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今日も、平凡な一日が訪れようとしていた。
いつものように授業を受け、いつものように弁当を食べ、そして、未来人、超能力者、
宇宙人、神様のいる部室へと向かう。

ドアを叩くと、部室の向こうから「はぁ~い」という可愛らしい声が聞こえる。
myエンジェル、朝比奈みくるさんだ。
「おいっす。」
部室に入った瞬間、罵声が聞こえる。
「遅いわよ!キョン!」
・・・この学校、いや、全世界において厄介な女、ハルヒだ。

「早く座りなさい、今、いいこと考えたから!」
ハルヒのこの言葉に、古泉、朝比奈さんの目に不安な色が現れる。
長門は・・・まぁ、いつもどおりだ。
「で、何を思いついたんだ?」

「肝試しよ!!!」
「・・・・は?」
思わず間抜けな声が漏れてしまう。

「ちょっと待てハルヒ、今、11月だよな。」
「ええ、そうよ。」
・・・あれ?俺の頭がおかしいのか?本来肝試しは夏にやるような気がするんだが・・・。
「別にいいじゃない!逆にこんな時期に肝試しをやれば、不思議も見つかるかもしれないわ!!」

・・・だめだ、こいつの事だ、恐らく肝試しをやることになるのだろう。
「古泉君!いいわよね!?」

古泉は少し困った顔をすると、やがていつもの少し君の悪い笑顔で言った。
「ええ、いいと思いますよ。」
「みくるちゃんは?」
「え、はい、いいと思います・・・。」

「有希は?」
「・・・別にいい。」
おいおい、誰か1人ぐらい反論できる奴はいないのか?
「やっぱりやめたほうg「じゃぁ、決定ね!」
俺が意見を言う前に、あっさりと決断は下された。
俺に投票権は無いのだろうか・・・・。

そして、3日後、土曜の夜11時、俺たちSOS団は、神社の前にいた。
「じゃぁ、くじを引いて、同じ色の人がペアね♪」
この時点で既に悪い予感がしていた。
不幸にもその悪い予感はあたってしまう。

結果
長門、朝比奈さん、古泉ペア。
俺とハルヒペア。
「じゃぁ、決定!早速3人とも、神社の奥にある札を持って来てちょうだい!」
まずは長門と朝比奈さんと古泉の無敵ペアからいくらしい。

「楽しみね。早く戻ってこないかな~♪」
ハルヒは楽しそうだ。
俺はというと、実は少しびびっていた。
だって、この夜に神社ですよ?しかも月も出ていない。
俺をびびりとかいう奴!今すぐ変わってやる。

しばらくすると、なぜかボロボロになった3人が帰ってきた。
「どうしたの?3人とも!!?」
ハルヒが3人に駆け寄る。

「・・・まずいです、涼宮さん、早く逃げてください。」
古泉がいつになく真面目な顔で言う。

「え?なんで?どうしたのよ!」
「・・・いいから、早く。」
「有希まで・・・何?どうしたの?」

一体何が起こっているんだ?
「キョン君、涼宮さんを頼みますよ!!」
朝比奈さんも真剣だ。
だいたい想像がつく。
このパターンは、朝倉のような奴がでたに違いない。

俺はハルヒの手を引き、逃げ出した。
「ぐっ!!」

その時だった。
後ろから時代劇でよく聞く声が聞こえた。
振り向くと、古泉、長門、朝比奈さんが血まみれになって倒れていた。
目の前には、赤い髪を垂らした女がナイフを持って立っていた。

グサッ
俺の体に激痛が走る。
「キョ・・・ン?」
後ろからハルヒの心配そうな声が聞こえる。


俺の腹からは、赤い物が流れ出ていた。
「いや・・・嘘でしょ?・・・ねぇ、キョン!」
倒れた俺にハルヒが駆け寄る。
「ハ・・・ルヒ・・・早く・・・逃げろ・・・。」

「馬鹿!あんたを・・・皆を置いて逃げられるわけ無いじゃない!!それに・・あんたが死んだら・・・
あたし、いやだ・・・!」
なんていった?ハルヒ?意識が朦朧として聞こえない。
無常にも霊はナイフを振り上げた。
振り下ろされたナイフが見える。
俺は目を閉じた・・・。


チュンチュン
?なんだ?小鳥の・・・囀り?
目覚めると、俺は自分のベッドの上にいた。
「・・・夢?」

いや、こんな訳の分からない夢があってたまるか。

俺は急いで学校に行くと、古泉のクラスに行く。
案の定、古泉は席に座っていた。
「古泉、話がある。」
「僕もです。」


廊下に出ると、俺は問いかける。
「御前も見たのか?」
「はい、ですが、あれは夢ではありません。」

やはりか・・・。
「じゃぁ、あれは現実で、ハルヒがもう嫌だ。と思ったから夢となった、こういうことか?」
「はい、その通りです。
それにしても、あなたがいなければ僕達は死んでました。」

「俺がいなければ?どういうことだ?」
「無事に戻れたのは、あなたが倒れたからです。」
・・・・は?
「さっぱり分からん。」
「やれやれ、鈍いですねえ。」
そのあとチャイムが鳴って、急いで教室に戻る。
すると、ハルヒが心配そうに俺を見てくる。

いったい、昨日のあれはなんだったんだ?
少なくとも、皆生きているのは本当らしい。
これからは、あの神社を通らないようにしよう。

~完~
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