

「僕の場合も基本的にキョン君と一緒なんですがそうですねぇ。しいて言えば熊とかですかね」

「それよ古泉君!キョン北海道で熊を退治してらっしゃい!」
こんな調子で修学旅行の前日となってしまった
結局のところハルヒは何を考えているのか明かすことはなかった
まぁいつものことか
なんだかんだいってもやはり修学旅行は楽しみである
情けないことにあまり寝れずにあさを迎えるハメになってしまった

寝不足の重いまぶたをこすりながらも期待に胸躍らせながら空港へ
「平和に3日間過ごしたい」
これが俺の本音であるがもちろんその件に関してはまったく期待はしていない

「逃げずにまってなさいよ!修学旅行!」
朝からわけのわからぬことを叫んでいる団長様を空港にて発見
俺がもし修学旅行という物体ならばできるものならハルヒから逃げてみたいものだ

「キョン眠そうねぇ?もしかして修学旅行だからってワクワクして眠れなかったとか?」
朝からなかなか痛いポイントをつかれる
にしてもなんでこいつはこんなにいつも元気なんだろうな
まぁ今に始まったことでもないしな
そこで俺はあることに気がついた
「ハルヒよなんなんだその荷物の量は?」

「秘密よひ!み!つ!」
ますます先が思いやられる

「とりあえず荷物が多いの」
そんなことは見ればわかる

「だがら荷物が多いって言ってるでしょ」
はいはい俺が持てばいいんだろ鞄を
これまた情けないことに下僕体質というかなんというかすっかりハルヒに振り回されることになれてしまったのか

「ねぇキョン?実際に飛行機が墜落したらジェットコースターみたいで楽しそうじゃない?」
あまりにも不謹慎すぎる発言だ!しかもこいつの例の能力でそれが具現化してしまったらどうしてくれるんだ!

「おはようございます涼宮さん。キョン君も朝からご苦労様です」
眠気眼にこの笑顔はまぶしいな相変わらず

「そろそろ搭乗時間ですので移動をしたほうがいいかと」
古泉の後をついて行き飛行機の中へ
ハルヒよ墜落したいなんて思ってないだろうな!

なんとか飛行機も落ちることなく俺の命も落とすことなく空港に無事ついた

「SOS団もついに北海道進出よ!」
飛行機から降りても元気な団長さんであった

その後バスに乗り込み北海道をぐるぐるとまわった
その際にハルヒにいろんなことをさせられたのは今思い出してもおぞましいことばかりなのであえて伏せておきたい
乗馬体験中に俺の乗っている馬の尻をハルヒが叩いたりなんて悲惨なもんだった俺は決してジョッキーではない

なんとか一日目の日程を消化しホテルへ向かうバスの中
朝からあれだけパワフルだった団長様はというと今俺のよこでかわいく寝息をたてて寝ていらっしゃる
こうしてみていると抱きしめたくなるほどかわいいな・・・いかんいかん俺は何を考えているんだ相手はあのハルヒだぞ!?

ハルヒの意外な一面を見て何か違和感のようなものを感じつつもバスはホテルに到着した
あのときの違和感がじつはあんな感情につながったとはな

「おいハルヒ着いたぞ起きろ」

「んぅ~なによもう朝?」

「ホテルに着いたんだよ」
寝ぼけた団長様もなかなかかわいいなっておい何考えてるんだ俺!
そんな突っ込みを入れつつもハルヒをつれてホテルへ

「じゃあこの後8時から入浴でその後~」
教師の長ぁ~い説明が終わりとりあえず今は自由時間だ
どの修学旅行でも思うがなんでしおりに書いてあることをわざわざ教師たちは読み上げるんだろうな
自由時間こそ修学旅行最大の楽しみでもあるというのに

朝からずっと行動をともにしてきたハルヒだが当然泊まる部屋は別である
俺の部屋はというと国木田と谷口の3人部屋である
女子の部屋のある階とはだいぶ離れているがまぁ当然であろう

部屋についてすこし落ち着いて一瞬いやな予感がしたと思ったらケータイが光りだした
もちろん相手は「涼宮ハルヒ」

「ちょっとキョン今すぐきて!5秒以内!やっぱ3秒とりあえず早く着なさい!」
相変わらずのお呼び出しだが今回はなんかいつもと違ってあせっていたように思えたがまぁろくなことではないだろうと思いつつハルヒの部屋へ

