あんたはいつも私の側に居てくれたわよね

どんなバカやってたって、文句を言いつつも着いてきてくれるんだもん

いっつもじゃない あんたって口で言ってることとやってることが違い過ぎるのよ

ぐちぐちと「面倒だ」とか「やれやれ」とか…

いつだって悪態をついてたわ

でも、そんなあんたがたまに思いっきりの笑顔を見せてくれた時、物凄く嬉しかったのよ

『本当はただ騒ぎたかっただけ…』最初はそんな思いしかなかったの…

でも、あんたがたまに見せてくれる笑顔があったから、私は3年間もバカばっかりやってたのよ!

そのためだけによ!

先輩や先生…たまにやりすぎちゃって親父にも怒られたりもしたわ…

でも後悔なんてしなかったわ

私がバカ騒ぎを起こせば、必ずあんたが着いてきてくれる

そして一緒に笑ってくれる


それくらい、あんたの笑顔には価値があったのよ!私にとってはね!


もう…ここまで言ったんだから言うわ!

「キョン、私はあんたのことが好きよ!

俺の聴覚に異常がないんなら…いや、異常はないと思う

一応一ヶ月前の聴力検査も異常なかったし…

じゃなくて…


俺は今…ハルヒに告白されている?


開いた口が塞がらないとは、まさに今の俺のことで…


俺は今、どう反応するのが一番正しいのかと思考回路をフルに使って考えている


何故?何故、今告白なんだ?

でも今は誰も部室にいない…

だから…絶好のチャンスってやつでか?

それで告白か?

でも、俺の中でのハルヒは…

がさつで、引っ込みがきかなくて、まるで前に走ることしか知らないような女…

それが俺の中のハルヒで…


「俺は…」


あ、やばい…

とっさに『俺は…』って言葉が…

まだ、考えがまとまってない…


なんでそんな不安そうな顔で見るんだ

ちょ、いきなり泣かないでくれ

ああ、何か言わないと

やばい 何か言ってやらないと!

泣くなよハルヒ…


あー!何か出てこいよ!気の利いた台詞!

「俺も…お前が好きだ」


え?

あ…

あー…


いや、俺は冷静に考えをまとめようとして…

ハルヒに答えを出してやろうと考えて…


…信じられん…


告白に答えるという気持ちすら決まってもないのに『好きだ…』と言ってしまった

これは人生最大の失敗だろうな…

自分の中だけの最高に恥ずかしい一言だ…


いや、そんな冷静にまとめるんじゃなくて…

次は何を…

何を言えばいいんだ?

「嘘よ…」


へ?


「今の告白は嘘!本気にした?」


え、あ…

冗談か?

あー… ハルヒにしてはたちの悪い悪戯だな…

っていうか俺ハルヒに好きって…


ちょ、のしかかるな…

って、顔近すぎだぞ


「っていうのも嘘」


は?

「今のは全部本気よ…」


「おま…」


っていきなりキスかよ…

俺、目つぶってないし…

しかも息ができん…


俺はハルヒの肩を押し、唇を離した


「順序ってもんはないのか?」

ハルヒはふっと笑い

「もう告白したじゃん」

また抱きついてきた


あー…もういいよ

お前の彼氏で…

END

|