「ゴキブリよゴキブリ!早く退治して!」
おいまてハルヒよなんでゴキブリが出たら俺を呼ぶんだ
第一北海道ってゴキブリいないはずじゃないのか

「で、どこに逃げたんだそのゴキブリは?」

「あっちのほうよ」
にしてもハルヒがゴキブリ嫌いだとは意外だったな
そんなことを考えつつゴキブリを探すとあることに気がつく
なんとハルヒが若干涙目で俺の腕にしがみついてる!
バスの中であんなこと考えてたせいか結構これはダメージでかい
しかも見慣れぬ部屋着姿だ

「きっとカーテンの裏よ」
そこで俺はカーテンをめくってみることに
するとそこにはゴキブリではなくただ一枚オセロが黒いほうを上にして落ちているだけであった

「一体これはどういうことだハルヒ?」

「ごっ、ごめん。本当にゴキブリだと思って・・・。」
どうやら今回はハルヒが仕組んだわけではなく本当にゴキブリだと思ったようだ
にしてもハルヒがこんなに素直なんて本当に怖かったんだろうな。

「いいよ俺もゴキブリは苦手だし実際に本物じゃなくて安心している。それにしてもなんでお前の部屋は誰もいないんだ?」

「先にお風呂に行ったのよ。あたしも行こうと思ってスーツケースをあけてたらゴキブリに気づいて」
それにしてもこいつに女子の友達なんかいたか?

「ねぇキョン!お詫びにジュースおごってあげるから少し外散歩しない?」

「こんな時間に抜け出すのか?先生たちにばれたら大変だぞ?」

「このあたしの誘いを断る気?そんなのばれなきゃいいのよ」
もういつものハルヒに戻っていた
俺も実際特にすることもないのでハルヒの言うとおり窓から外へ抜け出した

「いいわねぇ~北海道の夜って涼しくて」
ホテルの外は少し車の走っている程度の道が有るくらいだったが
車のヘッドライトの明かりに映されるハルヒの姿はとても輝いて見えた。本当にキレイだった

「なっ、何見てんのよ?」
ハルヒに見とれていたことをハルヒに気づかれてしまった
「いや、特になんでもない」
とっさにごまかしてみたがムリであろう

「怪しいわねぇ~・・」
ハルヒに見つめられていた次の瞬間ハルヒは俺のポケットから財布を抜き取り走り出した

「お、おい!」
「返してほしければ追いついてごらんなさい!」
まるでいたずらをした子供のようにハルヒは笑っていた

って最初はそんな余裕をかましていたがハルヒの足は速かった
普通こんなとき全力疾走しても追いつけない速さで走るか?

「ハァハァ。 ちょ、まってくれ 」
「情けないわね~」
ハルヒの油断した瞬間に俺は財布に手を伸ばした
するとハルヒはバランスを崩してしまい転倒
俺も引っ張られるように転んでしまった

俺はハルヒを守ろうとしたんだ。これは本当だぞ
そう、ハルヒを守ろうとして右手でハルヒの頭を抱え込むようにして俺はハルヒの上に倒れこんだ
まぁつまり抱きしめているような状態だ

「イテテテテ・・・。」
「イッタ~ちょっとキョ・・」
すぐにハルヒを離したが助けようとしたのは事実であるが結果としてハルヒに抱きついてしまった
蹴りでも喰らうと覚悟をした

覚悟をして目をつぶったが何もこない
おそるおそる目を開いてみると
ハルヒが頬を赤らめて座っているだけであった

「ご、gおあ、ごめん。そそんな下心とかはなかったんだぞ」
俺のいいわけもハルヒの耳には通っていないようだった

「ハルヒ?」
声をかけてようやくハルヒは気がついた
「なっなにしてくれたのよ」

その顔は怒っているというよりもむしろ照れているように俺には見えた

俺は立ち上がりハルヒに手を差し伸べた
ハルヒは俺の手をとるが下を向いたままであった

「ねぇキョン?」

「なんだ?」

「あたしあの丘の方へ行ってみたい。」

ハルヒに手を引かれるまま俺たちはその丘のほうへ
ふもとに看板があったがどうやらこの上には公園があるらしい

「暗いから足元気をつけろよ」

「大丈夫、こうやってキョンに掴まってるから」

なんとかケータイの明かりを足元に集め俺たちは公園を目指して歩いていった
ふもとから見るのと違って実際に上ってみるとなかなかの距離があった
その間俺とハルヒはさっきのことがあってかほとんど口を聞くことが出来なかった

その空気を乗り越え山道を乗り越え俺たちはようやく頂上の公園にたどり着いた

そこから見える景色は言葉では言い表せないほど美しかった

光り輝く街もさることながらやはり 「海 山 空」
北海道の自然の景色に勝るものはないだろうと思った

「きれー」
「あぁそうだな」

俺たちは景色に見入ってしまっていた

俺の左側に立っていたハルヒがだんだんと俺のほうへ近づいてくるのを感じた

「ねぇキョン。」

「なんだ?」

「私たちが出会ってからもうだいぶ経つね。」

「あぁそうだな。」

「最初ね、キョンに会ったときはまたつまらない男だなと思ってたんだ」

「俺も似たようなもんだ。最初にハルヒに会ったときはなんなんだこいつは?と思ったからな」

「でもね、今ならそんな最初に思ったことを取り消してもいいわ」
今ハルヒはなんと言った?もしかしてこのシュチュエーションでこの流れ。もしかしてもしかするのか!?
そんな俺の自意識過剰もはなはだしいよな
だがあのバスでハルヒの寝顔を見てからというもの俺の中で芽生えた感情はやはりハルヒに対する恋心だったのか?
やけにドキドキする

「あぁ」
特に何もハルヒに言い返すことが出来なかった「あぁ」ってなんだよ「あぁ」って!

「それでねキョン・・」
ハルヒがまた一歩近づいてくる
俺の胸の高鳴りはピークをゆうに超えている

ドキ・ドキ・ドキ
ハルヒが近づいてくる
ハルヒの匂いが感じ取れる

次の瞬間俺は目を閉じた

そしてハルヒは・・・    


パシャ!
?パシャ!って

あろうことかハルヒは俺のキス顔をケータイで撮影していた!
死にたい!死ぬほど恥ずかしい!いっそ俺を殺してくれ

小悪魔のような笑顔でハルヒが微笑む

「べーッ!」

「ちょ、ハルヒ!」

「私の唇とキスなんてできると思ったの?」
死にたい死にたいお願いだ誰か俺を閉鎖空間に閉じ込めてくれ

俺はハルヒに対して怒る気力もなかった

「そ、そんな・・」
俺はうなだれたそれは恥ずかしさから来るのだろうかそれとも一方的な片思いに落胆したのだろうか

「ちょ、ちょっと最後まで人の話はききなさいよ勝手にうなだれてないで」
ハルヒが何か言っていたが聞こえなった

「あたしは別にキョンが嫌いとかそんなんじゃないのよ!」
?????????

「ただ、」
またしても赤くなり下を向くハルヒ

「ただ?」

「ただ、お互いの気持ちも伝えてないのにっておもって・・・」
ハルヒよハルヒ本当にその言葉を信じてもいいのか?俺はもう次にさっきのようなことがあっても立ち直れるほどHPは残っていない

「ちょっとキョンきいてる?」

「あぁ」

「じゃあ言うからね。あたしはキョンが好き。キョンがいなければ毎日今のように楽しい生活なんてできてないと思ってる
今のあたしはきっとキョンなしではいられないと思うの。だからこんな女だけれども一緒にいてほしい。」
下を向きもっと赤くなるハルヒ
かわいいかわいすぎえる!今すぐに抱きしめたい!

「お、俺もハルヒ、お前が好きだ。なんだかんだでハルヒに振り回されたりもしたが今はやっぱりハルヒといるのが一番楽しい
俺の気持ちも一緒だ。俺もハルヒと一緒にいたい」
そうして俺はハルヒを抱きしめた

そして俺は少し屈み、ハルヒは背伸びをし唇を重ねた
その光景を北海道の美しい光景が見守っていてくれた


 終わり
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